【就活お悩み相談室 #6】公務員を目指すか民間企業に就職するか迷っています

こんにちは。キャリアチケットのキャリアアドバイザーの本澤です。あっという間に8月も終わり、ようやく涼しくなってきましたね。季節の変わり目に体調を崩さないように就活生の皆さんは気をつけてください。

キャリアチケットにはこの時期、公務員試験を受けていたものの民間企業への就職に切り替えようか悩んでいるという方が相談にいらっしゃいます。第6回で取り上げるのは「公務員試験を受けきるか民間企業に切り替えるか迷っている」というお悩み。

並行して進めるほうがいいのか、それとも試験が終わってから就活に切り替えたほうがいいのか迷いどころかと思います。今回は公務員と民間企業で揺れている学生に向けて、悩みに対してどのように考えればよいかアドバイスしていきたいと思います。

キャリアアドバイザー

本澤 杏祐(ほんざわ・きょうすけ)

大学在学中に京都で飲食店の起業・経営を経験。卒業後にレバレジーズ株式会社へ入社。入社後はキャリアチケットの立ち上げメンバーとしてキャリアカウンセリングを担当。自身の経験や培った知識をフル活用して、学生にとってベストなキャリアスタートを支援。

 

 

公務員か民間かについて相談したい

 

「自分に本当に合った仕事」ができるのはどちらか考えよう

公務員試験と民間企業を並行して受けている方の中には、試験に落ちたときのリスクを考え、内定が得られそうな民間企業を受けているという方は多いです。

今、新卒採用は売り手市場であり、学生にとっては就職しやすい状況といわれています。だからこそ、公務員試験に落ちてしまったときの保険として民間企業を受けるのではなく、私はきちんとキャリアの軸を固めた上で企業選びをしてほしいと考えています。

落ちてしまうことがリスクなのではなく、公務員であっても民間企業であっても本当に自分に合った仕事選びができていないことがキャリアという観点から大きなリスクです。

公務員試験に落ちて、とりあえず内定を得た企業に就職した結果、「自分がやりたかった仕事ではない」と後悔してしまう可能性があるなら、自分に本当に合った仕事が何なのか、入るべき組織はどこなのかを改めて考えた上で、集中して就職活動に取り組むほうが良いでしょう。

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「安定」「長く働ける」は民間企業でも叶う

学生に公務員になりたい理由を聞いてみると「安定しているから」「親に勧められたから」と答える方がいらっしゃいます。

例えば、「学生時代に参加したボランティアで社会福祉の重要性に気づき、福祉に力を入れている◯◯市に貢献したい」というように受験を予定している公共団体ベースで志望動機が明確であれば良いですが、「安定していて、長く働くことができるから」「なんとなく」という理由なのであれば、そもそも公務員であることの必然性はなく、民間企業でもその希望が叶えられるところはあります。

「安定」を理由に公務員試験を受けていた学生の中で、面接で志望動機ややってみたい仕事について細かく聞かれた際に、「なぜここで働きたいのか」をきちんと伝えることができずに落ちてしまったという方もいます。

もし「なんとなく」という気持ちで公務員試験を受けているのであれば、自分はどんな仕事がしたいのか、将来どんな自分になっていたいのかを一度よく考えてみてください。自分のやりたいことはどちらであれば叶うのか考えた上で、公務員か民間企業か決めていただきたいと思います。

これまで就活を続けていた学生のほとんどが10月に内定式があるため、9月には就活を終えます。つまり、多くの企業も9月中に採用を終えると言い換えてもいいかもしれません。実際に、求人の数は4~6月のピークの時期よりも確実に減ってきます。もし民間企業への就職に切り替える場合は、できるだけ早めに就活準備を始めましょう。

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「なぜ公務員になりたいと思ったのか」を掘り下げる

民間企業への就職にシフトするのであれば、まずは自己分析から始めましょう。
「なぜ公務員になろうと思ったのか」を掘り下げて考えると就活の軸を固めることができます。特に深い理由はないという方は自分は仕事に何を求めるのか、どんなことを大切にしたいかをゼロベースで考えてみてください。

例えば「安定して長く働き続けたい」という気持ちで公務員試験を受けていたら、自分にとってどういう仕事が安定しているといえるのか、そして長く働くためには何が必要なのかを考えてみると良いでしょう。

以前相談に来た学生は、次のように就活の軸を固めていきました。

この学生は大学2年生のときから公務員試験の勉強を続けていました。コツコツと努力を続けられる性格や、手に職をつけて安定して長く働けきたいという思いから軸を固めていき、IT企業のエンジニア職として内定を得ることができています。

民間企業の場合、仕事内容や条件面などより細かい視点で企業選びができるため、始めに軸を固めることで自分に合った企業に出会える可能性は高まります。そのためにもまずはしっかりと自己分析をした上で就活を進めていきましょう。

もし、どんな企業が自分に合っているのかわからなかったり、業界・企業研究、面接対策などに不安がある方は、私たちのような就活エージェントを頼ってみてください。1人で悩むよりも効率よく、納得のいく形で就活を終えることができます。

 

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