このページのまとめ
- 広告は「マス広告」「インターネット広」「SP広告」の3つに大別できる
- 広告業界は主に「広告主」「広告制作会社」「媒体」「広告代理店」で構成されている
- 広告代理店は、広告を出したい「広告主」と広告を掲載する「媒体」の橋渡しをする
- 広告業界のやりがいは、自分の仕事が形となって大勢の人の目に触れること
- 広告業界に向いているのは、新しい試みに積極的でどんな相手とも関係を築ける人
華やかな印象で人気のある広告業界ですが、利益が生まれる仕組みや会社の種類など、就活生にとってわかりにくい部分もあると思います。また、自分が広告業界に向いているのかどうか気になる人もいるでしょう。このコラムでは、広告業界の仕組みや職種、やりがい、向いている人の特徴などをまとめています。広告業界に対する理解を深め、自分に合っているかどうかチェックするのに役立ててください。
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広告業界とは
広告とは、商品やサービス、アイデアなどを多くの人に宣伝するためのものです。広告は、「マス広告」「インターネット広告」「SP広告」の3つに大別できます。広告業界を知るにあたり、まずは各々の広告の特徴を理解しておきましょう。
1.マス広告
マスメディア広告の略で、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の4つの媒体に載せる広告を指します。いずれも多くの人に対して一斉に宣伝できるため、影響力が強いことが特徴です。
2.インターネット広告
メールやWebサイト、アプリなどを通じて配信する広告のことです。オンライン広告やネット広告、Web広告などと呼ばれることもあります。インターネットの技術を活用し、ターゲットを絞って配信することが可能です。
3.SP広告
セールスプロモーション広告の略で、マス広告にもインターネット広告にも該当しない広告のことです。たとえば、電車内の中吊り広告や折込チラシ、DM、屋外広告などがSP広告に該当します。
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広告業界の仕組み
広告業界は主に、広告を出したい「広告主」、広告を作成する「広告制作会社」、広告を消費者に伝える「媒体」、広告主と媒体の架け橋となる「広告代理店」の4つから成り立っています。
広告代理店の収益は、大きく分けて手数料収入と広告費制作収入の2つです。手数料収入は、広告枠(放送時間や掲載スペース)を購入したい広告主と、広告枠を売却したい媒体とを仲介することによって得られます。広告制作収入は、広告主のニーズに沿って広告の企画・制作を行うことにより、広告主から受け取る報酬のことです。企画・制作の作業に対して報酬をもらうケースと、広告によって発生した成果に対して報酬をもらうケース(成功報酬型広告)があります。
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広告代理店の種類
広告代理店には、広告に関する業務を総合的に行う会社や特定の分野だけを取り扱う会社などさまざまな種類があります。次項にて詳しく見ていきましょう。
1.総合広告会社
あらゆる広告媒体を取り扱い、広告が消費者の目に触れるまでの全プロセスを包括的に担うのが総合広告会社です。まずは宣伝したい商品やサービスの特徴を整理し、どの媒体でどのように伝えるかプランづくりを行います。続いて、プランに基づいて広告の制作や販売促進などを実施。その際、自社や子会社で行う場合と広告制作会社やイベント会社などに委託する場合があります。広告が完成したら、媒体から購入した広告枠に出稿します。
広告主は総合広告会社のみに依頼すれば、テレビCMやインターネット、折込チラシなど複数の媒体に同時に広告を打つことが可能です。
2.専門広告会社
新聞広告や屋外広告、テレビのコマーシャル映像・音声など、特定の広告媒体に特化しているのが専門広告会社です。担当する専門媒体の広告枠を販売するための営業活動を行います。広告主と消費者の橋渡しを行う総合広告会社に比べ、専門広告会社は媒体側に立った業務を担う点が特徴です。
中でも、近年急成長を遂げているのがインターネット広告会社です。リスティング広告やバナー広告、動画広告、アフィリエイトなど、さまざまなツールの中から広告主に合ったものを提案します。
3.ハウスエージェンシー
特定の企業の広告を専門に取り扱うのがハウスエージェンシーです。基本的に親会社やグループ会社が広告を中心に取り扱っています。広告主の特徴を熟知している点や、広告主とスムーズに意思疎通できる点などが強みです。たとえば、鉄道会社のPRをする子会社などがあります。
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広告代理店と広告制作会社の違いって?
広告主と媒体の仲介を行う広告代理店に対し、広告制作会社は企画や制作のプロセスのみを専門に引き受けます。専門知識やスキルを備え、特定の分野に強みを持っていることが特徴です。広告制作会社に依頼するのは広告主の場合もあれば、広告代理店の場合もあります。
アドネットワークやメディアレップとの違い
メディアレップとは、インターネット広告に特化した一次代理店のことです。Webサイトやメールマガジンの運営会社などがインターネット広告枠の販売をメディアレップに依頼し、広告主や広告代理店がメディアレップを通じて広告枠を購入します。アドネットワーク事業者は、インターネット上の複数の広告枠に一括して広告を配信できます。
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広告業界の仕事のやりがい
広告業界の仕事は、消費者を含め多くの人に関わることが特徴です。大変さもありますが、その分やりがいも大きいでしょう。以下では、広告業界のやりがいについて紹介します。
規模の大きな仕事に関われることもある
広告主が大企業の場合は、大規模な広告費をかけていることも多く、マス広告や店頭でのイベントなどを通じて多くの人に知ってもらえます。自分の手掛けた広告が形になり、世の中に影響を与えていると実感できることはやりがいにつながるでしょう。
仕事の成果が目に見えやすい
多くの場合、広告代理店ではどの広告がどのくらいの利益を生んでいるのか数値化してモニタリングすることが必要です。成果がはっきり見えることはプレッシャーにもなり得ますが、自分の努力が目に見えるメリットでもあります。自分の仕事によって利益が出せたときは大きなやりがいを得られるでしょう。
幅広い業界や職種の人と関わりが持てる
広告を作り上げる過程で、広告主や媒体、制作会社などの関係者と関わるため、多くの業界や業種について知ることができます。幅広い業界や業種の人と知り合い、常に新しい情報を吸収したい人にとって喜びが多い環境でしょう。
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広告業界に向いている人の特徴
広告業界で力を発揮できる人とはどんな人なのでしょうか。以下の特徴を自分に照らし合わせてみましょう。
ヒアリング能力が高い
広告業界では、広告主などの依頼者から寄せられる要望を広告という具体的な形にしていきます。そのためには、依頼者から詳しくヒアリングを行い、ニーズや課題を的確に汲み取る力が求められるでしょう。また、自分と立場や考え方が異なる関係者から現状や意見を聞き取って調整する場面もあるので、どんな相手からも話を聞ける能力が役に立ちまず。
チャレンジ精神が旺盛
広告業界は、新しいアイデアや技術を常に取り入れながら成長している業界です。好奇心旺盛で、新しい試みに対して前向きな人が向いているといえるでしょう。
スケジュール管理ができる
広告を作るためには、広告主や媒体担当者、制作担当者など多数の関係者の協力が必要です。そのため、各担当者のスケジュールを把握し、業務の進行管理を行う力も大切になります。
トレンドに敏感
広告は世の中の動向やトレンドを反映しており、新たな流行を作り出すこともあります。世の中の変化や最新情報を敏感にキャッチし、疑問を持って調べられる人が効果的な広告を生み出す可能性が高いでしょう。
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広告業界の主な職種
広告業界を目指す方は、主な職種の仕事内容を理解しておく必要があるでしょう。入社後のミスマッチを防ぐためにも、自身のやりたいことが出来る環境なのかを判断するためにも、以下の職種から具体的な仕事内容をイメージしてみてください。
1.営業
広告を打ちたいと思っている企業に広告やプロモーションの企画を提案し、受注する仕事です。受注に至るためには、他社との競合プレゼンテーションで勝つ必要があることも。受注後は制作担当者やマーケティング担当者などの関係者と連携を図り、責任者としてスケジュール管理やコスト管理を行います。広告主との信頼関係を構築し、社内外の全関係者と協力する必要があるため、コミュニケーションスキルや柔軟性などが求められる職種です。
2.マーケティングプランナー
依頼された広告をどのように打つと効果的なのかを調査し、配信のタイミング広告枠の組み合わせなどについて企画立案を行います。数値や市場を分析する力、論理的思考などが求められる職種です。
3.クリエイティブ
広告の文言を考えるコピーライター、構図や色彩、素材などを考えるデザイナー、CMの構成を考えるCMプランナーなど、広告制作に携わる職種です。広告の効果を高めるため、イベントやキャンペーンなどを企画・実施することも。広告代理店では、デザインの責任者であるアートディレクターなどが制作担当者に指示を与えています。
4.データサイエンティスト、エンジニア
広告主の課題を解決するための調査を設計したり、インターネット広告の効果などを解析したりする職種です。
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広告業界の動向
インターネット広告の市場は今後もますます拡大していくと考えられます。情報通信白書によると、2006年に約0.5兆円だったインターネット広告費は2017年には約1.5兆円となり、10年ほどの間に約3倍に急増しました。その理由は、スマホやタブレットの普及に伴い、消費者がインターネットに触れる機会が増えていることです。
インターネット広告の中でも、特に売り上げが伸びているのは動画広告です。5Gの導入によって、通信速度が飛躍的に速くなり、高解像度の動画やバーチャルリアリティを活用した動画も配信しやすくなるでしょう。また、あらゆる物がインターネットに接続されるようになり、広告の表現の幅が広がることも予想されます。
参照元
総務省
平成30年版 情報通信白書
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