就活の履歴書で趣味や特技はどう書く?書き方や例文を紹介

このページのまとめ

  • 特技欄は、応募者の人柄の把握、社風に合うかどうかの判断、面接時の話題などに使われる
  • 特技は一文で示し、理由は短く簡潔に説明する
  • 特技がないときは、日常生活を振り返ってみる
  • 社会的イメージが悪い内容、政治的、宗教的内容、業務にそぐわないものは避ける

履歴書で趣味と一緒に聞かれる特技ですが、どのように書いたら良いか悩む人は多いでしょう。また、特技と言えるようなものはないと感じる人も少なくありません。ここでは、特技は何のために聞かれるのかを確認するとともに、どのように書いたら良いのかを解説していきます。

 

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特技は何のために聞かれる?

履歴書における特技は、志望理由や自己PRなど、採用基準に直接関係があることに比べると、優先度が低いように思う人もいるでしょう。しかし特技には、人事担当者が見るいくつかのポイントがあり、うまく伝えられると履歴書の印象がアップします。
ここでは、企業は特技欄からあなたの何を知りたいのかを解説していきます。

応募者の人柄

まず企業が特技欄で見るのは、何よりも応募者の人柄です。経歴や志望動機欄からは中々見えてこない、あなたの性格を知るのが目的です。
例えば、特技が人と話すことなら社交的な性格、細かい作業なら几帳面な性格と、ある程度予想ができます。

社風に合いそうか

また、特技を通じて応募者が自社の社風に合いそうかを見る場合もあります。例えばラグビーなど、チームプレーのスポーツだった場合、その人は和を大切にし、皆で一つのことをやるのに長けている人、という印象を抱きます。
社風が、皆で一致団結して一つの目標を目指すという会社なら、団体競技のスポーツが好印象です。一つの仕事をコツコツと続けられる誠実な人間が欲しい、という会社なら、模型作りなど、一つのものを少しずつ完成させていくような趣味が好印象でしょう。

特技や趣味を面接時に話題にしたい

特技や趣味といった個人的な事柄は、面接という場でお互いの緊張をほぐすためにも使われます。必要事項だけ聞くのではなく、あえて直接関係のない話題を挟むことで、話しやすい雰囲気を作ろうとするのが目的です。
応募者は、自分の話しやすい話題で緊張がほぐれる一方で、面接官は、応募者の素に近い様子をうかがうことができます。

仕事に役立つ特技があるか

この場合は、実際に実務に役立ちそうかどうかを見ています。新卒採用の場合は、基本的にポテンシャルを見ることが多いので、必ずしも実務に役立つものでなくても構いません。しかし、そんな中で仕事に役立つ特技があれば、他の応募者に対するアドバンテージとなる可能性があります。
例えば、事務職ならパソコンのタイピングが速い、きれいな字が書けるといった特技、営業職なら、初対面の人とすぐ打ち解けられるといった特技が挙げられるでしょう。採用担当者も、あなたがその特技を活かして働いている姿を容易に想像できるため、好印象を与えられます。

特技を書くメリット

特技を書くことで、あなた自身の特徴が採用担当者の印象に残ります。また、面接で話しているうちに面接官との距離が縮まり、あなたが志望先企業で働くとしたらどんな雰囲気か、双方にイメージが涌く効果もあるでしょう。

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特技の書き方と例

特技はまず一文で端的に言い切り、それから簡潔に説明します。

例:私の特技は、どんな年齢、性別の人とも話を合わせられることです。
以前、自転車屋でアルバイトをしておりました。世間話などを通じて様々なお客様のライフスタイルをお聞きし、ニーズに合わせて、自転車選びのお手伝いをする中で、どんなお客様ともスムーズな会話ができるようになりました。

例:私の特技は、掃除です。
家の掃除は丹念にしています。細かいところまで丁寧に作業するので、いつもきれいだと家族に驚かれています。また、サークルの部室も積極的に掃除をするので、居心地が良いとメンバーに喜ばれています。
掃除が好きなので、自分が使う場所だけでなく、皆が使う場所も丹念に掃除をすることで、皆が快適に過ごせたら嬉しいです。

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特技がない時はどうする?

中には、特技といえるものがないという人もいるでしょう。その場合でも、空欄のままにしたり、「特になし」と書いたりしてはいけません。面白みのない人、アピールしようとする熱意のない人という印象を与えてしまいます。
特技が思い浮かばないときは、自分の日常を振り返ってみてください。人と比べて優れている点がないと感じても、自分がこだわりを持ってやっている点や、これが得意だと思っている点があるでしょう。
その点を通じて、採用担当者にあなたの魅力を伝えることができます。

書き方を工夫する

書き方によっては、日々の習慣が特技になることもあります。
例えば、毎日の早起きも特技になります。朝早く起きるのは苦手だという人も多いからです。また、毎日早起きができるというのは、コツコツと何かを積み重ねることができる、誠実な印象を与えます。
また、毎日欠かさず日記を書くというのも特技になり得ます。小さい頃から一日も欠かさずに続けることは、忍耐力と誠実さの現れと見ることができるからです。

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こんな特技は避けるべき

実際に特技であったとしても、就活という場面では書くべきでないものもあります。
履歴書はあくまで社会人としての自分のポテンシャルをアピールするものです。業務に差し障りそうだと感じられたり、人間性に疑問を持たれるような特技だと、良くない印象を抱かせてしまいます。
また、履歴書の意義をきちんと理解できていないとして、マイナス評価に直結してしまう可能性もあるので、注意しましょう。

ギャンブルなど、社会的イメージが良くないもの

ギャンブルが特技であること自体が悪いわけではなく、仮に節度を守っていたとしても、のめりこんで業務に差し障りが出るのではないか、というような心配を抱かせてしまいます。
例えば「パチンコで玉が出る台を見分けられる」、「競馬で勝馬の予想がよく当たる」など、ギャンブルに関する特技は書かないようにしましょう。

志望先企業の労働条件にそぐわないもの

どんなに優れた特技であっても、志望度を疑われてしまうような特技は、書くのを避けたほうが無難です。
例えば「特技は、外国での生活にすぐ馴染めること」といった内容は、海外業務のある企業には大変魅力的に映りますが、国内業務のみの企業ではミスマッチを疑われかねません。
志望先企業の業務内容と離れてしまうことは書かないようにしましょう。

政治、宗教に関する内容

例えば「特技はアナウンスです。選挙期間中はウグイス嬢として〇〇党の選挙カーに乗り、広報活動に当たっていました。」など、特定の政治、宗教的スタンスを感じさせるものは避けたほうが良いでしょう。同じ特技でも、エピソードは違うものを選んだ方が無難です。


履歴書の特技欄で、自分の特技とは何かを改めて考えた人もいるのではないでしょうか。すぐに浮かぶ特技がないという場合には、自己分析をして、自分の強みは何かを考えることが必要です。

しかし、中々思いつかなかったり、一人では自己分析がうまくいかなかったりするときもあるでしょう。
そんなときには、キャリアチケットにご相談ください。自社の就活アドバイザーがあなたの履歴書を丁寧に添削。エピソードからあなたの強みを引き出すサポートをします。対策後の選考突破率は39%アップ。あなたの就活を強力に後押しします。
自分の強みを見つけ、志望企業に自信を持ってアピールしましょう!

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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