ESの趣味は何を書く?書き方のポイントと例文をご紹介します

このページのまとめ

  • 採用担当者はESで趣味を聞くことで、就活生の人柄や自社との相性を見極めている
  • 志望企業の業務に活かせる趣味がある場合は、ESで積極的にアピールすると良い
  • ESの趣味は箇条書きを避け、具体的な文章で記入すると印象アップに繋がりやすい

ESの趣味は何を書く?書き方のポイントと例文をご紹介しますのイメージ

「ESの趣味は何を書けば良いの?」「書けるような趣味がない…」と悩む就活生もいるでしょう。ESに書く趣味は、自己PRに関連するものや企業のニーズに合わせることが大切です。

この記事では、ESで趣味が問われる理由や書くときのポイント、書かないほうが良い趣味などについて解説しています。例文も載せていますので、書き方に悩む方はぜひ参考にしてください。

エントリーシートについて詳しく知りたい方は、「エントリーシートの書き方は?基本のマナーから選考突破のポイントがすべてわかる!」も参考にしてください。

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目 次

ESで趣味が問われる理由

企業がESや面接で趣味を問うのは、学生の人柄を知ったり、仕事への適正を見極めたりするためです。企業に好印象を与えるためにも、趣味が問われる理由を理解しておきましょう。

学生の人柄を知るため

趣味には、その人の人柄が反映されるものです。そのため、企業はESの趣味から学生の人柄を知ろうとしています。
もちろん、趣味からその人の人柄をすべて知れるわけではありませんが、「なぜその趣味が好きなのか」「どんな熱量で取り組んでいるのか」から性格や価値観を知ることができます。

たとえば、サッカーなど複数人でやるスポーツが趣味の人には、「アウトドアで活発」「コミュニケーション能力がある」といった人柄が予想されます。また、読書が趣味の人には「集中力があり落ち着いている」「内省的」といった人柄を予想するでしょう。

企業は入社後のミスマッチを防ぐためにも、趣味から分かる人柄を重要視しているのです。

仕事への適性を見極めるため

企業は入社後に活躍してくれる人材を求めているため、ESの趣味から仕事への適性を見極めています。

たとえば、体育会系の企業や体力が求められる仕事では、趣味・特技がアウトドア系やスポーツの就活生に好印象をもつはずです。ゲームやアプリを開発する企業では、インドア系の趣味・特技をもつ人に他の企業よりも興味を示すでしょう。
また、粘り強さや根性が必要な営業職では、継続している趣味を話すと評価されるかもしれません。

仕事への適性をアピールすることを意識して趣味の内容を偽る必要はありませんが、ある程度は企業が求める人物像を意識して書くと良いでしょう。

面接の緊張をほぐすため

面接時に学生の緊張を和らげるための「会話のきっかけ」として、ESに書かれた趣味を活用する企業も多いようです。

初対面の人と話すときは、誰でも少なからず緊張してしまうもの。自己PRや志望動機を質問する前に学生に趣味の話を振り和やかな雰囲気を作れば、その人らしさが出やすくなります。そのため、ESの趣味には「優れている趣味を書かなければいけない」「ほかの就活生と差別化できる趣味でなければいけない」と気負う必要はありません。

ESで趣味が問われる理由については、「趣味・特技なんで聞かれるの?採用担当者の印象に残るESの書き方を解説!」も参考にしてください。

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趣味と特技の違い

趣味と特技は、以下のように区別されます。混同しがちですが、ESに趣味を書く前に違いを理解しておきましょう。

趣味:好きなことや興味を持って取り組んでいること
例:読書・映画鑑賞・旅行

特技:具体的な数値や経験を挙げて説明できる長所や強み
例:バスケットボール(県大会○位、個人成績△位など)

なお、ESで「趣味・特技」が一つの欄にまとまっている場合は、趣味か特技のどちらかを書けば問題ありません。

就活における趣味と特技については、「趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説」も参考にしてください。

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ESの趣味を書くときの5つのポイント

ESに趣味を書くときには、自己PRに関連するものや企業のニーズに合わせて書くことが大切です。この項目では、ESの趣味を書く際の5つのポイントを解説します。

1.自己PRに関連するものを書く

ESに書く趣味を自己PRに関連したものにすることで、より効果的に自分をアピールできます。自分の強みや特徴に繋がる趣味がある場合は、積極的に書くと良いでしょう。
たとえば、「ジョキングを□年続けている」は継続力があることをアピールできますし、「毎年海外旅行に△回行く」は計画性があることのアピールになります。

自己PRに関連する趣味を書くことで、あなたの強みや人柄も伝わりやすくなるはずです。

2.企業のニーズに合わせて書く

志望企業の業務内容に関係する趣味や、仕事への適性を示せる趣味があれば積極的にアピールすることも大切です。

たとえば、飲食に関する職種であれば、「料理が趣味で毎日自炊をする」や「カフェが好きで休日の度にカフェ巡りをする」というように、業務内容に関連付けて話すことで、より良い印象を与えられるでしょう。

また、ESを送る企業ごとに趣味の内容を変えるのも評価アップのための一つの手です。ESの趣味欄は、企業のニーズに合わせて記入しましょう。そのための企業分析も必須です。

3.箇条書きは避け文章で記入する

ESの趣味は箇条書きではなく、文章で記入するのがポイントです。箇条書きでは、趣味が何かという事実は伝わりますが、趣味への熱量や人柄までは伝わりません。また、箇条書きで書くと雑な印象を与えてしまう恐れもあります。

ただ「趣味:バスケットボール」と書くのではなく、「趣味はバスケットボールです。小学生のときに始めてプロを目指していましたが、高校で怪我をしたため、その後は趣味として友人と週3日プレイをしています」と経験やエピソードを加えれば、自分の人となりをしっかりと伝えられるでしょう。

ESの趣味を書く欄は、狭い場合もあります。しかし、可能な限り具体的に書くことで採用担当者にイメージしてもらいやすくなり、より強く印象づけられるでしょう。

4.趣味になった理由やきっかけを書く

ESの趣味欄には「なぜ趣味になったのか」「きっかけは何だったのか」についても盛り込むのがポイントです。

どのような趣味にも、それが趣味となった理由やきっかけがあるはずです。「ただなんとなく…」ではなく理由やきっかけを明確にすることで、より詳しく自分の人柄や価値観を理解してもらえるでしょう。

5.具体的な数字やエピソードを盛り込む

ESに書く趣味は数字や固有名詞を交えて具体的に書くことで、より説得力のある文章になります。

たとえば、ジョギングが趣味の場合は「趣味はジョギングで毎朝走っています」とだけ書くよりも、「趣味はジョギングです。毎朝5キロ走ります。」と書いたほうが体力や継続力、忍耐力があることが伝わるでしょう。

読書であれば年間何冊読むのか、スポーツなら何年続けてどんな大会に出たか、旅行なら頻度や行き先などを具体的に記入するのがおすすめです。

ESの趣味を書くときのポイントは、「趣味・特技欄は自己PRのチャンス!書き方のポイントを例文つきで解説」も参考にしてください。

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ESに書ける趣味がないときの探し方

「ESに書けるような趣味がない」「趣味といえるほど熱中していることがない」と悩む人も多くいます。ESに書ける趣味がないときには、休日に何をしているかを思い返したり、夢中になった出来事を振り返ってみたりしましょう。

休日に何をしているか思い返す

休日にしていることは、趣味といえる可能性があります。自分のスケジュールや写真フォルダーを見返して、休日や空き時間に何をしているか思い出してください。

たとえば、休日によくショッピングに出かけている人は、お金のやりくりが得意ともいえます。休日に家事や料理をしているのであれば、作業の効率化を意識しているはずです。

スケジュールや写真フォルダを見返すことで、思わぬ趣味を思い出せることもあるでしょう。自分の普段の行動パターンから、好きで続けているものを見つけてみてください。

夢中になった出来事を思い返す

過去に夢中になった出来事を思い返してみるのも、趣味を見つける有効な方法です。夢中になっていたことがあれば、そのときの気持ちや学びを思い出すことで、ESの趣味として書けるかもしれません。

「昔は魚釣りに夢中になっていたけれど、そこから魚を捌けるようになった」というように、いつの間にか趣味の幅が広がっている可能性もあります。
最近の出来事だけではなく、数年前まで遡って探してみるのもおすすめです。

新たに趣味を始めてみるのもおすすめ

ESをきっかけに、以前からやってみたいと思っていたことや、興味があることを始めてみるのも良いでしょう。「短期間の趣味では評価が下がるのでは」と心配する学生もいるかもしれませんが、新しいことを始める決断力や行動力を評価される場合もあります。

新しい趣味を始めるときには、「それの何が良くてやるのか」「やってみてどんな気持ちになったのか」「その趣味からの学びや仕事に活かせることはあるか」を意識的に考えましょう。

ESに書ける趣味がないときの探し方は、「趣味と特技の違いを知って履歴書を埋める!例文を使って書き方を解説」も参考にしてください。

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ESに書かないほうが良い趣味

ESでは、採用担当者が悪印象をもつ恐れのある趣味は書かないのが無難です。どれだけ内容の良いESが書けていても、趣味で悪印象を与えてしまい面接に進めないのでは本末転倒です。

ネガティブなイメージを与えるリスクを少しでも下げるために、以下で紹介する趣味の記載は避けてください。

ギャンブル系

パチンコやスロット、競馬などのギャンブル系の趣味は、金銭トラブルや計画性の欠如といったマイナスな印象を与える恐れがあります。志望企業の事業内容と関連性が高い場合は記載しても問題ありませんが、そうではない場合はなるべく記載を控えましょう。

政治・宗教

企業は、宗教や政治観で内定を出すわけではありません。政治や宗教は個人によって価値観や意見が大きく分かれるため、ESでは触れないほうが賢明です。

ただし、宗教が関わっていても、座禅やゴスペル、寺巡りといった親しみやすい趣味であれば、ネガティブな印象を抱かれることは少ないでしょう。

漫画やアニメ、ゲームなどのサブカルチャー

サブカルチャーの趣味は、業界によってイメージが分かれる可能性があるので注意しましょう。堅実で保守的な業界のなかには、サブカルチャーに対してあまり良い印象を持っていない企業もあり、評価を下げてしまうことがあるようです。

反対に、アニメや漫画の知識が活かせるような業界では強みになるでしょう。企業をよく見極めて記入することが重要です。

嘘をついたり何も書かなかったりするのはやめよう

ESで嘘の趣味を書いても、面接で辻褄が合わず嘘がばれてしまう可能性があります。嘘がばれると、大きく評価を落としてしまうことも。
どうしても趣味として書けるものがない場合は、日常生活のなかでの行動や過去の経験を振り返り、関心のあることや心掛けていることを見つけて書くと良いでしょう。

また、趣味がないからといって記入欄に何も書かずにESを出してしまうと、企業から「入社意欲が低いのではないか」「仕事に対しても最善を尽くす努力ができないのでは」と思われてしまう可能性があります。

前述したとおり、ESで趣味を聞くのは緊張をほぐすためという意味合いもあるので、悩んでしまう場合は本当に好きなことを書いても問題ありません。採用担当者に自分の人柄や個性が伝わるように、些細なことでも良いのでアピールしましょう。

ESで避けるべき趣味については、「就活で趣味を伝えるには?アピールにつながる書き方を解説【例文も紹介】」でも解説しています。

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ESの趣味の例文

下記でESの趣味の書き方の例文を紹介します。参考にして、自分なりの趣味を書いてみましょう。

音楽鑑賞が趣味の例文

趣味は音楽鑑賞です。以前はクラシックには興味がありませんでしたが、友人にコンサートに誘われて行ったのをきっかけに、1人でも1ヶ月に1回はコンサートに行くようになりました。

この出来事から、自分が興味のないことにも関心を持って向き合ってみることの大切さや楽しさを知りました。(139文字)

旅行が趣味の例文

趣味は国内旅行です。友人と毎年2~3回ほど日本のお城巡りをしています。以前、お城へ向かうバスの時間を調べていなかったため何時間も待ち、予定していたお城を巡りきれなかったことがありました。

この経験から、旅行をはじめ何か行動する際には、事前にしっかりと段取りをするようになり、計画性が身につきました。(148文字)

写真が趣味の例文

私の趣味は写真です。日常の風景を撮影することが好きで、休日はカメラを持って出掛けています。

日常の風景や季節の植物の写真を撮ることで、周りを注意深く観察する癖がつきました。風景の写真コンテストで入賞した経験があります。(108文字)

ESの趣味の例文は、「エントリーシートの『趣味・特技』70選!アピールにつながる例文も解説」も参考にしてください。

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ESの趣味の書き方に悩む人へ

この記事では、ESで趣味が問われる理由や趣味を書く際のポイントを解説しました。

しかし、「ESに書ける趣味が見つからない」「自分の趣味のエピソードが志望企業に好印象を与えるか知りたい」と悩む人もいるでしょう。

ESの趣味の書き方に悩んでいる方は、ぜひキャリアチケットにご相談ください。キャリアチケットでは、自己分析の深掘りからESの添削、面接練習までキャリアのプロであるアドバイザーが全面的にサポートいたします。

ESの趣味を一緒に探したり、文章の添削をしたりすることも可能なので、ぜひお問合せください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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