就活に向いていない人はどうやって仕事を探せばいい?

このページのまとめ

  • 面接が苦手だと、就活に向いていないと感じやすい
  • 個性を大切にする人も就活に向いていないと感じがち
  • 面接は緊張して当たり前と考えよう
  • 就活に向いていない人には、フリーランスになる道もある
  • 仕事の向き不向きを見極めると適職が見つかる

「就活に向いていない」と悩んでいる人はいませんか?皆と同じスーツを着ることや面接が苦手な人は、「就活が苦手…」と思いがちです。
本当に就活が嫌なら、フリーランスや起業の選択肢もあるでしょう。また、就活が苦手だとしても、仕事の向き不向きを見極めれば自分に合った仕事を見つけられます。このコラムを読んで、就活をするかしないか、するならどんな仕事が向いているのかを考えましょう。

就活には悩みがつきものです。就活の悩みの種類別の解消法について知りたい方は「就活がうまくいかないときはどうすればいい?就活中の悩みを乗り越える秘訣まとめ!」も参考にしてください。

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就活が向いていないと思う原因

「就活が向いていない」と思う原因は人によって異なりますが、主には以下の2点が考えられます。

面接が苦手で向いていないと感じる

人とのコミュニケーションが苦手な人は、「就活が向いていない」と感じる傾向にあります。
大学生活中は、決まった友人やアルバイト仲間と話すことが主ですが、就活では初めて会う社会人とやり取りしなければなりません。何社も併行して受ける場合は、その分接する社会人の人数も増えていきます。さらに、グループディスカッションや集団面接では、就活生同士のコミュニケーションも必要。内向的な性格の人にとっては疲れやすい環境です。
また、どの企業でも面接は必ず選考に含まれます。そのため、面接が苦手だと「就活に向いていない」と感じてしまうのでしょう。

個性が強くて向いていないと感じる

服装やメイクなどの個性が強く、「人と同じは嫌」という価値観の人は、全員がリクルートスーツを着ることに違和感を抱きがちです。
就活ではスーツはもちろん、鞄も髪型も似通います。遠くから見れば、誰が誰だか分からないほど見た目の個性は消えてしまうでしょう。
このような状況は、「個性を認めて欲しい」と思う人にとって、居心地が悪く「就活に向いていない」と思う要因になります。

 

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面接が向いていないのは当たり前!

面接が苦手で「自分は就活に不向き」と考える人はたくさんいます。しかし、よくよく考えてみれば、「面接が得意!」という人の方が少ないのではないでしょうか。
これまでの人生で面接経験が何十回もある、という学生は少ないですし、面接は場数を踏まなければ慣れません。「面接中に緊張してうまく喋れない」という人は多いですが、それは面接に慣れていないなら当然です。

面接は緊張して当たり前と考える

面接は大抵の就活生が緊張するもの。「緊張がばれて評価が下がったらどうしよう」と考える必要はありません。面接官側も学生が緊張しているのは分かっていますし、新人の面接官なら面接官自身も緊張している可能性もあります。
仮に緊張から敬語を間違ったり、多少早口になっても、それだけで評価が下がることはありません。面接が苦手な人は「1つや2つミスしても大丈夫」くらいの気持ちを持つと良いでしょう。

模擬面接で本番に慣れる

面接はある程度場数を踏まないと慣れません。そのためには、家族や友人に面接官役を頼んで模擬面接を行うのがおすすめ。本番に近い状況で話し方や姿勢、回答に矛盾がないかをチェックしてもらいましょう。
顔見知りに面接官役を頼みづらい場合は、大学の就職課(キャリアセンター)や就職エージェントを利用する方法があります。就職エージェントでは人事目線のフィードバックを得られるのがメリットです。

想定される質問の回答を考えておく

面接が苦手な人ほど、事前の準備に力を入れましょう。面接で聞かれる内容は企業によって違いますが、よくある質問は決まっています。以下のような定番質問は事前に回答を考えておくと、本番でスムーズに話せるでしょう。

・自己紹介をしてください
・自己PRをしてください
・長所(短所)を教えてください
・学生時代に頑張ったことを教えてください
・志望動機を教えてください
・当社の強み(弱み)は何だと思いますか
・入社後にやりたいことはありますか
・最後に何か伝えておきたいことはありますか
・最後に何か質問はありますか

適度な緊張は必要と考える

「何度練習してもやっぱり本番では緊張する…」と悩む人もいますが、面接には適度な緊張も必要です。適度な緊張があると気が引き締まって失言を防げますし、緊張感がゼロだと「本当に入社したいのか」と意欲を疑われてしまいます。
言葉が全く出ない過度な緊張は改善すべきですが、適度な緊張は良い効果があると考えましょう。「緊張する=面接が苦手」と考える必要はありません。

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就活以外の道を考える

どうしても就活が向いていない、一般の企業に就職したくない人は、就職以外の選択肢に目を向けてみましょう。

フリーランスで働く

フリーランスとは、特定の企業や団体に所属しない働き方のこと。代表的な職種としては、ライターやデザイナー、イラストレーター、プログラマー、システムエンジニアなどがあります。
フリーランスに必要なのは、仕事をする分野での一定のスキルです。学生時代に専門的なスキルを身につけている人はすぐに働き始められますし、そうでない場合は、まずはスキルを身につける修行期間が必要でしょう。
すぐにフリーランスになるのが難しければ、一度は就職して働きながらスキルを身につけ、将来的に独立することを考えてはいかがでしょうか。

起業する

就活に向いていないがビジネスに興味がある人は、「起業」という選択も視野に入れてみましょう。
学生で起業というとハードルが高く聞こえますが、近年起業する学生の数は増えているといわれます。
やりたいことが明確で会社を立ち上げる強い意志があるならば、就活ではなく起業を選んでも良いでしょう。
ただ、社会人経験なく起業するハードルはそれなりに高いですし、会社のトップに立つには責任と覚悟が必要です。企業にも就活と同様に向き不向きがあるので、自分の適性と本気度を考えたうえで決めましょう。

アルバイトをしながら夢を実現する

就職以外にやりたいことがある人は、卒業後にアルバイトをしながら夢を追いかける道もあります。その場合は、「27歳までに実現できなかったら就職する」という風に期限を決めるのがおすすめ。期限があると気持ちが引き締まり、何となく夢を追って時間が過ぎるのを防げます。

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向いている仕事は人によって違う

就活に向いていないといっても、よくよく探せば向いている企業や仕事はあるはずです。就活が苦手だとしても、最終的に向いている仕事に就ければ就活は成功したといえるでしょう。
ここでは、学生に人気の大企業や求人が多い営業職を例にとって、向いている人・向いていない人の特徴をご紹介し、企業規模や職種ごとの適性を考えていきます。

大企業に向いている人・向いていない人

向いている人

安定志向が強い人や、社会的な信頼感のある肩書きが欲しい人は大企業がおすすめ。高い給与水準や充実した福利厚生を望む人も大企業向きです。
また、1つの分野の専門性を高めたい人も大企業が合っている可能性があります。なぜなら、中小企業では1人の社員が幅広い業務をこなす一方、大企業は担当業務が細分化される傾向にあるからです。

向いていない人

大企業は年功序列の風土を残す企業が多く、若いうちから昇進したい、たくさん稼ぎたい人には向いていない可能性があります。入社後すぐに裁量をもって仕事をしたい人も、大企業より中小やベンチャー向きでしょう。

営業職に向いている人・向いていない人

向いている人

人とのコミュニケーションが好きな人、たくさんの人と出会いたい人は営業の仕事に向いています。
外回りの営業は自由度が高いため、スケジュール管理能力が高い人も力を発揮できるでしょう。

向いていない人

営業は顧客とのやり取りが業務の大半を占めるため、コミュニケーションが苦手な人や、人と話すのが苦手な人には不向き。
断られることも多い仕事なので、うまくいかないときに気持ちを切り替えられない人、ストレス耐性が低い人にも向いてません。


ここでは、大企業・営業職の向き不向きをご紹介しましたが、ほかのすべての仕事にも向き不向きがあります。
「就活が向いていない」と思う人も、仕事自体の適性を見極めることで、自分に合った職業や企業が見つかるでしょう。

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向いている仕事の探し方

向いている仕事を探すには、自分自身の特徴と世の中にある仕事の種類を知ることが必要です。

自己分析をしよう

学生時代の経験を振り返り、印象に残った経験をピックアップしてみましょう。そのなかで発揮された自分の強みや、苦手だったことを分析することで、どんな仕事に向いているか考えるヒントになります。向いていない仕事を避けるためにも、苦手分野や短所もよく分析するようにしてください。
また、今までにモチベーションが上がった瞬間を振り返るのも仕事選びの参考になります。例えば、「人と協力して何かに取り組むときにやる気が出た」という人は、チームで取り組む仕事に向いている可能性が高いでしょう。

世の中にある業界や職業を調べる

就活では、広い視野から仕事を探すことで自分に合った職場を見つけられます。知っている業界や企業だけを受けると視野が狭まるので、最初は幅広い業界や企業をリサーチしてください。
やり方としては、まずは業界関連の書籍ですべての業界について浅く広く学び、それから興味のある業界に絞って、属する企業や活躍している職種を調べましょう。
情報収集の手段としては、書籍やインターネットのほかに、インターンやOB訪問、合同説明会でもリアルな情報が手に入ります。

就職エージェントでプロにアドバイスをもらう

客観的に自分に向いている仕事を探してほしい場合は、就職エージェントでプロのアドバイスをもらうのがおすすめ。就職エージェントによっては、自己分析や業界研究をサポートしてもらえます。
就職エージェントは応募書類の添削や模擬面接も対応しているので、選考対策に不安がある方は活用しましょう。

 

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就活に向いていないと思う方へのキャリアアドバイザーのアドバイス

自分に向いている仕事を探すポイントは、「就活軸」と「内定軸」を分けて、「就活軸→内定軸」の順で考えること。
就活軸とは自分に合った企業を見つけるための軸、内定軸とは自分の希望を叶える軸(条件)のことで、「就活軸→内定軸」で考えないと「休み」「勤務地」などの「条件」が先行してしまい、自分の強みや将来叶えたい姿を考慮しない、ないがしろにした就活になってしまいます。
その結果、「勤務地は叶うけど自分に向いている?」となる可能性が。

自分に合った企業を見つけるための軸である「就活軸」の基本的な考え方は、「将来像(将来どんな人になりたいか/どんなキャリアを歩みたいか)」「強み(どんな力を活かして働きたいか)」「環境(一番居心地が良いor強みを発揮できるのはどんな雰囲気/どんな人と働くときか)」の3点。

「就活軸」の考え方のヒントは下記のとおりです。
・将来像:何歳でどんな生活していたい?そのために何歳でいくらお金が必要?(女性は特に)育産休の可能性もあるけどどんな母親でありたい?
・強み:自分で思う「人と自分が違うと思うポイント」は?周りの人からなんて言われる?
・環境:チームと個人どっちが得意/好き?ノルマって聞いたらモチベ/プレッシャーどっちに感じる?どんな人と働きたい?

就活においては、基本的に「就活軸」に沿ってエントリーし、志望度の整理をしていきます。「就活軸」に沿った内定を複数もらった際に、「内定軸」で比較して承諾先を決めていきましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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