自己PRでリーダーシップを伝えるには?アピールのコツや例文を紹介

このページのまとめ

  • 自己PRでリーダーシップを伝える際は、主体性や目標意識が重要
  • 自己PRでリーダーシップをアピールする就活生は多いので、差別化が大切
  • 自己PRでリーダーシップを伝える際は、具体的にどのような行動をとったのかを伝える

自己PRでリーダーシップを伝えるには?アピールのコツや例文を紹介のイメージ

「自己PRでリーダーシップをアピールしたい!」「どのように伝えれば評価される?」などと悩む就活生もいるでしょう。リーダーシップをアピールする就活生は多く、具体的なエピソードで違いを作ることが大切です。

この記事では、自己PRでリーダーシップを伝える際のコツや構成、例文を紹介しています。最後まで読めば、選考を通過できる自己PRを作成できるようになるはずです。

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目 次

就活の自己PRで求められるリーダーシップ

就活の自己PRでリーダーシップを伝える場合、主体性や行動力が評価対象になります。リーダーシップといっても複数の種類があるので、どのようなリーダーシップが求められているのかを知っておきましょう。

主体的に行動する

自己PRのリーダーシップからは、主体性が求められています。誰かに指示されるのではなく、自ら考えて動く姿勢が重要です。

社会人になると、上司から指示を受け、チームメンバーをまとめて行動する機会もあります。その際、指示通りに動いているだけでは、伝言役でありリーダーとはいえません。

社会人に求められているのは、自分の考えも交えて、より成果が出るようにチームを動かすことです。言われていないことにも目を向ける、自分から提案するなど、主体性があるかどうかもリーダーシップでは評価されています。

チームメンバーを巻き込める

自分だけが動くのではなく、チームメンバーを巻き込んで行動できるかどうかもリーダーシップには大切です。メンバーが「自分もやりたい」とモチベーションのあがる言動ができれば、リーダーとしてさらに評価されます。

仕事でチームを組む場合、知り合いばかりとは限りません。別部署や新しく入社した人など、さまざまな人材とチームになります。

初対面でも関係性を築き上げ、目標に向かって一緒に行動できるリーダーシップがあるかどうかも、自己PRから見られているのです。

目標をもって行動する

目標や目的をもって行動できているかも、自己PRから評価されています。リーダーは成果を上げることが前提であり、目的意識が低いと成果が上がりにくいからです。

過去の経験から、目標に向かって行動できるリーダーだとわかれば、今後も目標を掲げて行動できるとイメージできます。リーダーシップの再現性があるかどうかを評価するために、目標をもって行動できるかどうかが重要です。

自分がどのようなリーダーシップを持っているのかは、自己分析で明らかにしてみましょう。自己分析の進め方については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」も参考にしてください。

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自己PRでリーダーシップをアピールする際の構成

自己PRでリーダーシップをアピールする際には、「強み」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番で伝えるのがわかりやすくておすすめです。履歴書で伝える場合も、面接で伝える場合も構成の基本は変わりません。

ここでは、自己PRの構成について詳しく解説するので参考にしてください。

1.アピールする強みを伝える

まずは自己PRでアピールしたい強みから伝えましょう。リーダーシップをアピールする場合は、「私の強みはリーダーシップです」のように伝えます。

強みを最初に伝えるのは、何をアピールしたいのか明確にするためです。自己PRの結論から伝えることで、このあとの内容も伝わりやすくなります。

自己PRの書き出しで意識したいポイントについては、「自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介」の記事も参考にしてください。

2.強みを発揮したエピソードを伝える

次に、これまでの経験からどのようにリーダーシップを発揮したかを伝えましょう。アピールするためのポイントは、結果よりも過程を意識してエピソードを伝えることです。

自己PRで評価されているのは、「あなたがどのような自己PRを発揮し、困難や課題を乗り越えてきたか」です。「リーダーシップを発揮して大会で優勝した」「リーダーシップを発揮して部長を務めあげた」のような結果だけでは、どのように取り組んできたかがわかりません。

自己PRでは、「部員一人ひとりと話し合いを行い、チームをまとめあげた」「練習は誰よりも長時間行い、努力する姿を見せることで周囲を引っ張った」のように、具体的な経験を伝えることが大切です。

3.リーダーシップをどのように仕事に活かすか伝える

最後に、リーダーシップをどのように仕事に活かすのか伝えましょう。優れた強みを持っていても、仕事で活かせない強みであれば評価されにくくなります。

たとえば、「将来的には貴社が行う△△のプロジェクトに参加し、リーダーとして△△の発展に貢献したいです」のように、具体的にどのような仕事で活躍したいのか伝えてください。

具体的であり、実現できそうな内容ほど、入社して活躍するイメージを持ってもらえるでしょう。

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自己PRでリーダーシップを伝える際のポイント

ここでは、自己PRでリーダーシップを伝える際のポイントを解説します。

エピソードは具体的に伝える

自己PRのエピソードは、自分がどのように考え、どのように行動したのか具体的に伝えるようにしましょう。「リーダーシップを発揮した」だけでは、どのようなリーダーシップなのかがわかりません。

リーダーシップにも、「周囲を引っ張る」「チームをまとめて協力する」のように、複数の形があります。自分をよりアピールしたいのであれば、具体的なリーダーシップの発揮方法について伝えなければなりません。

エピソードが具体的であるほど、状況がイメージでき、リーダーシップの再現性もありそうだと思ってもらえます。行動や考えを具体的にアピールするようにしましょう。

リーダーシップを発揮した成果を伝える

リーダーシップを発揮して、どのような成果を出したかも伝えてください。ただリーダーとして過ごしただけでは、評価してもらえないからです。

たとえば、「部長として練習内容を一新し、目標としていた試合での1勝を実現した」であれば、具体的な成果がわかります。一方で、「部長としてリーダーシップを発揮して取り組んだ」では、何をしたのかがわからないでしょう。

成果は大小が大切なのではなく、目標を掲げて、目標達成に向けて行動できたかどうかが大切です。もし、目標達成に届いていなくても、具体的に行動を起こし、全力で取り組んだ経験があれば評価されるので、安心してアピールするようにしてください。

自己PRの伝え方については、「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

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自己PRに使えるリーダーシップの言い換え表現

自己PRでリーダーシップを伝える場合、言い換えを使うと表現の幅が広がります。どのようなリーダーシップなのかをアピールするためにも、表現方法を覚えておきましょう。

たとえば、次のような表現で言い換えるのがおすすめです。

・チームを率いる
・自分で意思決定ができる
・マネジメント能力がある
・責任感がある
・意見をまとめられる
・メンバーを引っ張れる
・チームのモチベーションアップができる

リーダーシップをアピールする就活生は多く、ありきたりな表現だと印象に残りません。また、「リーダーシップがあります」だけでは、どのようなリーダーシップなのかもわからないでしょう。

自分の経験を振り返り、「どのようなリーダーだったのか」「どんな特徴があるのか」を思い出し、言い換えてアピールするのも大切です。

過去の経験を振り返る際は、自分史を作るのがおすすめ。「自分史は就活の面接に役立つ!思い出せない時の書き出すやり方や見本も解説」を参考に、どのようなリーダーシップを発揮したか振り返ってみてください。

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自己PRでリーダーシップをアピールする際の注意点

リーダーシップは伝え方を間違えると、印象を悪くする場合もあります。入社後に活躍できそうなイメージを持ってもらえるよう、アピールを工夫しましょう。

ここでは、リーダーシップをアピールする際の注意点を4つ紹介します。

肩書きだけをアピールしない

リーダーである肩書きや役職だけを伝えても、評価されないので気をつけましょう。大切なのは、「具体的に何を成し遂げたか」です。

たとえば、「部長に就任したが、活動がなかった」のような経験は、リーダーシップを評価してもらえる場面がありません。むしろ、「どのようなリーダーシップを発揮したのですか?」と質問され、答えに苦しむ可能性があります。

自己PRで企業が評価しているのは、強みを仕事で再現できるかどうかです。肩書きだけでは意味がないことを覚えておきましょう。

自分勝手な印象を与えない

独裁的なリーダーだと思われないように、伝え方に気をつけましょう。仕事は協力して行う場合が多く、自分勝手な人は和を乱すと思われて評価が下がります。

たとえば、「周囲の意見を聞かず、自分の意見だけを伝えて行動させた」のような印象を与えてしまうと、協調性がないアピールになってしまいます。たとえ成果が出たとしても、採用したいとは思ってもらえないでしょう。

リーダーシップをアピールするには、どのようなリーダーだったかも重要です。自分勝手なリーダーだと思われないように、アピールを工夫してください。

リーダー適性がないと評価されない

リーダーの役割を任されても、リーダー適性がないとアピールにつながりません。「リーダーとしての役割を果たせたか」は、よく考えるようにしましょう。

たとえば、「部長を任されたけど、副部長が場を仕切っていた」では、リーダーシップがあるとはいえません。リーダー適性がなさそうだと評価を下げてしまいます。

無理にリーダーシップをアピールするのではなく、自分の強みを認識し、別のアピールをするのも一つです。もし、自分の強みがわからない場合は、「「強み」ってどうやって見つければ良いの?簡単にできる「強み」の発見法」の記事を参考に、強みを探してみてください。

ほかの学生とエピソードが被りやすい

リーダーシップをアピールする就活生は多く、エピソードも被りやすいので気をつけましょう。ありきたりな内容では、印象に残らず、選考を通過できない可能性があります。

たとえば、「部活やサークルで部長になり、リーダーシップを発揮した」のエピソードは就活生には多い内容です。具体的に何をしたのかがなければ、ほかの就活生との違いがなく、評価してもらえません。

リーダーシップをアピールする就活生が多いからこそ、エピソードで差別化するのがポイントです。

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自己PRでリーダーシップをアピールする際の例文

ここでは、自己PRでリーダーシップをアピールする際の例文を紹介します。

私の強みは、目標に向かって全員で行動できるリーダーシップです。目標を掲げ、達成するためにチームを巻き込んで動かす力があります。

私は大学2年生のときに、所属していたデザインサークルにて、ビジネスコンテストへの参加を企画しました。メンバーを募りましたが反応は鈍く、定員7名のところに3名しか集まりませんでした。

部員に聞き込み調査をしたところ、「参加する意味がわからない」と答える部員が半数以上いました。「何のために出場し、何を成し遂げたいのか」の目標を伝えられていなかったからです。

ビジネスコンテストへの参加に向けて、まずは部員全体に目的意識を共有することにしました。「自分たちのデザインがどこまで通用するかを知るため」に参加すると周知し、「目指すは3位入賞」という目標も掲げました。

また、全体周知だけではなく、部員一人ひとりとコンテスト参加について話し合いました。モチベーションの高さや、どのくらい参加できそうかなどを確認し、チーム全体で行動するためにはどうするかを考えるためです。

その後、モチベーションの高いメンバーはメインのコンテンツ担当、忙しくて時間がとりにくいメンバーもアシスタントとして参加してもらうことにしました。少しでも参加してもらい、部全体として協力した意識を持ってもらいたかったからです。

結果的に、チームとして最大限の力を発揮するに至り、目標としていた3位入賞も達成しました。

私はこの経験から、「自ら働きかけていくこと」「目的意識の共有」「メンバーが動きやすい環境づくり」の大切さを学びました。

仕事においても、積極性を持って行動しながら、周囲と力を合わせて利益向上に貢献したいと考えております。

自己PRの例文は、「自己PRの書き方例を紹介!アピールポイント別の例文つき」の記事でも紹介しています。複数の例文を読み、どのように書けばいいのかの参考にしてください。

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面接の自己PRでリーダーシップをアピールする際のコツ

履歴書などの書類選考と面接でのアピールは、意識するポイントが変わります。面接ならではのアピール方法を知り、選考突破につなげましょう。

履歴書やエントリーシートとは文章を変える

面接でリーダーシップをアピールする場合、履歴書やエントリーシートとは文章を変えてください。履歴書などの文章をそのまま読んでしまうと、棒読みになるケースが多く、アピールできなくなります。

面接に向けては内容をある程度覚え、その場の状況に応じて話せるようにするのが理想です。面接官の雰囲気を見ながら、話す文章や話し方を変えられるといいでしょう。

1分前後を目安に話す

面接で自己PRをする場合、1分前後を目安に話すのがおすすめです。長すぎると内容が伝わらず、短すぎるとアピール不足になります。

ただし、面接によっては、「3分で自己PRをしてください」のように、時間指定される場合も。時間指定をされても問題ないように、「1分の自己PR」「5分の自己PR」のように、いくつか準備しておくのがおすすめです。

自己PRを1分でまとめるコツについては、「「自己PRを1分で」と面接で言われたら?作成方法と効果的な伝え方」の記事で解説しています。準備していないと対応が難しいので、あらかじめ備えておきましょう。

慌てずにゆっくりと話す

面接では普段よりもゆっくりと話すように意識してください。緊張してしまい、早口になってしまう就活生が多くいるからです。

面接はなれない環境であり、選考に影響するのでプレッシャーもかかります。普段と同じように話すのは難しいでしょう。

いつもよりもゆっくりと話すことを意識し、わかりやすく伝えることがアピールのコツです。緊張しないように、自己PRの練習を何度も行っておくのもよいでしょう。

明るく大きな声で話す

面接官への印象をよくできるように、明るく大きな声で話すようにしましょう。内容はもちろん、話し方で好印象を与えるのも選考突破に向けて大切です。

暗い表情や小さな声は、自信のない印象を与えてしまいます。自己PRの評価も下がってしまう恐れがあるので、自信をもって大きな声でアピールするようにしてください。

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自己PRでリーダーシップを伝えて選考を通過したいあなたへ

自己PRでリーダーシップをアピールする場合、どのようなリーダーシップなのか具体的に伝えることが大切です。リーダーシップを伝える就活生は多く、ありきたりな内容では印象に残りません。

もし、自己PRでリーダーシップをどのようにアピールするか迷う場合は、キャリアチケットに相談してください。就活エージェントのキャリアチケットでは、専任のアドバイザーがあなたの就活状況や能力に合わせてサポートを行います。

自己PRのアドバイスはもちろん、履歴書の書き方や面接対策など、就活全体のアドバイスを実施。就活を成功させたい方は、まずキャリアチケットに相談してみましょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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