日系企業とは違う?外資系インターンの内容と選考の特徴

このページのまとめ

  • 外資系企業のインターンは長期間で実務型
  • 積極的な姿勢と即戦力としての実力が歓迎される
  • 人気のある業界は「IT」「金融・証券」「コンサルティング」
  • 筆記試験(Webテスト)の通過難易度はかなり高め
  • 「グループディスカッション」「ケース問題(フェルミ推定・ビジネスケース)」の対策も重要

外資系インターシップについて、「内容の特徴や選考時期は?」「受かるためにどんな準備が必要?」と考えている就活生はこちらのコラムをチェック。ここでは、外資系インターシップの特徴や人気の業界などを紹介しています。
エントリーする前に、日系企業との違いを理解しておきましょう。

 

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外資系企業のインターンの特徴

まず最初に、外資系インターンの内容や選考基準についてチェックしていきましょう。

外資系企業のインターンは長期間で実務型

外資系インターンの場合、期間は1ヶ月程度の長期に及びます。
内容は実務が中心で、実際に社員と職場で働くケースが多いです。

実力重視の選考

選考基準において、日系企業は将来性や資質を見極めたポテンシャルを見ていますが、外資系の場合は即戦力となる実力があるかないかを見ています。

そのため、外資系企業では「これから頑張りたい」といったアピールは歓迎されません。現時点で「○○ができます」などのように、はっきりした主張が必要です。

特に人気のある外資系企業のインターンシップは、意識が高く優秀な学生が数多く志望しています。遠慮した控えめな態度では印象に残らないので、自分の強みや熱意を自信を持って積極的にアピールしましょう。

比較的フランクな文化

上下関係やビジネスマナーを重んじる日系企業に比べ、外資系企業は成果さえ残せば、普段のふるまいについては比較的ノータッチというフランクな文化があります。

こういった背景から、インターン面接においても仕事とは無関係な何気ない話題を振られるケースも多いです。イレギュラーな質問にも戸惑わない対応力を身につけておきましょう。

 

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外資系インターンで人気の業界

次に、外資系インターンで人気の業界とその特徴を紹介します。

IT関連

外資系IT企業の場合、日本のIT企業に比べて給与が高いことが特徴です。また、技術も海外の方が進歩しているため、最先端の現場でスキルを身につけたい人にはおすすめです。

インターンの内容は、選考や年次ごとに多数のプログラムを用意する企業や、募集人数をしぼり給与が出る形で行う企業などさまざまです。

それぞれの分野におけるトップクラスの社員と接点を持つ機会でもあり、またとないチャンスですが、その分選考難易度も高くなっています。

金融・証券

外資系金融は主に「外資系投資銀行」と「保険業界」の2つに分類されます。平均年収は外資系の中でもトップクラスで、インセンティブの水準も高いです。経済界の最前線に立ちながら世の中の動向を見極め、投資や資産運用などの業務を進めます。

1件ごとの規模が大きいため、常に緊張感を持ちながら仕事と向き合うことになるでしょう。プレッシャーは大きいですが、その分得られる達成感も格別な仕事です。

また、外資系投資銀行、保険業界の他にも、「資産運用」「貿易金融」などを生業にしている企業もあります。自分に合った会社を探してみてください。

コンサルティング

外資系のコンサルティング企業は、下記の3つに分類されます。

・戦略系コンサルティング
・総合コンサルティング
・会計系コンサルティング

戦略系コンサルティングです。戦略系コンサルティングは、経営者に企業の課題や戦略を提案し、改善を促していく仕事です。一般的にイメージされるコンサルティングファームの形に一番近いでしょう。局面ごとに変化するさまざまな問題を瞬時に捉え、スピーディーに解決案を提供し行動する、総合的なビジネス能力が必要です。

総合コンサルティングは、立案などの上流フェーズ重視する戦略系コンサルティングに加えて、業務のアウトソーシングといった下流フェーズも一貫して行う企業のことを指します。

会計系コンサルティングは、その名の通り会計分野に特価した企業のことです。これまでは財務や税務におけるアドバイザリー業務を主体としていましたが、近年では業務の幅が広がりつつあり、不動産投資やM&Aなどに対応する会社も増えきています。

 

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外資系インターンの選考方法

ここからは、外資系インターン選考方法の解説とその対策についてチェックしていきましょう。

インターンは大学生の長期休みに合わせて、春夏秋冬それぞれで行われます。その中で、外資系企業は大学3年生(大学院1年生)の夏休みを対象に、サマーインターンを実施することが多いです。

企業によって差異はあるものの、おおむね6月上旬~7月中旬にかけてエントリーが締め切られます。選考の内容は、エントリーシート→筆記試験(Webテスト)→グループディスカッションorケース問題→面接、という流れがスタンダードです。

以下より、外資系インターン選考における筆記試験、グループディスカッション、ケース問題の特徴について解説しています。

筆記試験(Webテスト)

外資系インターンの筆記試験は非常に通過難易度が高いです。中でも戦略系コンサルティングの通過率は1~2割と言われており、狭き門である事実は間違いありません。
試験問題の難易度が低い場合は、数問の間違いも許されない気持ちで臨みましょう。また、高い英語力も必須です。筆記試験においては、念入りな対策をおすすめします。

グループディスカッション

グループディスカッションを課すかどうかは企業によりますが、課された場合は選考における重要なポイントとなります。

グループディスカッションでは、チームメンバーとコミュニケーションを取り、議論を進めながら良い結論に導くことが大切です。

突破するために、個人の対応力を上げておくことはもちろん、セミナーなどに参加して場慣れしておきましょう。

ケース問題

ケース問題とは、一般的に「フェルミ推定」や「ビジネスケース」を用いた問題のことを指します。

フェルミ推定とは、「大型ワゴンにテニスボールはどのくらい入るか」などのような、漠然とした数値をいくつかの手がかりから論理的に導き出す手法のことです。

この場合は、まず「大型ワゴンの体積」と「テニスボールの体積」を推定し、そこから「座席の数とスペースで失われる体積」を考えると、だいたい何個入るのかを測定できます。

このようなフェルミ推定に、プラスオンで「ビジネスケース」が加わることもあります。例えば、「東京都の1日の缶コーヒーの消費量は?」というフェルミ推定に対し、「それを2倍にするためには?」という問いかけがビジネスケースです。

こういった問題は、正しい数値を出すことは要求されていません。大切なのは、論理的にプロセスを踏んでいるかどうかです。練習問題に取り組んだり、友人とディスカッションをしたりしながら、思考力を鍛えておきましょう。

 

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外資系インターンは内定に繋がらないのか

これまで、外資系のインターンは内定に直結すると言われていました。ところが、2021年卒業の就職活動からは政府主導のルールとなり、経団連に加盟していない外資系であっても、採用直結のインターンは禁止となっています。

とはいえ、内定に直結しなくても、インターンは企業を深く知ることができるまたとないチャンスです。インターンで得た経験・知見はその後の就職活動に役立つでしょうから、参加意義は多いにあります。

外資系インターンについて、理解は深まったでしょうか。
その他の業界についてももっと知りたい、就活の悩みを相談したいという方は、ぜひキャリアチケットまでご相談ください。プロのアドバイザーがあなたの就活をスムーズにサポートします。

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