自己PRは書き出しが重要!書き方のコツ・注意点や例文を紹介

このページのまとめ

  • 自己PRの書き出しが重要なのは、忙しい担当者に効率良くアピールするため
  • 自己PRの書き出しは簡潔に結論を述べ、よくある言い回しや曖昧な表現は避ける
  • 自己PRの書き出しはポジティブな言葉で作成しよう
  • 自己PRには具体的なエピソードを盛り込み、採用担当者に人柄を伝えよう
  • 簡潔なキャッチフレーズをつけて、インパクトのある仕上がりにするのもおすすめ

自己PRは書き出しが大切!書き方のコツや注意点を例文付きで紹介のイメージ

自己PRは書き出しが重要だからこそ、「書き方が分からない…」と悩む就活生は多いでしょう。書き出しのコツを知っていれば、採用担当者の印象も良くなります。
当コラムでは、書き出しが重要な理由から具体的なポイント、知っておくべき注意点まで、例文付きで解説します。
「どう書けば良いか分からない」「自分の書き方が合っているのか不安…」という方は、ぜひこのコラムを参考にしてみてください!
 

 

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なぜ自己PRの書き出しが重要なのか?

自己PRの書き出しが重要な理由は、「採用担当者の中には、そこしか読まない人もいるから」です。1日に数多くの履歴書・エントリーシートに目を通す担当者に、それぞれの内容をじっくりと理解する余裕はないと考えられます。書き出しで相手の心をつかめなければ、最後まで読んでもらえない可能性も充分にあるでしょう。
「相手が求める情報を理解し、素早く情報提供できる」という能力は、ビジネスの現場でも求められるもの。自己PRの書き出しから、採用担当者は「会社にとって必要な人材」を見極めています。

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自己PRの書き出しは結論から

自己PRの書き出しは、「私の強みは〇〇です」というように、結論から書き始めましょう。強みの根拠となるエピソードは結論の後に述べます。エピソードを冒頭に配置するのは避けてください。
採用担当者は、一度に大量の応募書類を見ている場合が多いため、わかりにくい自己PRは最後まで読んでもらえないことも。書き出しの一文は結論を簡潔にまとめ、読みやすくしましょう。シンプルな文を心掛けることで、理解しやすい内容になります。

 

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自己PRの書き出しで避けるべき4つのこと

自己PRの書き出しは、下記の4つのことを避けましょう。

1.よくある言い回し

「私の強みは責任感です」や「私の強みはコミュニケーション能力です」など、よく使われる言い回しはできるだけ避けましょう。自己PRを作成する際は、採用担当者の印象に残るよう、表現に工夫が必要です。
たとえば、「コミュニケーション能力」という表現なら、「短い時間で誰とでも友達になれること」や「相手の目をしっかり見て話すこと」など、具体的な表現に置き換えてみると良いでしょう。
また、「潤滑油のような人間です」のように、比喩を使うのもおすすめです。ほかの就活生と差別化でき、採用担当者の印象に残りやすくなります。ただし、自己PRの書き出しは、応募する企業の雰囲気に合わせると良いでしょう。もし歴史が長く堅実な会社に応募するのであれば、個性的な書き出しにせず、形式どおりにするのが無難です。

2.ネガティブな言葉

自己PRの書き出しは、ポジティブな言葉で述べることを意識しましょう。冒頭にネガティブな言葉を入れてしまうと、その後の文章の印象も変わってきてしまいます。
たとえば、「私は粘り強い人間です」と「私は諦めが悪い人間です」。これらは意味は似ていても、人に与える印象は異なります。後者は、「しつこい」「切り替えが悪い」といった印象を与えてしまう場合も。「採用担当者がどう感じるか」を意識し、ポジティブな言葉を使って作成しましょう。
ネガティブな言葉の例としては、「苦手」「不得手」「自信がない」「できない」などが挙げられます。これらの言葉を使いたい場合は、よりポジティブに言い換えられないか、確認してください。

3.曖昧な表現

「私の強みは〇〇だと思います」「私の強みは〇〇だといわれています」のような、曖昧な表現を使うのは避けてください。
「だと思います」は自信がないように感じられ、「といわれています」は印象が薄くなる恐れがあります。「私の強みは◯◯です」のように、断言する形で書くようにしましょう。

4.嘘や誇張したアピール

自分の強みを誇張して表現したり、嘘を書いたりするのは避けましょう。後の面接で嘘を見抜かれたり、もし採用された場合でも企業とミスマッチを起こしてしまったりする場合があります。自己分析を入念に行い、自分本来の強みを書くようにしましょう。
「自分の強みがなかなか見つからない…」と感じたら、他己分析をお願いするのもおすすめです。

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自己PRの書き出しで悩んだときに使える5つの表現

「書き出しが重要と言われても、そこが一番難しい…」と感じてしまう方は、以下の表現を参考にしてみてください。自己PRの書き出しに使える例文を、5個紹介します。

1.私は××な人間です

自己PRの書き出しで、自分がどんな人間なのか、端的に伝えましょう。「粘り強さ」や「負けず嫌い」「チャレンジ精神」や「優しさ」をアピールするケースが多くみられます。
志望する業界で求められる人材の特徴を選んだ上で、説得力のあるエピソードを続けていきましょう。

2.私は△△の資格を取得しました

努力して取得した資格も、自己PRの要素の一つです。目標に向かってコツコツと努力できること、特定の分野に強みを持った人材であることをアピールできます。
また、業界や職種に沿った資格であれば、アピール効果はさらに高まるでしょう。

3.私は周囲の状況を判断し、今後の動きを考えられます

協調性や俯瞰力をアピールしたい場合に、便利に使える書き出しです。
日本の企業の中には、協調性のある人材を求めているところも多くあります。「リーダーシップをとるのは苦手でも、リーダーを支える役割は得意」という場合に使用できます。

4.私の長所は誰とでも仲良くなれるところです

自己PRで「コミュニケーション力の高さ」を伝えたいときには、表現に個性を出すことが大切です。営業職やサービス業で特に求められる能力ですが、そのほかの業種においても、コミュニケーション力は重宝される傾向があります。笑顔や伝え方にも気を配りながら、説得力のあるアピールをしましょう。

5.私は結果に満足せず、常に上を目指します

こちらの書き出しでアピールできるのは、高い向上心です。現状に満足せず、常により良いものを目指す意気込みを伝えられるでしょう。
最後の部分で仕事との関連性について伝えられると、より良い自己PRになります。

 

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自己PRのエピソードの3つのポイント

自己PRの書き出しが完成したら、次に「強みの根拠となるエピソード」を盛り込みましょう。強みの説得力が増すだけでなく、あなたの人柄が伝わりやすくなります。
また、強みを身につけるまでに努力した経験が評価に繋がることも。さらに、そのエピソードに仕事での再現性があればより良いです。採用担当者があなたの働いている姿をイメージしやすくなります。
下記の3点のポイントを押さえ、エピソードを書きましょう。 

1.企業が求める人物像を意識する

自己PRのエピソードでアピールする内容は、企業が求める人物像に一致していることが大切です。たとえば、「ルーティンワークをコツコツこなせる人」を求める企業に対して、「好奇心旺盛で、新しいことにも物怖じせず挑戦できる性格」をアピールしても、効果的とはいえません。
自己PRを書く際は企業分析を入念に行い、どのような人物が求められているのかを把握してから作成しましょう。

2.できるだけ具体的に書く

自己PRのエピソードは、なるべく具体的に書きましょう。特に、数字や固有名詞を挙げると、読み手がエピソードを想像しやすくなります。
ただし、長々と書くのはNG。要点を押さえ、簡潔かつ具体的な文章を意識しましょう。

3.キャッチフレーズをつけるのもおすすめ

短い文章の中でも、自身のエピソードをより強く印象づけるため、キャッチフレーズをつけるのもおすすめの方法です。
就活の自己PRで求められるのは、華やかでインパクトのあるキャッチフレーズよりも、簡潔で分かりやすいもの。できるだけシンプルになるよう、工夫してみてください。

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自己PRで伝えるべき内容は「努力で得たもの」

自分自身で積極的にアピールしたいのは、過去の経験において自身の努力によって得たものです。生まれつきの長所や性格では、アピール力が弱くなってしまうので注意してください。
自己PRを通じて、企業は応募者の「どのような過程で自身の強みを身につけてきたのか」「困難をどう乗り越えたのか」を見たいと思っています。
評価対象は「強み」そのものよりも、「努力」や「過程」。自己PRを通じて、企業が知りたいと思う情報を与えられるよう、意識しましょう。

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自己PRの目安の文字数と調整方法

自己PRは書き出しを含め、全体で400文字程度でまとめてください。
自己PRが短いと、「魅力がない応募者」と判断されてしまうことも。一方、長過ぎる場合は「求められた内容をうまくまとめられない応募者」と思われてしまいます。
自己PRが短過ぎるときには、エピソードの深堀りをしましょう。より具体的なエピソードを盛り込むことで、文字数を増やせます。
反対に長くなり過ぎる場合は、アピールする項目を絞り込んでみてください。あれもこれもと欲張るよりも、対象を絞り込んで集中的に伝えた方が、採用担当者の心に残りやすくなるでしょう。

 

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書き出しを含めた自己PRの例文

この項目では、上記の解説を踏まえた自己PRの例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。 

「継続力」をアピールする場合の例文

私は、自分が決めた目標に向けて、コツコツと努力できる人間です。
大学1年生のときに初めて受けたTOEICが300点だったことをきっかけに一念発起し、800点を目標に努力を続けてきました。初めの半年は思うように結果が出ず、辛い思いもしました。しかし、「1日5個は新しい単語を覚えること」「1週間に1度はオンライン英会話をすること」など、都度小さな目標をかかげ、結果として目標の800点に到達できました。
このように、途中で諦めずに努力を継続すれば結果はついてくることを身をもって経験しているため、私にはやり抜く力が備わっています。入社後も目標に向かって、試行錯誤しながら粘り強く努力していきたいです。
 
具体的な数字を挙げると、採用担当者の印象に残りやすくなります。 

「サポート力」をアピールする場合の例文

私は、チームを影でサポートするのが得意です。
大学時代は、オーケストラ部のマネージャーとして活動していました。練習は毎日ありましたが、都合により度々来られない部員もおり、変更点が共有できず、なかなか演奏の足並みが揃いませんでした。そこで私は、その日の変更点をまとめた日報を作成し、全員とメールで共有することを試みました。その結果、練習に来られない部員も事前に変更点を把握でき、演奏が上達するまでの日数が縮み、少ない時間でもより良い演奏ができるようになりました。
この経験を活かし、入社後もチームが円滑にコミュニケーションをとれるよう、縁の下の力持ちとしてサポートしていきたいです。
 
最後の一文では、仕事での再現性について触れると良いでしょう。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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