外銀の特徴をチェック!求められる能力や選考フローを解説

このページのまとめ

  • 外銀とは外資系投資銀行を指し、法人を対象に証券業務を行う金融機関
  • 代表的な部門は「投資銀行部門(IBD)」「マーケット部門」「リサーチ部門」「アセット・マネジメント部門」
  • 部門ごと業務の内容や求められる能力は異なる
  • 選考フローは「説明会→エントリーシート・Webテスト・筆記試験→グループディスカッション・面接→ジョブ→スーパーデイ」

例年高倍率となり、就職難易度の高い外資系投資銀行、通称「外銀」。内定獲得に厳しいイメージを持つ人も多いでしょう。実際、特に人気の高い有名企業では、内定をもらえるのは志望者の上位3%と言われています。

このコラムでは外銀の概要を始め、商業銀行との違い、求められる能力や選考フローなどを解説しています。志望する人は対策の手始めとして、まずは業界への理解を深めてみてはいかがでしょうか。
 

外銀とは?


まずは外銀の概要について知っておきましょう。外資系投資銀行は法人を対象に証券業務を行う金融機関です。株式や債券などに関連する業務、資金調達、M&Aの仲介などが主な仕事となります。証券会社は個人向けのサービスも展開していますが、投資銀行はリテール業務を行わず、法人に特化しているところが特徴です。

商業銀行との違い


銀行と聞くと、預金や保険などのサービスを扱っている「商業銀行」を思い浮かべる人がほとんどでしょう。ですが、商業銀行では株式や債券といった証券は取り扱いません。また、ビジネスモデルも投資銀行とは異なります。

商業銀行のビジネスモデルは「間接金融」と呼ばれる方法で、預金という形で消費者から集まった資金を、融資として企業に貸し付け、返済時に利率を上げることで儲けを出しています。

一方、投資銀行は売却を希望する企業から買収を希望する企業へと仲介を行い、その手数料を利益とする「直接金融」と分類されるビジネスモデルです。

こういった違いを踏まえて、「なぜ外銀を選んだのか」という問いに応えられるように準備しておきましょう。

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外銀は部門や職種によって求められる能力が異なる


外資系投資銀行にはいくつかの代表的な部門があり、それぞれで求められる能力は異なります。以下より詳しい内容を紹介しています。

投資銀行部門(IBD)


投資銀行部門(IBD)の主な業務は、M&Aや株式上場のアドバイザリー、資金調達の方法設計、実行における金融面のサポートです。日系の大企業が顧客となることが多いため、英語力はそこまで必要とされていません。

それよりも重要なのは、厳しい環境に耐えうるストレス耐性、物事を迅速にこなす処理能力です。IBDにはジュニア(入社~5、6年目程度)とシニア(上司)という階級制度が存在し、ジュニアの間は次々に降ってくる調査、分析、それにともなう資料作成といった仕事を期限までに完遂しなければなりません。そのため、精神的にも肉体的にもタフさが求められます。

マーケット部門


マーケット部門の業務は株式や為替といった「金融商品」の営業、売買です。職種は「セールス」「トレーディング」「ストラクチャリング」の3つに分類され、それぞれ仕事の内容は異なります。

「セールス」は金融商品の営業が主体となる「リサーチセールス」と、顧客から有価証券の取り引き依頼を受けて行う「トレーディングセールス」があり、リサーチセールスでは顧客の心をつかむ対人能力、トレーディングセールスでは確実に取り引きを完結する数字への緻密性が求められます。

「トレーディング」に求められるのは、変動の激しいマーケットにおいて、瞬時にチャートを理解できる頭の回転の速さ、トレードに活用する高度な数的センスです。

「ストラクチャリング」では新たな金融商品の開発を行います。数字へのセンス、金融工学や統計の知識が必要な職種です。

リサーチ部門


リサーチ部門では各業界の金融における調査・分析をメイン業務としています。調査対象は金融商品から経済動向まで幅広く、財務分析だけに留まりません。業界に対する専門性の高さ、理解の深さが必要となります。また、このようにリサーチを行う人を「アナリスト」と呼びます。

アセット・マネジメント部門


アセット・マネジメント部門の仕事は顧客から預かった資産を運用し利益を生み出すことです。中~長期に渡って運用することが多いため、突発的な変動が少なく、比較的ワークライフバランスを取りやすい部署と言えるでしょう。

外銀の選考フロー


最後に、外銀の選考フローをチェックしましょう。多くの場合、内定までの期間は3~4ヶ月となり、以下の順序で進みます。

(1)説明会
(2)エントリーシート、Webテスト、筆記試験
(3)グループディスカッション、面接
(4)ジョブ
(5)スーパーデイ

それぞれの詳細について下記にまとめました。

(1)説明会


外銀の説明会は食事や飲み物が出され、懇親会のような形を取ります。また、説明会に出席している社員は選考の面接官である確率が高いです。社員は忙しい合間を縫って説明会に参加していることを忘れず、好印象を残せるように臨みましょう。

(2)エントリーシート、Webテスト、筆記試験


エントリーシートを書くときのポイントは、「外銀」とひとくくりにせず、部門ごとに求められる能力に合わせてアピールすること。自分が志望する部門の特徴を分析しておきましょう。

また、Webテストや筆記試験は早めの対策をおすすめします。エントリーシートや面接などと違い、テストは勉強しておけば確実に正答率が上がります。狭き門を突破するにあたり、点数を上げやすいポイントで手を抜かないよう努めましょう。

(3)グループディスカッション、面接


外銀の選考では序盤にグループディスカッション、終盤に個人面接を複数回行うパターンが多いです。グループ面接の場合、1人に与えられる持ち時間は約10分程度となります。端的にアピールできるよう、志望動機や長所などは事前にまとめておきましょう。

また、個人面接においては、企業だけでなく部門に対する興味と理解が必要になります。「この部門に受かりたい」という熱意、業務に活かせる具体的なスキルなどを持って臨むことが選考通過のポイントです。

(4)ジョブ


「ジョブ」とはほとんどの外銀IBDの選考で実施されるフローであり、実際の業務に近いM&Aや財務分析といった仕事に取り組みます。日数や課題に多少の違いはありますが、夏インターンの内容に近いとイメージして問題ありません。

(5)スーパーデイ


外銀特有の選考フローとして、1日のうちに管理職クラスの社員との面接を複数回こなす「スーパーデイ」があります。質問内容は社員によって異なり、オーソドックスな内容から瞬発力が問われる内容までさまざまです。

面接回数は企業によって異なり、1回十数分の面接を8回行うといったこともあります。他業界には見られないハードな最終選考と言えるでしょう。

ここまで外銀の特徴について紹介してきました。倍率の高さにおくせず、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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