志望動機が書けない就活生必見!書き方のコツと参考になる例文を紹介

このページのまとめ

  • 企業は志望動機を通して「適性」と「熱意」を判断している
  • 志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差をつける
  • 魅力的な志望動機を書くには「企業・業界研究」と「自己分析」による準備が必要

志望動機が書けない就活生必見!書き方のコツと参考になる例文を紹介のイメージ

履歴書・ESの項目の中でも、多くの就活生を悩ませている「志望動機」。中には「何から手をつけたらいいのかわからない」や「チープな内容しか書けない…」とお困りの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そのような悩みを解決するために志望動機の書き方のコツを解説します。企業の思惑や志望動機を書くために必要な準備、参考になる例文とNG例もご紹介。魅力的な志望動機を仕上げたい方は、ぜひご確認ください。

24卒の就活について相談したい

   
目 次

企業が志望動機を知りたい理由

魅力的な志望動機を作るためには、企業側の意図についても理解しておく必要があります。

自社とマッチした人材なのか判断するため

企業は志望動機を通して、応募者が何を重視して就職先を選んでいるのか、将来的にどうなりたいのかを知りたがっています。

採用活動の中で企業が避けたいのは、ミスマッチによる早期退職です。せっかく、少なくないコストをかけて期待の新人を採用しても、すぐに退職されてしまったらなんの意味もありません。

当然、就活生にとっても、苦労して入った会社がマッチしないという事態は避けたいので、双方の不利益を防ぐために、担当者は応募者の価値観を慎重に見極めています。

そのため、志望動機ではあなたの本心を偽らずに記載するべきです。もちろん、多少の脚色や言い換えも必要ですが、将来的に後悔しないよう、あなたのパーソナリティが分かる内容を意識しましょう。

また、企業の意図を理解したうえで、価値観や就活の軸が明確に伝わる志望動機を用意できれば「この人は本質を理解している」「相手目線で考えられている」といった好ましい印象を与えられる可能性もあります。

どの程度の熱意を持っているか測るため

企業は応募者の熱意、つまり志望度の高さを見極めるために志望動機を質問しています。

企業が採用活動を行う目的は、有望なルーキーに入社してもらうことです。そのため、内定を出してもほかの企業に就職されてしまう可能性がある志望度の低い就活生より「どうしても御社に入りたい!」といった熱意のある就活生を評価します。

もちろん、採用を決める基準は熱意だけでなく、経験やスキル、適性など能力的な要素も絡みますが、同程度の評価であれば、志望度の高さが決め手になりかねません。

つまり、企業は、採用活動の重要な指針である応募者の熱意を測るために志望動機をチェックしています。あなたの熱意を担当者に100%伝えるためにも、入社後の具体的な目標や企業に対して貢献できるポイントを盛り込んだ志望動機を作成しましょう。

志望動機の基本的な作成方法を知りたい方は「就活の志望動機に悩む方はチェック!作成方法の基本と例文をご紹介」も合わせてご確認ください。

24卒の就活について相談したい

 

志望動機を書くときの3つのコツ

「志望動機の作成がなかなか進まない…」とお困りの方のために、志望動機の書き方のコツをご紹介します。

就活生が知っておきたい3つのコツを深掘りして解説するので、魅力的な志望動機を作成するためにぜひご活用ください。

「書き出し」は結論から簡潔に

志望動機の最初のパートである「書き出し」には、最も伝えたい内容である「結論」を簡潔に伝えましょう。

結論を後回しにしてしまうと「結局なにがいいたいの?」という印象を持たれてしまう可能性があります。そのようなマイナス評価を避け、読み手の興味を惹きつけるためにも、文頭に質問の回答となる文章を執筆しましょう。

たとえば「社風に惹かれた」をテーマに志望動機を書く場合、書き出しに「私が御社を志望した動機は△△という社風を魅力的に感じたからです」などといった文章を添えます。その後、結論の裏付けとなる理由や具体的な根拠を説明し、書き出しの一文を補足するイメージです。

書き出しは、志望動機で最も重要な部分なので、担当者に興味を持って読み続けてもらえるような、インパクトとオリジナリティのある「結論」を執筆しましょう。

書き出しのコツを知りたい方は「志望動機の書き出しで第一印象が決まる!新卒向けOK・NG例文を紹介」も合わせてチェックしてください。

「締めくくり」で採用後の活躍をイメージさせる

志望動機の最終パートとなる「締めくくり」には、採用後の活躍をイメージしてもらえるような文章を意識しましょう。理想の将来像を具体的に説明したうえで、企業のメリットと結びつける内容を提示できれば、好印象を与えられます。

たとえば、経験やスキルを自身の強みとして打ち出す場合、即戦力として活躍できる旨を伝えるのも効果的です。一方、未経験から応募する場合は、やる気や志望度の高さ、業界・企業への興味関心の強さなど熱意を伝えると採用担当者の印象に残りやすくなります。

志望動機のまとめとして、書き出しや理由・根拠を説明するパートからの流れ・統一感を意識し、説得力のある文章で締めくくりましょう。

文字数の目安は200〜300文字

志望動機の文字数の目安は「200〜300文字」といわれています。

志望動機の目的は、採用担当者にあなたの応募理由を明確に理解してもらうことです。だからといって、長々とした文章だと重要な部分がボヤケてしまう可能性があります。

逆に短文過ぎると「それだけ?」といった印象を持たれてしまう可能性があるため、長過ぎず短過ぎない適切なボリュームを意識しましょう。

なお、履歴書やESの志望動機欄のスペースが広い場合、200〜300文字では余白が空き過ぎてしまう可能性もあります。あまりに空白が目立つと、やる気を疑われてしまう可能性もあるため、志望動機欄の8割程度埋めるのが無難です。

ただし、自分の伝えたい内容がきちんとまとまっている場合は、蛇足となる文章を書き足す必要はありません。文字数や空白の広さに捉われ過ぎず、あくまで相手に伝えるための文章という志望動機の本質を最重要視しましょう。

志望動機の適切な文字数や削り方を知りたい方は「志望動機を200字でわかりやすく書くには?文字数の削り方や業界別の例文をご紹介」も合わせてご確認ください。

24卒の就活について相談したい

 

志望動機を書く前に必要な2つの準備

志望動機が思ったように書けない1つの原因として、そもそもの準備が足りていない可能性があります。「準備が不足している=志望動機の材料がない状態」なので、筆が進まないのも当然です。

担当者をうならせる志望動機を作成するためにも、2つの準備の重要性について確認しておきましょう。

企業・業界研究

あなたの考えや魅力が伝わる志望理由を書くために、まずは企業を知る必要があります。企業研究によって、その企業の特色、ビジョン、取り組みなどが具体的にみえてきます。企業の強みを知り、自身の強みと結びつけていくと、志望動機をスムーズに書き進められます。

また、企業だけでなく、その業界全体への興味、理解も必要です。業界内の常識や傾向を把握できれば、応募先の企業に熱意をアピールできるだけでなく、より広い視野で企業研究を進められます。

自身が興味を持つ業界の研究をしている中でより、あなたとマッチする企業との出会いもあるかもしれません。将来の選択肢を広げるためにも、企業・業界研究を念入りに行いましょう。

企業・業界研究の具体的なやり方やリサーチすべきポイントについては「就活を円滑に進める「企業研究」って? ポイントを解説!」「就活における業界研究のポイントや、情報源などをご紹介!」も合わせてチェックしてみてください。

自己分析

あなたの本心を昇華したリアルな志望動機を作成するために、自己分析は必須です。

採用担当者は数多くの応募者の志望動機をみています。そのため、ありきたりかつ薄っぺらい内容の志望動機では、担当者から「またこの志望動機か…」と思われても仕方ありません。

そのようなマイナス評価を避けるために、あなたの本心を元に作成したオリジナルの志望動機が必要です。自己分析によって、自身の強みや性格・特徴、価値観を見つめ直し、あなただけの志望動機を完成させましょう。

また、自己分析は自身の強みだけでなく、入社後の目標を明確にするためにも役立ちます。自身のビジョンを明確に打ち出し、企業の方針とマッチする旨を伝えられれば、採用担当者からの高評価に期待できます。

就活のためだけでなく、入社後の方針や理想の将来像を再確認するためにも、自己のパーソナリティとじっくり向き合いましょう。

自己分析の具体的なやり方や注意点を知りたい方は「自己分析のやり方は?簡単に行える方法をご紹介」も合わせてチェックしてみてください。

24卒の就活について相談したい

 

「就活生の本音」を活かした志望動機の例文3選

志望動機がなかなか書けない1つの理由として、本音をそのまま表現できない歯痒さが挙げられます。そのようなお悩みを解決するため、志望動機としてありがちな就活生の本音を元に、3つの例文を用意しました。

「自分の本音を上手く志望動機文に落とし込めない」とお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

【例文1】「自分に合っているから」をうまく伝える

御社を志望した理由は、私の理想とする営業スタイルを現在進行形で実践しているからです。

以前のアルバイト先である化粧品メーカーでは、街頭アンケートに答えてくださった女性に、私がメーカーの商品を紹介するという体験型の販促活動を行っていました。その場で直接商品を試していただき、その商品に興味を持っていただいた方も多く、私は顧客と向き合うことの大切さと喜びを実感しました。

御社では、1人の営業が担当する顧客数を減らすことで、より親身になって対応できる体制を整えていると伺いました。そのような理想的な体制を敷いている御社で働ければ、自分のビジョンと合致した、自分らしい営業スタイルを実現できるのではないかと考えます。

御社に入社し、顧客と向き合い、彼らのニーズや要望をしっかりと把握し、それに合った商品・サービスを提供する役割を果たすために活躍したいと思います。

評価ポイント

・「自分に合っている」から「理想とする営業スタイル」に言い換えている
・アルバイト時代の具体的なエピソードを交えて理由・根拠を伝えている
・応募先企業を選んだ理由が明確

【例文2】「大手だから」をうまく伝える

私が御社を志望した理由は、現状に留まらず、積極的に新規事業の創出する姿勢に感銘を受けたからです。御社は国内で高いマーケットシェアを誇る大手企業だと伺っております。

そのような現状に満足せず、アジアを中心に海外マーケットへ積極的に進出していく姿に尊敬の念と私も同じステージで活躍したいという願望を抱きました。私自身、アジア圏のマーケット拡大に強い興味・関心があり、将来的に語学力を活かした海外での活躍も視野に入れております。

また、御社のAI分野の新規事業開発にも関心があり、自分が持つ先端IT技術の知識とスキルを活かし、御社とともに成長したいと思っています。今後の成長市場を見据え、世界トップクラスの企業として更なる飛躍を目指す御社に貢献したいと考えております。

評価ポイント

・「大手だから」を直接的な志望動機にせず「大手なのに積極的に進み続ける姿勢」といった一歩踏み込んだ内容に言い換えている
・文章の中で自然に所持スキル、自身の強みを提示している
・自身が持つスキル、価値観と企業の事業内容、方向性がマッチしている旨を伝えている

【例文3】「魅力を感じたから」をうまく伝える

御社の常に新しさを求めて顧客ニーズに真摯に取り組み、競争優位性を維持する姿勢に共感しました。私は、サークル活動の中で新しいことへのチャレンジを大切にしており、たとえば新入生歓迎イベントでは、前例にとらわれずに参加者同士が交流できるようなゲームを取り入れるなど工夫しました。

その結果、参加者からは好評で、新しいことに挑戦することで必ずしも大きな成功に結びつかなくても、フィードバックを得ることで次につなげられると学びました。

御社においても、このようなチャレンジする姿勢を活かし、よりよい商品やサービスを生み出すために貢献したいと考えています。特に、AIやデータサイエンス分野に興味・知見があるため、御社の先進的な技術力に触れたいという思いも強く持っています。これまでの経験やスキルをフル活用できるチャレンジングな環境で、御社の発展やイノベーションに貢献したいと考えています。

評価ポイント

・文頭で魅力を感じたポイントを明確に提示している
・実体験に基づく、具体的なエピソードで理由を説明している
・自身の強み、価値観と貢献できるポイントをつなげている

参考になる志望動機の例文をもっとみたい方は「【新卒】志望動機に自信がつく!書き方のポイントや例文をプロが解説!」もチェックしてください。

24卒の就活について相談したい

 

志望動機のNG例3選

自身の志望動機に不備がないか確認したい就活生のために、代表的なNG例をご紹介します。

それぞれの例文とともにNGポイントも紹介するので、自身の志望動機に当てはまらないか照らし合わせてみてください。

【NG例1】どの企業にもあてはまる内容

私はコンピューターが好きで、IT企業で働くことに憧れがあります。貴社に興味を持ったのは、社員の方々が自由な雰囲気で働いているように感じたからです。私も自由な発想で、アイデアを実現できるようになりたいと思っています。

NGポイント

・企業独自の魅力が示されていない
・具体的な根拠がなく、決めつけたイメージで書いているようにみえる

【NG例2】具体性が欠けている

私はこのIT企業の製品を使っていて、非常に便利だと感じました。そのため、貴社で働くことを決意しました。私ができることは多岐にわたります。どんな仕事でも一生懸命取り組むことができますので、どうぞよろしくお願いいたします。

NGポイント

・何が自分に合っているか、何がしたいのかわからない
・企業にバリューを提供する理由や手段が示されていない

【NG例3】意欲が伝わってこない

特に志はありませんが、色々な業務を担当して経験を積んでいきたいと思います。ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い致します。

NGポイント

・具体的な志望動機や目標がない
・企業への貢献意欲や自己成長意欲がみられない

志望動機を作成する際のほかのNG例を知りたい方は「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」もご確認ください。

24卒の就活について相談したい

 

採用担当者に刺さる志望動機を書いて選考を突破したいあなたへ

現在進行性で書き進めている就活生の中には、「ありきたりな志望動機しか書けなくて困っている」「担当者目線を意識した志望動機を書けているか自分では判断できない」
「作成した志望動機の改善案をアドバイスしてほしい」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

上記のようなお悩みは、自分1人では解決しづらい問題です。周りの友達や先輩に相談したとしても、高い効果を見込める具体的な改善策は得られない可能性があります。

そんなあなたにおすすめしたいのが「量より質」を重視する新卒就活エージェント「キャリアチケット」です。

キャリアチケットでは、キャリア形成や企業の採用活動に精通したプロフェッショナルがあなたの就活をすべて無料でサポートします。履歴書やESにおける志望動機作成のコツや、面接での効果的な伝え方などを就活のプロがお手伝いさせていただきます。

あなたの将来を大きく左右する就職活動を理想的な形で終わらせたい方は、ぜひ登録してみてください。

24卒の就活について相談したい

 

志望動機のコツに関するよくある質問

志望動機を書くコツについて、よくある質問をまとめました。

Q.志望動機の内容を濃くするコツを教えてください。

A. 志望動機の内容が薄くなってしまう場合「材料」が足りていない可能性があります。再度、業界・企業研究を実施し、志望動機を書くうえで必要な情報をかき集めましょう。

また、自身の強みや就活の軸が定まっていない場合も志望動機の内容は薄くなりやすいです。自己分析によって、自身のパーソナリティと向き合い、企業との親和性を見出しましょう。

そのほかの志望動機の書き方のコツを知りたい方は「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」も合わせてご確認ください。

Q.志望動機を複数用意するのは、アリですか?

A. 志望動機自体を複数用意しても構いません。ただし、多過ぎると軸が定まっていない印象を与えてしまうので、多くても4つくらいにまとめるのがおすすめです。

なお、複数の志望動機を用意する場合も基本構成は同じです。はじめに志望動機が複数あることを提示して、結論を明確に伝えてください。この際、ごちゃごちゃしている印象にならないよう箇条書きなどを有効活用し、一目で結論が伝わりやすい形を目指しましょう。

志望動機の基本構成や業界・テーマ別の例文を確認したい方は「ESの志望動機はどうやって書く?|構成や業界別の例文とあわせて解説」も合わせてご確認ください。

Q.1,000文字の志望動機書を書く場合のコツを教えてください。

A. 800〜1,000文字以上の執筆が求められる「志望動機書」を書く場合は、書き出しの結論の理由・根拠となるエピソードを複数用意するか内容を濃くするとよいでしょう。

それでも文字数が足りない場合は、志望動機自体を複数に増やす方向で検討してみてください。1,000文字となるとなかなかのボリュームなので、材料が不足しないよう企業・業界研究などの情報収集を念入りに行いましょう。

志望動機書の書き方や基本ルールを知りたい方は「志望動機書とは?就活生が押さえたい志望動機の基本ルールと書き方のコツ」も合わせてご確認ください。

24卒の就活について相談したい

 

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。