履歴書の志望動機の書き方って?例文付きで好印象を与えるコツを伝授!

このページのまとめ

  • 履歴書の志望動機で採用担当者は「自社の志望理由」「経験」「将来のビジョン」をみる
  • 履歴書の志望動機を書く前には、業界・企業研究や自己分析などの準備が大切
  • 履歴書の志望動機の書き方のポイントを押さえることで熱意が伝わり好印象を与えられる
  • 履歴書の志望動機を書く際は「共感した」「学ばせていただく」などの表現に注意が必要

履歴書の志望動機の書き方って?例文付きで好印象を与えるコツを伝授!のイメージ

履歴書の中でも志望動機は、採用担当者が重視するポイント。だからこそ就活生の多くが「企業への熱意が伝わり、好印象を与える履歴書の志望動機を書くにはどうしたら良いのか?」と、頭を抱えます。このコラムでは、採用担当者が履歴書の志望動機でチェックするポイントを踏まえたうえで、企業への思いや自分の強みをアピールできる志望動機の書き方を例文つきで解説。さらに、注意するべき表現など外せないポイントも紹介します!

 

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採用担当者は履歴書の志望動機で何をチェックする?

採用担当者が履歴書の志望動機で何をチェックしているかを知ることで、書くべきことがみえてきます。履歴書の志望動機を書く前に、採用担当者のチェックポイントをしっかりと把握しておきましょう。

自社を志望した理由

志望動機で最も重要視されるのは、なぜその企業を志望したのかという点。採用担当者は、自社にしかない独自の理由を求めています。たとえば食品メーカーで「食の安全に関わってみたい」という理由を挙げたら、「食品メーカーならどの企業でも良いのでは?」と思われてしまうでしょう。ほかの企業・ほかの業界でも通じる理由ではなく、応募先企業ならではの魅力や特徴をふまえたうえでの志望理由を書くことが大切です。

経験・能力・スキル

採用担当者にとって、応募者の経験や能力、スキルも欠かせないチェックポイントです。そのため、履歴書の志望動機では、どのような経験をし、どのような考えから応募先企業を志望するに至ったのか、能力やスキルを仕事にどう活かしたいのか、という点まで言及すると、採用後の活躍を想像してもらいやすくなるでしょう。

将来のビジョン

採用担当者は、応募者が将来どんなビジネスパーソンになりたいと考えているか、というビジョンも履歴書の志望動機から読み取っています。採用すれば、応募者は、長ければ数十年にわたって自社で働くことになる人材。「この人物が将来自社にどのように貢献してくれるのか」という長期的な視点で、志望動機をチェックするのです。

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履歴書の志望動機を考える前に必要な準備

採用担当者を納得させる志望動機を書くためには、企業や自分のことをよく知る必要があります。志望動機を考える前に準備するべきことについて説明していきます。

業界・企業研究

応募先企業独自の特徴や魅力を捉えた志望動機を書くためには、業界研究と企業研究は欠かせません。業界研究は、書籍で発行されている業界地図を利用するとスムーズです。企業研究は、企業の公式サイトを基本として、パンフレットや企業説明会などでも情報を収集します。さらにその企業の商品やCM、プレスリリースなどもチェックして最新情報を手に入れるようにしましょう。

自己分析

自分を知るためには自己分析が最適。過去の経験を振り返って、自分が今まで何に力を入れてきたか、どんなことにやりがいを感じるのかを洗い出してみましょう。そうすると、自分が今後何を目指して働きたいのか、どんな仕事に関わりたいのかが見えてくるはずです。

OB・OG訪問

特に志望度が高い企業にはOB・OG訪問をすると効果的。OB・OG訪問では、外部からは分からない社内のリアルな情報を得ることができます。社員の人となりを知ることで、社風も窺い知れるでしょう。さらに、志望動機に「OB訪問で◯◯さんからお聞きしましたが」というエピソードを盛り込めば、企業研究に熱心に取り組んだとアピールすることもできます。

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履歴書の志望動機を作成するときの6つのポイント

採用担当者に伝わり、好印象を与える履歴書の志望動機を書くには、しっかりとポイントを押さえることが重要です。ここで紹介する6つのポイントを頭に入れて採用担当者の心に響く志望動機を作成しましょう。

1.独自の志望理由

採用担当者は日々、沢山の学生の志望動機を読んでいます。そのため、「貴社の◯◯に魅力を感じ、志望いたしました」といったありふれた内容では採用担当者に印象づけることはできません。独自の経験や考え、強みを基に、その企業で働きたいと思った理由を書くことが大切です。

2.具体的なエピソード

伝える内容に説得力を持たせるためには根拠が必要です。履歴書の志望動機では、自分が伝えたいことの根拠となる具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。

3.自分の経験や強みを活かす

ただ自分の経験や強みを書いただけでは自己PRになってしまいます。志望動機になぞらえて、自分の経験を企業でどう活かすか、活躍するために自分の強みどう活かすか、ということを志望動機になぞらえてアピールすると良いでしょう。

4.エントリーシートとの整合性

履歴書の志望動機と先に提出したエントリーシートの内容に食い違いがあった場合、「信用できない」「論理的思考ができない」といった印象を与え、評価を下げてしまう恐れがあります。履歴書の志望動機とエントリーシートの内容の整合性には注意し、必ずチェックをするようにしましょう。

5.応募先企業ならではの志望動機

採用担当者は、「多くの企業の中からなぜ自社に応募したのか」「自社の強みや独自性を理解しているか」を知りたがっています。志望動機は、どこの企業にも当てはまる内容ではなく、応募先の企業や職種ならではの内容にするのも大切なポイントです。

6.適切な文章量

履歴書の志望動機は、記入欄の大きさや形式にもよりますが、約200~300文字前後、記入欄の7~8割以上を目安に書くと良いと言われています。また、履歴書とは別にA4サイズの用紙1/2~1枚程度を目安として「志望動機書」を作成し、より強く入社意欲をアピールする方法も。いずれの場合も、小さな文字でぎっしりと記入するのは、読みにくいだけでなく、採用担当者への配慮が欠けていると判断されてしまいます。記入欄や用紙に合わせた適切な文章量を心掛けましょう。

 

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履歴書の志望動機の書き方で気をつけるべき5つの表現

履歴書の志望動機では、一見すると何の問題もないように思える表現でも、使い方に気をつけないと評価を下げてしまいかねないものがあります。ここでは、気をつけるべき表現について解説していきます。

「待遇や福利厚生に魅力を感じた」

応募する企業を選ぶうえで、待遇や福利厚生などの働く条件も、就活生にとっては重要な要素のひとつです。とはいえ、条件面だけが志望動機という印象を与える内容は、採用担当者に「自社を選んだのは条件目的?」「もっと良い条件の企業が見つかれば、すぐに転職するのでは?」といった懸念を抱かせてしまいます。履歴書の志望動機は、仕事内容に関わるものを中心に組み立てるようにし、条件面の魅力をストレートに志望動機とするのは避けるのが無難です。どうしても条件面を志望理由にする場合は、「その条件を活かして自分の成長につなげ、企業に貢献したい」など、一歩踏み込んだ内容にすると良いでしょう。

「学ばせていただく」

履歴書の志望動機では、熱意や謙虚さが伝わると思い「学ばせていただく」という表現を使いがちです。しかし、会社は仕事をする場所です。学ぶ・教えてもらうというスタンスばかりを強く押し出すのは、受動的とも捉えられマイナス評価につながりかねません。志望動機では、「仕事をするうえでプラスとなる知識は積極的に吸収していきたい」「新しいスキルを身に付け貢献していきたい」などの表現を使うと良いでしょう。

「スキルや知識を身に付けたい」

企業の多くは、採用した人にはスキルや知識を身に付け、自社で活躍し、成果を出せる人材になってほしいと考えています。そのため、企業に貢献することが目的で「スキルや知識を身に付けたい」のであれば問題はありません。しかし、将来的に企業することを考え「スキルや知識を身に付けたい」といった内容の志望動機は、「スキルや知識を身に付けたら退職する」と捉えられてしまうので避けるべきでしょう。

「理念に共感した」

「理念に共感した」も志望動機ではよく見かける表現ですが、どこに、なぜ共感したのかといった点も具体的に説明しないと採用担当者には響きません。「理念に共感した」という表現を使う場合には、必ず自分の考えや経験を根拠として示したうえで、「◯◯という理念に共感した」と書くようにしましょう。

「貴社」と「御社」の使い分け

「貴社」と「御社」はどちらも相手企業を表す敬語。書き言葉では「貴社」、話し言葉では「御社」とするのが通例です。1990年代までは話し言葉でも「貴社」が使用されていましたが、「記者」「帰社」など同音異義語が多いため、口頭では「御社」を使うことが増えたと言われています。履歴書では「貴社」、面接では「御社」と使い分けるようにしましょう。なお、応募先が一般企業ではなく、銀行や信用金庫、役所などの場合、「貴」と「御」の使い分けは同様ですが、「貴行・御行」「貴庫・御庫」「貴所・御所」など、それぞれ異なるので注意が必要です。

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履歴書にある志望動機欄の書き方の基本構成

日々多くの学生の志望動機を読む採用担当者に強く印象づけるためには、意欲がしっかりと伝わり、オリジナリティのある内容であることが大切です。基本的な構成を踏まえたうえで、独自の志望動機を作成しましょう。

1.応募先企業の特徴・魅力

まずは、その企業でなくてはならない理由を記載します。企業研究やOB・OG訪問で得た情報を基に、自分にとっての応募先企業の魅力を見い出しましょう。

2.企業で活かせる自分の強み・スキル

自分の強みやスキル、経験を企業のどの部分に活かせるのかを述べます。自己分析と企業研究の結果を照らし合わせて、志望動機にフィットするものを探しましょう。また、説得力をアップさせるために、強みやスキル、経験についての具体的なエピソードを盛り込むことも大切なポイントです。

3.入社後の目標・ビジョン

最後に、入社後に企業で実現したいことを加えます。「商品企画にチャレンジしたい」「売り上げに貢献したい」など、意欲を伝えてアピールしましょう。

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履歴書の志望動機欄の書き方例

ポイントを押さえた履歴書の志望動機の例文を紹介します。参考にして、採用担当者の心に響く自分なりの志望動機を書いてみましょう。

製造・開発の例文

私が貴社を志望する理由は、未来の人々の暮らしや環境にまで目を向けて車の開発を行う貴社の姿勢に魅力を感じたからです。近年は環境問題や運転者の高齢化など、車そのもののあり方について考えさせられるような問題が叫ばれていますが、地方で暮らしていた私には、車は生活の必需品であり、暮らしを豊かにするものという実感があります。そのため、この先も人々や環境にとって幸せなものであり続けられるような車の開発に携わりたいと思っております。貴社は、世界に先駆けて環境に配慮した技術開発を行い、誰もが安心して運転できるシステムを導入するなど、常に未来に目を向けた車の開発に注力しています。私は、貴社において多くの人を笑顔にする車を提供するべく邁進してまいります。

ITコンサルの例文

志望のきっかけは、貴社の「コンサルティングは課題発見から始まる」という思想に共感したことです。私の実家は美容室を営んでいます。顧客データや売上管理は手入力で効率が悪いものの、どこを良くしていったらいいのか家族も気づかずにいます。私は大学入学時はSEを目指しており、プログラム言語の勉強を進めてきました。しかし企業が持つ課題の根本的な解決に取り組みたいと考え、ITコンサルティングを志望しました。貴社のような課題発見から取り組む姿勢があれば、私の実家のような行き詰まった事例でも解決に導くことができると考えています。また、個人で学んできたエンジニアとしての視点も忘れず、内外において最適な解決法をもたらせるコンサルタントとして活躍したいです。

 

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