警察官の年収はどれくらい?年収を上げる方法についても解説

このページのまとめ

  • 警察官の平均年収は約530万円
  • 警察官の年収には、業務特性の強い手当も含まれる
  • 警察官の年収に学歴は関係ないものの、大卒者のほうが初任給が高い

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市民や地域、国の安全を守る警察官。特殊な仕事なため年収が気になる就活生もいるでしょう。

この記事では、警察官の年収や手取り額、年齢や学歴など条件ごとの額を解説。警察官は公務員なので、就職するには公務員試験の合格が条件です。

就職方法についてもまとめて解説しているので、警察官に対する理解を深め、就活の一助としてご活用ください。

警察官になるための方法を相談したい

   
目 次

警察官の年収

警察官の年収は総務省の「平成31年4月1日地方公務員給与実態調査結果」をもとに算出すると、平成31年の警察官の平均年収は約530万円(平均年齢38.4歳)でした。

月額の平均給与額は32万1,712円で、この中に扶養手当や住居手当といった手当も含まれます。諸手当の平均は月額14万249円です。
警察官には民間のボーナスに該当する「期末・勤勉手当」があり、年に2回支給されます。東京都の期末・勤勉手当は年額で給料月額の4.65カ月分です。
警察官は公務員のため、条例や法律で定められた一定の基本給が毎月支給されます。公務員のなかでも、警察官は危険が伴う仕事です。その分、給料や平均年収が高いのは当然といえるでしょう。

参照元
総務省
平成31年4月1日地方公務員給与実態調査結果

警察官の手取り額

「手取り」とは、額面の給与から住民税・所得税などの税金や年金、保険料などが引かれた金額のこと。手元に残るお金は、額面の75%~80%くらいが一般的です。

警察官の平均給与額を32万1,712円とすると、手取りは約26万円といえるでしょう。ここでは手取りを80%で計算しましたが、地域手当は地域によって差があるのでご注意ください。

警察官ならではの手当

警察官の給料に含まれる手当には、扶養手当や住居手当、通勤手当といった一般的なもの以外に、以下のような特徴的な手当があります。

・事件などで当直した際に支給される「宿日直手当」
・特に危険な業務に対して支給される「特殊勤務手当」
・離島などの勤務に対して支給される「特地勤務手当」
・災害派遣などに対して支給される「派遣手当」

これらの手当額は、前述したように月平均で14万円ほど。ただし、働き方や家族構成によって手当額は変動するので、「必ず毎月14万円支給される」わけではありません。

新卒の年収がどのくらいなのか気になる方は、「新卒の年収の中央値はどれくらい?学歴や業種別でもご紹介!」を参考にしてください。

警察官は年収1000万円稼げるのか

警察官は年収1000万円を超えることは可能です。警察官の階級は「巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長」の8段階。

「警部」「警視」の階級になってくると、年収1000万円が見えてきます。「警部」「警視」の階級になるのはおおよそ25年ほどの経験が必要になってくるため、30代で1000万円に達するのは難しいにしても、40代で1000万円に達することは可能です。

平均年収が高い業界を知りたい方は「平均年収が高い業種ランキングとは?男女別・年代別平均年収も紹介!」の記事でも詳しく書いています

参照元
総務省
平成31年4月1日地方公務員給与実態調査結果

警察官になるための方法を相談したい

 

条件ごとの警察官の年収

警察官全体の平均年収は約530万円でしたが、地域や学歴によって差があります。ここでは、各条件ごとの年収を解説します。

学歴別

警察官は学歴が昇進を左右するわけではないので、高卒・大卒で年収に差が出ることはありません。ただし、初任給の段階では大卒のほうが高卒よりも2~5万円ほど高いのが一般的。
勤務年数1年未満の警察官を例に、総務省による平均給料月額を確認しておきましょう。

・大学卒…平均給料月額21万3,042円
・短大卒…平均給料月額19万4,766円
・高校卒…平均給料月額18万58円

上記に加えて、住居手当や宿日直手当など手当が支給されますし、1年目からボーナスも支給されます。一般的な民間企業に比べて、新卒者がもらえる金額は多いといえるでしょう。

参照元
総務省
平均給料月額

経験年数別

総務省による平成31年地方公務員給与実態調査結果の状況をもとに、ボーナスは月収×4.65で計算しています。

5年以上7年未満

経験年数5年以上7年未満の平均給与月額は約24.3万円。ボーナスを含めた年収は、およそ400万円と予想できます。

10年以上15年未満

経験年数が10年以上15年未満の平均給与月額は約29.6万円。ボーナスを含めた年収は、およそ500万円と予想できます。

参照元
総務省
平成31年地方公務員給与実態調査結果の状況

地域差

警察官の年収は、地域によっても若干異なります。総務省による令和2年度地方公務員給与実態調査結果によると、最も高い地域は東京都で月給約395,752円。次いで大阪府が約381,412円。愛知県が約378,766円の順になっております。

また、最も低い地域は青森県で月給約313,959円。次いで鹿児島県が約325,280円。宮崎県が約325,547円の順になっております。

地域によっても事件の発生件数等が異なるため、都心部の方が高い手当が支給されているためのものです。

参照元
総務省
令和2年度地方公務員給与実態調査結果

男女差

警察官は公務員であるため、給料の男女差はほとんどありません。女性でも階級を上げ、年収を上げていくことが可能です。

また、産休や育休の制度も整えているので、女性でも活躍できる場があります。

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警察官の基本と就職方法

警察官として就職するには、各自治体で行われる「警察官採用試験」に合格する必要があります。警察官を志すには、給与事情だけでなくその仕事の内容や特殊性について十分に理解しておく必要があるので、解説します。

警察の種類

日本の警察には、「警察庁」「皇宮警察本部」「都道府県警察」の3種類があります。主な仕事内容は下記のとおりです。

・警察庁…国全体の警察事務を担当、都道府県警察の指揮監督
・皇宮警察本部…皇居の警備や皇室の護衛
・都道府県警察…地域住民の安全を守る活動

一般的に人々の身近で働いているのは、都道府県警察の警察官。都道府県警察の警察官は「地方公務員」に該当し、現場に立って住民の安全を守る仕事をしています。警察庁と皇宮警察本部は「国家公務員」で、いわゆる「キャリア組」。

とはいえ、種類は違っても、すべての警察官が平和と治安を守るために活動していることに変わりはありません。

警察官の基本業務

警察官の主な仕事内容は、下記のとおりです。

・地域警察…交番に勤務し地域住民への防犯活動、パトロールなど
・交通警察…交通違反の取締り、交通事故の捜査、交通管制など
・刑事警察…殺人、強盗といった犯罪捜査、証拠資料の解析、科学捜査による鑑定など
・生活安全警察…少年に関する犯罪の取り締まり、サイバー犯罪対策、防犯教室の実施など
・組織犯罪対策…暴力団や密売グループ、外国人犯罪組織などの対策、取り締まり
・警備警察…災害救助やイベントの雑踏警備、テロの防圧、要人の警護など
・公安警察…テロ組織、過激派によるテロを未然に防ぐ対策、対日有害活動の取り締まりなど
・総務、警務…広報活動や音楽隊、予算管理など警察の組織運営や活動のサポート業務

警察官の仕事内容はさまざまですが、採用後は交番勤務からスタートします。経験を積んだあとで特性に合った職種に就くのが一般的な流れです。

警察官に求められる力

警察官になるにはいくつか求められる力があります。最も大事なことは、「人の役に立ちたい」という強い思いです。警察官は社会の秩序を維持し、犯罪を防止するために非常に重要な役割を果たして日夜勤務しています。

犯罪や危険な状況に直面することもあり、警察官は高い責任とリスクが伴う仕事です。そのような仕事であるため、「人の役に立ちたい」という強い思いを持っていないとできるような仕事ではありません。

また、業務内容も肉体的に高いものが要求される場面があります。そのため、身体的な健康と体力も求められるというのも特徴的な仕事です。

それ以外にも、チームワークで働く場面も多いため、協調性やコミュニケーション力も必要ですし、誠実さやどんな場面でも冷静な判断ができる力も必要とされます。

警察官になる方法

いずれの警察官も公務員ですが、公務員試験ではなく「警察官採用試験」に合格するのが就職条件です。受験に特別な資格は必要ありませんが、業務の特性上「身体要件」が設けられています。

採用試験は、「教養」「論文」「体力」「適性」「面接」で構成されており、内容は自治体によって異なるようです。
公務員になりたい方は「公務員になりたい!就職方法と必要な資格とは」のでも解説しているので参考にしてみてください。

警察官になりやすい学部

警察官になるために有利となる学部は特にありません。しかし、法律を学ぶことにもなるため、法学部系の学部だと役に立つ機会は多いにあることでしょう。

また、危険と隣り合わせの仕事であり体力も必要な仕事であるため、体育会系の学部での経験も活かすことができます。

倍率

警察官採用試験は、受験資格に応じて3つに分けられています。

・Ⅰ類(大卒程度)
・Ⅱ類(短大卒程度)
・Ⅲ類(高卒程度)

警察官の倍率はⅠ類の場合、男性で4~6倍前後。女性で6〜9倍前後です。また、警察官採用試験には保有資格や経歴に応じて加点をする制度もあります。

柔道や剣道などのスポーツ歴は加点の対象となり、語学資格や情報処理資格も加点の対象です。これらの経験や資格を保有していると合格する可能性が高くなるため、これらの資格を取得するのもよいでしょう。

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警察官が年収を上げる方法

警察官は公務員のため、勤続年数が伸びれば適切な昇給が行われるでしょう。しかし、それ以外にも年収アップの方法はあるので、解説します。

昇任試験に合格する

昇任試験に合格して階級を上げることができれば、高卒・大卒ともに年収がアップします。階級は「巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長」。

階級が上がるごとに給料もアップ。学歴ではなく実力と努力が年収を左右するため、誰にでもキャリアアップの道が開かれているといえます。

大卒は採用後およそ2年、高卒は採用後4年経てば階級の昇任試験にチャレンジ可能。1回の試験で合格できれば、高卒でも大卒にリード出来るでしょう。

大卒ならキャリアを狙う

大卒は「国家公務員総合職採用試験」を受け、キャリアを目指す道があります。キャリアは警察庁に勤務する国家公務員、ノンキャリアは各都道府県警察で働く地方公務員です。

ノンキャリアは巡査から始まるのに対し、キャリアは警部補からスタートします。その分、キャリアの方がノンキャリアよりも早い段階で高給といえるでしょう。

ただし、ノンキャリアの採用枠は年間1万5000人分ほどありますが、キャリアの採用枠は年間10人程度です。試験の難易度は高く、優秀な応募者が殺到するため、キャリアになるには相応の努力が必要でしょう。

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警察官になるためにはどうすればよいか迷っている方へ

警察官を目指すには、まずは自分がⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類のどの採用試験に該当するのか確認しましょう。そして、試験対策も必要です。

また、自治体によって受験資格や試験日程が異なります。受験したい自治体の要件などもしっかりと確認しておきましょう。

試験は論文や教養などの筆記試験に加え、体力検査や適性検査、面接など幅広い選考が実施されます。ちなみに、毎年3月くらいから受験の申し込みが開始され、4月に1次試験が実施されます。

1年間を通していつでも受けられる試験ではありませんので、試験スケジュールを確認してそれぞれの選考項目に対して対策を行いましょう。

また、業界研究や自己分析をしっかりと行い、自分が警察官に向いているのかを知る必要があります。

業界研究や自己分析の相談は、キャリアチケットでもサポートしています。一人で悩んでいるよりプロに相談すれば、就活を成功に導くことができるでしょう。お気軽にお問い合わせください。

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警察官への就職に関するよくある質問

ここでは、警察官になりたい人の良くある質問について紹介します。しっかりと研究をして、就活を成功させられるように参考にしてみてください。

Q.警察官になるにはどうしたらよいのでしょうか?

A.「警察官採用試験」に合格する必要があります。警察官は公務員ですが、公務員試験ではなく警察官になるために「警察官採用試験」という試験に合格しなければなりません。

受験資格は特にありませんが、身長や体重、視力などの「身体要件」をクリアしている必要があります。下記がその一例です。

・男性…身長160cm以上、体重48kg以上
・女性…身長154cm以上、体重45kg以上
・裸眼視力が両眼とも0.6以上、もしくは矯正視力が両眼とも1.0以上。
※ただし、自治体により要件は異なる。

Q.警察官の平均年収はいくらなのでしょうか?

A.警察官の平均年収は約530万円です。ただし、こちらはあくまで平均値です。学歴や地域によっても異なってくるので注意が必要です。

また、警察官としての経験年数を積み重ねることにより、昇給もしていきます。

Q.警察官で年収1000万円稼ぐことはできるのでしょうか?

A.可能です。ただし、20代で1000万円稼ぐことは難しいでしょう。早くても40代くらいで、「警部」「警視」の階級に昇進すると1000万円が見えてきます。

Q.警察官になるにはどんな力が求められるのでしょうか?

A.最も大事なことは、「人の役に立ちたい」という強い思いです。それ以外でも、健康的な体力や誠実さ、コミュニケーション力など幅広い力が求められます。

Q.自分が警察官になることができるのか不安だけどどうしたらいいでしょうか?

A.まずは業界研究や自己分析をしっかりやることが大切です。どんな業界に行くにも、入社後のミスマッチを減らすためには業界研究や自己分析が必要なのでしっかりと行いましょう。

しかし、自分一人で考えていても難しいものです。就活エージェントに相談してみるのも一つの手です。就活エージェントを上手に活用して就活を成功させましょう。

キャリアチケットは、就活生のキャリアスタートを支援するサービスです。無料で利用できるため、業界研究や自己分析に悩んでいる方はぜひ登録してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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