新卒採用の志望動機例文21選!選考通過に向け書き方や注意点も解説

このページのまとめ

  • 新卒採用の志望動機からは、企業とのマッチ度や入社意欲が確認されている
  • 新卒採用の志望動機でアピールするには、具体的なエピソードを盛り込むことが大事
  • 新卒採用の志望動機の例文は、そのまま使わずオリジナルで考えよう

新卒採用の志望動機例文21選!選考通過に向け書き方や注意点も解説のイメージ

「志望動機ってどうやって書くの?」などと悩む新卒就活生も多いでしょう。志望動機で評価されるためには、書き方のポイントを知り、内容をわかりやすく伝えることが大切です。また、例文を参考にするのも方法の一つでしょう。

この記事では、新卒の学生が志望動機を書く際に参考にできる例文を紹介します。最後まで読めば、志望動機をどのように考えればよいかがわかり、自分らしい志望動機を作成できるようになるでしょう。

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目 次

志望動機を書く前に行いたい3つのステップ

志望動機を考える前には、自己分析や企業研究などの準備が必要です。作成前に何を書くのかを明確にすることで、わかりやすい志望動機作成につながります。ここでは、志望動機作成前に行いたい3つの準備を紹介するので参考にしてください。

自己分析で過去の経験を洗い出す

まずは自己分析を行い、自分の過去の経験を洗い出しましょう。企業を志望する理由になった考え方やエピソードを見つけるためです。

企業を志望する際には、「この企業に入りたい」「この仕事がしたい」と思ったきっかけがあるはず。自己分析を振り返ることにより、どのようなきっかけがあったのかがわかります。

自己分析の方法については、「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

企業研究で仕事内容や求める人物像を知る

企業研究を行い、仕事内容や求める人物像を確認しましょう。興味のある企業であっても、自分が理想とする仕事や働き方が実現できないとミスマッチにつながります。また、企業が求める人材と、自分の強みや能力が合っていない場合もミスマッチになるでしょう。

志望動機は入社への熱意や意欲だけで評価されているわけではありません。企業研究を行い、「自分が志望したい企業かどうか」「企業が求める人物像にマッチしているか」を確認してください。

入社後にやりたいことを考えておく

入社後に実現したいことについても考えておきましょう。入社後にやりたいことが明確に伝えられると、「仕事で活躍できそうだ」「△△の部署がよさそうだ」などと具体的にイメージしてもらえます。やりたいことが実現できそうなほど、採用してもらいやすくもなるでしょう。

なお、入社後にやりたいことは、5年後、10年後を目安に伝えるようにしましょう。あまりにも遠い未来を伝えてしまうと、実現できるのかがわからない内容になるからです。

将来のビジョンの考え方については、「就活で「10年後の自分」を聞かれたときの作文のコツや例文を紹介!」の記事を参考にしてください。

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企業が新卒の志望動機から確認している3つのポイント

企業は新卒の志望動機から、自社に合うかや入社への意欲は高いかなどをみています。就活ではどのような点が見られているのかを解説するので、志望動機作成に向けて参考にしてください。

1.企業の社風や方針に合う人材か

新卒の志望動機からは、企業の社風や方針に合うかどうかが見られています。企業が求める人物像と人材の間にギャップがある場合、入社してからのミスマッチで早期退職につながるかもしれません。優秀な人材でも退職してしまいそうなら、採用しにくいでしょう。

志望動機では企業の社風や方針に合うことをアピールすることが欠かせません。企業研究を行い、企業がどのような人物を求めているかを調べておきましょう。

企業研究の進め方については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」も参考にしてください。

2.入社への意欲や熱意の高い人材か

入社意欲や熱意が高いかどうかも、新卒の志望動機で見られているポイントです。入社後に頑張ってくれそうだと感じるため、意欲の高い人材が採用されています。

たとえば、同じような能力を持つ学生が2人いた場合、「より熱心に仕事に取り組んでくれそうだ」と感じる学生を採用したいと思うのは自然なことでしょう。待遇や環境で志望するのではなく、仕事に対する熱意が求められます。

志望動機で評価されるために、入社への熱意はしっかりと伝えましょう。「なぜこの会社がいいのか」を明確にアピールすることが大切です。

3.企業の成果や成長に貢献できる人材か

新卒の志望動機からは企業の成果や成長に貢献できそうかどうかも見られています。新卒採用はポテンシャルが重視されているので、どのように企業に対して貢献するかもアピールしましょう。

新卒の学生は社会人経験はなく、実績や能力では評価しにくい部分があります。そのため、「成長したら成果を残せそう」というイメージで評価されるでしょう。

志望動機での意欲やどのように貢献するかのアピールから、採用担当者は学生のポテンシャルを評価します。志望動機では、自分の強みをどのように活かし、仕事で成果を残せるかも伝えてください。

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新卒採用における志望動機の構成

志望動機でアピールするためには、わかりやすい構成で作成し、読みやすい文章にすることが大切です。ここでは、新卒採用で使用したい、志望動機の構成の基本を紹介します。

企業を志望する理由を伝える

志望動機を伝える際は、結論である志望理由からアピールしましょう。たとえば、「貴社を志望したのは、△△だからです」「△△のため、貴社を志望しました」のように伝えてみてください。長々と伝えるのではなく、簡潔にまとめます。

志望動機を結論から伝える理由は、志望動機の第一印象をよくするため。新卒の採用担当者は限られた時間で多くの書類を確認しており、内容がわかりづらい志望動機は最後まで読んでもらえないこともあるでしょう。

最後まで読んでもらい評価してもらうためには、冒頭で「もっと読んでみたい」と思ってもらうことが大切です。どうして志望したのかを明確にするためにも、結論から伝えるようにしましょう。

志望理由にいたったエピソードを伝える

なぜその志望理由になったのか、具体的なエピソードも伝えましょう。エピソードがあることで理由に説得力が増し、採用担当者に納得感が生まれます。

エピソードは自分自身の経験に基づき、自分の言葉で表現するようにしましょう。ほかの就活生と差別化できる部分でもあるので、「この学生はこのような経験をして、このように考えたんだな」とイメージできるように伝えてください。

ほかの企業ではない理由を伝える

志望動機では、数多くあるほかの企業ではなく、なぜ志望企業を選んだのか伝えることも大切です。志望理由が、他社では実現できないことをアピールしましょう。

この際、自己分析や企業研究で得た情報をもとにアピールするのがおすすめです。志望企業にしかない特徴を見つけて、自分の志望理由とマッチしていることを伝えてください。

志望企業ならではの特徴を見つけるためには、企業研究の実施が欠かせません。企業研究の方法は、「ほかの就活生と差をつけろ!1歩先行く業界企業研究のコツ」の記事で紹介しているので参考にしてください。

入社後にどのように活躍したいかを伝える

入社後にどのように活躍したいかもアピールしましょう。「入社したい」という意欲だけでは、採用につながるとは限りません。より評価を高めるには、企業に対してどのように貢献できるかも重要です。自分の強みや経験を活かして、どのような場面で会社に貢献できるかを伝えてください。

志望動機の内容をしっかりと考えても、構成がわかりにくいと評価は上がりません。志望動機の構成については、「志望動機の組み立て方は順番が大事!好印象を与えるポイントや例文をご紹介」の記事も参考にしてください。

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新卒の志望動機における書き出しのコツ

新卒の志望動機の書き出しでは、結論をはっきりと示すことで伝わりやすくなります。評価される書き出しのコツを解説するので、作成の参考にしてください。

結論を端的に示す

新卒の志望動機の書き出しは、「私は△△の理由で貴社を志望しました」のように結論を端的に示しましょう。書き出しから長くしてしまうと、読みにくい文章になり印象を悪くする原因に。「何が言いたいかわからない」と判断され、最後まで志望動機が読んでもらえないかもしれません。

結論を端的に示すことで、伝えたい内容が明確になり、このあとの内容も内容もわかりやすくなります。まずは結論をわかりやすく伝えることを意識してください。

オリジナリティを意識する

より評価される志望動機を作るためには、オリジナリティを意識することも大切です。採用担当者は多くの志望動機を読んでおり、よくある文章では印象に残りません。一方で、ほかの就活生とは違った言い回しをしている志望動機は印象に残りやすいでしょう。

志望動機の書き出しのコツについては、「志望動機は書き出しを意識しよう!好印象を与える書き方を解説します」の記事でも解説しているので参考にしてください。

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志望動機を書くときに新卒が注意したい5つのポイント

志望動機でアピールするためには、誤字脱字や言葉遣いなどにも気をつける必要があります。志望動機作成時の注意点を解説するので参考にしてください。

1.誤字脱字をしない

志望動機でアピールするために、誤字脱字をしないようにチェックしておきましょう。誤字脱字が多い場合、「ミスが多い」「集中力がない」などとマイナス評価につながる可能性があります。

志望動機を書く前に試し書きをしておき、誤字脱字や表現に間違いがないか確認しておきましょう。また、第三者に確認してもらうことで、よりミスを減らせます。

志望動機の添削を誰に頼むべきかわからない方は、「志望動機の添削は誰に依頼する?自分でチェックする際のポイントも解説」の記事を参考にしてください。

2.書き言葉で書く

志望動機を書く際は、話し言葉ではなく書き言葉を使いましょう。たとえば「〜〜みたいな」の表現は話し言葉です。書き言葉の場合は「〜のような」を使い、ビジネスマナーを守った文章を意識してください。
履歴書やエントリーシートは選考に使う書類であり、ビジネスマナーが評価されています。志望動機では書き言葉を意識して作成するようにしてください。

3.ほかの企業の志望動機を流用しない

志望動機はほかの企業の内容を使わず、企業ごとに作成しましょう。使いまわしの内容は独自性がなく、評価されないためです。

また、ほかの企業の志望動機を使うことで、別の企業には当てはまらない内容になる場合もあります。志望度が伝わらず、選考通過にはつながらないでしょう。志望動機で評価されるためには、「なぜその企業を志望するのか」が明確でなければなりません。企業ごとに志望理由を考え、志望動機を作成するようにしましょう。

4.記入欄は8割以上を目安に書く

履歴書やエントリーシートに記載する際は、8割以上を目安に書いてください。空白が多いと「やる気がない」「志望度が低い」などと思われてしまうからです。

ただし、枠を埋めるために文字を大きくしたり、文字の間を広くするのはやめましょう。枠を埋めようとしているのがばれるだけではなく、志望動機の内容が薄くなってしまいます。

思うように志望動機が書けない場合、エピソードを具体的にかけているかを見直してみましょう。「なぜ志望したいと思ったのか」「なぜほかの会社ではなくその会社がよいのか」などは、自分だけのエピソードが思いつくはずです。

5.読みやすい文字で書く

手書きで志望動機を書く場合、読みやすいかどうかも意識しましょう。丁寧に描けていない志望動機は、志望度が低いと読みとばされる可能性もあります。

採用担当者は大量の履歴書やエントリーシートを読んでおり、1枚あたりに多くの時間をかけることはできません。そのため、字が雑であったり丁寧に書かれていなかったりすると、優先度が低くなるでしょう。

内容自体が素晴らしくても、読んでもらえないと評価はもらえません。誰にでも読みやすい文字で、丁寧に書くように意識してください。

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【業界別】志望動機の新卒向け例文

業界別に、志望動機の新卒向け例文を紹介します。それぞれの例文に解説も載せているので、自分の志望動機を作成する参考にしてください。

食品

貴社が提供する、高品質で健康的な食品に深い関心を持っています。

大学で食品科学を専攻し、安全で栄養価の高い食品開発の重要性を学ぶ中で、貴社の製品に込められている製造者の思いに気づきました。大学で身につけた専門性を活かし、消費者に安心して楽しんでもらえる食品を開発することに貢献したいと考え、志望いたしました。

上記の志望動機は、企業の業務内容と大学で学んだ専門性を結びつけられています。企業を志望した理由以外にも、食品開発に関する専門的な知識を持っていることをPRできており、採用担当者の印象に残りやすい志望動機といえるでしょう。

IT

最新技術を駆使したサービスで、社会に革新をもたらす貴社に魅力を感じています。

貴社のインターンシップに参加して、多くの社員さまに話を聞きました。特に印象に残っているのは、どの方も最新技術を積極的に学ぶだけではなく、社会の利便性向上につなげられるかという視点を持たれていたことです。このような環境で一緒に働きたいと強く感じています。

企業理念をテーマに作成する際は、ほかの就活生とどのように差別化するかがポイントです。「企業理念に共感した」という内容では具体的な理由が分からないため、自分の体験やスキルを盛り込むことを心がけましょう。

化粧品

私が化粧品業界に強く惹かれたのは、大学時代に参加した海外ボランティア活動がきっかけです。現地で、自然由来の素材を使用した化粧品がいかに人々の生活にポジティブな影響を与えるかを目の当たりにしました。

特に、肌トラブルに悩む人たちが自然素材のスキンケア製品によって自信を取り戻す姿を見て、化粧品が持つ力の大きさを実感しました。このような経験から、自然素材にこだわった貴社の製品開発に私も携わりたいと感じるようになりました。

ユーザー目線の志望動機だと、ほかの就活生との差別化が難しくなりがちです。第三者視点で商品やサービスの影響力を感じたエピソードがないか、探してみましょう。

公務員

小学生のころ、地元の公園が再開発で明るく親しみやすい公園に生まれ変わり、地域社会に活気をもたらしたのを見て、公務員になる夢を抱きました。

大学では公共政策を学び、地域社会の課題解決に情熱を注ぎました。子どものころからの夢に向けた熱意と、大学で学んだ知識を活かし、よりよい社会の実現に貢献できると確信しています。

地方自治体を想定した志望動機です。公務員と一口に言っても、国家公務員・地方公務員・都道府県庁・市町村の役所・役場など、さまざまな職種や仕事があります。自分が志望している職種の業務内容や特性を理解したうえで、過去の自分の経験の中に、その職種に関連するエピソードがないか探してみましょう。

公務員の中で市役所や県庁を志望している方は、「市役所の志望動機例文10選!書くべき内容やアピールにつながる構成も解説」の記事を参考にしてみてください。

化学メーカー

子どものころに科学実験キットで遊んでいた経験が、私の化学への興味を掻き立てました。

大学では化学を専攻し、研究活動を通じて新しい物質の可能性に魅了され、化学メーカーでのキャリアを目指すきっかけとなりました。幼いころから培ってきた化学への熱い思いをもとに、貴社の製品開発に貢献したいと考えています。

化学メーカーのように、製品に高い専門性がある場合、ライバルとなるほかの就活生も専門的な知識を持っていると考えるのが自然です。大学で学んだことだけをアピールするのではなく、興味を持った理由や原体験を深堀りし、志望動機に関連付けるようにしましょう。

マスコミ(新聞・テレビ・出版社)

高校時代、新聞部に所属していた経験から、情報の力と重要性を深く理解しました。

しかし、近年はSNSの普及でマスコミやジャーナリズムが軽視されてきているように感じます。他社が、SNSで拡散されやすいといわれる過激な見出しをつけ、SNSに迎合する中で、貴社はメディアの矜持があると感じています。

そのような環境でぜひ働きたいと感じ、志望しました。

新卒でマスコミ業界に飛び込もうと思った理由を伝えることは、一つのポイントとなるでしょう。そのうえで、他社と選考に参加している社にどのような違いがあるのかを押さえ、「なぜこの会社を志望したのか」を明確に説明できるようにすることが重要です。

金融

幼いころから、家族が経営する小さな店の経理を手伝う中で、金融の知識がビジネスの成長に不可欠であることを学びました。一方で、大手といわれる銀行は、私の家族が経営するような小さな店には融資をしてくれない現実も見てきました。

しかし、貴行のような地域密着型の銀行は違い、こちらのニーズや計画をもとに、真剣に家族の店と向き合ってくれました。私も、「地域で頑張る店に寄り添った仕事がしたい」と感じ、貴行を志望しました。

金融業の場合、資金を融資し利息で利益を出すというビジネスモデルは基本的に変わりません。しかし、融資する対象や融資する分野などに違いがあります。どの会社にも通用する内容にするのではなく、企業分析や業界研究を通じて、各社の特徴や強みを押さえたうえで志望動機を作成するのがポイントです。

金融業界の中で信用金庫を志望する方は、「信用金庫の志望動機の例文6選!銀行との違いやアピールのコツも解説」の記事を参考にしてみてください。

広告

大学でのマーケティングの授業とアマチュア劇団での広報担当経験が、広告の力に強く惹かれる理由となりました。

インターネットやSNSの普及で多くの情報に触れる機会がある状況では、よい商品やサービスがあっても、適切な発信ができなければその情報が埋もれてしまいます。アマチュア劇団の広報担当をしていたときは、このことを念頭にSNSを中心に広告を打ち、イベントの周知に成功しました。

このような時代だからこそ、広告の重要性は高まっていると痛感し、貴社を志望しました。

志望動機の中で自身の経験だけではなく、今の業界の現状や今後の見通しについて語れれば、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。

広告業界の志望動機の書き方についてさらに詳しく知りたい方は、「広告業界の志望動機の例文3選!書き方や評価されるためのポイントも解説」の記事を参考にしてください。

コンサル

大学時代に参加したビジネスコンテストでのチームプロジェクトがきっかけに、コンサルの仕事を志すようになりました。

現状抱えている課題の原因を何と仮定し、どのようなアプローチをとるのか。人によって答えが異なる仕事である点に魅力を感じています。ビジネスコンテストを通じて身につけた課題解決力を活かし、クライアント企業の成功に貢献していきたいです。

コンサルは、他業界と比べて企業ごとのサービスの違いがわかりづらいといえます。コンサルの仕事内容自体を理解することはもちろん、各社の強みの違いや得意分野、主なクライアント先などを押さえ、より具体的な志望動機を書けるようにしましょう。

海運

幼少期に港町で育ち、多くの船が世界中へと旅立つ姿を見て育つ中で、海運の仕事に興味を持つようになりました。

港に多くのコンテナが届けられ、大型トラックが次々と町へ繰り出す姿を見て、日本の海運の重要性を痛感しました。私も貴社の一員として、日本の大動脈でもある海運に携わり、人々の生活を支えたいと考えています。

海運の仕事は直接的に生活に関わる機会が少なく、具体的にイメージしづらいものです。自分の生い立ちや過去の経験を振り返る中で、海運に関連するエピソードがないかを考え、自己分析を深めていきましょう。

なお、国土交通省の「貨物輸送の現況について(参考データ)」によると、国内輸送量の約4割が海運で行われており、貿易だけではなく国内の物流にも大きな役割を果たしていることがわかります。

参照元
国土交通省
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不動産

地元の街が再開発される過程を目の当たりにし、都市の成長と変化に興味を持ちました。

大学時代、2年ぶりに地元に帰ったとき、久しぶりに見た故郷の姿が一変していたことは今でもよく覚えています。商店街には新しい店舗が増え、人が増えたことで街にぎわっており、都市計画を担う不動産の魅力に気づきました。

私が経験したような都市の成長や変化を少しでも多くの人に届けるためにも、ぜひ貴社で働きたいと考えています。

不動産業界には、ハウスメーカーや住宅販売、建設業者やデベロッパーなど多様な業態が存在しています。不動産業界の中で希望の仕事をしている企業はどこなのかをきちんと把握したうえで、企業分析や業界研究をして企業ごとの強み・弱みを探すようにしましょう。

不動産業界の志望動機の書き方をさらに詳しく知りたい方は、「不動産業界の志望動機作成のポイント!営業や事務など職種別に例文をご紹介」の記事を参考にしてください。

アパレル

高校時代、アルバイト代をもとに250着の古着を集め、自分なりのファッションを研究していました。そのことをきっかけに、裁縫や小物作りも学び、将来的にもアパレル業界で自分のファッションやスタイルを追求し続けていきたいと考えるようになりました。

貴社のブランドは、どのようなシーンで使いやすく、さらに幅広い世代に訴求していくことができると感じております。私も、貴社の一員として貢献していきたいです。

「ブランドのファンだから」「ファッションが好きだから」といった理由だけで志望動機を作成してしまうと、ほかの就活生との違いがわかりづらくなります。ファッション好きの気持ちからアパレル業界を志望するならば、自分がどれほど好きなのかを表せるデータやエピソードを用意し、説得力を持たせるようにしましょう。

商社

父親が商社で働いていたこともあり、小さいころから世界各地の文化や商品に触れる機会が多く、国際貿易に強い関心を持つようになりました。

大学でも国際ビジネスを学んでいるほか、世界のどこでも活躍できるよう、独学で英語と中国語の勉強を続け、英語はビジネスレベル、中国語は日常会話レベルまでできるようになりました。これらの知識や経験を活かし、貴社のグローバルなビジネス展開において、橋渡し役として貢献していきたいです。

商社は大きく分けて、さまざまな商品やサービスを手広く扱う総合商社と、特定の分野の商品やサービスを扱う専門商社に分かれます。基本的なビジネスモデルは変わらないものの、事業展開の方法や規模は異なるため、どちらの選考に参加しているかによって志望動機の組み立て方を変える必要があるでしょう。

商社の志望動機の書き方をさらに詳しく知りたい方は、「商社の志望動機の書き方は?新卒向けの例文10選と注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。

人材

大学のキャリア支援センターでのアルバイト経験から、人の可能性を引き出す仕事に魅力を感じました。

私自身が今努力しているように、就活や転職など、キャリア選択の場面では多くの人が難しい課題に直面します。個人に寄り添いつつ、その人が持つ可能性を引き出すような仕事ができるのは、人材紹介を行っている貴社ならではだと考え、志望いたしました。

自分が就活を経験している分、人材業界は就活生にとって身近な業界の一つです。それだけに、業界や企業に対してどれほどの思い入れがあり、どのような仕事をしているのか具体的なイメージを持っていなければ、多くの就活生の中に埋もれてしまいます。

あなたが就活で悩んでいることや不安に思っていたことを軸に、人材を志望する理由に結び付けられないか、自己分析を深めて考えてみましょう。

自動車メーカー

自分が初めて自動車に乗ったときの感動を忘れられず、その気持ちを多くの人に届ける仕事をしたいと考え、貴社を志望しました。

大学1年生のときに必死でアルバイトし、初めて中古車として買ったのが貴社の車でした。それ以来、大学が休みの日は半日以上ドライブに出かけています。若者の車離れが指摘されていますが、私と同じく、ハンドルを握ればその魅力に気づく人も多いはずです。

自分の経験をもとに、より多くの人に車を持ってもらえるような仕事をしていきたいと考えています。

具体的なエピソードを志望動機に盛り込むには、エピソード掘り起こしのために自己分析を徹底して行う必要があります。自分が興味を持った原点は何だったのか、その理由を突き詰めて考えてみましょう。

ホテル業界

私が貴社を志望する理由は、人と直接関わりながらその場で喜びを生み出すサービスを提供したいからです。
私が以前〇〇ホテルに泊まったときの経験が印象的でした。そこでは、スタッフ一人ひとりが宿泊客の心に寄り添った対応をしており、その場の雰囲気がとても心地良かったのです。

貴社が展開するホテルチェーンは、持続可能なホスピタリティを追求していることで知られています。私もそうした価値観に深く共感し、貴社でしか経験できないサービスを提供していきたいと考えています。

ホテル業界を志望する際は、個人の経験や感動したエピソードを活かし、具体的なサービス提供の場面でどのように差をつけるかを示すことが重要です。また、具体的なホテルチェーンやブランドに関する研究も行い、その企業特有の文化や価値観にどう貢献できるかを明らかにすることで、ほかの就活生との差別化ができます。

ホテル業界の志望動機についてさらに詳しく知りたい方は、「ホテル業界の志望動機の書き方!未経験でも作れる職種別の例文も紹介」の記事を参考にしてください。

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【企業に感じた魅力別】志望動機の新卒向け例文

業界を問わず、その企業の商品やサービス、ブランドイメージに魅力を感じて志望するケースもあるでしょう。企業に感じた魅力別の志望動機の例文を紹介します。

社風に魅力を感じた場合

貴社の開放的で革新的な社風に大きな魅力を感じています。インターンで貴社の社員と一緒にワークショップをした際、年次の異なる社員同士が意見をぶつけ合っている場面がとても印象的でした。

大学でチームで研究を行った際、立場関係なく議論をすることで新たな発想や解決策が生まれることを体験しました。私は、社会人になってもそのような働き方を大切にしたい。そう考え、貴社を志望しました。

社風に魅力を感じた場合の志望動機の例文です。多くの企業は自社のWebサイトや新卒向けのパンフレットで社風を紹介しているので、確認しておくとよいでしょう。実際に働く社員のインタビューを公開している企業もあり、自分にマッチするかどうかを確かめられます。

また、社風に対する理解を深めるために、OB・OG訪問やインターンシップに参加するのもおすすめです。インターンシップなどを行った経験を志望動機に盛り込むことで、入社意欲の高さをアピールできます。

インターンシップがどのようなものか知りたい方は、「インターンシップとは?行う意味や期間別の特徴をご紹介」の記事を参考にしてください。

商品・サービスに魅力を感じた場合

貴社が市場に提供している商品「△△」に魅力を感じ、志望いたしました。

大学2年生の春、連日の講義とバイトで疲れがたまっていたときに、初めて「△△」を利用しました。「なぜ今まで使わなかったのか」と後悔するほど、効果が大きかったことを覚えています。

「あの感動を、より多くの人に届けたい。そのことを通じて、社会全体の生産性をより高めたい」このような思いから、貴社を志望しました。

就活生でも利用できる商品やサービスを提供している企業の場合、ほかの就活生も実際に商品やサービスを利用しているかもしれません。そのため、「商品やサービスのファンである」とアピールするだけでは、企業に対する熱意は伝わらないでしょう。

自分がその商品やサービスをどのように使い、何を思ったのか、それがなぜ「入社したい」という思いにつながったのかを丁寧に書くのがコツです。

企業理念に魅力を感じた場合

貴社の持続可能性と社会貢献に対する強いコミットメントに深く共感し、志望いたしました。

大学で環境学を学んだ私にとって、貴社の環境に配慮したビジネスモデルは理想的な環境です。大学で学んだ知識や経験を貴社のCSR事業に活かし、より企業ブランドを高められるような働きをしたいと考えております。

企業理念は抽象的な言葉で語られているため、具体的な言葉に落とし込むのは難しいでしょう。実際に企業が理念に沿ってどのような事業を行っているかなどをリサーチし、自分の体験や価値観と結び付けられないか考えるのがポイントです。

福利厚生に魅力を感じた場合

貴社の福利厚生に強く惹かれました。貴社の福利厚生は従業員が長期的に健康で幸せに働ける環境を提供していると感じます。

ただし、従業員に自己管理を委ねるだけではなく、企業側から従業員の健康管理にコミットすることで、より一層従業員のモチベーションを充実させられるようにも感じました。まさに、大学で健康管理について学んだ分野の話です。私の知識を貴社のために活用したいと考えています。

福利厚生をメインに志望動機を伝えると、仕事への意欲が低いと思われるリスクがあります。福利厚生があることで、仕事にどのような好影響を与えるのかを意識して志望動機を考えましょう。

福利厚生や給与、休みなどを理由に志望する就活生をあまりよく思わない採用担当者もいます。自分だけのメリットを伝えても評価されないことを意識しながら、志望動機を考えてみてください。

社員の様子や人柄に魅力を感じた場合

インターンシップの経験を通じて、貴社の社員の方々の温かい人柄とチームワークの良さに強く惹かれました。ワークショップの内容について質問した私に対して、複数の社員がやりとりし、快く対応してくれたのが印象的でした。

私は、大学でのグループワークやサークル活動を通じて、そのような人との関わり合いが重要であると考えています。貴社のお互いを尊重し合う文化に共感し、私もその一員として貢献していきたいと強く感じています。

就活では企業説明会やインターンなど、採用担当者以外の社員と接することのできるイベントが開かれています。そこで感じた社員の雰囲気や人柄に魅力を感じた場合、そのときの場面や印象に残ったシーン、なぜそれが志望動機につながったのかをきちんと振り返り、具体的な体験や言葉を書けるようにしましょう。

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評価されにくい志望動機の新卒向け例文

志望動機は、正しい伝え方をしなければ内容が曖昧になり、評価されません。ここでは、評価されにくい志望動機の例文を紹介するので、同じミスをしないようにチェックしてみましょう。

抽象的な表現で終わっている例文

貴社で働くことによって、多くのことを学び、成長したいと考えています。社会に貢献するとともに、自分自身も成長していく過程を経験したいです。

抽象的な表現の志望動機では、何を成し遂げたいのかが伝わりません。「何を学び」「どのように成長したいのか」、具体的に伝えることを意識しましょう。たとえば、「多くのことを学び」では、何を学びたいのかはわかりません。また、「自分自身も成長」についても、どのような部分で、どのように成長したいのかが抽象的です。

志望企業に入社後、成し遂げたいことはあるでしょう。「顧客とのコミュニケーション技術を上達させたい」「営業成績トップを実現できるように成長したい」のように、具体的な内容でアピールしてみてください。

ほかの企業との差別化ができていない例文

業界トップクラスの企業で働きたいです。貴社のような大手企業で経験を積み、スキルを磨きたいと思っています。

ほかの企業との差別化ができていない場合、「なぜ自社がいいのですか」と聞かれてしまいます。志望企業にしかないポイントをおさえて、志望動機でアピールしましょう。たとえば、「業界トップクラス」の企業の場合、トップクラスの会社は複数あると考えられます。同じ業界の他社でも、「トップクラスならどこでもよいのでは」と思われかねません。

企業研究を行うことで、その企業にしかない明確な強みが見えてきます。「他社ではなく、なぜこの会社なのか」については、志望動機を考える際に意識してください。

企業側の視点に立って考えられていない例文

私のキャリアアップのために、貴社で働きたいと考えています。貴社での勤務を通じて、自分のスキルを高め、将来的には管理職になることが目標です。

自分のメリットばかりアピールしても、企業は採用したいと思いません。自分が入社することで、企業にどのようなメリットがあるかを考えてみましょう。

企業が新卒採用を行うのは、企業の業績を上げたり、成果を出すために必要な人材を採用したりするためです。従業員のスキルアップや、やりたいことの実現のためではないでしょう。

採用したいと思ってもらうためには、自分の強みが企業の役に立つことをアピールする必要があります。「自分を採用することで、会社にとってメリットはあるのか」を意識してみてください。

入社への熱意や意欲だけの例文

私は△△社が子どものころから大好きで志望いたしました。大好きな△△社であれば、毎日やりがいを持ち、全力で頑張れると思います。

入社への熱意や意欲だけでは、志望動機は評価されません。企業は仕事で活躍できるかどうかを評価しています。

熱意や意欲が高くても、持っているポテンシャルが仕事で活かせなければ活躍は難しいでしょう。どれだけ意欲が高くても、ミスマッチを起こしてしまいます。

熱意だけではなく、自分が会社で活躍できることを示さなければなりません。「入社したい」という感情だけではなく、どのような能力があり、どのような分野で活躍できるのかも含めてアピールしてください。

福利厚生だけで志望している例文

私は貴社の福利厚生が手厚いところに惹かれて志望いたしました。福利厚生が充実している環境であれば、仕事へのモチベーションもあがり、活躍できると思います。

福利厚生をメインにアピールしても、志望動機では評価されません。「自分のメリットだけを考えている」と評価を下げることもあるでしょう。

福利厚生がよい企業は、探せば数多く出てきます。「給料や休みが多ければどの企業でもよいのでは」とも思われるでしょう。仕事への熱意を感じづらいため、福利厚生を志望動機にするのはなるべく避けるのが無難です。

新卒採用における志望動機の書き方は「志望動機を履歴書(新卒用)に書く方法!魅力の伝え方も例文つきで紹介」の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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志望動機の書き方に悩む新卒のあなたへ

一生に一度の就活という大事なイベントを前に、志望動機の書き方に悩んでしまうことは決して珍しくありません。どうすれば自分の思いをわかりやすく伝えられるのか。どのように企業の採用担当者に自分を売り込めるのか。簡単に答えを見つけるのも難しく、一人で悪戦苦闘している人もいるでしょう。

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志望動機の書き方はもちろん、その前段階の自己分析や企業研究、ES提出後の面接など、就活全般の疑問や悩みについて、就活事情に精通した就活アドバイザーがあなたの個性や特性に合わせたアドバイスを送ります。

就活を効率よく進めるには、他人の力を借りることが不可欠。一人で就活を乗り切ることに不安を感じるなら、キャリアチケットにご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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