このページのまとめ
- スケジュールと流れを把握し、早期に準備を進めていくのが就活成功のポイント
- 大学生の就活スケジュールは、政府が決めた日程ルールをもとに進行する
- 業界によっては、本選考開始時期が早いため注意
就活を控えた大学生の中には「全体のスケジュールと流れが知りたい」「いつから就活を始めればよいか分からない」と悩む方も多いでしょう。内定を獲得するためには全体のスケジュールを把握し、計画的に準備を進めていくことが大切です。
この記事では、27卒の大学生へ向けた就活スケジュールと流れを解説します。26卒大学生の就活動向や本選考が早い業界、準備のコツもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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- 27卒大学生の就活スケジュールと流れ
- 26卒大学生の就活・採用活動スケジュール
- 一般的な大学生の準備から内定までの就活スケジュール
- 大学2年生3月まで/自己分析・企業研究・ガクチカ
- 大学3年生6月ごろ/サマーインターンシップへの参加
- 大学3年生10月ごろ/OB・OG訪問・選考対策
- 大学3年生3月/企業説明会への参加とエントリー
- 大学4年生6月ごろ/本選考・内々定・内定
- いつから就活するべき?キャリアアドバイザーの回答
- 本選考の開始時期が早い企業・業界の就活スケジュール
- 経団連非加盟の上場企業やメガベンチャー
- 外資系企業
- 一部マスコミ企業
- 中小企業
- 26卒の就活スケジュールで従来と異なる点
- 就活の早期化
- インターンシップに関する変更点
- 対面・オンライン双方を活用した面接形式
- 26卒大学生の就活動向
- 就活準備を開始した時期
- インターンシップの参加時期
- 本格的に就活を開始した時期
- ES(エントリーシート)の提出時期
- 最初に面接を受けた時期
- 大学3年生のときに就活を何もしてない割合
- 就活を何もしていない大学3年生がやるべき9つの準備
- 1.全体の就活スケジュールの把握
- 2.自己分析
- 3.学生生活の振り返りと言語化
- 4.業界研究
- 5.企業研究
- 6.インターンシップへの参加
- 7.OB・OG訪問
- 8.履歴書やエントリーシートの準備
- 9.筆記試験や適性検査の準備
- 内定獲得へ向けた9つの就活準備ポイント
- 1.多くの企業にエントリーする
- 2.ガクチカをつくっておく
- 3.課題設定・解決能力を磨く
- 4.就活に必要な資金を準備しておく
- 5.就活で有利になる資格を取得する
- 6.ツールを活用して就活スケジュールを管理する
- 7.キャリア形成支援プログラムに参加する
- 8.就活エージェントに相談する
- 9.オファー型サイトを利用する
- 就活スケジュールに不安を抱くあなたへ
27卒大学生の就活スケジュールと流れ
27卒大学生の就活スケジュールは、以下の流れで進みます。
学年 | 時期 | スケジュール |
大学2年生 | ~3月 | ・自己分析 ・業界、企業研究 ・ガクチカ |
大学3年生 |
4月~ | ・インターンシップ情報公開、募集開始 ・ES(エントリーシート)や面接など選考対策 |
6月~ | インターンシップ参加 | |
3月~ | 企業説明会・ES提出 | |
大学4年生 |
6月~ | ・採用選考 ・内々定通知 |
10月 | 内定式 |
就活における27卒とは、2027年3月に卒業予定の学生のことです。一般的な大学生の就活スケジュールは、政府の関係省庁連絡会議で取りまとめた日程ルールに基づいています。
27卒の正式な就職・採用活動時期は令和7年12月ごろに発表されるため、おおむねのスケジュールと流れを把握のうえ計画を立てましょう。大学4年生で就活を何もしていない場合に生じるリスクについては、「大学4年で就活を何もしてないとどうなる?内定獲得の7つのステップ」をご覧ください。
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26卒大学生の就活・採用活動スケジュール
令和6年12月に発表された26卒(2026年)卒業予定の大学生の就活・採用活動スケジュールは、以下のように取りまとめられました。
・2025年3月1日以降:広報活動開始(情報解禁)
・2025年6月1日以降:採用選考活動開始
・2025年10月1日以降:正式な内定
就活・採用活動スケジュールについては、政府が関係省庁連絡会議で取りまとめ、経団連に加盟する企業に伝達している内容です。つまり、本格的な就活は大学4年生の3月1日以降に始まると覚えておきましょう。
政府が取りまとめた就活・採用活動スケジュールの注意点は、経団連に加盟する企業を対象にしている点です。経団連に所属していない企業はスケジュールを守る必要がないため、選考のスタートが異なります。
一般的には政府が取りまとめた就活・採用活動スケジュールより早い傾向のため、志望する企業のスケジュールはしっかり調べておきましょう。基本的な就活スケジュールや流れについては、「就活準備はいつから?2026卒や状況別のスケジュールとやることを解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
参照元
厚生労働省
大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について
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一般的な大学生の準備から内定までの就活スケジュール
内定獲得を目指すためには、就活スケジュールをもとに計画的に進めていく必要があります。ここでは、スケジュールをもとに就活の具体的な進め方と流れを解説するので、参考にしてください。
大学2年生3月まで/自己分析・企業研究・ガクチカ
大学2年生の3月までは、自分の取り組みだけで行える以下の就活準備を進めていきます。
・自己分析
・企業研究
・ガクチカ
大学2年生の3月までに自己分析や企業研究を行う理由は、大学3年生の6月からサマーインターンシップの募集が始まるためです。募集に遅れないようにするためには、事前に自己分析や企業研究などを行い、どの企業に申し込むかを考えておく必要があります。
また、インターンシップでも選考を行う企業がある点に注意が必要です。履歴書やエントリーシートを作成するためには、自己分析や企業研究、ガクチカが欠かせません。
企業のWebサイトをくまなくチェックしたり四季報を見たりして企業研究を進めていくほか、学生時代を振り返りガクチカ材料を準備しておきましょう。「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事も参考にしてください。
大学3年生6月ごろ/サマーインターンシップへの参加
大学3年生の6〜9月ごろは、サマーインターンシップの参加時期です。サマーインターンシップは6〜7月ごろにかけて募集が行われ、7〜9月にプログラムが実施されます。
インターンシップの参加では、以下のメリットが得られるため覚えておきましょう。
・自己分析や業界研究を深められる
・実際の業務を体験できる
・社内の雰囲気を体感できるためミスマッチを軽減できる
プログラム内容や期間はインターンシップによって異なるため、事前にプログラムを確認することが大切です。また、9月〜1月ごろは秋・冬インターンシップの時期で、夏とは異なる企業が行っていたりプログラム内容が変わったりしているため、参加しておきましょう。
サマーインターンシップの詳細は「夏に行われるインターンシップ『サマーインターン』とは」の記事で解説しているので、こちらをご覧ください。
大学3年生10月ごろ/OB・OG訪問・選考対策
OG・OB訪問は、できるだけ早い時期となる大学3年生の10月ごろにはじめましょう。大学3年生の10月ごろは、就活が徐々に本格化する時期です。就活情報が解禁されると選考準備で忙しくなるだけでなく、OB・OG訪問を行う学生が増えて希望の日程で実施できない場合があります。
就活のスケジュールに余裕が持てるよう、早い時期にOG・OB訪問をしておくのがおすすめです。また、企業によっては10月ごろから会社説明会を開催する場合があるため、応募書類作成や筆記試験、面接などの選考対策も並行して行います。
選考忘れやダブルブッキングが発生しないよう、手帳やアプリなどを活用してスケジュールをしっかり管理するのが重要です。
大学3年生3月/企業説明会への参加とエントリー
大学3年生の3月ごろは大手の就活サイトが開設され、企業へのエントリーも始まります。企業説明会にてエントリー方法がアナウンスされる場合が多いため、指示にしたがってエントリーを済ませましょう。
また、企業によっては、エントリーしたタイミングでWeb適性検査を先行して実施するケースがあります。Web適性検査は自己分析や企業研究と同様に、エントリーする前から準備できる対策の一つです。問題の傾向や答え方の把握がWeb適性検査の対策ポイントとなるため、隙間時間を使って進めておきましょう。
大学4年生6月ごろ/本選考・内々定・内定
本選考で行われる面接の回数に決まりはありませんが、3回ほどが平均になります。就活の面接は種類によって形式や担当する面接官、形式が異なるため違いを理解しておくのがポイントです。
・一次面接:3〜5人の集団面接/8人程度で行われるグループディスカッション
・二次面接:集団面接/課長、部長クラスとの個人面接
・三次面接:個人面接/企業規模によっては役員や代表取締役との最終面接
応募者数が多数の人気企業や大企業ほど面接の回数も多くなるため、合否が出るまでに時間がかかる場合もあります。
面接結果が届くまでに1週間程度、次回の面接がメール受信日から1〜2週間後に設定された場合、本選考から内々定が出るまでの期間は1ヶ月半〜2ヶ月ほどです。そのため、大学4年生の5月ごろから前倒しで面接がスタートし、テンポ良く選考が進めば6月中に内々定を獲得できるでしょう。
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いつから就活するべき?キャリアアドバイザーの回答
業界や職種によって就活開始時期は異なるため、まだ志望業界が定まっていない学生は余裕をもって早めに始めておくと安心です。選考が特に早い業界としては、IT業界・コンサル業界・業界問わずベンチャー企業が該当します。
方向性が決まっていない場合は大学3年生になったタイミングで、IT業界・コンサル業界・ベンチャー企業のインターンシップに参加してみるのもおすすめです。
就活生がやっておくべきことについては、「就活生が内定獲得のために2月中にやるべき10のこと!賢い過ごし方も解説」「大学生の就活はいつから始める?いつまで行うのかや必要な準備を解説」の記事にも載っているので参考にしてみてください。
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本選考の開始時期が早い企業・業界の就活スケジュール
経団連に加盟していない企業では政府が取り決めたルールに沿う必要がないため、独自の選考スケジュールを組んでいる場合もあります。
本選考の開始時期が早い企業・業界の就活スケジュールをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
経団連非加盟の上場企業やメガベンチャー
経団連に加盟していない上場企業やIT系、メガベンチャーは、就活スケジュールが柔軟な傾向にあります。
大学3年生の冬から選考が開始となるケースも多く、なかには大学3年生のうちに内定を出す企業も少なくありません。一般的なスケジュールよりも前倒しで採用活動を進める動きは、優秀な学生を早めに獲得したい狙いがあるといえます。
外資系企業
外資系企業は、一般的な日系企業に比べると選考開始時期が早い傾向です。サマーインターンシップが終わる大学3年の秋ごろに選考が始まり、年内には内定が通知されます。
サマーインターンシップの成果が選考に直結する企業もあるため、外資系を志望する方はスケジュールと申込締切日を確認しておきましょう。外資系企業のインターンシップに参加するメリットなどは、「外資系企業のインターンに参加するメリットと選考フロー」で詳しく解説しています。
一部マスコミ企業
一部のマスコミ企業は、経団連に加盟している場合でも比較的早い時期に選考が始まります。マスコミ業界では慣例として、大学3年の秋ごろに選考を開始し、卒業年度に入る直前の3月までに内定を出す企業が多い傾向です。
また、マスコミ業界特有の特徴として、「大手の選考終了後、地方の採用が始まる」という流れがあります。大手のマスコミ企業は、地方採用より早いスケジュールで就活を進めていく点も押さえておきましょう。
中小企業
経団連に加盟していない中小企業は、選考時期が会社によって異なります。一般的な企業と同様のスケジュールを組む場合もあれば、秋採用や通年採用を行う企業もあるなど選考時期はさまざまです。
春夏の採用では人気企業に応募が集中して人材の確保が困難なため、秋採用に注力する中小企業も存在します。中小企業のなかには優れた技術を持っていたり、高い市場シェアを誇っていたりするため、選択肢として候補に入れておくとよいでしょう。
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26卒の就活スケジュールで従来と異なる点
2026年度卒業予定の大学生の就活については、スケジュールに一部変更がありました。従来と異なる点を解説するので、27卒の方は就活対策の参考にしてください。
就活の早期化
26卒以降の就活スケジュールでは、例年に比べると全体的に早期化が予想されます。政府と経団連は2022年11月30日に就活スケジュールにおける関係省庁連絡会議を開き、「専門性の高い一部人材の採用日程の弾力化を検討する」としました。
主な就活サイト上では、スケジュールの変更により就活やインターンシップ情報が前倒しで解禁される予定です。前倒しで解禁された場合、就活生は現在のスケジュールよりも早く行動をしなければならない可能性を念頭に置いて学業を進めていく必要があります。
インターンシップに関する変更点
インターンシップについても、新たな定義が適用されます。特定の条件を満たすインターンシップに関しては「インターンシップに参加した学生の情報を、大学3年生の3月以降の採用選考に活かしてもよい」となりました。以下が、新たに分類されたインターンシップ4類型の概要です。
・タイプ1「オープンカンパニー」:個社や業界に関する情報提供、PR
・タイプ2「キャリア教育」:働くことへの理解を深めるための教育
・タイプ3「汎用的能力、専門活用型インターンシップ」:就業体験を通じて、学生にとっては自らの能力の見極め、企業にとっては学生の評価材料の取得
・タイプ4「高度専門型インターンシップ」:就業体験を通じて、学生にとっては実践力の向上、企業にとっては学生の評価材料の取得
インターンシップと呼ぶのは、就業体験を必須とするタイプ3と4のみです、26卒以降の就活スケジュールでは、大学3年生から修士2年生までを対象としているタイプ3の重要度が高くなります。
企業インターンシップへの参加は、学業との兼ね合いを見てスケジュール調整をすることが重要です。インターンシップの応募方法については、「インターンシップの申し込み方法6選!応募の流れやメールの送り方も解説」の記事も読んでみてください。
参照元
内閣官房
2025年(令和7)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請
対面・オンライン双方を活用した面接形式
26卒の就活動向では、対面・オンラインいずれの面接形式も採用されています。内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書」によると、採用面接は対面とオンライン両方での参加割合が45.3%を占めていました。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書(14p)」
前年度と比較しても増加傾向のため、今後も対面とオンライン双方を活用した面接形式になることが予想されます。オンラインでの面接が増えると、効率的に就活が可能なだけでなく、志望企業の選択肢も広がるでしょう。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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26卒大学生の就活動向
就活スケジュールを考える際は、就活生がいつごろから準備を進めていくのか把握しておくのもポイントです。26卒大学生の就活動向を内閣府の「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)」に沿って項目別に解説するので、参考にしてください。
就活準備を開始した時期
就活準備を開始した時期は、大学3年生の9月と3月で分かれている傾向です。、約3割の学生が大学3年生の9月以前から就活準備を進めていることが分かります。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 2.企業説明会やセミナーへの参加時期(6p)」
就活準備を開始する大学生の割合は9月から徐々に増えており、大学3年生の3月ごろがピークです。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 2.企業説明会やセミナーへの参加時期(6p)」
多くの大学3年生はサマーインターンシップに参加するなど9月以前から就活準備を進めているため、早い段階からスケジュールを決めましょう。
インターンシップの参加時期
インターンシップの参加ピーク時期は、大学3年生の7月ごろです。インターンシップの参加時期は7月~9月ごろが最も多いことが分かっています。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 7.「インターンシップと呼称されるもの」への参加時期(11p)」
7月はサマーインターンシップが実施される時期となるため、参加する大学3年生は多い傾向です。サマーインターンシップでは、「業界・業種を理解できた」「会社の雰囲気を理解できた」という回答が7割以上を占めています。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 8.「インターンシップと呼称されるもの」に参加した効果(12p)」
なお、キャリアチケットのアンケートによると、サマーインターンシップの希望参加社数は2〜4社が最多でした。
引用元:キャリアチケット就職「2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査」
大学3年生のタイミングで2〜4社ほどのサマーインターンシップに参加できるようスケジュールを組むのが、就活成功のコツといえるでしょう。
参照元
キャリアチケット就職
2026年入社予定学生のサマーインターン参加意識に関する調査
本格的に就活を開始した時期
本格的に就活を開始した時期は、大学3年生の3月が多い傾向です。採用を目的とした企業説明会やセミナーなどへ参加した時期は、3月がピークでした。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 2.企業説明会やセミナーへの参加時期(6p)」
累計割合からも、約8割の学生が大学3年生の3月までに本格的就活を進めています。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 2.企業説明会やセミナーへの参加時期(6p)」
したがって、就活は企業の広報活動が開始される大学3年生の3月までを目安に本格的に始められるよう、スケジュールを立てるとよいでしょう。
ES(エントリーシート)の提出時期
エントリーシートの提出時期は、大学3年生の3月ごろが多い傾向です。最初に提出した時期のピークは大学3年生の3月で、最後に提出した時期のピークは大学4年生の4月でした。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果報告書 第四章 就職活動内容について(2) エントリーシートの提出状況 (63p)」
また、大学3年生の9月以前にエントリーシートを提出しているという回答は3割ほどです。大学3年生の3月から大学4年生の4月を目安に提出の準備を進めるのが一般的な流れですが、過年度と比較すると提出時期は少しずつ早まっています。今後はエントリーシートの提出時期が早まる可能性がある点も、押さえておきましょう。
最初に面接を受けた時期
一般的な大学生は、大学4年生の4月までに面接を受けています。大学生の約7割が大学3年生の2月までに、約9割が4月までに最初の面接を受けていることが分かっています。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 3.採用面接の実施時期(7p)」
また、過年度と比較したところ、面接のピークは大学3年生の1〜2月ごろが増加傾向です。27卒の大学生は就活スケジュールの時期が早まる可能性もあるため、1〜2月ごろに面接を受けられるよう計画するとよいでしょう。
大学4年生7月時点における就活の現状については、「就活は7月からでは遅い?内定獲得の7つの秘訣」をご一読ください。
大学3年生のときに就活を何もしてない割合
大学3年生のときに就活をしていない割合は、2割ほどです。約8割の人が大学3年生の3月までに企業説明会やセミナーなどに参加し、就活準備を進めています。
引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について 2.企業説明会やセミナーへの参加時期(6p)」
つまり、大学3年生で就活準備を何もしていないのは遅いといってもよいでしょう。スケジュールに余裕がなく、十分な就活対策を実施できない場合もあるため、大学3年生のうちに準備を進めていくのがおすすめです。
参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査
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就活を何もしていない大学3年生がやるべき9つの準備
就活は準備や対策をするほど有利になるため、一つひとつの項目で押さえるべきポイントを理解しておくことが大切です。大学3年生が今からはじめるべき就活準備を9つ紹介するので、参考にしてください。
1.全体の就活スケジュールの把握
就活準備を始める前に、まずは全体のスケジュール把握が重要です。一般的な大学生の就活スケジュールと流れを理解しておくと、自分の現状を把握できます。
現状と就活スケジュールを照らし合わせると、内定までの流れを逆算すると各段階でやるべき内容が分かり、順番に準備を進められるでしょう。インターンシップや説明会のスケジュールは特に重要になるため、スケジュール帳やアプリにメモしておくことが大切です。
「就活とは?いつから何をすればよい?基本の流れと8つのやるべきことを解説」の記事でも就活の流れを解説しているので、参考にしてください。
2.自己分析
就活を納得いく形で進めるためには、就活の軸を定める必要があります。就活の軸を見つけるためには、自己分析が欠かせません。自己分析では、自分のゆずれない価値観や仕事をするうえでの優先順位を見出せるため、企業とのミスマッチを防げます。
また、自己分析ができていると自分の指針が定まり、効果的なアピールが可能です。就活準備段階となる大学3年生では、就活の軸を決められるよう自己分析をしっかり行いましょう。
3.学生生活の振り返りと言語化
学生生活の振り返りはガクチカに活かせるため、大学3年生のうちにまとめておきましょう。ガクチカには具体的なエピソードを盛り込むのがポイントで、環境や思考、苦労エピソードは評価に影響する要素です。
振り返る際は、興味を持った理由や自分らしさが出たエピソード、経験を通じて得た結果などを書き出します。学生生活を言語化する習慣を身につけておくと、自分の価値観が明確になるため就活で活かせるでしょう。
4.業界研究
業界研究は業界の知識を深め、志望先を絞り込む目的があります。まずは、各業界の規模や代表的な企業などをリサーチして、産業構造を大まかに把握しましょう。
就活に関連する書籍を閲覧するほか、Webサイトで業界の全体像や特徴を調べて、理解を深めていきます。自己分析して分かった自身の適性などから、興味のある業界を絞り込むのもおすすめです。そのため、業界研究は自己分析と並行して進めていくと効率的に就活準備ができます。
5.企業研究
業界研究から興味のある業界を絞り込んだあとは、気になる企業のリサーチをします。業界の売上トップ3や従業員規模別など、さまざまな角度から企業をピックアップし、気になる点や魅力に感じた点をメモしていきましょう。
企業のWebサイトだけでは、収集できる情報に限界があります。そのため、説明会に参加したりOB・OG訪問をしたりして、実際に働く社員の様子や働く人の話を聞くのもおすすめです。入社後のミスマッチを防ぐためにも、選考が本格化する前に企業理解を深めておきます。
6.インターンシップへの参加
インターンシップへの参加には学年の制限が設けられていないため、大学2年生や1年生でも積極的に応募し、参加してみましょう。インターンシップの参加は、自身のキャリアや強みを考えるきっかけになります。
また、早い時期から参加すると時間に余裕ができるため、複数の企業の長期インターンシップに参加可能です。就活が本格化してからでもインターンシップの参加はもちろんできますが、自分が将来働く場所をしっかり見ておきたい学生は、早い段階から行動に移しましょう。
7.OB・OG訪問
興味のある企業が見つかった際は、OB・OG訪問を実施します。実際に働いている社員から話を聞けるチャンスは滅多にないため、Webサイトやパンフレットだけでは分からない情報を収集し、企業研究に役立ててください。
訪問するOB・OGの知り合いがいない場合は、大学のキャリアセンターに問い合わせてみましょう。また、OB・OG訪問をする際は、聞き逃し防止策として事前に質問する項目を決めておくことが重要です。
OB・OG訪問の進め方については、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」をご覧ください。
8.履歴書やエントリーシートの準備
履歴書やエントリーシートは、自己分析や企業研究の成果を踏まえて事前に準備しておきます。志望動機や自己PR、長所・短所、ガクチカなどはテンプレートを作っておきましょう。
雛形を作成しておくと、企業に合わせたアピールポイントとエピソードをピックアップし、組み合わせて完成させることができるので便利です。
就活が本格化すれば、エントリーシートの締切日が重なったり、1日に複数の企業の選考を受けたりする日も珍しくありません。項目別に雛形を用意しておき、効率良く就活準備を進めるのがポイントです。
9.筆記試験や適性検査の準備
SPIや玉手箱など、就職活動で必要となる筆記試験や適性検査の準備対策も忘れずに行いましょう。試験対策は、市販の問題集や参考書を使い、制限時間を意識して問題を解くのがおすすめです。間違えた問題の見直しはもちろん、1問あたりにかけられる時間配分も確認しておくと、試験本番に慌てるリスクを抑えられるでしょう。
Web適性検査は問題数が多く、1問にかけられる時間は1分もないため、問題傾向の把握が対策になります。適性検査に関する詳細は、「Web適性検査とは?種類や内容から効果的な対策のポイント3選を解説」をご覧ください。
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内定獲得へ向けた9つの就活準備ポイント
内定獲得には、就活準備が重要です。ここでは、就活で準備しておくべきポイントを9つ解説するので、参考にしてください。
1.多くの企業にエントリーする
就活を成功させるためには、志望企業の幅を広げて応募することが大切です。大手や有名企業だけではなく、中小企業やベンチャー企業にも目を向けてエントリーしましょう。
また、希望条件すべてに当てはまらなくとも、自分のゆずれない部分にマッチしていたらエントリーするのがおすすめです。多くの企業の面接を受けることで場数を踏めるため、面接の雰囲気にも慣れていくでしょう。
2.ガクチカをつくっておく
ガクチカは面接において定番の質問となるため、興味のある活動に積極的に取り組んでおくのが大切です。テーマとなる主な活動には、以下のものがあります。
・学業
・部活動
・サークル
・アルバイト
・ボランティア
ガクチカをつくるためには参加するだけでなく、自ら課題を見つけたり解決に向けて行動したりとするのがポイントです。企業によって求める人物像は異なるため、ガクチカとなる素材を多く集めておくのが就活を成功させるコツになります。
3.課題設定・解決能力を磨く
経団連の「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(4p)」によると、企業が就活の選考で重要視している能力の1位は、課題設定・解決能力になっています。
課題設定・解決能力は社会人の基礎能力としてだけでなく、どの職種においても重宝されるスキルです。就活の選考では、グループディスカッションや面接の際の回答で必要になるので、以下のポイントを日頃から意識するとよいでしょう。
・理想の状態に達していない原因を探る
・解決すべき課題を洗い出す
・課題を解決するための計画を立てる
・実行して課題が解決できたか検証する
面接で問題解決能力をアピールできれば、仕事でも課題解決に向けて、計画を立て実行していける人だと判断されます。効果的な伝え方は「自己PRで問題解決能力を伝えるコツは?相手に伝わる構成や例文も紹介」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果
4.就活に必要な資金を準備しておく
就職活動を始めるためには、必要な経費を把握しておく必要があります。就活では、以下の費用が発生するためです。
・リクルートスーツ
・靴
・カバン
・説明会や選考時の交通費
・書類の郵送費
企業の多い都心から離れたところや地方に住んでいる場合は、移動に割く金額が多くなります。人によって就活に使う金額は異なるため、自分に必要な資金をあらかじめ確保しておくとよいでしょう。
5.就活で有利になる資格を取得する
就活において必ず必要な資格はないですが、持っているとほかの就活生との差別化を図れるメリットがあります。就活におすすめの資格には以下のものがあるため、本格的に始まる前に目指すのもよいでしょう。
・TOEIC(750点以上)
理由:外資系を目指す人に限らず、語学力や自主性をアピールできる
・MOS
理由:事務職だけでなく、さまざまな職種においてパソコンに関する基礎スキルがあることをアピールできる
・秘書検定
理由:社会人としてきちんとしたビジネスマナーが身に付くため、接客業やホスピタリティが重視される企業での応募に有利になる
・ITパスポート
理由:ビジネスシーンで使えるITスキルが身に付くため、IT系以外の企業からの評価も期待できる
資格は志望する企業でも活用できるものを選ぶと、強みとしてアピールできるでしょう。
6.ツールを活用して就活スケジュールを管理する
就活を計画的に進めていくためには、スケジュール管理が重要です。業界や業種によっては
選考が早い場合があるだけでなく、OB・OG訪問のバッティングなども考えられます。
スケジュール漏れがないよう、以下のツールを活用して予定を組むのが大切です。
・スケジュール帳
・Excel
・就活ノート
・スマートフォンアプリ
就活ノートとは、就職活動における情報やスケジュール、業界研究などをまとめたものです。就活に関する情報を一元管理できるため、効率良く準備を進められます。
7.キャリア形成支援プログラムに参加する
キャリア形成支援プログラムとは、キャリアをサポートするために行われる取り組みのことです。オープン・カンパニーやキャリア教育などのキャリア形成支援プログラムは、学年や時期を問わずに参加可能です。
キャリア形成支援プログラムに参加すると、業界の構造や働く環境、働き方が分かるため、自分に合っている業界や企業を見つけられます。就活を早めに始めたい場合は大学2年生や大学3年生など早期にキャリア形成支援プログラムに参加するとよいでしょう。
8.就活エージェントに相談する
就活エージェントでは、就活スタートから内定までサポートを受けられます。サポートしてもらえるのは、主に以下の内容です。
・就活の進め方
・自己分析のやり方
・業界研究、企業研究の進め方
・エントリーシート、履歴書対策
・グループディスカッション対策
・面接対策
・模擬面接
・ビジネスマナー対策
・メールや電話などの対応方法
・企業の紹介
就活エージェントのなかでもおすすめなのが、キャリアチケットです。キャリアチケットはマンツーマンでサポートが可能なため、悩みや不安に寄り添いながら解決できます。
どれだけサポートを受けても無料で利用できる点も、キャリアチケットの特徴です。自分に合う企業への内定獲得へ向けた就活スケジュールを組みたい方は、ぜひキャリアチケットを活用してください。
9.オファー型サイトを利用する
オファー型サイトとは、自分の強みや長所、スキルなどを記載したプロフィールを見た企業からオファーが来るサイトです。企業の採用担当者はプロフィールを見て自社に合った学生にコンタクトをとるため、自分では見つけられなかった企業に出会えるチャンスが広がります。
今すぐするべき就職活動の準備や注意点については「就活は3月からでは遅い?スケジュール・今すぐやること・注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。また、「就活悩みあるある12選|よくある悩み・失敗談から学ぶ対処法もご紹介!」の記事ではよくある失敗や不安をまとめています。
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就活スケジュールに不安を抱くあなたへ
内定獲得には、就活スケジュールを把握したうえで計画的に準備を進める必要があります。企業によっては選考が早い場合もあるため、志望する業界のスケジュールを確認しておくのも重要です。
「志望する業界の就活スケジュールが分からない」「就活スケジュールをもとに準備を立てられない」と悩みを抱えている方は、エージェントへの相談をおすすめします。
就職エージェントであるキャリアチケットでは、マンツーマンで就活をサポートするため、一人ひとりに合った就活スケジュールを立てられます。就活スケジュールの立て方に不安を抱く方は、ぜひ利用してみてください。
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