このページのまとめ
- 外資系企業に就職する際には日系企業との違いを知ることが大切
- 外資系企業は専門職での就職が一般的
- 外資系企業の就職活動は日系企業とスケジュールが違い、大学3年生がメイン
「外資系企業に就職するにはどうすればいい?」「外資系企業ってどのような企業?」悩む就活生も多いでしょう。外資系企業は外国法人や外国人が出資を行う企業であり、日本企業とは考え方や社風などが違う傾向にあります。
この記事では、外資系企業に就職する際のポイントや、メリットデメリットを解説。最後まで読めば、外資系企業への理解が深まり、就職を目指すか明確にできるはずです。
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- 外資系企業とは?就職に向けて覚えておきたい3つの種類を解説
- 外国企業の100%子会社である企業
- 外国企業と日系企業の共同出資で設立された企業
- 日系企業を外国企業が買収した企業
- 外資系企業の特徴は?就職に向けてポイントを解説
- 職種別の採用が行われる
- 上下関係が少なく人間関係がフラット
- ビジネスレベルの英語が求められる場合もある
- 外資系企業と日系企業における就職活動の違い
- 少数精鋭の傾向があり採用人数が少ない
- インターンシップへの参加が必須になる場合が多い
- 大学3年生が就職活動のピークになる
- 外資系企業の就職活動はいつから?スケジュールを解説
- 大学3年生の4月:自己分析
- 大学3年生の5月:ES対策
- 大学3年生の6月〜9月:夏季インターンエントリー・参加
- 大学3年生の10月〜12月:早期選考・冬季インターンエントリー選考
- 大学3年生:1月〜2月:本選考・冬季インターン参加
- 大学3年生の3月:選考終了・内定
- 外資系企業に就職するメリット
- 成果で評価してもらえる
- 若くから際量のある仕事ができる
- 成果が出せれば出世が早い
- 風通しのよい社風になりやすい
- 外資系企業に就職するデメリット
- 成果を出せないと解雇されるリスクがある
- 日本から撤退するリスクがある
- ゆっくり成長する時間がない
- 福利厚生にあまり力を入れていない
- 外資系企業への就職に向いている人の特徴
- コミュニケーション能力に自信がある人
- 周囲と競い合うことに抵抗がない人
- 負けず嫌いな人
- 主体性がある人
- 外資系企業への就職を目指すあなたへ
外資系企業とは?就職に向けて覚えておきたい3つの種類を解説
外資系企業とは、外国法人または外国人が一定以上の出資を行っている日本企業です。明確な定義はありませんが、外国企業の日本法人と共同出資で設立された企業、日本企業を海外企業が買収した企業が外資系企業として扱われることが多くあります。
また、外資系企業は大きくわけて3つに分類可能です。就職に向けてどのような種類があるのかを覚えておきましょう。
外国企業の100%子会社である企業
イメージしやすい外資系企業が、外資出資100%の会社です。外国の企業が日本の会社法に基づいて設立し、日本支社として進出しているので、知名度の高い企業が多いことが特徴でしょう。
外国企業と日系企業の共同出資で設立された企業
外国企業と日系企業が共同出資を行った企業も、外資系企業に含まれるので覚えておきましょう。外国企業が日本進出をする際に、現地情報やノウハウ強化の目的で共同出資を行っています。
企業の決定権は、出資の多い方の企業が持つのが特徴的です。決定権を持つ企業の国籍により、企業文化が左右されるので覚えておきましょう。
日系企業を外国企業が買収した企業
日系企業が外国企業に買収される、または資本提携を結んだ場合にも、外資系企業になります。
海外企業が買収をすると経営の主導権を海外企業が持つため、日系企業として知名度があっても外資系企業になるのを覚えておきましょう。買収や資本提携の理由には、事業拡大や海外進出、業績悪化の改善などさまざまな理由があります。
外資系企業については、「日系にないメリットがある?外資系とはどのような企業か」でも解説しているので、より外資系企業について知りたい就活生は参考にしてください。
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外資系企業の特徴は?就職に向けてポイントを解説
外資系企業を目指す際は、どのような特徴があるか把握しておくのも大切です。ここでは、外資系企業の特徴を5つ解説します。
職種別の採用が行われる
外資系企業は職種別に採用され、スペシャリストとして専門性を磨く形式です。日本企業の場合、総合職として採用され、適性に応じて業務が決まる傾向にあります。また、部署異動を行い、さまざまな経験を積む企業も多いでしょう。
しかし、外資系の場合は入社時に業務内容について細かい規定がされ、求められる業務内容や責任も明確になっているのが一般的。外資系企業は専門職、日系企業は総合職をベースにしている点が違うので、覚えておいてください。
上下関係が少なく人間関係がフラット
外資系企業は年功序列の考えがなく、経験年数や年齢、性別による差はありません。評価については、直属の上司が行います。
また、上司との距離が近いため意思決定のスピードは日系企業に比べて早くなります。自分の意見をハッキリと示さなければ、評価につながりにくい点は知っておきましょう。
ビジネスレベルの英語が求められる場合もある
外資系企業では、ビジネスレベルの英語を身につけておくといいでしょう。募集要項でどの程度のレベルが求められているか、確認しておくのがおすすめです。
ただし、英語力は業務だけではなく、自分の意思を伝えるためにも必要になります。自分の意見や考えが伝わらずに評価されないケースを避けるためには、一定の英語力は求められるでしょう。
どの程度の英語レベルが求められるか気になる方は、「就活に必要な英語レベルは?評価される職種やアピールのコツを解説!」の記事を参考にしてください。
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外資系企業と日系企業における就職活動の違い
外資系企業と日系企業の就職活動には、違いがあるので確認しておきましょう。外資系企業の特徴に合わせて、就活を進めるのが大切です。3つの違いを紹介するので、参考にしてください。
少数精鋭の傾向があり採用人数が少ない
外資系企業は職種別に採用を行い、少数精鋭の傾向があります。日本企業のように、総合職で数多く採用する企業が少ないので覚えておきましょう。
採用人数が少なくなると、倍率が高くなります。事前の企業研究や募集要項の確認が重要となるので、入念に準備してください。
インターンシップへの参加が必須になる場合が多い
外資系企業の場合、インターンシップへの参加を必須とする企業があります。インターンシップで高評価を得ると、内々定を通達されるケースもあるので、参加するようにしましょう。
大学3年生が就職活動のピークになる
外資系企業を目指す場合、就職活動のピークは大学3年生です。大学3年生の3月には、内定がある程度でているでしょう。
日本企業の場合、就職活動のピークは大学4年生です。外資系企業を目指す就活生は、早めに準備を行い、外資系企業の採用スケジュールに間に合うように動いてください。
外資系企業の就活スケジュールと、日本企業の就活スケジュールの両方を把握しておくことは大切です。日本企業の基本的な就活スケジュールについては、「就職活動の流れはどう進む?基本的なスケジュールや準備方法を解説」も参考にしてください。
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外資系企業の就職活動はいつから?スケジュールを解説
外資系企業を目指す就活生に向けて、就活のスケジュールを紹介します。日系企業の就活スケジュールとは違うので、チェックしておきましょう。
大学3年生の4月:自己分析
大学3年生の4月には自己分析をスタートしましょう。インターンシップの募集が6月ごろからスタートするため、自己分析を行い志望業界や企業を考える必要があります。
また、自己分析は履歴書やエントリーシート作成にも必要です。インターンシップ参加時には履歴書なども提出が必要になるので、自己分析を行い、自分の特徴を整理しておきましょう。
自己分析の方法は、自分史を作成して過去を振り返ったり、モチベーショングラフを作成したりする方法がおすすめです。自己分析の方法のおすすめは「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で紹介しているので参考にしてください。
大学3年生の5月:ES対策
大学3年生の5月ごろには、インターンシップに向けてエントリーシートや履歴書の対策を始めましょう。自己分析の内容をもとに、どのようなアピールを行うかを考えます。
エントリーシートや履歴書では、以下のような内容が聞かれるので準備しましょう。
・志望動機
・ガクチカ
・長所、短所
・将来のビジョン
インターンシップによっては、選考に落ちると参加できない場合もあります。いつ提出が求められてもいいように、早めに準備しておきましょう。
エントリーシート作成のコツについては、「エントリーシートとは?履歴書の違いや基本を押さえて選考を突破しよう」の記事を参考にしてください。
履歴書の書き方については、「受かる履歴書の書き方!就活アドバイザーがポイントを徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
大学3年生の6月〜9月:夏季インターンエントリー・参加
大学3年生の6月ごろには、夏季インターンのエントリーが始まります。インターンシップ自体は8月ごろに開催されるので覚えておきましょう。
キャリアチケットの「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査」によると、サマーインターンに参加しようと考えている就活生は約9割でした。インターンシップは業界理解や企業理解につながるので、積極的に参加するとよいでしょう。
また、インターンシップに参加して高い評価がもらえると、選考に有利になる場合もあります。インターンシップ参加者限定の選考に参加できたり、選考の一部免除をしてもらえたりする企業もあるので、インターンシップは積極的に参加しましょう。
参照元
キャリアチケット
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大学3年生の10月〜12月:早期選考・冬季インターンエントリー選考
大学3年生の10月ごろには、外資系企業の企業説明会が多く行われます。早い企業は、11月にエントリーシート提出の締め切りとなるので、志望企業のスケジュールを確認しておきましょう。
また、企業によってはWebテストや筆記試験などの選考が行われる時期です。加えて、冬季インターンシップのエントリー選考も始まるので注意しましょう。
外資系企業の就活イベントが多い時期なので、スケジュール管理を徹底してください。
大学3年生:1月〜2月:本選考・冬季インターン参加
大学3年生の1月から2月には、本選考が始まります。グループディスカッションや面接などが始まるので、準備しておきましょう。
インターンシップでの経験や得たことを交えながら自己PRをしたり、自分の意見を伝えたりして積極的な面を見せると印象がよくなるでしょう。
大学3年生の3月:選考終了・内定
12月に選考を受けている就活生は、早いと1月に内定が出ています。1月に選考がある企業では、2月か3月には内定が出ているでしょう。
一般的な日本企業の場合、大学3年生の3月はエントリーが解禁された段階です。日本企業のスケジュールで動いていると、外資系企業の選考は終わっているケースもあるので気を付けてください。
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外資系企業に就職するメリット
外資系企業に興味がある場合は、メリットについて知っておくとよいでしょう。日本企業との違いもあるのでぜひ参考にしてください。
成果で評価してもらえる
外資系企業は成果主義の傾向が強く、実績で評価してもらいやすい企業です。成果さえ出せれば、年齢や学歴などは関係なく評価してもらえます。
就活生のなかには、「とにかく成果を出して評価されたい」「入社すぐから結果を出したい」などと考える人もいるでしょう。結果にこだわって仕事を行いたい就活生は、成果が評価されやすい外資系企業がおすすめです。
若くから際量のある仕事ができる
外資系企業は、年齢に関係なく裁量のある仕事を任されやすい点もメリットになります。実力があると判断されれば、新入社員でも重要な仕事を任せてもらえるでしょう。
外資系企業は上司からの指示よりも、裁量を与えられ、自分で考えて動く傾向にあります。入社直後から自分の実力を試したい人にも、外資系企業が向いているでしょう。
成果が出せれば出世が早い
成果主義の会社が多く、成果が出せれば出世が早い点も外資系企業の特徴です。年齢や性別に関係なく、平等に成果で評価されます。
外資系企業の場合、職種別の採用が多い点もポイントです。自分の強みを発揮できる職種や仕事内容を見つけて活躍できれば、成果を出しやすいでしょう。
風通しのよい社風になりやすい
さまざまな国籍の従業員が集まりやすく、風通しのよい社風になりやすい点もメリットです。異なる意見や文化をお互いに尊重する傾向にあり、企業独自のルールや決まりが少なくなります。
たとえば、上司部下関係なく、自分の意見を言いやすい点はメリットでしょう。仕事の内容はもちろん、有給消化のように休みなども申請しやすい雰囲気があります。
外資系企業であっても、細かな雰囲気は企業ごとに変わってきます。より企業について知りたいのであれば、インターンシップに参加するのもおすすめです。
外資系のインターンシップについては、「外資系企業のインターンに参加するメリットと選考フロー」の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
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外資系企業に就職するデメリット
外資系企業にもデメリットはあるので就職を目指す前に確認しておきましょう。日本企業との違いを把握するためにも参考にしてください。
成果を出せないと解雇されるリスクがある
外資系企業の場合、成果を出せないと解雇されるリスクがあります。成果主義の傾向にあるため、成果を出し続けなければなりません。
日本は成果が出ない状況でも、基本的に解雇されることはないでしょう。年功序列の考え方が根底にあり、新入社員は成果が出るまでしっかりと育てる傾向があるからです。
一方で、外資系企業は新入社員でもある程度の成果は求められます。成果が求め続けられる環境は、ストレスになるかもしれません。
日本から撤退するリスクがある
外資系企業は、業績が悪いと日本から撤退するリスクがあります。本社判断で仕事がなくなる可能性もあるので気をつけましょう。
日本企業とは異なり、海外の会社が資本を持ち、日本支社として運営しているケースがよくあります。経営方針次第で、撤退する可能性があることも知っておきましょう。
ゆっくり成長する時間がない
外資系企業は成果が求められるため、ゆっくりと学んで成長する時間がありません。「しっかり研修を受けたい」「自分のペースで成長したい」などと考える方には向いていないでしょう。
外資系企業の考え方は、「これまでの知識やスキルを活かして即戦力として活躍する」です。採用する段階から、ポテンシャルではなく即戦力かどうかが見られています。
日本企業の場合、「ポテンシャルのある学生を自社で育成して活躍してもらう」が基本です。採用への考え方が違うので、成長する時間がほしいと考える方には向いていません。
福利厚生にあまり力を入れていない
外資系企業は福利厚生には力を入れず、その分給与に反映する傾向があります。退職金制度など、福利厚生がない場合もあるので確認しておきましょう。
日本は終身雇用が前提にあり、従業員が安心して働けるように福利厚生を準備しています。一方で、外資系企業は転職前提で考えている企業も多く、福利厚生にはあまり力を入れていないのです。
日本企業の場合には、手厚い福利厚生や独特な福利厚生で注目を集める企業もあります。どのような福利厚生があるかについては、「独特な制度もある!ベンチャー企業の福利厚生事情とは」の記事を参考にしてください。
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外資系企業への就職に向いている人の特徴
外資系企業には、「コミュニケーションに自信がある」「負けず嫌い」などの人が向いています。どのような人が向いているかを解説するので、参考にしてください。
コミュニケーション能力に自信がある人
外資系企業では、積極的なコミュニケーションが求められます。自分の意見や考えを積極的に伝えられると、評価されやすいでしょう。
また、外資系企業では、年齢や性別、国籍が異なる人材が社内にいるケースも。多様な人材がいても、関係なくコミュニケーションをとれるかどうかも重要です。
周囲と競い合うことに抵抗がない人
外資系企業は個人での成果が求められやすく、周囲と比較されるケースもよくあります。同僚と競い合うことに抵抗のない人が向いているでしょう。
周囲よりもアピールできなければ、成果が認められません。「自分が成果を出す」「周囲よりもいい結果を残す」と考えられる人材が、外資系企業に向いているでしょう。
負けず嫌いな人
周囲と競い合うため、負けず嫌いな人も外資系企業がおすすめです。周囲の成功に刺激を受け、自分も頑張ろうと考えられる人がいいでしょう。
外資系企業は年齢や勤務年数に関係なく、成果を出した人物が出世します。周囲の活躍に落ち込んだり、妬んだりせずに、モチベーションにできるかどうか考えてみてください。
自分は負けず嫌いだなと思う就活生は、「負けず嫌いを言い換えて長所にしよう!アピールに適した言葉の例を紹介」をチェックしてみましょう。自己PRでの参考にしてください。
主体性がある人
外資系企業では指示を待つのではなく、主体的に動く姿勢が求められます。アイデアを発表したり、発言をしたりできる人物が向いているでしょう。
日系企業とは違い、上司から指示をされたり、仕事を割り振られたりしないケースも。外資系企業では、何をすべきか自主的に考え、行動する力が求められています。
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外資系企業への就職を目指すあなたへ
外資系企業への就職を目指す際は、日系企業との違いを認識するのが大切です。日系企業と同じように就活をしてしまうと、ギャップを感じてしまうでしょう。
自分に合った外資系企業を見つけるためには、就活エージェントのアドバイスを受けるのがおすすめ。外資系企業の特徴を知り、自分に合うのかどうか、どの企業がいいかなどを相談してみましょう。
キャリアチケット就職エージェントでは、就活生一人ひとりに合わせて、おすすめの企業を紹介しています。どのような企業で働きたいかなど、カウンセリングから行うので安心してください。
もちろん、自己分析や面接対策など、内定に向けて必要な対策もサポート。内定獲得後のフォローまで一貫してサポートするので、就活に悩みを抱える就活生は、キャリアチケットに相談してください。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。