趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説

このページのまとめ

  • 趣味と特技の違いは、「個人的な楽しみ」か「秀でたスキル」か
  • 履歴書に趣味や特技を記載するときは、箇条書きにしてから具体的な内容で補足する
  • 趣味と特技の違いを把握し、自分なりのアピール方法をみつけよう

趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説のイメージ

趣味と特技の違いは、定義の違いにあります。趣味は個人的な楽しみであり、特技は秀(ひい)でたスキルをいいます。言葉の意味を間違えていると、採用担当者とのコミュニケーションがスムーズにできずに、選考を通過できない可能性もあるでしょう。

この記事では、趣味と特技の違いや採用担当者から聞かれる理由、履歴書の記入例を解説します。趣味と特技の例も紹介したので、履歴書や面接でアピールしたい人は参考にしてください。

就活で伝える趣味と特技の違いを相談したい

   
目 次

就活で問われる趣味・特技の違い

趣味とは「趣を味わうこと」「個人の楽しみ」、特技とは「秀でたスキルを持っていること」「特別な技術」を意味します

上手い下手といった技能のレベルに関係なく、好きで続けていることは全て趣味といえます。好きでなくても、また続けていなくても「得意」「いい成績を残せている」「ほかの人よりできること」ことが特技といえるでしょう。

趣味から採用担当者が知りたいこと

採用担当者が就活生の趣味から知りたいことは、「性格」や「人柄」です。休日に何をして過ごしているかで、就活生の性格が予測できるでしょう。

例えば、読書が趣味な人は、学習意欲があり勉強熱心な印象を持たれます。筋トレが趣味の場合、毎日コツコツと続けられる性格という印象を持たれることも。

また、アイスブレイク代わりの雑談に発展する場合があるため、趣味についてのエピソードは考えておきましょう。趣味の話題から長所に繋げられると、採用担当者へのアピールになります

特技から採用担当者が知りたいこと

特技は、就活生の「長所」や「仕事内容に活かせるか」を判断する一つの材料になります。趣味とは異なり、得意なことを挙げるようにしましょう。

スポーツを得意とする人は、体力や持久力があると判断されます。人とすぐに仲良くなれることを得意とする人は、営業職として活躍できるのではないかと判断されるでしょう。

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就活で趣味・特技が問われる理由

就活で提出する履歴書に、趣味や特技欄が設けられている理由は、いくつかあります。ここからは、就活で趣味や特技を聞かれる理由を紹介します。

アイスブレイクとして場を和ませるため

趣味や特技は、面接時のアイスブレイクとして場を和ませるために使われる場合があります。硬い印象のある面接では、就活生が緊張して思うように話せない状況にもなりかねません。就活生の緊張をほぐし、最大限に自分の強みをアピールしてもらうために、趣味や特技の話題に触れられます

プライベートの過ごし方を知るため

仕事以外の時間の過ごし方を知るために、趣味や特技を聞かれるケースも多いです。プライベートでストレス発散やリフレッシュする時間を設けられていると、仕事以外の時間を有効に活用できていると判断されます。

また、ストレスを発散できる人間は、早期退職や意欲低下のリスクが少なくなります。入社後に長く働いてくれるかまで見られる場合もあることを、覚えておきましょう。

人柄や会社との相性を確認するため

企業によっては、趣味や特技から人柄を判断し、相性を確認しているケースもあります。例えば、体育会系の社風の場合、スポーツを趣味や特技にしている就活生は好印象に繋がるでしょう。
企業研究については、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」も参考にしてください。

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履歴書における趣味と特技の書き方

履歴書に趣味と特技を記載する場合は、少しの工夫が大切です。「読書」「映画鑑賞」「筋トレ」など単語のみではなく、ワンポイントの補足文を記入してみてください

箇条書きで書く

趣味・特技欄に書く趣味や特技の数は、それぞれ一つずつ、もしくはどちらか一方でも問題ありません。長々と文章にして記載せず、簡潔に箇条書きで記入しましょう。分かりやすく履歴書に記入することで、面接でのやりとりがスムーズになるでしょう。

具体的なエピソードを入れる

箇条書きで趣味と特技を挙げた後は、具体的なエピソードを簡潔に記載します。単語だけでは取り組む頻度や実績が分からないため、アピール不足になることも。

「趣味:ランニング 中学時代から毎日△分続けています」など、簡潔に記入しましょう。

自分の長所や人柄、価値観を伝える

趣味や特技欄から自分の長所や、人柄、価値観が伝わるように記載しましょう。人とは違う趣味や特技は、面接での話題になりやすいため、積極的に取り入れてみてください。例えば、「モノマネ」は、陽気でコミュニケーション上手なイメージが持たれます。

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就活で使える趣味・特技の例

ここでは、就活で使える趣味や特技の例を紹介します。自分の趣味が思い浮かばない就活生は、ここで紹介する一覧から探してみてください。

生活・料理編

・散歩
・温泉
・料理
・ガーデニング
・編み物
・Webデザイン
・動画編集
・釣り
・ヨガ
・ピラティス
・茶道
・華道
・コーヒー
・紅茶
・プログラミング
・アロマテラピー
・カメラ

スポーツ編

・筋トレ
・ストレッチ
・野球
・ゴルフ
・ボルダリング
・サッカー
・テニス
・卓球
・バスケットボール
・アメフト
・新体操
・ダンス
・カヌー
・カヤック
・ヨット
・サーフィン
・空手
・ムエタイ
・eスポーツ
・ウォーキング
・ランニング

娯楽編

・映画鑑賞
・音楽鑑賞
・動画鑑賞
・美術鑑賞
・博物館めぐり
・ギター
・ドラム
・カラオケ
・カフェめぐり
・読書
・英会話
・旅行
・イラスト

エントリーシートの「趣味・特技」70選!アピールにつながる例文も解説」の記事でも、選考で使える趣味・特技をまとめています。合わせて参考にしてください。

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就活でアピールできない趣味や特技

就活でアピールするにふさわしくない趣味や特技も存在します。印象が悪くなったり、誠実性に欠けていると判断されたりする恐れがあるため、以下の内容を記載することは避けた方が無難です。

宗教や政治に関すること

宗教や政治に関する趣味・特技を記載することは、避けましょう。特定の宗教や政治を支持しているからといって、採用の判断基準に影響することはありません。しかし、価値観を押し付ける印象を与える可能性があり、いい印象は持たれにくいでしょう。

自分の考えを主張する内容は避け、採用担当者が趣味や特技から知りたい内容を考慮して記入することをおすすめします。

ギャンブルやお酒

ギャンブルやお酒に関する趣味や特技は、ルーズなイメージを持たれやすいため、避けた方が無難です。特にギャンブルに関しては、信用に値しないといった印象を持たれやすいでしょう。お酒に関しては、「健康面や仕事に影響が出ないか」と不安感を与えるかもしれません。

ただし、志望企業が、パチンコや酒を扱う企業の場合は問題ありません。

犯罪に関与していそうなこと

犯罪に関与していそうな内容の記載はやめましょう。例えば、以下のような内容が挙げられます。

・刃物の収集
・ハッキング
・薬の調合
・動物の解剖

危険な雰囲気が出る趣味や特技は記載すべきではありません。企業は、誠実に働いてくれる人材を求めています。不安を誘うような内容は「採用リスクが高い」と判断される可能性も。記入しないように注意しましょう。

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就活で趣味や特技を書くときに注意すること

就活で趣味や特技を伝えるときに、注意することがいくつかあります。趣味や特技欄は、自分をアピールするいい機会です。企業にとって必要な人材であることをアピールできるよう、書き方にも工夫を行いましょう。

書かないほうがいい内容があることを理解する

前項でも説明したように履歴書に記載することを避けたい内容は、ギャンブルやアニメ、宗教、政治などです。特にギャンブルは、借金の可能性を疑われたり、計画性がないと思われたりすることがあります。

アニメやゲームなどは、志望する業界に関連しているのであれば問題ありません。しかし、まだ子供っぽい印象を持つ人もいるため、記載する際には工夫が必要です。

面接で聞かれてもいい内容を履歴書に書く

趣味や特技を選ぶ際に、自分のアピールポイントを伝えたいがために、よく知らないことを書くことは避けましょう。面接内容によっては趣味や特技について深掘りされる可能性があるからです。

聞かれたときにしっかりと答えられないと、いい印象を持たれません。普段から日常的に行っているルーティーンや好きなものを記載することがおすすめです

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履歴書の趣味欄の例文

履歴書の趣味欄に記載できる例文を紹介します。箇条書きで簡潔に記入し、アピールポイントを作ることが大切です。

趣味の例文1.料理

・趣味:料理(毎日お弁当を作っています。お弁当に入れてもおいしいおかずを作ることに、楽しみを感じています)

節約上手で誠実なイメージを持たれます。また、習慣が出来ていることや一工夫入れて楽しみを見つけられていることから、継続力と知的探求心が感じられる内容です。

趣味の例文2.スポーツ

・趣味:サッカー・フットサル(休日には、友人と汗を流して運動しています。)

休日の過ごし方が明確になり、ストレスの発散が上手にできているという印象に繋がります。また、スポーツを趣味とする場合、面接官との会話が発展しやすくなる効果も期待できるでしょう。

趣味の例文3.旅行

・趣味:旅行(47都道府県の日本文化と、アメリカやアフリカなどの海外文化に触れました)

文化を学ぶ姿勢が感じられ、真面目で誠実なイメージを持たれます。また、海外へ行く行動力や好奇心がアピールできています。

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履歴書の特技欄の例文

履歴書の特技欄の例文を紹介します。特技欄では、長所や企業との相性をアピールしましょう。

特技の例文1.料理

・特技:お菓子作り(ダイエットの経験からヘルシーなレシピを30種類以上考案しました。)

ヘルシーなレシピを考案し、ダイエットを成功させた特別な技術が伝えられています。また、具体的な数字を記入することで、採用担当者がイメージしやすくなっているのもポイントです。

特技の例文2.早起き

・特技:早起き(3年間毎日早起きをしました。どれだけ遅くに寝ても朝7時に一度目が覚めます。)

生活習慣が整い、朝の時間を大切にできる印象を持たれます。基本的な社会人のマナーである「遅刻をしない」という想像ができるでしょう。小さなことですが、大切なことです。

特技の例文3.コミュニケーション

・特技:誰とでも仲良くなれること(アルバイトではお客様と積極的にコミュケーションを取り、3ヶ月で個人売上1位を達成しました。)

コミュニケーション能力をアピールし、結果を出していることを伝えられています。営業職では効果的な特技の伝え方です。

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趣味や特技が見つからない場合の選び方

趣味や特技が見つからない人も多いのではないでしょうか。特に、特技は見つけづらく、苦戦してしまう就活生も多いようです。自分のアピールポイントを引き出せる趣味や特技の見つけ方を紹介します。

アピールしやすい特技については、「履歴書の特技欄作成方法!アピールしやすい特技と例文」も参考にしてください。

ライフスタイルや習慣を見直す

日々の何気ない習慣やライフスタイルを見直してみましょう。得意だと思っていないものでも、自分や誰かのメリットになっている可能性があります。一日のスケジュールや休みの日の過ごし方などを、紙に書き出してみましょう。

そして応募企業が求めるスキルや経験などを調べ、そこに近いものを選びます。趣味・特技においては採用担当者の目線を踏まえ、具体的で簡潔な内容を記載しましょう。

好きなものを書き出す

好きなものや休日や休憩時間の過ごし方を一通り書き出していきましょう。面接で聞かれたときに、知識があるとスムーズに答えられます。

知識がないことや好きではないことでアピールすることは避け、アピールポイントになる好きなことを探しみてください

就活で伝える趣味と特技の違いを相談したい

 

趣味や特技の違いを知って履歴書記入や選考をスムーズに進めたいあなたへ

趣味とは「趣を味わうこと」「個人の楽しみ」、特技とは「秀でたスキルを持っていること」「特別な技術」を意味します。つまり、得意でなくても好きなことを「趣味」、得意なことを「特技」といいます。

趣味や特技は、採用担当者へ与える印象にも影響しやすいです。志望する企業の社風や仕事内容は、どの趣味・特技を記載すべきか、迷う就活生も多いでしょう。そのような場合には、就活エージェントの「キャリアチケット」にご相談ください。

キャリアチケットでは、企業ごとに適性のある趣味や特技を見つけるお手伝いも行います。履歴書やエントリーシートなどの応募書類の添削や、内定獲得に近づく面接対策もサポートします。履歴書の書き方でわからないことがあったり、不安なことがあったりするときは、お気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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