外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!

このページのまとめ

  • 外資系企業に就職する際には日系企業との違いを知るのが大切
  • 外資系企業は専門職での就職が一般的
  • 外資系企業の就職活動は日系企業とスケジュールが違い、大学3年生がメイン

外資系企業に就職する際のポイントは?日系企業との違いも解説!のイメージ

「外資系企業に就職したいけど、どのように就活を進めていいかがわからない」と悩む就活生も多いのではないでしょうか。外資系企業は日系企業との違いが多いため、どのように違うのかを確認しておくのが大切です。

この記事では、外資系企業に就職する際のポイントを解説。特に、就活スケジュールは日系企業よりも早いので、確認するようにしてください。

25卒の就活について相談したい

   
目 次

外資系企業とは?就職に向けて覚えておきたい3つの種類を解説

外資系企業とは、外国法人または外国人が一定以上の出資を行っている日本企業です。明確な定義はありませんが、外国企業の日本法人と共同出資で設立された企業、日本企業を海外企業が買収した企業が外資系企業として扱われることが多くあります。

また、外資系企業は大きくわけて3つに分類可能です。就職に向けてどのような種類があるのかを覚えておきましょう。

外国企業の100%子会社である企業

イメージしやすい外資系企業が、外資出資100%の会社です。外国の企業が日本支社として進出しているので知名度の高い企業が多いことが特徴でしょう。

日本の会社法に基づいて設立された子会社であり、

・Google
・Apple
・Facebook
・Amazon
・日本IBM

などが具体例として挙げられます。

外国企業と日系企業の共同出資で設立された企業

外国企業と日系企業が共同出資を行った企業も、外資系企業に含まれるので覚えておきましょう。外国企業が日本進出をする際に、現地情報やノウハウ強化の目的で共同出資を行っています。

企業の決定権は、出資の多い方の企業が持つのが特徴的です。決定権を持つ企業の国籍により、企業文化が左右されるので覚えておきましょう。

日系企業を外国企業が買収した企業

日系企業が外国企業に買収される、または資本提携を結んだ場合にも、外資系企業になります。

海外企業が買収をすると経営の主導権を海外企業が持つため、日系企業として知名度があっても外資系企業になるのを覚えておきましょう。

買収や資本提携の理由には、事業拡大や海外進出、業績悪化の改善などさまざまな理由があります。

外資系企業については、「日系にないメリットがある?外資系とはどのような企業か」でも解説しているので、より外資系企業について知りたい就活生は参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業の就職活動はいつから?スケジュールを解説

外資系企業を目指す就活生に向けて、就活のスケジュールを紹介します。日系企業の就活スケジュールとは違うので、チェックしておきましょう。

大学3年生の4月〜5月:ES対策

大学3年生の4月から5月には、ES対策を始めてください。ES対策には、自己分析や企業分析がおすすめです。

自己分析ができていれば、自分についての理解が深まり、自己PRや志望動機が考えやすくなります。エントリーシートでのアピールもしやすくなるでしょう。

また、企業研究についても、入念に行ってください。企業によって理念や事業内容、休暇制度、平均年収は異なります。企業のWebサイトや採用ページで情報を分析し、企業研究をしましょう。

自己分析の方法については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」で解説しています。

企業研究については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、どちらもチェックしておきましょう。

大学3年生の6月〜9月:夏季インターンエントリー・参加

大学3年生の6月ごろには、夏季インターンのエントリーが始まります。8月頃に開催されるので覚えておきましょう。

インターンシップに参加して高い評価がもらえると、選考に有利になる場合も。インターンシップ参加者限定の選考に参加できたり、選考の一部免除をしてもらえたりする企業もあるので、インターンシップは積極的に参加しましょう。

大学3年生の10月〜12月:早期選考・冬季インターンエントリー選考

大学3年生の10月ごろには、外資系企業の企業説明会が多く行われます。早い企業は、11月にエントリーシート提出の締め切りとなるので、志望企業のスケジュールを確認しておきましょう。

また、企業によってはWebテストや筆記試験などの選考が行われる時期です。加えて、冬季インターンシップのエントリー選考も始まるので注意しましょう。

外資系企業の就活イベントが多い時期なので、スケジュール管理を徹底してください。

大学3年生:1月〜2月:本選考・冬季インターン参加

大学3年生の1月から2月には、本選考が始まります。グループディスカッションや面接などが始まるので、準備しておきましょう。

インターンシップでの経験や得たことを交えながら自己PRをしたり、自分の意見を伝えたりして積極的な面を見せると印象がよくなるでしょう。

大学3年生の3月:選考終了・内定

12月に選考を受けている就活生は、早いと1月に内定が出ています。1月に選考がある企業では、2月か3月には内定が出ているでしょう。

一般的な日本企業の場合、大学3年生の3月はエントリーが解禁された段階です。日本企業のスケジュールで動いていると、外資系企業の選考は終わっているケースもあるので気を付けてください。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業と日系企業における就職活動の違い

外資系企業と日系企業の就職活動には、違いがあるので確認しておきましょう。外資系企業の特徴に合わせて、就活を進めるのが大切です。3つの違いを紹介するので、参考にしてください。

少数精鋭の傾向があり採用人数が少ない

外資系企業は職種別に採用を行い、少数精鋭の傾向があります。日本企業のように、総合職で数多く採用する企業が少ないので覚えておきましょう。

採用人数が少なくなると、倍率が高くなります。事前の企業研究や募集要項の確認が重要となるので、入念に準備してください。

インターンシップへの参加が必須になる場合が多い

外資系企業の場合、インターンシップへの参加を必須とする企業があります。インターンシップで高評価を得ると、内々定を通達されるケースもあるので、参加するようにしましょう。

外資系企業と日系企業のインターンシップの違いは、「日系企業とは違う?外資系インターンの内容と選考の特徴」で解説しています。違いを把握し、高評価を得られるように対策しましょう。

大学3年生が就職活動のピークになる

外資系企業を目指す場合、就職活動のピークは大学3年生です。大学3年生の3月には、内定がある程度でているでしょう。

日本企業の場合、就職活動のピークは大学4年生です。外資系企業を目指す就活生は、早めに準備を行い、外資系企業の採用スケジュールに間に合うように動いてください。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業の特徴は?就職に向けてポイントを解説

外資系企業を目指す際は、どのような特徴があるか把握しておくのも大切です。ここでは、外資系企業の特徴を5つ解説します。

職種別の採用が行われる

外資系企業は職種別に採用され、スペシャリストとして専門性を磨く形式です。入社時には業務内容について細かい規定がされ、求められる責任もハッキリしているので覚えておきましょう。

日本企業の場合、総合職として採用され、適性に応じて業務が決まる傾向にあります。また、部署異動を行い、さまざまな経験を積む企業も多いでしょう。

外資系企業は専門職、日系企業は総合職をベースにしている点が違うので、覚えておいてください。

成果主義の企業が多い

外資系企業は、成果主義が多い点も特徴です。過程ではなく、結果をみられるケースが多いので注意しましょう。

また、年功序列の考えが根強い日系企業と異なり、出来高制に近い給与体系をしています。実力に見合った報酬をもらいやすいのも特徴です。

研修が少なく即戦力が求められる

外資系企業では、入社後すぐに結果を出すことが求められます。研修がなく、成果を出さなければなりません。

日系企業の場合、研修を行い、人材育成を行う風土があります。外資系企業には育成する風土が少ないので、気を付けてください。

上下関係が少なく人間関係がフラット

外資系企業は年功序列の考えがなく、経験年数や年齢、性別による差はありません。評価については、直属の上司が行います。

また、上下関係がないことから、上司との距離が近く、意思決定のスピードは早くなります。自分の意見をハッキリと示さなければ、評価につながりにくい点は知っておきましょう。

ビジネスレベルの英語が求められる場合もある

外資系企業では、ビジネスレベルの英語を身につけておくといいでしょう。募集要項でどの程度のレベルが求められているか、確認しておくのがおすすめです。

ただし、英語力は業務だけではなく、自分の意思を伝えるためにも必要になります。自分の意見や考えが伝わらずに評価されないケースを避けるためには、一定の英語力は求められるでしょう。

どの程度の英語レベルが求められるか気になる方は、「就活に必要な英語レベルは?評価される職種やアピールのコツを解説!」の記事を参考にしてください。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業に就職するメリットとデメリット

外資系企業のメリットデメリットをそれぞれ解説します。就職するにあたって、判断材料にしてみてください。

メリット

外資系企業のメリットは次の通りです。

・仕事内容が決まっている
・成果で評価されやすい
・成果を出せば出世も早い
・若くても仕事を任せてもらえる
・即戦力として働ける

外資系企業は実力を重視する傾向にあります。自分の能力に自信がある、すぐに活躍したい、などと考える就活生にとっては向いているでしょう。

デメリット

外資系企業のデメリットには、次のようなものがあります。

・成果をあげないと評価されない
・成果が足りないと解雇される恐れがある
・手当や福利厚生が少ない
・決まった仕事しか担当できない

外資系企業は実力主義であるため、成果を出せなければ評価されません。プレッシャーに耐えながら、成果を出し続ける能力が必要です。

また、専門職としての採用になるため、別の業務を担当することはないでしょう。同じ業務内容を続けられるかどうかも考えて、選ぶのが大切です。

外資系企業への就職を目指す就活生は、メリットデメリットを入念に比較するようにしましょう。企業研究を行い、企業の特徴を把握するのがポイントです。

就活ではやることが多いので、企業研究も効率よく進められるようにしましょう。「企業研究ってなに?シートを作成して効率よく行う方法」を参考に、限られた時間でも入念に研究できるようにしてください。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業への就職に向いている人の特徴

外資系企業には、「コミュニケーションに自信がある」「負けず嫌い」などの人が向いています。どのような人が向いているかを解説するので、参考にしてください。

コミュニケーション能力に自信がある人

外資系企業では、積極的なコミュニケーションが求められます。自分の意見や考えを積極的に伝えられると、評価されやすいでしょう。

また、外資系企業では、年齢や性別、国籍が異なる人材が社内にいるケースも。多様な人材がいても、関係なくコミュニケーションをとれるかどうかも重要です。

周囲と競い合うことに抵抗がない人

外資系企業は個人での成果が求められやすく、周囲と比較されるケースもよくあります。同僚と競い合うことに抵抗のない人が向いているでしょう。

周囲よりもアピールできなければ、成果が認められません。「自分が成果を出す」「周囲よりもいい結果を残す」と考えられる人材が、外資系企業に向いているでしょう。

負けず嫌いな人

周囲と競い合うため、負けず嫌いな人も外資系企業がおすすめです。周囲の成功に刺激を受け、自分も頑張ろうと考えられる人がいいでしょう。

外資系企業は年齢や勤務年数に関係なく、成果を出した人物が出世します。周囲の活躍に落ち込んだり、妬んだりせずに、モチベーションにできるかどうか考えてみてください。

自分は負けず嫌いだなと思う就活生は、「負けず嫌いな性格は長所になる!アピールのコツや言い換えの言葉を解説」をチェックしてみましょう。自己PRでの参考にしてください。

主体性がある人

外資系企業では指示を待つのではなく、主体的に動く姿勢が求められます。アイデアを発表したり、発言をしたりできる人物が向いているでしょう。

日系企業とは違い、上司から指示をされたり、仕事を割り振られたりしないケースも。外資系企業では、何をすべきか自主的に考え、行動する力が求められています。

25卒の就活について相談したい

   

外資系企業への就職を目指すあなたへ

外資系企業への就職を目指す際は、日系企業との違いを認識するのが大切です。日系企業と同じように就活をしてしまうと、ギャップを感じてしまうでしょう。

自分に合った外資系企業を見つけるためには、就活エージェントのアドバイスを受けるのがおすすめ。外資系企業の特徴を知り、自分に合うのかどうか、どの企業がいいかなどを相談してみましょう。

就活エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりに合わせて、おすすめの企業を紹介しています。どのような企業で働きたいかなど、カウンセリングから行うので安心してください。

もちろん、自己分析や面接対策など、内定に向けて必要な対策もサポート。内定獲得後のフォローまで一貫してサポートするので、就活に悩みを抱える就活生は、キャリアチケットに相談してください。

25卒の就活について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。