就活の志望動機に悩む方はチェック!作成方法の基本と例文をご紹介

このページのまとめ

  • 就活の志望動機は「なぜ」その企業に惹かれたのかを具体化するのがポイント
  • 就活で志望動機の作成前に「自己分析」「企業研究」などを済ませておこう
  • 就活の志望動機の基本構成は「1.結論→2.具体的な説明→3.入社後の展望」

就活の志望動機に悩む方はチェック!作成方法の基本と例文をご紹介のイメージ

このコラムでは、就活で高評価を狙える志望動機の例文をご紹介します。基本の書き方をはじめ、印象アップにつながるポイントについて詳しく解説。「どうやって書いたら良いのか分からない…」「採用担当は志望動機のどこをチェックしているの?」などの悩みや疑問を解決へと導きます。
志望動機を書く前にやっておきたい下準備にも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

24卒の就活について相談したい

 

就活における志望動機のポイント

志望動機ではその企業の「どこに」惹かれたのかを説明するのではなく、「なぜ」その企業に惹かれたのかを具体化しましょう。たとえば、「貴社の国際的な事業展開に魅力を感じました」と企業の特徴を伝えるのではなく、「英語力を存分に活かせる環境なところに惹かれました」といったように、その会社を選んだ自分のモチベーションの根源を伝えるのが有効です。
モチベーションの根源は人ぞれぞれ異なりますが、「やりたいことが実現できる」「強みを発揮できる」などの理由が印象アップに繋がりやすいです。
そのほか、採用担当は志望動機から以下の要素をチェックしています。

志望意欲や自社への熱意はどれくらいか

「飲食業界に興味があったので志望しました」などのような、どの企業にも当てはまるような抽象的な内容だと採用担当に「意欲が低い」と評価されてしまいます。「介護施設への配膳サービスを展開している貴社で活躍したいと考え、志望しました」など、応募先の企業ならではの特徴を捉えたうえで具体的な内容を心掛けるようにしましょう。

自社をどのぐらい理解しているか

応募先の企業規模や事業内容、注力商品など、少し調べれば分かることは最低限の知識として頭に入れておきましょう。上場企業であればWebサイトにIR情報を載せている場合もあるので、最近の売上状況や動向をチェックしておくと、志望動機を書く際に根拠を示せるため説得力が増します。

自社との相性はどうか(価値観や適性)

企業との相性の良さも判断材料の1つとなります。たとえば、チャレンジングな人材を求めている企業では堅実さが売りの人物は評価されづらいでしょう。Webサイトや会社パンフレットなどを参考に、組織風土・企業理念などをチェックしておきましょう。

入社後活躍してくれそうか

企業は自社にとって有益な人材を求めています。そのため、入社後の活躍が想像できるかどうかも大切な要素となります。志望動機では実現したいことや携わりたい業務、活かせる特性などをアピールしましょう。

▼関連記事
就活を乗り切る!志望動機の書き方と例文

 

24卒の就活について相談したい

 

志望動機の作成前にしておく4つの準備

ここでは、説得力のある志望動機を作るためにやっておきたい4つの準備について解説します。以下をチェックしていきましょう。

1.自己分析

自己分析とはこれまでの経験を振り返り、自分の得意・不得意を掘り下げる工程のこと。自分の経歴をざっと書き出したうえで、その中でモチベーションが上がった出来事・下がった出来事をピックアップしましょう。

下がったできごと→転校して環境が変わった
上がったできごと→部活で部長に選ばれた
こういった出来事が見つかったとしたら、「なぜこの出来事がモチベーションに影響したのかといった観点からエピソードをさらに掘り下げていきます。
下がった理由→知り合っている人がいないため、心細かった
上がった理由→責任ある立場になり、使命感が生まれたため
このような理由が見つかれば、「信頼できるチームメイトがいる方がモチベーションが高まる」といった特性が浮かび上がります。
自己分析によって自分がやりたいことや長所・短所が明確になると、企業との相性も見えてきます。
浮き彫りになった特性をもとに「取り組みたい仕事は?」「叶えたい目標は?」という問いに発展させ、企業の特徴に合致した志望動機を作りましょう。

2.企業研究

自分について知るのと同時に、企業について知識を深めることも大切です。企業規模や経営理念など基本的な情報はもちろん、働き方のスタイル、社会活動、他社と比べて劣っている点、優れている点などを詳しく調べましょう。

3.会社説明会やOB・OG訪問

企業のWebサイトで調べられる情報には限りがあるので、会社説明会やインターンへの参加、OB・OG訪問を検討するのがおすすめです。会社説明会では実際に働いている社員の話が聞けます。質疑応答の時間も設けられているので、「1日のスケジュール」や「役立つスキル」といったリアルな情報を入手できる機会となります。OB・OG訪問ではさらに踏み込んだ内容を聞けることもあるようです。

4.就活エージェントの利用

一人での自己分析や情報収集が苦手な方は、就職エージェントを利用するのも一つの手段。就職エージェントは利用者に合った求人を紹介し、就職までをサポートするサービスです。中には新卒の求人に特化したサービスもあります。
実際の業務内容や社内の雰囲気といった具体的な情報を提供してくれるので、自分の適性に合った求人に巡り会える確率が高まるのがメリット。応募書類の添削などもしてくれるため、志望動機の内容に自信がない人は、検討してみてはいかがでしょうか。

▼関連記事
企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!

 

24卒の就活について相談したい

 

志望動機の基本構成

志望動機の基本構成は「1.結論→2.具体的な説明→3.入社後の展望」という形です。以下で詳しく解説しましょう。

1.結論

始めに「◯◯という理由で志望しました」と、結論を簡潔に述べましょう。最初に結論を提示しておくことで、話の筋が明確になります。結論が分かっていると受け取る側も「この就活生は〇〇についてこれから話すのだな」と情報を整理しやすいです。採用担当は数多くの就活生の志望動機に目を通します。簡潔かつ分かりやすい構成で展開することで、印象アップにつながるでしょう。

2.具体的な説明

続いて、結論の根拠を示します。自己分析で掘り下げた自分の長所や特性を裏付けるエピソードをもとに、企業の特徴に絡めながら「なぜその企業でなくてはならないのか」を具体的に説明しましょう。

3.入社後の展望

最後に、入社後の展望についても触れましょう。ここまで挙げてきた理由に沿って、どんな活躍をしていきたいかを述べて締めくくってください。注意したいのは「成長したい」という言葉。企業は自社に利益をもたらす人材を求めているため、「この会社で成長したいです」というアピールだけでは、「うちは学校じゃないよ」といったマイナスな印象になってしまう可能性もあります。「成長」を使うときは、企業視点がおろそかになっていないか気をつけましょう。

▼関連記事
どう構成する?意欲が伝わる志望動機の書き方

 

24卒の就活について相談したい

 

志望動機の例文4つ

最後に、印象アップのポイントを押さえた例文を紹介します。以下を参考に、自分なりの志望動機を作成してみてください。

食品製造会社の営業

貴社の「自分が先にやってみる」という経営理論に共感したことが志望のきっかけです。
私はこれまでにないアイデアで組織を盛り上げるのが得意です。飲食店のアルバイトでは、フレンドリーな店舗の雰囲気に合わせ、お客さまの退店時に笑顔で手を振るという提案をしました。するとスタッフにもお客さまにも笑顔が生まれ、次回はお客さまの方から手を振ってくださったという経験があります。
貴社の、国内では馴染みのなかった○○や○○といった製品の市場開拓は「自分が先にやってみる」精神のもとで実現したのだと知り、ここではきっと私の経験が役に立つと考えました。
たとえば、貴社でも○○の分野は国内シェア5位であり、まだ病院や学校などに市場を広げる余地があると感じています。
入社後は、国内市場について学びを深めて提案力を磨きたいと考えています。そして「自分が先にやってみる」精神で、積極性を会社の成長に繋げることが目標です。

商社の事務

志望動機は、海外展開を行う企業が多い中、独立系の貴社は独自の国内路線を選んでいるという点に興味を持ったことです。
私の祖父は青果店を営んでいましたが、海外産の作物が増える中でもお客さまの需要に応え可能な限り国内産の商品を多く並べていました。こういった経験から私は、日本の産業を支えたいという気持ちを強く持っています。
経済学部で鉄鋼業界について学んだ際、中国市場の拡大により国内企業は再編を求められていると知りました。しかし貴社では国内需要を大切にしながら成長を続けていると拝見しています。その姿勢に共感し、貴社の思想に貢献したいと考えました。貴社では情報の整理・分析に貢献するとともに、国内産業を活性化させる道を切り開いていきたい所存です。

IT企業のエンジニア

私は、貴社が通信系の母体を持つシステムインテグレーターだという点に魅力を感じ志望しました。
私が小学生のときに大きな地震に遭い、そのとき人より少し早くスマートフォンを持っていた母が安否確認や情報収集に役立てているのを見て情報通信技術の素晴らしさに感動しました。今思うと、あの体験は非常時にも安定して利用できるシステムを開発している人々によって成り立っていたのだと感じています。
今私はWebアプリの開発に取り組んでいますが、アプリの動作も、安定した通信に支えられているものだと思います。その点、貴社は通信系のグループ企業であるために通信分野が強みとなっています。その強みを活かし、お客さまに安心できるシステムを提供できるよう努力していきたいです。

サービス業の企画職

私は、貴社の「5年で海外拠点500カ所を目指す」という目標に貢献し、おもてなしの心を世界に届けたいと考えています。
学生になってからタイと香港に旅行に行きましたが、帰国するといつも日本のおもてなしの丁寧さにありがたみを感じます。特に衛生面に関しては、貴社のように肌に触れるものに「消毒済み」と明記したり掃除の担当表を顧客にも見える場所に貼り出したりすることが安心感に繋がると分かりました。
貴社はアジアにも商圏を拡大していますが、こうした小さな気遣いによって「おもてなし」が世界に認められているのではないかと思います。貴社で、こうしたノウハウを効率良くコストをかけずに実行していく方法を提案し、世界におもてなしを伝えられる人材を目指していきたいです。

 

24卒の就活について相談したい

 

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。