面接官に刺さる志望動機を作成しよう!面接時の伝え方のポイント、NG例と合わせて解説

このページのまとめ

  • 面接で志望動機が問われるのには、会社と応募者のミスマッチを防ぐ意図がある
  • 志望動機を面接の場で伝える際は、結論→根拠→どう貢献できるかの順番で伝える
  • 「なぜその企業なのか」を明確にすると、説得力のある志望動機になる

面接官を惹き付ける志望動機とは?回答例とNG例を合わせて紹介のイメージ

この記事志望動機を面接で話す際のポイントや、例文をご紹介しています。

「どのように伝えれば効果的にアピールできるか知りたい」という就活生の方はぜひお役立てください。

また、履歴書に記載した志望動機を面接でそのまま伝えるのはありなのか、どういった志望動機が減点されやすいかなど、面接に臨む上で気になる疑問についても合わせて解説します。

志望動機の作り方について相談したい

   
目 次

面接で志望動機が問われる3つの理由

まずは、面接でなぜ志望動機が問われるのか、その理由をみていきましょう。

面接官の視点の理解は、面接を突破する上で非常に重要です。

「とりあえず応募してみた」という人をはじくため

新卒採用は、大学や短大、高校、専門学校などの卒業見込みであれば、基本的に誰でも応募できるようになっているため、「何となく気になるから応募してみた」という人も多いでしょう。

そして、とりあえず応募したという人の多くは、真剣に受けに来ているわけではないので、志望動機が固まっていないことが多いものです。企業はできる限り志望度の高い人材を採用したいと考えているので、「とりあえず応募」の学生をはじくために面接で志望動機を問います。

会社と応募者のやりたいことが一致しているか確認するため

会社側は志望動機の内容から、応募者のやりたいことを把握する必要があります。なぜなら、応募者が会社に入ってやりたいことと、会社の事業方針が一致していなければ、入社後にミスマッチが起こってしまうためです。

たとえば、海外で活躍したい人が日本市場のみで勝負するタイプの企業に入っても、自分の望む働き方は叶わないでしょう。こうなるとすぐに辞職してしまう可能性があるため、企業の方針と合うかふるいにかけているのです。

応募者の人柄と社風がマッチするか確認するため

志望動機の内容からは、応募者の人柄も見えてきます。

たとえば、「若手でも実力次第で大きな仕事を任せてもらえる部分に惹かれた」という応募者には、上昇志向やハングリー精神が感じられるでしょう。これが会社の求める人材と一致していれば、評価される可能性は格段に上がります。

面接で志望動機がなぜ聞かれるのか理由をより詳しく知りたい方は「面接で志望理由はどう話す?説得力のある伝え方で好印象を与えよう!」の記事での詳しく書いているので参考にしてみてください。

志望動機の作り方について相談したい

 

履歴書に記載した志望動機を面接でそのまま伝えるのはあり?

志望動機は履歴書に書いてあり、面接官も目を通しているはずですが、面接でも同じ内容を話してもいいのか疑問に思う就活生も多いのではないでしょうか。

ここでは、上記疑問について解説していきます。

基本的には同じ内容の志望動機で問題ない

結論からいうと、志望動機の内容を変える必要はありません。むしろ、応募書類と大きく異なる志望動機を話してしまうと、「一貫性がない」と判断され、評価が下がってしまう可能性も。そのため、書類に記載した内容と関連性がない志望動機を話すのは控えたほうが良いでしょう。
ただし、書類に書いた内容を丸暗記して伝えると、暗唱しているような印象になり、入社意欲が伝わりづらくなってしまいます。話したいことの要点やエピソードのみを押さえておき、その場でうまくまとめられるのが理想です。

応募書類に書いた内容をさらに具体的に伝えられるかが重要

基本的には、書類に記載した内容をそのまま伝えるで問題ありません。しかし、面接は採用担当者と直接会って自分をアピールできるチャンスですから、一歩踏み込んだ具体的な話を添えられると、より面接官の心に響く内容になるでしょう。

もし、履歴書でスペースが足りず記載できなかった内容があるなら、面接でその内容を付け加えてみてください。伝えたいことはすべて書類に記載したという方も、より良い内容にするために、さらに具体的に伝えられないか、分かりやすい表現に変えられる所はないかなど、ブラッシュアップをおすすめします。

志望動機の作り方について相談したい

 

志望動機を作るための3つの準備

志望動機を作るためには、事前準備が必要です。この準備を怠ってしまうと、しっかりとした志望動機ができなくなってしまいます。

手間だと思わず、しっかり準備を行いましょう。

自己分析を行う

自己分析を行うことは、就活では必須のことです。自己分析を行うことにより、志望動機を作り上げるために自身の内面や外面の要素を理解し、自身の強みや関心、価値観を明確化させることができます。

自己分析を行うためには、過去の経験をまず書き出してみて、モチベーショングラフを作成します。

・楽しかったこと辛かったこと
・幸せを感じたこと
・努力したこと
・充実したこと
・達成したこと
・悔しかったこと

人生の中で、それぞれのイベント毎に、どのような感情があったのかなどを理解することにより、自分がこれまでに何を大切にしてきて、何を目指してきたのかなどを理解することができます。自分自身を客観的に見つめ直し、自分の性格や能力、興味関心、優れた特徴、成果、課題などをより深く理解しましょう。

自己分析は志望動機を作り上げる上で重要なステップです。自身の内面や外面を客観的に見つめ、自身の特徴や価値を明確化することで、具体的な志望動機を形成し、自身の目標に向かって進むことができます。

企業選びの軸を設定する

企業選びの軸を設定することは、志望動機を作るための準備をする上で重要な要素です。企業選びの軸を設定することで、自身の目的や志望するキャリアパスと企業の方向性や価値観を比較し、一致する企業を見つけることができるでしょう。

また、自分が関心を持ち、情熱を持って取り組める分野で働ける企業を選ぶことで、仕事への情熱や意欲を高めることができます。目的や成長のために重要な要素を軸にして企業を選び、自分に最もフィットする企業を見つけることが大切です。

企業研究・業界研究を行う

志望動機を作る上で、企業研究や業界研究を行うことはとても大切なことです。企業研究や業界研究を通じて、自分の志望する企業や業界と自身の目標や志望動機が一致しているかを確認することができます。

また、企業のビジョンや文化、業界の特性を把握することで、自身の志望動機が企業や業界とどのようにリンクしているのかを明確にすることができるでしょう。企業は、どれくらい本気でこの会社や業界で働きたいと思っているのかを知りたいために志望動機を聞いています。

あなただけではなく、他の何十人・何百人もの志望動機を聞いていると、本気なのか取って付けただけの志望動機なのかはすぐに分かってしまいます。企業研究や業界研究ができていないと、その熱意も伝わらずに本当にこの会社に入りたいのか疑問に思われることもあります。

そのため、とりあえず有名企業を受けようとか、何となくこの業界や仕事が好きだからという理由で就職先を決めるのではなく、企業研究や業界研究は面倒だと思わずにしっかりと行いましょう。

会社説明会に参加する

会社説明会では、企業の代表者や現場の社員と直接対話する機会があります。この機会を通じて、企業の文化、価値観、事業内容、キャリアパスなどについて詳細な情報を得ることができます。

これにより、より具体的で正確な情報をもとに志望動機を作れるようになるでしょう。

また、企業の雰囲気や社風を実際に感じることができます。そのためにも、会社説明会ではどんな志望動機を書くのかをイメージしながらメモを取って聞いてみるのも良いでしょう。

さらに、説明会に参加していた社員の方の名前も控えておくことも大切。誰のどのようなところに魅力を感じたのかを説明できるとさらに具体性が増し、面接官に伝わりやすくなるはずです。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問をすることで、現役社員との対話や日常業務の観察を通じて自身が志望する企業や業界における実際の働き方や仕事の魅力を把握することができます。また、OB・OG訪問は、企業のカルチャーや社風を直接体験する機会でもあります。これにより、自身と企業のカルチャーフィットの程度を確認し、志望動機をより具体化させることができます。

さらに、OB・OGの経験や意見を聞くことで、自身のキャリア選択や志望動機に対する新たな視点を得ることができるでしょう。

ただし、OB・OG訪問を志望動機とする場合、そこで何が魅力だったのかを伝えなければ意味がありません。何を知ることができ、どんなところに魅力を感じたのかを伝えましょう。

キャリアプランを明確にする

キャリアプランとは、自分が将来どんな人になりたいのか・どんなことをやりたいのかなどの計画のことです。

例えば、あなたに「社長になりたい」という目標がある場合、どうすればその目標が実現でき、いつまでに何をするべきかという計画を作ることを指します。キャリアプランを立てることで、将来の目標や希望する方向性を明確にすることができます。

自身の興味や適性、スキルセットを考慮し、将来どのようなキャリアを築きたいのかを具体化することで、志望動機の根拠や方向性が明確になるでしょう。また、キャリアプランを作る過程で、自己理解も深まります。

自身の強みや弱み、興味や価値観、長所や短所などを客観的に把握することで、自身に合ったキャリアプランや志望する仕事の特徴を把握することができるでしょう。キャリアプランを明確化させることにより、学生がどのようなことに興味があり、どのような目標に向かっているのかを企業は知ることができます。

志望動機の書き方や例文についてより詳しく知りたい方は「社員の人柄は志望動機として適切?書き方の3ステップや例文をご紹介」の記事も参考にしてみてください。

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面接での志望動機の伝え方

実際に面接で志望動機を伝える際には、どんな点に注意すべきなのでしょうか。

ここでは、志望動機を面接官にわかりやすく伝えるためのポイントについて解説していきます。

「結論→根拠→どう貢献できるか」の順番で伝える

自分の話を相手に分かりやすく伝えるためには、まず結論から述べましょう。話を聞く側からすると、ゴールの見えない話を長々とされても何が言いたいのか分からず、内容が頭に入ってきません。

また、結論を簡潔に述べた後は、なぜその結論に至ったのか根拠を話し、最後は「どう貢献できるか」「入社後の展望」を添えて締めくくりましょう。

まとめると、以下のような流れになります。

・「御社を志望した理由は、◯◯だからです」(結論)
・「なぜなら私は~」(根拠)
・「もし入社できたら、◯◯に取り組みたいと思っています」(どう貢献できるか)

なぜその会社に応募したのかを具体的に伝える

志望動機の内容に「その業界を志した理由」はあるのに、「その会社を選んだ理由」は無いという人が多くいます。

なぜその会社でないと駄目なのかを明確に話せないと、「同業界ならどの会社でも良いのではないか」と思われ、入社意欲が伝わりにくくなってしまいますので、応募した会社を選んだ具体的な理由は必ず盛り込むようにしましょう。

事業内容および取り扱っている商品への共感を示す

会社独自の商品やサービスを取り上げ、それを志望動機と関連させれば、「御社だからこそ働きたい」という意思をアピールすることができます。

とはいえ、好きだからという理由だけでは具体性に欠けるため、あまり説得力がありません。

「御社の商品を実際に使い...」といった実体験を話すなど、会社の商品やサービスと自分を結ぶエピソードを交えて伝えましょう。

将来の目標や展望を盛り込む

具体的な自分の目標や展望を話し、その目標と会社の強みをリンクさせることで、採用担当者を納得させるのも効果的です。

たとえば、「◯年後には、◯◯のポジションに就きたい」といったキャリアプランを挙げ、会社独自のキャリアパス制度に魅力を感じていることをアピールすると、「なぜうちの会社なのか」という採用担当者の疑問を解消できます。

ただし、その目標に向けてどのような勉強をしているかも合わせて伝えておかないと、嘘っぽくなってしまう場合があるので注意しましょう。

話し方を工夫する

話し方を工夫することで、自身のアピールポイントや志望動機を明確かつ鮮明に伝えることができます。具体的な例やエピソードを交えて説明することや、論理的な順序で整理して話をしたり、要点を強調するなどの工夫をすることで、相手に対して自身の魅力や熱意を的確に伝えることができるでしょう。

また、話す時は意識的にゆっくりと大きな声で話すようにしましょう。面接という場は緊張するものです。

緊張をすると、無意識のうちに早口になってしまうこともあります。また、小声で話すと伝えたいことも伝わらなくなります。

伝える際には、話すスピードや声の大きさなどでも印象を左右させてしまうので、とても重要な要素の1つです。また、話し方だけでなく、表情や身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも工夫することが重要です。

自身の姿勢や表情、声のトーンやリズム、手の動きなどを意識することにより、相手に対して自信や熱意を伝えることができます。

他の学生より面接で評価される志望動機を作りたい方は「入社したい理由を明確に!評価される志望動機の作り方」でも紹介しているので参考にしてみてください。

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人事に評価される志望動機の例文

ここでは、どのような志望動機が人事に評価されやすいのか、例文を2つご紹介します。志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

企業理念への共感を盛り込んだ志望動機例

「地域の発展に貢献する」という企業理念に共感したため、御社を志望しました。

私は親の転勤が多かったため、さまざまな都府県で暮らした経験があります。そこで感じたのが、町の発展度合いが地域によって全く異なることでした。そんな中、ある地方都市で、家の近所に大型の商業施設が建てられることが決まった後、急速に住宅やマンションなどが増え、近隣が栄えていく様子をみました。

私はこの時、「地域を発展させるには、土地や建物をどのように利用するかが重要なんだ」ということを実感し、不動産業界に興味を惹かれるようになりました。

御社のビジネスは、地域の発展に核を与えて、地域に大きく貢献するビジネスだと思います。御社のテナント事業や土地開発などを通して、私も地域の発展のために尽くしていきたいです。

「企業理念への共感」は誰でもできることであり、かつ他の会社でも使い回しやすい印象を受けます。そのため、実体験を交えた具体的な内容にし、説得力を持たせることが大切です。

企業の社風と自分の長所を合致させた志望動機例

御社を志望した理由は、個人の成果に重きを置いた評価制度に魅力を感じたからです。

私は学生時代、家電量販店で携帯電話販売のアルバイトをしていました。そこでは、契約を取った件数に応じて時給が上がり、より責任あるポジションを任せてもらえるという制度があり、やりがいを持って働くことができました。

この経験から、私のモチベーションの源泉は、「結果を出すことで高く評価され、より高い目標に挑戦する機会を得られること」だと気づいたため、これを自分の企業選びの軸としています。営業職を選んだのは、人と話すのが好きで、コミュニケーション力に自信があるためです。

御社においても、積極的に知識を吸収しながら、自らのパフォーマンスを十分に発揮し、会社の発展に貢献していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

企業の社風や環境、制度を理由に志望動機を作る場合は、「自分がその環境のもとで力を発揮し、企業に貢献できる」ということをアピールしましょう。

志望動機の作成にあたってルールや例文をより詳しく知りたい方は「就活の志望動機に悩む方はチェック!作成方法の基本と例文をご紹介」も読んでみてください。

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人事に響かない志望動機NG例3選

最後に、人事からの評価が低くなりやすい志望動機の特徴をご紹介します。

自分の志望動機が以下のような内容になっていないか、面接前にしっかり確認しておきましょう。

1.ただの企業説明になってしまっている

「会社のどこに魅力を感じたか」を伝えようとするあまり、会社についての説明を延々としている志望動機になっているケースです。

会社側は「何に魅力を感じたか」だけでなく、「なぜ魅力を感じたか」を知りたいです。もちろん、ある程度の企業理解は求めているでしょうが、企業についての話だけでは、応募者の気持ちが見えないため、あまりいい評価は得られないでしょう。

2.受け身の姿勢が強い

志望動機で、「御社で学びたい」と話す人がいますが、これもあまり良い印象にはならないので避けたほうが良いでしょう。

なぜなら、自発的に努力する気がなく、受身の姿勢が強いと思われてしまう可能性が高いためです。会社は学校と違い、給与をもらって働く場所ですから、積極的に学んでいくことは、社員の務め。もし、スキルアップに対する意欲を示したいなら、具体的に学びたいことを示した上で、「企業の成長に貢献したい」といったアピールの仕方をすれば問題ないでしょう。

3.ネットや参考書にある例文を使っている

人事はこれまで多くの応募者と面接を行ってきていますし、中には就活サイトやマニュアル本をチェックしているという人もいます。そのため、ネットや参考書などに載っている志望動機を話しても、「応募者自身の言葉ではない」とすぐに見抜かれてしまうでしょう。

どういう構成で作れば良いか、どういった表現ができるかなどを参考にする分には問題ありませんが、そのまま真似するのは絶対にやめましょう。

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