このページのまとめ
- 広告代理店とは、広告主と掲載主の橋渡しを行う代理店のこと
- 広告代理店の就活では、「営業職」「マーケティング職」などに応募できる
- 広告代理店で就活を行う場合、代理店ごとの違いを理解しておくことが大切
「就活で広告代理店を目指す場合はどうする?」「どんな種類や職種があるの?」など、気になる就活生も多いでしょう。広告代理店は、広告を出したい企業と、広告を出しているメディアの橋渡しを行う企業。総合広告代理店や専門広告代理店など、種類があるので区別しておきましょう。
この記事では、広告代理店の種類や職種などを解説しています。就活で広告代理店を候補に考えているあなたは、ぜひチェックしてください。
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- 就活で人気の広告代理店とは?業界の動向や今後も解説
- 広告代理店の就活スケジュール
- 広告代理店への就職は難しい傾向にある
- 広告代理店の今後
- 就活で知っておきたい広告代理店の種類
- 総合広告代理店
- 専門広告代理店
- ハウスエージェンシー
- インターネット広告代理店
- 就活で応募できる広告代理店の職種
- 営業職
- マーケティング職
- クリエイティブ職
- プロモーション職
- 就活生が注目したい広告代理店のやりがいと魅力
- スケールの大きいプロジェクトに携われる
- 自分のアイデアが形になる
- 広告業界以外も含めて大勢の人と関われる
- 自分の成果を実感しやすい
- 広告代理店がやめとけと言われやすい理由
- 残業や休日出勤があるから
- 締め切りに追われるから
- 一人あたりの業務が多いから
- 成果主義の傾向があるから
- 就活に向けて知っておきたい広告代理店の労働環境
- 広告代理店の労働環境改善に向けた取り組み
- 女性の活躍に向けた取り組み
- 広告代理店の就活で求められる人や向いている人の特徴
- 新しいことに興味がある
- チームで協力できる
- データや分析を扱うのが好き
- コミュニケーションスキルがある
- ストレスへの耐性が高い
- クリエイティブが好き
- 広告代理店の就活で有利になる資格
- Google広告認定資格
- ウェブ解析士
- ウェブデザイン技能検定
- ネットマーケティング検定
- 広告代理店への就活を成功させるコツ
- 広告業界の状況を勉強する
- 「なぜ広告業界」なのかを考える
- 就活の軸を明確にする
- 好きな広告を答えられるようにしておく
- 作りたい広告をイメージしておく
- インターンシップに参加する
- 就活で広告代理店の内定を目指すあなたへ
就活で人気の広告代理店とは?業界の動向や今後も解説
広告代理店とは、広告を出したい企業(広告主)と、広告を掲載するメディア(広告掲載主)の橋渡し役を担う代理店です。企業やメディアからの広告制作費と、テレビや新聞などの広告枠を企業に販売することで収益を得ています。
従来の広告代理店は掲載する広告の制作は広告制作会社に委託するケースが一般的でした。しかし、近年は制作部門を自社で持つ代理店が増加しており、「広告の企画・提案・制作」を社内で一貫して行うのが主流になりつつあります。
広告代理店の就活スケジュール
広告代理店の就活スケジュールは、ほかの業界と比べて少し早めに行われます。よくある広告代理店の就活スケジュールは以下のとおりです。
・サマーインターン開始:大学3年生8月〜9月
・本選考のエントリーシート提出:大学3年生1月〜3月
・本選考開始:大学4年生4月
・内定獲得:大学4年生5月
ほかの業界であれば、選考は大学4年生の5月や6月にスタートすることもあります。広告代理店は少し早めのスケジュールとなるので、興味のある企業がどのように動くかをしっかりと確認しておきましょう。
広告代理店への就職は難しい傾向にある
広告代理店は華やかなイメージや社会に与える影響の大きさなどを理由に学生から人気があり、倍率も高くなりやすいので、難しい傾向にあります。また、志望者のなかには有名大学に在学しているなど強力なライバルも多いので、しっかりと準備しておきましょう。
キャリアチケットの「2026年入社予定学生の就活状況に関する調査」が26卒を対象に現時点で興味のある業界を調べたところ、メディア・広告は27.1%で3番目に高い割合でした。
ただし、就活では1つの業界を選ぶわけではなく、複数業界にエントリーする就活生もいます。さらに人気となる可能性もあるので、エントリーシート対策や面接対策などは欠かさないようにしてください。
参照元
キャリアチケット
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広告代理店の今後
広告代理店の今後は、デジタル社会にどのように適応するかが重要です。近年ではインターネットや動画配信サービス、電子書籍の普及が進んでいます。テレビや新聞離れが指摘されるなか、広告代理店はデジタル媒体へのシフトチェンジが重要になるでしょう。
すでに、広告業界ではインターネット広告を扱う企業も増加しています。就職を考える際には、インターネット広告を扱うなかでも、他社とどのように差別化を図っているか確かめるようにしましょう。
広告自体は、企業の戦略ツールとして必要不可欠です。また。消費者が商品・サービスを選ぶ際の情報源の1つであるため、仕事がなくなることはないでしょう。広告代理店を選ぶ際には、時代の変化に対応できているかどうかにも注目して選ぶのが重要です。
企業選びで失敗しないためには、企業研究が欠かせません。企業研究については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう」で解説しているので、参考にして企業の比較を行いましょう。
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就活で知っておきたい広告代理店の種類
広告代理店には、「総合広告代理店」「専門広告代理店」「ハウスエージェンシー」「インターネット広告代理店」の4つがあります。広告代理店を志望するのであれば、違いについて知っておきましょう。業界研究の参考にもなるので、ぜひ確認してください。
総合広告代理店
総合広告代理店とは、複数のメディアの広告枠を取り扱う会社です。「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」などの広告を扱っています。
総合広告代理店の特徴は、さまざまなメディアを網羅している点です。クライアントの希望に応じて、広告制作ができる強みをもちます。また、企画から制作までを一貫して手がけているのも特徴の1つです。
会社によっては、芸能事務所やキャスティング会社などと太いパイプがあります。そのため、芸能人を起用した広告も比較的容易に作成しやすい点も特徴でしょう。
専門広告代理店
専門広告代理店は、1つのメディアに特化した広告枠を扱う広告代理店です。たとえば、屋外広告や新聞の折込チラシ、電車の中吊り広告などの分野に特化しています。
専門広告代理店の強みは、メディアが限定されているため、高い専門技術・知識・ノウハウを所持している点です。ノウハウを活用し、クライアントが理想とする広告を制作できます。
ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーとは、企業専属の広告代理店です。大手企業のグループ会社として広告事業を営んでいるケースが多くあります。
基本的には専属している会社の案件を中心に手がけているので、広告部門だけがもとの会社から独立しているイメージです。しかし、なかには他社の仕事も請ける、総合広告代理店のようなハウスエージェンシーもあります。
ハウスエージェンシーの強みは、コンペを実施することなく仕事を受注できたり、総合広告代理店に依頼する際に発生する仲介手数料を削減できたりする点です。また、独占的に広告制作を行っているので意思疎通もスムーズになり、企業の要望に沿った広告作成が実現できます。
インターネット広告代理店
インターネット広告代理店は、インターネット広告のみを扱う代理店です。スマートフォンの普及やネット環境が広がったことから、「動画広告」「ディスプレイ広告」「リスティング広告」など、インターネット広告に特化した企業が増加しています。
広告を掲載する企業も、インターネットの普及に対応し始めました。広告業界のなかでも成長している分野のため、チェックしておきましょう。
就職活動を進めるにあたり、広告代理店の違いについて知っておくのも重要です。業界研究や企業研究を入念に行い、違いを区別するようにしておきましょう。広告業界については「広告業界のビジネスモデルは?仕事内容や将来性・向いている人の特徴も解説」の記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。
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就活で応募できる広告代理店の職種
広告代理店には、「営業職」「マーケティング職」「クリエイティブ職」など複数の職種があります。内定を獲得するために、どのような職種や仕事があるかを知ってから応募しましょう。
ここでは代表的な4つの職種について解説するので、参考にしてください。
営業職
広告代理店での営業職は、クライアントの窓口となるポジションです。営業職では、次のような仕事を行います。
・案件の受注活動
・クライアントとの打ち合わせ
・進捗管理
・予算管理
・競合他社とのコンペ
・プレゼンテーション
ほかの職種と比べた場合に、人付き合いの多い点が特徴で、クライアントとスムーズにやりとりできるコミュニケーション能力が求められます。また、仕事を円滑に進めるスケジュール管理能力や、ヒアリングしてきた情報を社内に伝える情報伝達能力なども必要です。
営業職の仕事については、「営業職の志望動機の書き方は?わかりやすい構成やアピールのコツを解説」の記事で詳しく解説しています。
マーケティング職
マーケティング職は、調査や分析を行い、クライアントの課題を解決へと導くための戦略を立案する部門です。競合他社の商品や市場調査などから情報収集を行い、どのような広告が効率よく売上アップにつながるか考える役割を担います。
キャリアチケットの調査によると、マーケティング職は25卒の学生が就職したい職種で1位でした。
引用元:キャリアチケット「【2023年10月実施】25卒学生の就活状況についての調査」
広告代理店でのマーケティング職は、消費者の購買意欲を高める重要なポジションです。情報収集スタッフや解析スタッフなどと連携を図り、より効果的な宣伝を行うことが求められます。
マーケティング職を目指す場合、ロジカルシンキングを学び、論理的な思考を身につけることがポイント。ロジカルシンキングって何?と気になるあなたは、「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」も参考にしてください。
マーケティング職に限らず、ビジネス全般で役立つ考え方になるので覚えておきましょう。
クリエイティブ職
クリエイティブ職とは、掲載する広告の制作を行う職種です。依頼内容によっては、キャラクターグッズのデザインやパッケージデザインに関わる場合もあります。
企業によって異なりますが、「デザイナー」「イラストレーター」「クリエイティブディレクター」「校正・校閲スタッフ」などで構成されているケースが一般的です。
クリエイティブ職に関しては、外部の制作会社やフリーランスのクリエイターに依頼するケースも多く、すべてを自社で作っているとは限りません。志望する会社がどのような体制で行っているかは、事前に調べておくといいでしょう。
また、外部の制作会社などに依頼する場合は、社内外のクリエイター同士が連携して仕事を進めることになります。クリエイティブ職にもコミュニケーション能力が求められるので覚えておいてください。
プロモーション職
プロモーション職は、イベントやキャンペーンなどの企画・運営を行う職種です。販売促進に向けた戦略やアイデアの立案も行います。
イベントを開催する場合は、実務を外部の会社に任せる場合が多いです。そのため、実際に運営するというよりもディレクション業務が多くなりやすいのを覚えておきましょう。もちろん実際の現場に出向くなど行動力も求められる職種です。
このように、広告代理店には複数の職種があり、会社によって設けられている部門や仕事も違います。職種が違えば仕事内容も変わるので、事前によく調べておきましょう。業界研究や企業研究を行えば、ミスマッチ防止につながるのでおすすめです。
もし、まだ就職活動に向けて準備ができていない場合は、「就活が間に合わないと感じたらどうする?今すぐにできる対策を解説します」を参考にしてください。就職活動を成功させ、内定を獲得するためには、選考に参加する前の準備が大切です。
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就活生が注目したい広告代理店のやりがいと魅力
ここでは、広告代理店のやりがいや魅力について紹介します。就職に向けてのモチベーションを高めるためにも、ぜひ参考にしてください。
スケールの大きいプロジェクトに携われる
広告代理店では、スケールの大きいプロジェクトに携われる魅力があります。有名企業や大企業がクライアントの場合、高額な広告予算を投じる可能性があるからです。テレビCMやイベント、店頭プロモーションなど、大きな仕事に参加できるチャンスが広がるでしょう。
広告代理店によっては、入社して間もない社員がプロジェクトチームの一員となって仕事を遂行することもあります。社会に影響を与えるようなプロジェクトに携われば、やりがいにもつながるでしょう。
自分のアイデアが形になる
広告代理店では、自分のアイデアが形になるのも魅力です。実際に完成した広告をテレビや雑誌などで目にすると、これまでの苦労を忘れるほどのやりがいを感じられるでしょう。
広告代理店では、クライアントの要望に苦戦したり、ほかの社員と意見が合わなかったりと、思うように進まないケースもあります。しかし、苦労して完成させた作品であれば、より大きな達成感につながるでしょう。
広告業界以外も含めて大勢の人と関われる
広告代理店では、多くの人と関われる点も魅力です。たとえば、「クライアント」「協力会社」「制作会社」「各業界の有識者」のように、幅広い業界や業種の人々と関われます。
広告代理店の仕事は、1人では成り立ちません。多くの人と協力する仕事が好きな人であれば、やりがいを実感できるでしょう。
自分の成果を実感しやすい
仕事をとおして自分の成果を実感しやすいのも、広告代理店の魅力です。広告を掲載し、商品やサービスの売り上げが立てば、広告で成果が出たとやりがいを感じられます。
また、クライアントからの感謝や同僚からの評価を得られる仕事です。自分の貢献を実感しやすい点も、広告代理店で働く魅力といえるでしょう。
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広告代理店がやめとけと言われやすい理由
広告代理店を目指そうとすると、やめとけといわれる場合があります。なぜやめとけといわれてしまうのか、その理由を解説するので参考にしてください。
残業や休日出勤があるから
広告代理店がやめとけと言われるのは、仕事量が多く残業や休日出勤が多い傾向にあるからです。
広告代理店では、複数社の広告を同時に進行させるケースが一般的です。一人の営業が数社のクライアントを抱えるケースも珍しくありません。
そのため、複数社の仕事を同時に進め、納期に間に合わせるには残業しなければならないことも。また、広告は休日にも出稿や配信を行うことから、休日に確認作業を行わなければならない場合もあります。
締め切りに追われるから
締め切りに追われて忙しいことも、広告代理店をやめとけと言われてしまう理由です。クライアントから仕事を受けているので、締め切りを過ぎることはできません。複数社のスケジュールを守りながら仕事を終わらせる必要があり、毎日忙しくなってしまいます。
一人あたりの業務が多いから
一人あたりの業務量が多くなりやすい点も、広告代理店の特徴です。職種にもよりますが、たとえば、クライアントとのやり取りを行い、広告を運用し、結果を分析して改善点を見つけるまでを担当することも。広告を実際に作成するチームとの打ち合わせや、資料作成なども業務に含まれます。
広告代理店の仕事は、広告を作って配信するだけではありません。一人にかかる業務が多い点も、やめとけといわれやすい理由です。
成果主義の傾向があるから
成果主義になりやすい点も、広告代理店の特徴です。成果主義のデメリットは、プレッシャーや責任感が大きいこと。広告は成果がわかりやすく見えるため、プレッシャーも大きくなります。
また、成果が出ないと出世や給料に影響があることも。自分から積極的に動き、成果を出すのが苦手な場合は、やめとけといわれやすいでしょう。
広告代理店の仕事や環境が自分にあうかどうかは、自分の目で実際に見て確かめることも必要です。インターンシップに参加し、どのような業界なのか体験してみるのもよいでしょう。インターンシップについては、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
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就活に向けて知っておきたい広告代理店の労働環境
就活に向けて、広告代理店の労働環境についても知っておきましょう。近年の広告業界や広告代理店では、政府が進める「働き方改革の実現」に向けて、労働環境の整備を行う企業が多くあります。
ここでは、広告代理店の労働環境の現状について解説するので参考にしてください。
広告代理店の労働環境改善に向けた取り組み
広告代理店の労働環境改善に向けた取り組みについては、企業によって次のような内容が実施されています。
・土日勤務原則禁止
・深夜残業原則禁止
・有給休暇の取得促進
広告代理店の場合、繁忙期や締め切り間近などは忙しくなるケースがほとんどです。しかし、ノー残業デーなどの取り組みを行うことで、従業員がバランスよく働けるようになった会社もあります。
仕事とプライベートの両立は、「家族と過ごせる時間ができた」「趣味を楽しめるようになった」などのモチベーション向上につながるのがポイントです。生産性向上にもつながるので、労働環境に対してどのような取り組みを行っているかは重要だといえます。
女性の活躍に向けた取り組み
近年では、女性の活躍に向けた取り組みも進んでいます。子育て支援に注力する企業も多く、結婚や出産、育児を経ても、従来どおり仕事を続けられる環境が整いつつある状況です。
たとえば、「産前産後の休業」「育児休業」「時短勤務」など、子育てに関する支援制度の充実化が進んでいます。柔軟性が高まり、社員の希望する働き方が叶えやすくなっているのもポイントです。
また、会社によっては、男性社員も配偶者出産休暇や育児休業を取得できる場合があります。広告代理店を目指す際には、志望企業がどのような取り組みを行っているかを調べるようにしましょう。
志望企業について詳しく知るには、OB・OG訪問がおすすめです。実際に働く従業員の声を聞ける機会になります。OB訪問の進め方やマナーについては、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」の記事で解説しているので参考にしてください。
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広告代理店の就活で求められる人や向いている人の特徴
広告代理店では、「新しいことに興味がある」「コミュニケーションスキルが高い」などの特徴を持つ人物が求められます。どのような人物が広告代理店や広告業界に向いているか知っておきましょう。
新しいことに興味がある
広告代理店では、新しいことが好きな人物が求められます。社会の流行は移り変わりが早く、ニーズに適した提案や制作ができる人材が必要だからです。
また、広告でインパクトを与えるためには、従来とは違った手法も求められます。さまざまな場所にアンテナを張り、新しいことを取り入れて表現できる人物は評価されるでしょう。
チームで協力できる
チームで協力できる人物も、広告代理店で求められる人物です。広告代理店は、どんな職種でもチームでの協力が必要になります。
たとえば、テレビCMを撮影する場合には、「制作会社」「タレント」「監督」「フォトグラファー」などのように、多くの人々が関わります。また、クライアントの要望に答えるために、コミュニケーションをとってニーズを聞き出すのも欠かせません。
広告は1人で作成できるものではないので、チームで協力できる人物が求められていると覚えておきましょう。
データや分析を扱うのが好き
データや分析が好きな人物も、広告代理店で評価される人物です。広告で成果を出すためには、市場や消費者などのデータ分析が欠かせません。
また、近年ではインターネット広告が増えており、アクセスを基準にした解析も行われています。複数のデータを分析し、効果が出るように戦略を立てなければなりません。クライアントに説明する際には、主観的ではなく、データを用いた客観的な提案が求められる点からも、データや分析が好きな人が評価される傾向にあります。
コミュニケーションスキルがある
コミュニケーションスキルの高さも、広告代理店での活躍には必要です。クライアントの打ち合わせや、広告を作成するチームとの打ち合わせなど、コミュニケーションをとる場面が多くあります。
たとえば、営業職はお客さまのニーズを引き出すコミュニケーションスキルが必要です。また、広告の提案を行うために、プレゼンを行う必要もあります。
クリエイティブ職であっても、営業職などと相談しながら、クライアントのニーズに合う広告を作成しなければなりません。どの職種であっても、高いコミュニケーションスキルが求められます。
ストレスへの耐性が高い
広告代理店では、ストレス耐性も求められるので覚えておきましょう。周囲と協力して仕事を行うからこそ、自分だけでは進められず、ストレスを感じる場合があります。
たとえば、クライアントから急な連絡があり、仕様変更やスケジュール変更が行われるかもしれません。また、社内での広告制作がうまくいかず、クライアントへの説明に苦しむこともあるでしょう。仕事量が多く、対応も幅広いためストレスを感じやすいといわれています。
クリエイティブが好き
作品を作ったり、人に見せたりするなど、クリエイティブが好きな気持ちも大切です。なかでも、相手に喜んでもらいたい気持ちがあるかが重要になります。
広告は自分の作りたい内容ではなく、クライアントの達成したい目的を実現するツールです。クライアントのニーズに応えながら、どのように表現していくかが求められます。
大変な依頼であっても、作品を作ること自体を楽しめたり、相手に喜んでもらえることを嬉しく思える人は、広告代理店に向いているでしょう。
就職活動では、企業が求める人物像を調べて、人物像に沿った自己PRや志望動機の作成が必要です。企業についてよく調べ、どのような人物が評価されているか把握しておきましょう。業界研究や企業研究を行う際には、企業説明会への参加もおすすめです。企業説明会については、「企業説明会への参加方法は?参加のメリットやマナーを解説」を参考にしてください。
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広告代理店の就活で有利になる資格
広告代理店の就職活動では、「Google広告認定資格」「ウェブ解析士」などの資格があれば、有利になる可能性があります。ここでは、選考で評価されやすい4つの資格を紹介するので参考にしてください。
Google広告認定資格
Google広告認定資格とは、Google広告に関する知識を持っていることを示す資格です。「Web検索」「広告動画」「ショッピング広告」など、複数の分野で専門知識を所持していると示せます。
近年はインターネット広告が増加しており、Google広告に関する知識も重要になります。無料で受験できるので、チャレンジしてみるといいでしょう。
参照元
Google 広告ヘルプ
Google 広告の認定資格について
ウェブ解析士
ウェブ解析士とは、一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間資格です。ウェブ解析の基礎やデジタル化戦略などについて学び、マーケティングの能力を身につけられます。
Web業界が未経験であっても、2ヶ月から4ヶ月程度で取得できるとされている資格です。マーケティング職を目指す際は、取得しておくと評価されやすいでしょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定とは、Webサイトの制作に必要なシステムやデザインなどの知識、実務能力が問われる試験です。Webサイト制作の能力を証明できる資格になります。国家資格に該当するため、取得しておくといいでしょう。
インターネット広告を扱う広告代理店では、Webサイトの知識も重要になります。広告業界でも需要の高い能力になるので、チャレンジしてみてください。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定とは、広告やセキュリティなど、Webマーケティングに必要な知識を示せる資格です。マーケティング職だけではなく、営業職やクリエイティブ職にも必要な知識だといえるでしょう。
問題数は40問、得点率70%以上で合格できます。
就職活動で評価されるためには、資格取得も重要になります。就職に有利な資格を「就職に有利な資格11選!取得するときの注意点も解説」で紹介しているので、合わせて参考にしてください。
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広告代理店への就活を成功させるコツ
広告代理店を目指す際には、広告業界の状況を勉強し、自分の作りたい広告についてイメージしておくのが大切です。ここでは、就活成功に向けたコツを6つ紹介するので、参考にしてください。
広告業界の状況を勉強する
まずは業界研究を行い、広告業界の状況を把握しておきましょう。同じ広告業界の会社でも扱う広告は違うので、どのような広告があるのか知っておくのが大切です。
また、広告業界を調べるうえでかかせないのがインターネット広告です。総務省の調査によると、全世界の広告市場のうち、デジタル広告が55.3%まで拡大すると見込まれています。
引用:総務省「第2部 情報通信分野の現状と課題」
日本のデジタル広告市場も拡大しており、2022年にはインターネット広告が3兆912億円に達しました。「テレビメディア」「新聞」「雑誌」「ラジオ」の4つを合わせた広告額を上回っています。
広告代理店を志望する際は、会社の今後も考えて、「どの広告を扱っているか」も大切になってくるでしょう。
参照元
総務省
第2部 情報通信分野の現状と課題
「なぜ広告業界」なのかを考える
「なぜ広告業界を志望するのか」も考えておく必要があります。志望動機を聞かれた際に、明確に答えられるようにしておきましょう。
たとえば、「クリエイティブなことがしたい」だけでは、「広告でなくてもできるのでは?」と言われてしまいます。クリエイティブのなかでも、広告である理由が大事です。
営業職でもマーケティング職でも同様であり、「広告業界である理由」が欠かせません。ほかにも業界があるなかで、広告業界を選ぶ理由を答えられるようにしておきましょう。
就活の軸を明確にする
どのような基準で就活を行うのか、就活の軸も明確にしておきましょう。就活の軸があることで、基準がぶれることなく、就活に集中できます。
たとえば、「自分で広告を作れる企業を選ぶ」のも一つです。また、「インターネット広告をメインにする」「CMに携わりたい」などのように、扱う広告で選ぶのもよいでしょう。
漠然と「広告代理店がいい」とだけ考えていれば、志望動機を考える際に志望理由が浅くなってしまいます。広告代理店のなかでもどのような基準で選ぶのか、就活の軸を明確にしてみてください。
就活の軸がどのようなものかについては、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事も参考にしてください。
好きな広告を答えられるようにしておく
自分が好きな広告についても、考えておいてください。エントリーシートや面接で聞かれる場合があります。
また、好きな広告を考えておくと、広告自体について深く考える時間ができるのもポイント。「広告はどこにあるのか」「どのような商品やサービスを広告しているのか」「どんな広告が好きなのか」などが考えられるでしょう。
広告への理解を深めるためにも、好きな広告について考えるのが大切です。
作りたい広告をイメージしておく
自分が作りたい広告についてもイメージしておきましょう。志望する広告代理店を選ぶ際に、作りたい広告が作れるかどうかも重要です。
たとえば、テレビ広告を作りたいのであれば、テレビ広告を扱う広告代理店を志望する必要があります。また、営業職やマーケティング職として携わりたいのか、クリエイティブ職として携わりたいのかも重要です。
広告代理店を目指す場合、自分がどの立場で、どのような広告を作りたいのかが大事になります。作りたい広告についてもイメージしておきましょう。
インターンシップに参加する
広告業界や企業に対する理解を深めるために、インターンシップに参加するのもおすすめです。自分に合う企業を見つけるためにも、社風や業務を体験しておきましょう。
インターンシップについては、大学3年生の夏ごろから参加するケースが一般的です。
引用元:「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(p8)」
インターンシップには選考がある場合も多いので、大学3年生の4月ごろから企業選びや自己分析、選考対策などを準備しておきましょう。
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就活で広告代理店の内定を目指すあなたへ
広告代理店への就活を目指して、準備を進める就活生も多いでしょう。広告代理店は人気があり、競争率が高い業界です。準備ができていないと、選考に通過できずに悩んでしまう場合もあるので注意しましょう。
広告業界や広告代理店の内定が獲得できるか不安なあなたは、ぜひキャリアチケットに相談してください。キャリアチケットでは、内定獲得に向けてマンツーマンでサポートを実施しています。
自己分析や業界研究の進め方のアドバイスはもちろん、あなたに合った企業も紹介。就職活動を成功させるためにも、キャリアチケット就職エージェントを利用してみましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。