志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説

このページのまとめ

  • 志望動機でNGなのは、一貫性や具体性がなく意欲が感じられないこと
  • 評価される志望動機は目的と理由が一致していることが大切
  • 志望動機だけでなく、応募時や面接時のマナーも重要なポイント

志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説のイメージ

志望動機を答える際に、NGワードを使っていないか気になっている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、履歴書の作成や面接の際に避けるべき志望動機のNGワード例文と、改善すべきポイントを解説しています。

また、就活中のNGマナーについても紹介しますので、的確かつ誠意ある言葉や態度でアピールし、内定獲得を目指しましょう。

25卒の就活について相談したい

   
目 次

志望動機はなぜ聞かれる?企業の意図を理解しよう

企業が就活生に志望動機や理由を聞くのは、入社するにあたっての強い意思や意欲を確認し、入社後のミスマッチを避けるためです。

多くの企業は、採用後に長く活躍してくれる人材を採用したいと考えています。熱意や本気度が感じられない場合、採用してもすぐに辞めてしまいそうだと判断されかねません。

また、企業の展望や求める人物像と合わなければ、いくら素晴らしい志望動機でも選考は通らないでしょう。

志望動機がうまく作成できない場合は、改めて企業や自己分析を行い、応募する会社と自分の適性やキャリアプランが合うかを考えたうえで、志望動機を作成することが重要です。

25卒の就活について相談したい

 

評価される志望動機を作る3つのコツ

履歴書などの提出書類にも、ほぼ必須項目となっている志望動機。作成する際に注意するべき3つのポイントを解説します。

結論と理由を一致させ具体性を持たせる

志望動機は、企業に就職して実現したい目標と、その理由が一致しているかが大切です。

企業がどんな人材を求めているかを理解し、自己分析や企業研究がきちんとできていると捉えられ、志望度が高いというアピールにもなります。

なお、志望動機を話す際、最初に結論から入り、次に理由を述べ、最後に入社後の決意を伝えると、一貫性を持たせやすいでしょう。

他の項目とズレのないようにする

面接では、志望動機と自己PRや就活の軸といったほかの回答に、ズレがないよう注意する必要があります。

たとえば、志望動機では「英語力を活かして活躍したい」と伝えているのに、自己PRで「体力に自信がある」と伝えると、整合性が取れていませんよね。

面接で一貫性がない回答をした場合、面接官からの追求にも繋がる可能性があります。焦る原因ともなるので、事前に対策を練っておきましょう。

志望動機を複数の企業で使い回さない

応募している複数の企業間で、使い回せるような志望動機は避けましょう。その企業でなければならない「動機」を記入することが肝心です。

「自分を活かせる社風で頑張りたい」や「優秀な企業で魅力を感じる」など、どの企業にも使い回せるものは、漠然とした表現で印象に残りません。

応募するからには誠意を持って企業研究し、それぞれの会社に適した志望動機を作成するよう心がけましょう。

上記3つのポイントを網羅するには、応募する企業の詳細を知った上で、自分の能力とを併せた動機を記入することをお薦めします。

企業研究について詳しく知りたい方は、「就活を円滑に進める「企業研究」って? ポイントを解説!」を参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

 

志望動機のNG例文9選と改善すべきポイントを解説

面接時に志望動機を答える際に避けたいのは、「抽象的」「非現実的」「意欲が感じられない」といった内容です。

ここから、具体的なNGワードについて、改善ポイントを踏まえて9つ紹介します。

1.志望動機が具体的でなく漠然としている

志望動機NGワード例
「御社の理念に感銘を受けました」
「たくさん貢献できるよう努力します」

このような漠然とした志望動機は、よい印象を持たれない恐れがあります。

前述の通り、企業が志望動機から読み取りたいのは、就活生の意欲や熱意です。

しかし、具体的な説明がないと、どの企業でも通用するような文言になってしまい、「うちの企業でなくてもいいのでは」と捉えられる恐れがあります。

その企業でなければいけない理由や、就職する目的を伝えるのが重要です。しっかりと企業研究し、自分と企業の共通点を見つけて具体的にアピールしましょう。

2.実体験がなく聞こえのいい言葉を使っているだけ

志望動機NGワード例
「日本のために少子化に歯止めをかけたいと思います」
「御社の商品は◯◯というデータがあるので、世界に広めたいです」

この例は、一見スケールが大きく、志の高い人物のように見えます。

しかし、実例や実体験がなく、公表されているデータを述べているだけでは、好印象は得られにくいでしょう。

また、誰でも得られる情報はほかの就活生も使用している可能性があります。

「いいことを言っているだけ」だと思われないためにも、自分の具体的な経験に基づいたエピソードと絡めて、志望動機を作成しましょう。

3.受け身で自分から動く意欲が感じられない

志望動機NGワード例
「入社したら勉強させていただきます」
「研修を頑張って戦力になります」

このような受け身な姿勢は、「自分で成長する機会を作らない人」と捉えられてしまうためNGです。

企業が育成の場を用意してくれたとしても、積極的に情報を取りに動かなければ、身につく知識やスキルは限られるでしょう。

学ぶ姿勢や熱心さをアピールしたいなら、「能動的に動いて自分を高める意欲」を志望動機に入れるのが大切です。

なお、注意点として「自分が成長して企業に貢献する」という目的を忘れないようにしましょう。

4.志望動機と自分の強みが噛み合っていない

志望動機NGワード例
「真面目さが強みです。御社の商品開発に携わりたいため、志望しました」

この例では、企業の展望と求める人物像がマッチしていない可能性があります。

アピールしたい強みが不要とは言い切れませんが、前提として「目的に貢献するために重要なスキルや強み」かどうかを考えるのが必要です。

たとえば商品開発なら、真面目さより発想力や行動力をアピールするほうが、面接官の好印象に繋がりやすいでしょう。

ただし、目的に合った具体例を伝えられれば、一概に悪いとは言えません。ほかの就活生とは違った角度でアピールできる可能性もあるでしょう。

5.待遇や福利厚生にばかり注目している

志望動機NGワード例
「残業が少ないと聞いたため志望しました」
「福利厚生が充実しているため魅力を感じました」

このような直球でなくても、「待遇面や福利厚生面が目的」だと思われる内容はNGと言えるでしょう。

労働条件や制度は働くうえで考慮すべきポイントです。しかし、志望動機は前提として、「企業に貢献する意欲がある」ことを伝える必要があります。

また、「自社より条件のよい企業があれば乗り換えるのか」と悪印象を持たれる可能性があるため注意しましょう。

6.将来辞めることを前提に話している

志望動機NGワード例
「スキルアップして起業したいと考えています」
「将来は家業を継ごうと思っています」

前提として、多くの企業は長く勤めて貢献してくれる人を採用したいと考えています。

そのため、退職を前提とした志望動機では、企業の求める人材にマッチしない可能性があり、採用に結びつきにくいでしょう。

ただし、起業家を目指す情熱が買われたり、近年は「起業をサポートする」という企業も増加傾向にあったりするため、一概に悪いとは言えません。

業界や企業研究をしっかり行い、応募する会社の社風や理念を踏まえたうえで志望動機を作成しましょう。

7.自分を過大評価している

志望動機NGワード例
「自分のスキルは御社に絶対必要です」
「◯◯の経験で御社の課題を解決できます」

自分に自信を持つのは大切ですが、「完璧にできる」「全部分かっている」という志望動機は過度な実力アピールと捉えられてしまいます。

また、尊大な態度を取っては、「上から目線だ」と捉えられる恐れがあるため注意してください。

新卒は社会人経験がないため、多くの場合ポテンシャルを見られています。

「自分の経験や強みを活かしながら、成長していくことで貢献する」という謙虚さを持って臨みましょう。

8.自分の都合を前面に出している

志望動機NGワード例
「自宅から近いところで働きたいため志望しました」
「志望した理由は、資格が取得できるところです」

このような自分の都合やメリットをメインにした志望動機は、「自社でなくてもいいだろう」と思われ悪印象になる可能性があります。

地域採用などを実施している企業もありますが、そのような制度がない場合、ほかの社員との不公平にも繋がるため、採用に結びつきにくいでしょう。

企業が知りたいのは、入社後の目標や熱量である点を押さえ、志望動機を作成してください。

9.「ファンである」を理由に押し通そうとする

志望動機NGワード例
「御社の商品のファンで、販売に携わりたいため志望しました」

一見悪くないように思えますが、サービスや商品の魅力を語るだけでは志望動機として弱いでしょう。

また、「商品に携わらない部署に配属したら、モチベーションをなくすのでは」と捉えられてしまう可能性があります。

サービスや商品が好きであると伝えたいなら、それらを利用して感じたことを活かして、どのように貢献するのかを伝えましょう。

ただし、入社後にさまざまな仕事を経験させ、適正を見る場合もあります。その場合でもやる気を維持して仕事ができるか、自己分析を通して確認しておくのが大切です。

上記のほか、抽象的な表現である「さまざまな」「いろいろな」を多用すると、全体像がぼやけがちで肝心の中身が伝わりません。

また、十分に理解していないカタカナワードの乱用も「本当に分かって使っているのか?」と疑問視されてしまうので避けましょう。

面接の際には、やる気や経験のアピールが大事ではありますが、その根拠や入社後の活かし方、行動の仕方を関連づける必要があります。面接官が、入社後に働く姿をイメージしにくい表現は避けたほうがよいでしょう。

ESや履歴書のNGワードを知りたい方は、「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」を参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

 

志望動機だけじゃない!就活中に気をつけるべきマナー

就活の際は、志望動機の内容に気をつけるだけでは不十分であり、マナーにも注意しなければなりません。

応募書類を郵送する際や面接時など、さまざまなシーンでマナーが必要となります。ここから、とくに注意したい2点をご紹介します。

応募書類の送付マナー(封筒選びや宛名書き、切手など)

封筒サイズは、A4サイズの書類を折らずに入れられる角2サイズがベスト。定形外郵便なので、50g以内であれば120円切手を貼ります。

宛名は、省略して書くのは失礼にあたるので正確に書き、宛名面には赤いボールペンで「履歴書在中」と何が入っているかを明記しましょう。

面接時のマナー(身だしなみ、受付、入退室、言葉づかいなど)

面接時の服装は、サイズが合った清潔感のあるものを選びます。髪を整え、顔色がよく見えるようナチュラルメイクをするのもよいでしょう。

会社内に入り、受付や待っている間、会社を出るまでが面接と考え、姿勢よく礼儀正しい受け答え、挨拶を忘れないでください。

面接官や採用担当者とやりとりをする就活は、学生だとしても相手に失礼の無いよう、社会人としてのマナーを心がけましょう。

なお、Web面接でのマナーなどを知りたい方は、「Web面接ってどうやるの?就活生が知っておくべきマナーや注意点」を参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

 

志望動機を添削してもらい、選考を突破したいあなたへ

志望動機は、企業と自分が適切にマッチングするために必要な項目です。しっかりと企業研究や自己分析したうえで作成するようにしましょう。

なお、企業に合った志望動機となっているかや、NGワードを使っていないか不安な場合は、就活エージェントといったプロに志望動機の添削を受けるのがおすすめです。

とくに、キャリアチケットでは「あなたの価値観にマッチしており、入社後に活躍できる企業にであえるか」を重視してサポートしています。志望動機に自信がない方やそもそも自己分析を深く行えていない方はぜひご相談ください。

25卒の就活について相談したい

 

志望動機の答え方が気になる人のよくある質問

志望動機の答え方が分からない、正しいか気になる大学生によくある質問をまとめました。

Q.志望動機を聞かれたらなんと答えたらいいですか?

A.志望動機を聞かれた際、まずは「御社の◯◯に魅力を感じたため志望いたしました」など、結論を伝えましょう。

その後、理由や具体的なエピソードを述べて肉付けしてください。最後に入社後の意欲や目標を伝え、熱意をアピールしましょう。

この順番を意識すれば、途中で脱線しても話を戻せるため、最初から最後まで一貫した内容を伝えられるようになります。

なお、自己PRや就活の軸といったほかの項目と一貫性を持たせるのが重要です。

志望動機で魅力的なアピールの仕方を知りたい場合は、「志望動機の効果的な答え方とは?面接で自分を魅力的にみせるコツを解説」を参考にしてください。

Q.志望動機がない場合はどうしたらいいでしょうか?

A.志望動機が思いつかない原因として、自己分析や企業分析の不足や、待遇や給与面を重視して企業を選んでいるケースが挙げられます。

勤務条件も企業選びの大切な要件ですが、志望動機としては評価を受けられにくいため、自分のやりたいことや目標、企業への興味関心を探す必要があります。

まずは徹底した企業研究と自分の強みや性質を理解し、就職後をイメージしながらマッチするかどうかを判断しましょう。

そのうえで、具体的にやりたい仕事や目的を導き出して作成してみてください。

志望企業ではないけれど受けてみようかと悩んでいる方は、「『とりあえず受ける』就活はOK?効率良く進める方法を解説!」も参考にしてください。

Q.NGな志望動機はありますか?

A.志望動機のNG例として、「抽象的」「非現実的」「意欲が感じられない」などが挙げられます。

企業が志望動機で見ている点は、主に就活生の「熱意」や「将来貢献してくれそうか」、「自社に合った人物か」です。

それらが感じられない場合や、あまりに自分本位な志望動機になっている場合は、採用の可能性が低いでしょう。

また、カタカナワードの乱用も「本当に理解しているのか」と思われる恐れがあるため、避ける方が望ましいです。

面接での志望動機のNG例を知りたい場合は、「面接官を惹き付ける志望動機とは?回答例とNG例を合わせて紹介」も参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。