6月で内定なしはまずい?長引く就活を終わらせる方法

このページのまとめ

  • 6月に「内定なし」という就活生は自己分析や選考対策不足の恐れがある
  • 一般的な就活は6月に内定が出始めるが、企業や業界によって多少選考時期は異なる
  • 6月に「内定なし」の場合、就活の視野を広げてみると良い
  • 6月に「内定なし」で悩む人は大学のキャリアセンターや就活エージェントに頼ろう
  • 秋採用は選考過程が短く、ライバルが少ないというメリットがある

6月で内定なしはまずい?長引く就活を終わらせる方法

周りに内定者が出てくる6月に、「自分は内定なし…」と落ち込む学生も多いでしょう。内定が出ない理由には、「自分に合わない企業を受けている」「選考対策が不十分」などが挙げられます。

自身の就活がうまく進まないと、焦りを感じがちに。このコラムで、一般的な就活の流れや内定が得られない原因、対処法をチェックしましょう。

就活には悩みがつきものです。就活の悩みの種類別の解消法について知りたい方は「就活がうまくいかないときはどうすればいい?就活中の悩みを乗り越える秘訣まとめ!」も参考にしてください。

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内定が出る時期はいつ?

一般的に内定が出始めるのは、大学4年次の6月あたりといえます。基本的な就活ルールを定めているのが、多くの企業が参加している日本経済団体連合会(経団連)。これまでは経団連が就活ルールを策定していましたが、2021年以降は政府が代わりに主導する形となりました。現状は、例年と同様に大学3年次の3月に就活が解禁、4年次の6月に選考開始、10月以降に正式な内定という流れです(2020年11月時点での情報)。

大半の企業は、原則このルールに沿って採用活動を進めているため、内定が出始めるのは6月1日以降といえるでしょう。

3月のエントリー解禁までに企業情報の収集や選考対策を取るなど、早めのスタートダッシュを切った学生は6月中に内定を獲得するケースが多いようです。とはいえ、経連団が定めたスケジュールはあくまで目安であり、6月以前から選考を開始している企業もあります。そういった企業の場合、早くて4月、5月から内定が出始めることも。

また、業界や企業ごとに選考スケジュールは異なるため、志望業界が決まっている人は企業のWebサイトやOB訪問などで情報収集をしましょう。中でも外資系企業やベンチャー企業は選考が早く、大学3年の秋に選考が始まり、冬には内定が出ることもあるようです。
企業の中には早期にリクルーター面談や座談会、インターンシップを行い、実質的な選考に近い形で学生と会っているところもあります。

基本的に、企業は早い時期から学生と接触し、優秀な学生を確保したい思惑があるもの。 そのため、学生側もできるだけ早く情報収集を行い就活をスタートさせることで、選択肢を増やせるでしょう。

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6月に「内定なし」の5つの原因

就活をスタートしてから6月に内定がない原因には、「自分に合った仕事を選べていない」「選考対策が甘い」などがあるようです。

6月から選考を開始する企業が多いため、6月中に内定がなくても「就活に失敗した」と焦る必要はありません。就活では内定の時期よりも、最終的に納得のいく企業に出会えるかが重要です。

しかし、就活を始めてから長い期間経っていても内定が出ない場合、何かしらの原因はあるもの。下記では、その原因をいくつかご紹介します。内定がまだないという方は、当てはまるかどうかチェックしてみてください。

1.大手・有名企業ばかりを受けている

大手・有名企業志向の学生は多いですが、そういった企業は倍率が非常に高く、内定をとるのは簡単ではありません。

また、大手であることだけを理由に選考に進んだ場合、「なぜその業界が良いのか、なぜその職種が良いのか」を具体的に説明できないのも問題です。企業側は入社後のミスマッチを避けるためにも、明確な志望動機がある学生を採用したいと考えています。「大手だから」「有名企業に入りたいから」という理由だけで内定にたどり着くのは難しいでしょう。

2.自分に合わない企業・職種を受けている

就活初期にきちんと自己分析ができていないせいで、自分に合わない業界・企業を受け続けてしまっている可能性があります。

たとえば、社交的ではなくコツコツ作業をするのが得意な人が営業職を受けても、内定の可能性は低いでしょう。

3.志望先の視野が狭くなっている

就活をしていると、「絶対入社したい!」と感じる本命企業が出てきます。それ自体は良いことですが、第一志望しか受けていない場合、本命企業に落ちたときに持ち駒がゼロになってしまう恐れも。

また、第一志望が本当に自分にぴったりの企業なのかは、入社するまで分かりません。自分の可能性を狭めない意味でも、複数の企業に目を向けるのが良いでしょう。

4.書類・面接対策ができていない

書類や面接の対策が不十分だと、いくら数を受けても内定はとれません。どの企業でも、同じような自己PRや志望動機を使い回している場合は注意しましょう。

自己PRでは応募先の企業で活かせる強みをアピールする必要があり、志望動機では応募先だからこそ入社したいという熱意を述べなければ、意欲が伝わりません。

5.マナーが身についていない

就活マナーへの意識が低いことで、選考通過できない可能性があります。再度自分の行動を振り返ってみてください。

ESを誤字脱字のままで提出していたり、身なりに清潔感がなかったり、待合室と面接での態度にギャップがあったり、採用担当者は細かな部分まで見ています。

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「6月に内定なし」を挽回する5つの方法

この項目では、6月に内定が出ていない場合の対処法をまとめました。

1.エントリー数を増やす

エントリーしている企業が少ない人、大手ばかりを受けている人は、今まで目を向けていなかった企業に視野を広げるのがポイントです。就活生は名前の知れたBtoC企業(※1)に集まりがちですが、BtoB企業(※2)の中にも多くの優良企業があります。BtoB企業は学生の中ではあまり知られておらず、競争率が低めなのが利点です。

※1…消費者向けの商材を扱う企業のこと。食品メーカー・サービス業など
※2…企業向けの商材を扱う企業のこと。商社・物流業など

また、自分の好きなことなど、興味があるかないかで企業選びをしていると、範囲が狭められてしまいます。まだ受けたことのない業界にも目を向けてみるのも良いでしょう。
今まで知らなかった企業を見つけるには、就活の専門書籍を読んだり、大学のキャリアセンターや就職エージェントに相談したりすると効率的です。

2.自己分析をやり直す

自己分析を再度行うことで、就活がうまく進むことも。「内定がまだない」「いつも面接で落ちてしまう」という人は、自分に合った企業を見つけられていない可能性があります。適性に合う企業を見つけるには、自己分析によって自身の価値感や強みを知ることが重要です。

「自己分析は就活の初期に済ませた」という方も、ぜひもう一度やり直してみてください。ここまで就活を続けてきた今だからこそ、仕事に対する考え方などが変化し、また違った企業選びができることもあります。
また、自分について深く知るために、他己分析も有効です。先輩や友人など、周りの人に自分について聞いてみましょう。自分の強みに気づくことができ、自己PRに説得力をもたせることもできます。

他己分析を行う際の質問内容は、以下を参考にしてみてください。
 
<質問例>
・自分はどんな印象か
・どんな性格なのか
・長所や短所はどんなところか
・どんな仕事が向いていると思うか
・集団での役割は?
・何をしているとき楽しそうか

上記のように幅広い質問をしてみると、自分の人間性を深く理解できるでしょう。

3.選考を振り返る

エントリーシートや筆記試験、面接などを振り返ることで、内定に近づきやくなります。終わった選考を過度に悩む必要はありませんが、何も反省点を見つけられなければ、同じ失敗を繰り返す恐れも。選考のあとは自身の問題点を整理し、改善策を考えましょう。それを次回に活かすことで、効率的に就活を進められます。

4.マナーを見直す

自身のマナーを見直し、改善ポイントがあるかチェックしてみてください。悪い印象を与えるような行動はとらないように気をつけましょう。

次に挙げるNG例に当てはまる人は、自分の行動を見直す必要があります。

  <NG行動例>
・連絡もなしに遅刻/時間よりかなり早く到着
・挨拶をしない
・待機スペースで携帯をいじっている
・聞き取りづらい小さな声で話す
・正しい言葉遣いができていない
・身だしなみが整っていない
・目を見て話さない
・姿勢が悪い

態度や話し方に関しては、面接中だではなく会社説明会や企業への電話・メールでもチェックされているもの。日常生活から意識してみましょう。

5.第三者のアドバイスを受ける

対策をしても就活がなかなか上手くいかないという場合は、大学のキャリアセンターや就職エージェントに相談するのがおすすめ。就職を専門とする機関には、これまでに蓄積されたノウハウがあり、さまざまな疑問にも答えてくれるはずです。また、 OB・OG訪問を行えば、社会人でもある先輩から就活中のリアルな話を聞け、経験にもとづいたアドバイスを受けられます。1人での就活に不安を感じる人は、第三者のサポートで現状を打破しましょう。

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6月から就活を始める際の注意点

「今まで就活をしてこなくて、6月に内定がない」という場合、周りよりも大幅に遅れていることを認識しましょう。企業によってはエントリーを締め切っており、選択肢が狭まってしまう恐れがあります。また、ほかの就活生と比べて就活に関する知識も少なく、選考慣れしていないというマイナス点もあるでしょう。そこから内定を得るには、可能な限り早めに行動を起こすこと。

自己分析や業界・企業研究を行い、加えてエントリー可能な企業をピックアップしてください。面接対策には、模擬面接を受けると効果的です。前述した就活エージェントや大学のキャリアセンターを利用すると良いでしょう。
 

 

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6月に内定がない人は秋採用をチェック

6月を過ぎても内定がない場合、秋採用へのチャレンジを考えましょう。秋採用は二次募集などと呼ばれ、主に春の採用で確保できなかった人員を補充する目的で行われます。大手企業も秋採用を実施するケースがあり、春で出遅れてもチャンスがあるでしょう。

秋採用には、春に比べて選考のプロセスが短縮される傾向にあるので、効率的に内定にたどりつけるのがポイント。ライバルの数も春より減るため、競争率が下がるのもメリットです。

ただし、秋採用だからといって春に比べて採用基準が下がるわけではないので、その点は注意が必要。ほかの就活生も力をつけている可能性が高く、十分な対策が必要です。

また、内定通知後は早めの返事を求められることが多いため、自分が本当に入社したい企業か考えたうえでエントリーしましょう

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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