自己PRで趣味をアピールするには?例文付きで効果的な方法を解説!

このページのまとめ

  • 企業が趣味や特技の質問をするのは、学生の人柄を知り自社とのミスマッチを防ぐため
  • 自己PRでは、自分の強みや長所につながる趣味や特技を選ぶのがおすすめ
  • マイナスイメージにつながる趣味や、「趣味はありません」という回答は避ける

自己PRで趣味をアピールするには?例文付きで効果的な方法を解説!のイメージ

「自己PRで趣味や特技はどう伝えれば良いの?」「どんな内容にすれば良いか分からない」と思っている就活生は多いのではないでしょうか。履歴書にある趣味の質問は、個性をアピールできる項目なのでしっかりと準備をしておく必要があります。

この記事では、趣味や特技についての質問で企業が期待していること、効果的なアピール方法を例文とともに解説します。マスターして、魅力的な自己PRを作成しましょう。

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目 次

企業が自己PRで趣味・特技を質問する理由

企業は、応募者の人柄を知ったり、業務への適性があるかを知ったりするために趣味や特技を聞くようです。「趣味や特技はありません」と答えるのは良くないので、企業側の目線になり、なぜ聞かれるのかを考えてみましょう。

その人の人柄を知るため

趣味や特技を聞くことによって、その人が何に興味があるのか、何が好きなのかなど、企業はあなたの人柄を探ろうとしています。趣味を使った自己PRでは、アルバイトや勉学に関する質問だけでは判断しにくい部分をアピールできます。

また、趣味や特技のエピソードは、面接官の印象にも残りやすいです。たとえば、スポーツが趣味の人は「チームプレイを大切にする人」、読書が好きな人は「集中力がある人」など、プラスアルファの情報になるでしょう。

適正があるか判断するため

面接官は、企業によって異なる経営理念や仕事内容、社風にその人がマッチしているかを判断したいと考えています。学校の授業やアルバイトでの経験とともに、趣味や特技を聞けばミスマッチを防ぐことにつながります。
たとえば、好奇心旺盛でアクティブな人なのか、物静かで落ち着いた性格なのかが分かれば、社内での向き合い方がイメージしやすいでしょう。

また、趣味はストレス発散方法の一つでもあるため、趣味が充実している人は「仕事とプライベートをうまく両立できそう」という評価にもつながります。

熱中できるものがあるかを知るため

自己PRで趣味や特技をアピールすると、面接官にあなたの熱中度が伝わります。何かに熱中して取り組めることは、就活において高い評価が得られやすいです。
また、その人が何に対してモチベーションを高められるのかを知ることで、適切な仕事や職場環境を準備する判断材料にもなります。

長期間続けている趣味や時間をかけて獲得した特技などがあれば、掲げた目標に対して根気良く取り組める人材だという印象にもつながるでしょう。

緊張を和らげるため

就活の面接において、緊張しない就活生はほとんどいないでしょう。面接官もそのことを十分に理解しているため、本題に入る前に趣味や特技を質問する場合があります。趣味や特技の話題は、面接官と就活生との距離が縮まるきっかけ、つまりアイスブレイクになります。

企業が趣味・特技について質問する理由をさらに知りたい方は、「趣味・特技なんで聞かれるの?採用担当者の印象に残るESの書き方を解説!」の記事も参考にしてみてください。

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自己PRで趣味をアピールするときのコツ

自己PRでは、普段の雑談と同じように自分の趣味・特技を話すのは良いアピール方法とはいえないでしょう。自己PRで趣味を伝える際のコツを具体的に解説しますので、面接官の心をつかむために役立ててみてください。

熱く語れる趣味・特技を選ぶ

自己PRで趣味や特技を選ぶときは、自分が本当に好きなことを選びましょう。心から没頭できることを語るときは熱が入るものなので、相手にもその気持ちが伝わります。

その分野の専門家ほどの知識は必要ありませんが、深く質問されたときに自信を持って回答できるよう、準備をしておくと良いでしょう。面接官は、あなたの持つ価値観や人間性を知りたいと思っています。

自分の長所につながる趣味・特技を選ぶ

自己PRで趣味や特技をアピールするときは、自分の長所や強みにつながる趣味・特技を選ぶのがおすすめです。

目標を設定し、それを達成するために取った行動や、趣味や特技を通して学んだこと、困難を乗り越えるためにした努力など、長所が分かるエピソードを盛り込むと面接官に好印象を与えられるでしょう。趣味や特技に対して努力できるということは、仕事でも高い目標を持って取り組めるという評価につながりやすいからです。

趣味になった背景も伝える

趣味や特技について、どうしてそれが得意になったのか、その過程を伝えることも重要です。なぜ趣味になったのか、得意になったきっかけなどの理由を具体的に伝えると、より印象的な自己PRになるでしょう。趣味や特技へ注ぐ情熱は、仕事への取り組み方や姿勢に反映される可能性が高いからです。

たとえば、特技がダンスの場合は「大学でダンス部の部長をしていた」など具体的なエピソードを加えると、さらに説得力が生まれます。

数字で表す

趣味・特技に対して努力した成果を、具体的な数字で表すのも効果的なアピールになります。明確な数字としての結果がない場合でも、コンテストや賞をもらった実績などがあれば必ず伝えましょう。

背景やエピソードと一緒に伝えることにより、どのくらい熱中して取り組んだかイメージしやすくなります。

仕事にどう活かすかを伝える

自己PRでは、自分の趣味や特技が仕事でどのように活かせるかを伝えることが大切です。しかし、プログラミングや語学など、仕事上で活かせる実用的な趣味や特技を持っている人は少ないかもしれません。

たとえば、人と話すことが好きな場合は「誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力を営業職に活かしたい」など、志望企業の職種の特徴と関連のある内容にすると、企業側の期待も高まります。

エントリーシートでの趣味・特技の書き方について詳しく知りたい方は、「エントリーシートの『趣味・特技』70選!アピールにつながる例文も解説」の記事もチェックしてみてください。

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自己PRで趣味をアピールするときの注意点

ここでは、自己PRで趣味をアピールする際の注意点をご紹介します。伝え方次第では企業に良くない印象を与えてしまう可能性もあるので、チェックしておきましょう。

マイナスイメージにつながりそうな趣味・特技は避ける

就活の自己PRにおいて、マイナスイメージとなる趣味を伝えるのは避けましょう。たとえば、ギャンブルやお酒、宗教や政治を連想させるもの、徹夜など健康に害を与える可能性のあることはおすすめできません。

また、アニメやゲーム、アイドルなど娯楽性の強いものは、その分野に関連する会社以外の企業では好印象につながる可能性が低くなるので注意しましょう。

長くなり過ぎないようにする

趣味や特技の部分だけ、長く伝えないようにしましょう。要点をまとめ、簡潔に回答できるように準備しておくことが大切です。

嘘はつかない

特定の趣味や特技が思いつかないからといって、嘘を伝えるのは避けましょう。深掘りの質問をされたときに回答に詰まってしまうと、せっかく準備した面接対策が無駄になるだけでなく、あなたの人柄に対しても不信感を与えかねません。

「趣味はないです」と答えるのは避ける

質問に対し「特にありません」と答えるのは、マイナスの印象につながるのでやめましょう。趣味や特技がないと悩んでいる学生は、自己分析を徹底し、自分のライフスタイルを見直して見つけておくことをおすすめします。

面接で趣味・特技について聞かれたときの答え方が知りたい方は、「面接で趣味について質問されたら?好印象を与える回答を例文付きで紹介」の記事も参考にしてみてください。

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趣味・特技が見つからないときの対処法

「履歴書の自己PR欄に書く趣味がない」「特技といえるものがない」と悩んでいる就活生に向けて、対処法をご紹介します。

休日に何をして過ごしているか考える

休日や空き時間など、自分が何をして過ごしているかを振り返ってみましょう。多くの時間を費やしていること、好きだと思えることを書き出してみるのも良いアイデアです。

そして、それがなぜ好きなのか、始めたきっかけは何だったのかを思い出してみましょう。時間を忘れて没頭できるもの、リラックスして取り組めるものがあれば、それは趣味といえます。

最近楽しかったことを考える

楽しいと感じた出来事を思い出してみるのも、趣味や特技を見つける方法の一つです。なぜそれが楽しかったのか、気分が高揚した瞬間などを振り返ってみることで、自分が好きなことが見えてきます。
楽しいと感じた理由を分析することが重要です。

周りに聞いてみる

自分で趣味や特技が分からない場合は、他己分析をしてみるのも良いでしょう。家族や親しい友人などの意見から、自分では気づかなかった特技が見つかるかもしれません。

たとえば、「初対面の人とすぐに仲良くなれる」「部屋のインテリアのセンスがある」など、些細なことでも大丈夫です。

自分史やモチベーショングラフを用いる

自己分析の一つである「自分史」や「モチベーショングラフ」を用いてみるのも良いでしょう。

過去の自分の歴史を振り返り、印象に残っている出来事やイベントを思い出してみます。そのあとに、自分のなかでモチベーションが上がった出来事は何だったか、その理由を考えてみます。そうすることで、自分の好きなことや得意なことが見えてくるかもしれません。

自分史の作り方については「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」の記事を、モチベーショングラフについては「自己分析はノートを使うのがおすすめ!やり方や書いておきたい内容を解説」の記事を参考にしてみてください。

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趣味・特技別の例文

自己PRでアピールできる趣味・特技には多くの種類があります。そのなかから、企業に好感を持ってもらいやすい趣味・特技別に例文をご紹介します。

登山

私が学生時代に力を入れたことは、登山です。大学時代は登山サークルに所属し、山の頂上に行くまでにどのルートで行くのが効率的か考えるのが好きで、自分の決めたルートがベストだと実感できたときに充実感を感じました。

毎回頂上まで行けるように、普段からのトレーニング・体力作りも怠らないようにしました。また、山についても調べ、山の怖さやもしものときの対応方法などを勉強しました。

登山という趣味から学んだことは、何事においても地道な努力と継続する姿勢が大切だということです。標高の高い山は途中でくじけそうになりますが、諦めずに挑戦し続けました。

御社の業務においても高い目標を設定し、達成するためのあらゆる方法を追求し、実行できる人材に成長したいです。

ランニング

私の趣味は、中学から続けているランニングです。大学時代は陸上部に所属しており、選手としてさまざまな大会に出場した経験があります。引退前の大会では、チームのアンカーとしてベスト4の実績を残すことができました。

引退したあとも体が鈍らないようトレーニングを続けており、毎朝10キロは走るようにしています。
ランニングを通じて体力はもちろん、最後まで粘り強く続ける忍耐力を身につけることが出来ました。

貴社に入社したあとも、一つの仕事に対して忍耐強く努力することで、目標を達成できる人材になりたいと考えています。

読書

私の趣味は、読書です。高校生のころから本を読む習慣がつき、面白い本を読み出すと時間があっという間に過ぎていってしまいます。出先でも本を持ち歩いており、最近では電子書籍も読んでいます。

自分が知らない新しい知識を得られるところが、読書を趣味としているメリットだと感じます。
たとえば、珍しい漢字やことわざ、言い回しなどを習得し、会話の幅を広げることができるようになりました。また、読書を習慣にしていることで集中力も高くなり、数時間の勉強も苦にならなくなりました。

貴社に入社後は、読書の習慣で身につけた集中力と語彙力を活かし、限られた時間でも、最大限のパフォーマンスができる人材として活躍したいと考えています。

旅行

私の趣味は、旅行です。

行ったことのない場所へ行くことによって、日常生活では味わえない経験ができるのが好きな理由です。旅行の際はいつも事前に下調べをし、綿密な計画を立てるようにしています。何も情報がないまま行くより、限られた時間を有効に使って存分に楽しめるからです。
また、旅行先で起こり得るトラブルを想定し、万が一のことがあった場合に備えて持ち物をそろえることも重要だと考えています。

一番印象に残っているのが、去年訪れたエジプトです。インターネットや本の情報とは異なることが多く、タクシーの拾い方にも苦労しました。旅行で必要な質問の仕方は事前に準備していたので、何とか現地の人とコミュニケーションを取りながら宿にたどり着くことができました。

旅行を趣味にすることで、事前準備とスケジュール管理をする計画性だけでなく、想定外の事態に対しても慌てずに対応できる柔軟性も身につきました。御社での仕事においても、これらの強みを活かして業務に貢献したいと思っております。

映画鑑賞

私の趣味は、映画鑑賞です。邦画・洋画どちらも幅広いジャンルを観るのですが、大学生になってからは、英語のリスニング力の向上のために洋画を見ることが多くなりました。

気に入った洋画を字幕付きで何度か観てから、字幕なしでの鑑賞に挑戦しています。最初は字幕がないと全く聞き取れなかったのですが、5回、ときには10回以上字幕なしで観ることを繰り返すうち、単語やフレーズが聞き取れるようになりました。
さらに、セリフを聞きながら真似するシャドーイングにも挑戦できるようになりました。

好きなことで英語が学習できると分かったので、社会人になってからも、通常の英語学習に加えて映画鑑賞での英語学習法を続けて、さらなる英語力向上に努めたいです。

料理

私の特技は、料理です。父子家庭で育ち、10歳離れた弟がいたこともあり「何か手伝えることはないか」と思い、料理を始めたのがきっかけです。

学校から帰宅して、弟や父が帰宅するまでの時間で料理をするのは、時間がかかり過ぎることがありました。そこで、本やネットなどの情報を参考に時短料理にチャレンジしました。短い時間で作れる半面、味やうま味に欠けてしまうこともあり、初めはレシピを見ても思うように作れずもどかしい思いをしました。

しかし、繰り返すうちにコツがつかめるようになり、今では残り物を上手く利用して翌日の弁当に使えるようになりました。料理という特技を通して、繰り返し挑戦することで物事のポイントをつかみ、仕事の質も向上できることを学びました。

絵画

私が最も熱中できることは、絵画です。小学生のころに絵が上手な友人がいて、私も同じように好きな世界を描いてみたいと思い始めて以来、趣味として始めたのがきっかけです。

中学になって、描き始めると時間を忘れて何時間も没頭できるほど絵を描くのが好きになりました。高校生では美術部に所属し、水彩画や油絵などさまざまなジャンルの絵画に挑戦し、地域のコンクールに応募したり、ブログやSNSで自分の作品を公開したりしました。

大学に入ってから、絵画を通じて多くの人に希望や勇気を与えたいと思い、X(旧Twitter)で投稿し続けた結果、1000以上のリポストをされたことがありました。

趣味として始めた絵画は、今では特技として自負できるほど自信がつき、一つのことに集中し完成までコツコツと努力する姿勢が鍛えられました。この強みを活かし、仕事においても一つひとつ丁寧に作業することを忘れず、目標達成に向けて努力します。

タイピング

私の特技は、ブラインドタッチです。小学生のころからパソコンで遊ぶことが好きで、ゲームなどを通して毎日キーボードに触れていくうちに、自然とブラインドタッチでのタイピングができるようになりました。

大学生に入ってすぐ、自分の特技を活かしパソコン教室でアルバイトを始めました。生徒は子どもからシニアまで幅広く、初歩的なレベルから実践的なことまで教えています。自分の習得した技術を持って教えることの楽しさも実感しました。

特技から得たタイピングスキルと教えるスキルを活かし、御社に入社したあとは、将来的にはシニアエンジニアとして社内から慕われる存在になりたいです。

早起き

私の特技は、早起きです。小学生のころリレーの選手に選ばれ、朝練のために毎朝5時に起きるようになったのがきっかけです。夏休みのラジオ体操も、ほぼ欠席なしで参加していました。

夏場は、熱帯夜でも眠れるようクーラーをタイマー設定にし、冬場の寒い朝は、湯たんぽを抱いて寝たり、朝起きて布団の中でストレッチをして布団から出やすいようにしたりと工夫をしました。続けていくうちに自然と早起きの習慣が身につき、高校では、クラスで無遅刻無欠席の表彰をされました。大学生になっても、できる限り規則正しい生活を心掛けています。

社会人になっても早寝早起きの習慣を継続し、職場でも毎朝爽やかな挨拶で一日をスタートして仕事を効率良く進めたいです。

趣味・特技についての自己PR書き方のポイントがさらに知りたい方は、「趣味・特技欄は自己PRのチャンス!書き方のポイントを例文つきで解説」の記事も参考にしてみてください。

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