面接で趣味について質問されたら?好印象を与える回答を例文付きで紹介

このページのまとめ

  • 就活の面接時に趣味を質問されるのは、応募者の人柄や能力を知るため
  • 面接の際、ギャンブルや不健康なイメージの趣味は避け、好きなことを話すと良い
  • 面接で趣味を話す際は、嘘をつかないように自分のアピールに繋げるのがポイント

就活の面接時に、志望動機や自己PRと同様に聞かれることが多いのが「趣味はなんですか?」という質問です。採用側が応募者の長所や能力、会社とのマッチングを知るための重要な質問ですが、中には「どう話せば良いのか分からない」「趣味が思い浮かばない」という方もいるでしょう。そこで、このコラムでは趣味を伝える際のコツや趣味がない時の対処法などをご紹介。万全の体制で面接に挑みたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

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面接で趣味を聞かれる理由とは

面接で「趣味はなんですか?」という質問がよくされます。
しかし、面接で聞かれる趣味が選考結果に直接影響を及ぼすことはほとんどないようです。
では面接官は一体どんな意図があってこの質問をしているのか、こちらで解説していきます。 

募者の人柄を知るため

面接官は応募者の人柄や適性を知ろうとしています。
志望動機や自己PRだけでは、応募者がどんな人なのか、まだよく知ることができません。
だからこそ面接官は、人柄や性格が色濃く反映される趣味について質問し、社風に合う人物かどうかを判断しようとしているのです。
たとえば、チームで行う野球やサッカー、バレーボールなどのスポーツを趣味としているのなら「チームワークを大切にできる」という印象を与えることができ、面接官は「入社しても周囲と協力できる人」と思える、ということです。 

会社とのマッチ度を知るため

面接官は、趣味を通して応募者が企業の雰囲気とマッチしているかを知ろうとしています。
趣味を通じて人との関わりがあれば、協調性があると判断されやすいですし、その人がどのように他人と付き合っているのか、活発なタイプなのか、おとなしいタイプなのかなども見定めることもできます。
趣味への取り組み方は、会社の雰囲気に合うか、他の社員やスタッフとうまく付きあえるかなどの判断材料になるようです。
また、企業の社風にマッチした趣味を話すことができれば、企業から評価してもらえるでしょう。 

コミュニケーションを取るため

趣味に関する質問は、面接時の緊張をほぐすために聞かれます。
応募者の趣味から話題を広げることで、リラックスしてコミュニケーションを取れるようにしているのです。
ただこのとき、和やかな雰囲気の中でも面接官はさり気なく「物事をわかりやすく理論立てて説明できる力」も見られています。結論を言わず、だらだらと話すのは良い印象を与えられないので気をつけましょう。
また、コミュニケーション能力は仕事するうえで必要な能力。質問されて「趣味はありません」と会話を打ち切ってしまうと、仕事に必要な能力がないと思われてしまうのできちんと答えるようにしましょう。 

1つのことに打ち込めるかを知るため

面接官は、応募者が1つのことに打ち込めるかを知ろうとしています。
趣味に関して人一倍知識を持っていたり、何かを作り上げたりするなど、1つのことに打ち込める趣味があるか知ることで、仕事にも同じように熱意を持って取り組んでくれるかを見極めようとしているのです。
面接の場では、仕事でより質の高いものを提供するために自分から努力する姿勢や能力があることをアピールすると好印象を与えられるでしょう。
また、打ち込める趣味があることは、仕事のストレスを発散することができるという健康的なイメージもアピールできます。 

 

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趣味をしっかり伝えるメリット

面接の際、趣味をしっかり回答することで応募者が得られるメリットがあります。
こちらで詳しく解説するので、ぜひご覧ください。 

採用担当者の印象に残る

自分の趣味をしっかり伝えておくと、面接官により強い印象を残すことができます。
面接官は、応募者の最終的な選考する際、印象に残った方を選ぶ傾向があるようです。
たとえば「スポーツ好きでチームワークを大切にできる人」や「読書好きで好奇心旺盛な人」といった印象を強く残すことができれば、採用の最後の一押しになる可能性があります。 

企業研究の成果をアピールできる

趣味に関する質問では、企業研究の成果をアピールできます。
応募先の企業が部活動やサークル活動を行っていれば、そこを絡めて趣味をアピールすることで、企業研究をしっかりしていると、判断されやすいからです。
たとえば、企業のWebサイトやSNSで野球やテニスなどの社内部活動が載っていた場合、そのスポーツの経験があれば企業とのマッチングを図れるでしょう。

面接官との距離感が縮まる

趣味の質問では、面接官との距離感が縮まります。
面接の場では、緊張してしまい本来の自分をアピールできない応募者も少なくありません。
そこで面接官は、序盤で趣味について質問し、派生した雑談を通して緊張を解いてほしいと思っているのです。
また、面接官と趣味が一致すれば話が盛り上がり、和やかな雰囲気で面接を進めることができるでしょう。

 

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面接でよく聞かれる「趣味」の回答例

よくある趣味でも、面接時の答え方によってはアピールに繋がります。
こちらでは趣味について質問をされた際、よく聞く回答例をご紹介。趣味別に、回答例を用意したので、ぜひ参考にしてみてください。 

読書

趣味は読書です。
本を通して、過去や現在の人たちのさまざまな思考や生き方に触れることが好きで、週に2冊は本を読むようにしています。
私は新しい知識を得られることに喜びを感じられるので、小説から哲学書、ビジネス書までいろいろなジャンルを読んでいます。 

音楽鑑賞

趣味は音楽鑑賞です。
クラシックからポップ・ミュージックまでさまざまな音楽を聴きます。
音楽を聴くことで気持ちを切り替え、落ち込んだときも自分を元気づけたり、勇気づけたりすることができるのが好きな理由です。
雑誌やSNSで情報を収集したり、実際に視聴したりして、まだ無名のアーティストを発掘することも好きです。 

映画鑑賞

趣味は映画鑑賞です。
洋画、邦画に関わらず、DVDも含め年100本以上の映画を見ています。
好きな理由は、映画を観ると擬似体験ができ、さまざまな物事が学べるからです。
映画を鑑賞することにより過去の様子が知れ、昔の良かった点、昔と比べて現在の良くなった点などを理解することができます。 

料理

趣味は料理です。
大学進学に伴い、1人暮らしを始め、食費を抑えられるように自炊を開始したことがきっかけです。
もともと食べることが好きだったこともあり、評判のお店があれば食べに行き、美味しかった料理は自宅で真似て作るようにもなりました。
最近はさらに工夫して料理を創作し、家族や友人にご馳走して喜んでもらっています。 

旅行

趣味は旅行です。
国内外を問わず、自分の知らない場所に行き、新しい発見ができ、知らない人たちに出会えることが好きだからです。
観光地の宿泊先や交通機関、ご当地グルメなどを細かく調べ、いかに安く楽しめる旅行にできるかを大切にしています。 

スポーツ

趣味はサッカーです。
プレイするのも観戦するのも好きで、小学生の頃から大学までサッカーに打ち込んできました。
サッカーは戦略を練って頭を使いながらできることと、チームプレイだからこそ勝った喜びを仲間と分かち合うことができることなどが好きな理由です。
現在は中学校や高校の同級生などとチームを作って、休日に集まって練習したり、試合に励んだりしています。

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就活で聞かれる趣味は何と答えるべきなのか

 

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◆面接で避けるべき趣味

面接で避けたほうが良い趣味があることも把握しておきましょう。
個人で楽しむ分には問題ありませんが、金融関係や官公庁、教育関連など、いわゆるお堅い業界への就職を志望する際は、以下の趣味を伝えることは避けたほうが無難です。 

競馬や麻雀、パチンコなど

競馬や麻雀、パチンコなどギャンブルを思わせる趣味をアピールするのは避けましょう。
ギャンブルを連想させる内容は、面接官に「計画性がなさそう」といったマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
また、ギャンブルは中毒性があり、金銭トラブルや人間関係の問題に発展する危険性があるため、面接時の質問の回答としては不適切です。 

飲酒やタバコなど

飲酒やタバコといった不健康な印象を与える趣味もあまり良い印象は持たれません。
お酒やタバコの製造業界や、飲み会の多い企業であれば好感を持たれることもありますが、仕事への影響や健康面について不安を感じる面接官が多いようです。
堅めの業界では基本的に避けたほうが良いでしょう。
また、お酒やタバコといった製造業界を面接を受けるのなら、お酒を飲む量やタバコを吸う回数ではなく、商品の知識や飲み会で得たコミュニケーション能力をアピールすれば良い印象を与えることができます。 

ゲームやアニメ、漫画など

ゲームやアニメ、漫画、ライトノベルといった趣味は、あまり良い印象を持たない面接官が多いようです。
特に面接官が年配の場合はそういった傾向が顕著であるため、関連業界以外ではアニメやゲームを趣味として回答するのは避けたほうが無難といえるでしょう。
一方、出版業界やゲーム業界であれば、志望度の高さをアピールすることができます。
ただし、志望先の出版社やゲーム会社が提供している作品の中から、好きなゲームやアニメなどを伝えるようにしましょう。 

アイドル鑑賞や追っかけ

アイドル鑑賞や追っかけといった趣味も、あまり良い印象を持たれないようです。
面接官によっては強い偏見を持たれることもあるので、面接の際にアピールするのは避けたほうが良いでしょう。
ただし、メディアやエンタメなど、クリエイティブな業界では、アイドル鑑賞や追っかけは常に最新の情報を収集しているとして、高評価を得られる可能性があります。
志望業界の仕事内容と関連がある場合は、アピールしても問題ないでしょう。

 

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趣味がない場合はどうすれば良いのか

こちらでは趣味がない場合はどうすれば良いのかをご紹介します。
就活生の中には「これといって趣味といえるものがない」と悩む方も多いようです。
しかし、何も思い浮かばないからと「特にありません」と回答してしまうのは「就活に対する意欲が低い」と捉えられてしまう可能性があるのでなるべく避けましょう。 

自分が好きなことを話す

面接で趣味について聞かれても、何も思い浮かばない時は自分の好きなことを話しましょう。
好きなことを素直に話せば自然と表情が豊かになり、好感が持たれます。
たとえばショッピングや食べ歩き、TV鑑賞でも構いません。自分の好きなことを偽らず、心を込めて話せば人柄は伝わるはずです。 

日常生活で行っていることを話す

趣味といえるものが思い浮かばないときは、日常生活で行っていることを話しましょう。
掃除やペットの散歩、ジョギングなど、普段から行い続けていることがあればそれで構いません。
ルーティーンで行っていることから仕事に繋がる長所が見いだされる可能性も十分あるからです。
面接で話す際は、始めたきっかけや継続して得たことなどを具体的に盛り込むと好印象を与えることができます。 

これから趣味にしたいことを話す

じっくり考えても何も浮かばない場合は、これから趣味にしていきたいことを話すのも1つの方法です。
たとえば、「PCの勉強」や「仕事に活かせそうな資格取得に挑戦してみたい」と、面接で伝えてみると良いでしょう。
最近興味があって、始めてみたいことがあるのなら、それを話すのもおすすめです。

 

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面接で趣味を聞かれた際に印象良くするコツ

面接で話す趣味が決まったら、次はどのように趣味を話せば良いのかを理解しましょう。
こちらでは、趣味を答える際、印象を良くするコツをご紹介します。 

深く話せる趣味を選ぶ

趣味を聞かれた際に、印象を良くするには深く語れる趣味を選ぶことが重要です。
たとえば読書が趣味なら好きな作品や作家について説明できたり、映画鑑賞が趣味なら好きな映画の内容や理由を説明できたり、具体的な内容を話せる趣味を選んだりするのが良いでしょう。
好きなことであれば詳細に話すことができ、面接官とも気負わず話せるはずです。
また、必ずしも趣味について詳しい必要はありません。
好きな理由をわかりやすく、自信を持って答えられれば好印象を与えることができるでしょう。 

趣味になったきっかけを述べる

趣味を聞かれた際に、印象を良くするには「なぜ趣味になったのか」というきっかけを伝えることが大切です。
たとえば旅行が趣味なら、「学生時代に1人旅をしたことをきっかけに、滅多に見られない景色やしたことのない体験に惹かれ、旅行をすることが趣味になった」という方もいるでしょう。
こうした背景と、きっかけとなったエピソードを交えると、面接官により強い印象を残すことができるはずです。 

自分の長所のアピールにも繋げる

趣味を聞かれた際に、印象を良くするには自分の長所をアピールに繋げることがポイントです。
面接官は応募者の人柄を知りたいと思っています。なので、ただ好きな趣味を答えるのではなく、人となりがイメージできるようにすることがポイントです。
たとえば、ジョギングが趣味なら「体力と継続力がある」ことを、料理が趣味なら「手先が器用、手際が良い」ことをアピールできます。
趣味で培ったスキルを、どう仕事に活かせるかを想像しながら、アピールしましょう。

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面接で趣味を答えるときの注意点

趣味についての質問は、面接でよく聞かれます。
採用に直接影響はしないといわれていますが、マイナスイメージを与えるのは避けたいところです。
こちらでは、面接で趣味について答えるときの注意点をご紹介します。 

嘘をつかない

趣味が特にないからといって、嘘をつくのはやめましょう。
面接では、趣味に限らず嘘をつくのは厳禁です。自分をアピールしようと、経験していないことを話したり、内容を誇張したりしても、面接官に深堀りされればすぐにバレてしまいます。
嘘がバレると「不誠実」だと評価されてしまい、面接官から信頼されず、採用に悪影響を与えかねません。
面接で聞かれることには正直に答え、嘘はつかないようにしましょう。 

話しすぎない

趣味について長々と話すのも、やめたほうが良いでしょう。
話をしているうちに長くなってしまう場合もありますが、面接時間は決まっているので、趣味のことだけでいつまでもダラダラと話すとほかの話ができなくなってしまいます。。
また、長々と話す割に要点がまとまっていないのも良くありません。趣味は端的にアピールするように注意しましょう。 

マイナスイメージを与えない

面接は好印象を与えることが大切なので、マイナスイメージを与えないよう注意しましょう。
マイナスイメージを持たれやすいものは避け、 趣味を通して仕事で活かせる力をアピールすることが大切です。
どんな趣味を持っても個人の自由ですが、応募者の人柄を知ろうとしている面接官に伝えても良い趣味なのか、改めて一度考えてみましょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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