就活でのセールスポイントはどう答える?強みの探し方やアピール方法を解説

このページのまとめ

  • セールスポイントとは、「企業に売り込む自分の強み」のこと
  • セールスポイントは、自己分析や他己分析を行って見つける
  • セールスポイントは1つに絞り、具体的なエピソードで伝えるのがポイント

就活でのセールスポイントはどう答える?強みの探し方やアピール方法を解説のイメージ

「セールスポイントって何?」「どうやって探せばいい?」と悩む就活生もいるでしょう。セールスポイントとは、企業に対して売り込む自分の強みです。面接やエントリーシートで聞かれるケースが多いので、準備しておくと安心です。

この記事では、セールスポイントを探す方法や、アピールのコツを解説しています。例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目 次

セールスポイントとは「企業に対して売り込む自分の強み」

セールスポイントとは、企業に対して売り込む自分の強みやスキルのことです。面接やエントリーシートなどで聞かれる場合もあるので、答えられるように準備しておきましょう。

セールスポイントの例には、「粘り強さ」「主体性」といった性格的な特徴や、「パソコンスキル」「英語力」のように実技的なスキルが挙げられます。応募企業で仕事を行う際に活かせる、役立つスキルを挙げましょう。

セールスポイントと自己PRの違い

セールスポイントと似た意味で扱われるのが、自己PRです。大きな違いはありませんが、セールスポイントは「企業に売り込める能力」、自己PRは「自分の強み」と考えるとよいでしょう。

例えば、恋愛でいうと相手に好意を伝える告白の段階が「セールスポイント」で、自分のことを深く知ってほしい段階が「自己PR」といえます。

告白の際は、自分のことだけでなく相手の状況や好きな異性のタイプなどを考慮した上で、好意を伝えることが多いでしょう。

自分のことだけでなく、相手の状況も踏まえた上でアピールするのがセールスポイントです。

一方で、あくまで「自分がどんな人間であるか」をメインに自分の強みや特徴について詳しく話すのが自己PRといえます。

セールスポイントや自己PRを聞かれた場合は、伝え方で差別するのがおすすめ。セールスポイントを聞かれたら、企業に対して売り込むようにスキルをアピールしてください。

一方で、自己PRは企業側のメリットは意識しすぎず、自分のよさを軸にして伝えるのがおすすめです。

自己PRについては「自己PRってなに?答え方のコツや注意点を例文付きで解説」の記事で解説しているので、合わせて参考にしてください。

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セールスポイントになる長所やスキルの一覧

ここでは、セールスポイントとしてアピールできる、長所や強みの一覧を紹介します。

長所や性格をアピールする場合

長所や性格をセールスポイントにする場合、次のような内容がおすすめです。

・柔軟性がある
・適応力がある
・客観的に判断できる
・行動力がある
・積極性がある
・気遣いができる
・心配りができる
・傾聴力がある
・粘り強い
・向上心がある
・明るい
・几帳面
・打たれ強い
・忍耐力がある

アピールできる長所については、「就活で「長所・短所」の魅力的な伝え方!26個の長所一覧と例文付き」の記事も参考にしてください。

スキルをアピールする場合

スキルをアピールする場合、次のような内容がおすすめです。

PCスキル
語学力
資格
文章力
交渉力
プレゼン力
体力

スキルをアピールする場合、具体的な業務と組み合わせてアピールしましょう。たとえば、「海外企業との営業にて、語学力を活かせます」のように伝えれば、具体的にアピールできます。

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セールスポイントから企業が評価しているポイント

企業はセールスポイントから、「自社が求める人物かどうか」「仕事で活躍できるか」などを見ています。ここでは、企業が見ている3つのポイントを紹介するので、どのように見られているか意識して回答を考えてみましょう。

自社が求める人物像と合っているか

企業はセールスポイントを見て、自社が求める人物像に合っているか判断しています。求める人物像に合う学生さんであれば、社風や人間関係などにおけるミスマッチが起こりづらく長く働いてもらえると思われるからです。

企業における「求める人物像」は、その企業で活躍している人の言動や現状の社風などを踏まえて設定されているため、ミスマッチを防ぐことができます。

たとえば、コミュニケーション能力を重視している企業では、コミュニケーション能力や協調性などのセールスポイントが評価されます。そのため、「一人でコツコツと努力できる」のように、一人で作業を行う強みを伝えても、評価されにくいでしょう。

セールスポイントを伝える際は、「企業のメリットになるかどうか」を考えるのが大切です。まずは企業研究を行い、どのような人物が必要とされているのかを調べましょう。

求める人物像は年度によって若干変わることもあったり、同じ言葉を使っていても企業によってニュアンスが違ったりすることもあります。そのため、説明会など採用担当者から直接話を聞き質問できる機会があれば積極的に活用してみてください。

企業研究の方法については、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので参考にしてください。

仕事で活躍できそうか

仕事で成果を出せそうかどうかも、セールスポイントで判断されています。セールスポイントが仕事で活かせる能力なのか、考えてアピールしましょう。

たとえば、営業職を志望した場合、営業回数を増やせる「行動力」や「主体性」が評価されます。また、目標達成まで諦めない「粘り強さ」や「打たれ強さ」などの強みも評価されるでしょう。

セールスポイントは、志望する業務や職種に合わせて内容を考えるのがポイント。自分なりに、「どの場面で活かせる強みやスキルなのか」を考えてアピールしてください。

しかし、業務内容をイメージするのが難しい人も多いかもしれません。その場合が、実際に企業説明会に足を運び、話を聞くことで解像度を上げることができます。

業務内容や職種にイメージが沸かない人は、ぜ企業説明会に参加してみてください。

どのような考え方や価値観を持っているか

就活生の考え方や価値観も、セールスポイントで見られているポイントです。価値観が企業に合っているかも、活躍するためには大切になります。

企業と就活生の考え方が合わないと、不満に感じることが増え、早期退職の可能性が高くなるでしょう。できるだけ長く働き、活躍してもらうためにも、価値観が合うかを見ているのです。

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セールスポイントを見つける4つの方法

セールスポイントを見つけるには、「自己分析」「他己分析」「過去を振り返る」「企業研究」の4つがおすすめです。

それぞれの方法の進め方や、ポイントを解説するので参考にしてください。

自己分析を行う

自己分析を行えば、自分が持つ強みやスキルを発見できます。アピールするために、まずは自己理解を深めるところから始めましょう。

自己分析には、「自分史を作る」「得意・不得意から考える」「ツールを使う」などの方法があります。複数試してみて、自分に合う方法を選びましょう。

自己分析の方法については、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」の記事で詳しく解説しているので、も参考にしてください。

他己分析をしてもらう

他己分析を依頼し、強みやスキルを教えてもらうのもおすすめです。自分では見つからなかったセールスポイントが見つかる場合もあります。

セールスポイントを作る際に、他己分析で言われた言葉を取り入れるのもおすすめです。「友人からも行動力があると言われます」のように客観的な意見を入れられれば、説得力が増すでしょう。

過去の経験を振り返る

過去の経験をとにかく振り返り、特徴を探す方法もあります。出来事の大小に関わらず、とにかく書き出してみましょう。

あなたの考えや価値観は、日常的な出来事に隠れている場合もあります。何気なく行っている行動や、長く続けている行動についても注目してみましょう。

出来事を書き出したら、理由を深掘りしてください。そしてその中にある共通点を探しましょう。多くの出来事に共通するものこそ、あなたの強みです。

企業研究を行う

企業研究を行い、企業が求める人物像からセールスポイントを考える方法もあります。自分がアピールしたい強みと企業が求める強みが合致すれば、セールスポイントが評価されるからです。

企業分析を行う場合は、企業のWebサイトや採用サイトなどをチェックしてください。また、企業説明会に参加し、詳しい話を聞くのもおすすめです。

企業研究の方法については、「企業研究のやり方と就活に活かすコツを解説!効率的な進め方とは?」も参考にしてください。

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セールスポイントを伝える際の書き方

セールスポイントを伝える際は、「結論」「エピソード」「仕事への活かし方」の構成にすると伝わりやすくなります。具体的な伝え方を紹介するので、参考にしてみてください。

1.結論となるセールスポイントから伝える

まずは結論である、「セールスポイントが何なのか」から伝えましょう。「私のセールスポイントは△△です」のように伝えます。

セールスポイントから伝えるのは、話の内容をわかりやすくするためです。先に結論を伝えておけば、何について話そうとしているのかを理解してもらえます。

また、セールスポイントを具体的に伝えておくのもポイントです。たとえば、行動力をアピールする場合は「私のセールスポイントは積極性です。初めて挑戦することにも悩んだりせず、積極的に行動できます」のように伝えると、ほかの就活生との差別化につながるでしょう。

2.セールスポイントを裏付けるエピソードを伝える

次に、セールスポイントの説得力を持たせるため、エピソードを伝えてください。具体的なエピソードがあれば、状況がイメージでき、説得力が増します。

エピソードを伝える際は、「どのような課題に取り組んだか」「どのように行動したか」を伝えるのがコツです。結果だけではなく、過程も伝えるとより評価されます。

エピソードをどのように伝えるか悩んだ場合は、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」の記事を参考にしてください。

3.仕事での活かし方を伝える

最後に、セールスポイントを仕事でどのように活かすか伝えましょう。仕事での活かし方をどう説明するかがセールスポイントにおける最大の見せ場です。

企業に対するメリットが明確であれば、評価してもらいやすくなります。

たとえば、行動力をアピールするのであれば、どのような仕事で活きるのかを伝えましょう。「営業職で積極的に行動し、売り上げ増加を目指す」のように伝えると、採用担当者も具体的なイメージが湧くでしょう。

セールスポイントを書く際のコツは、「履歴書でセールスポイントをアピールする方法と書き方!例文3選もご紹介」の記事でも解説しています。書き方を学び、内容をうまく伝えられるようにしておきましょう。

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セールスポイントを効果的にアピールするためのコツ

セールスポイントをアピールするには、キャッチコピーを作ったり、志望動機と関連させたりと工夫する必要があります。

ここでは、効果的にアピールするためのコツを3つ紹介するので、参考にしてください。

セールスポイントは1つに絞る

アピールするセールスポイントは、1つだけにしましょう。複数のセールスポイントを伝えてしまうと、どれも印象に残らないからです。

たとえば、「私のセールスポイントは積極性とコミュニケーション能力と忍耐力です」と伝えられても、どれが一番の強みかわかりません。強みは1つに絞り、具体的にアピールするようにしてください。

キャッチコピーを添える

キャッチコピーにして伝えると、印象に残りやすいのでおすすめです。一言で伝えるとインパクトがあり、アピールしたい内容を簡潔に伝えられます。

例えば、「継続力なら誰にも負けません」のような短くてわかりやすいキャッチコピーがおすすめです。

よくあるセールスポイントはほかの就活生と被る場合も多く、差別化が重要です。キャッチコピーで伝えれば、自分にしかないセールスポイントとしてアピールできるでしょう。

キャッチコピーについては、「就活で効果的なキャッチコピーとは?作り方のポイントと例文をご紹介」の記事で解説しています。作り方がわからない場合は参考にしてください。

志望動機と関連させる

セールスポイントは、志望動機と関連させると一貫性を持たせられるのでおすすめです。志望動機とセールスポイントの両方で説得力が増すメリットもあります。

セールスポイントだけではなく、志望動機でも同じ強みをアピールしましょう。エントリーシートや履歴書全体で一貫性があれば、軸がぶれていないと評価してもらえます。

志望動機の作り方については、「履歴書の志望動機を書くコツとは?魅力的に仕上げるポイントを解説!」の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてください。

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セールスポイントを考える際の注意点

セールスポイントを考える際は、志望企業に合うかどうか、具体的なエピソードがあるか、などに気を付けるのがポイントです。

ここでは、セールスポイントを考える際の注意点を3つ解説するので、参考にしてください。

企業や職種に合うものを選ぶ

セールスポイントは、志望企業や職種に合うものにしましょう。優れた強みやスキルがあっても、仕事で使えない場合は評価されません。

営業であれば行動力や目標達成意欲、エンジニアであれば継続力や改善力などを指します。

セールスポイントでは、「強みやスキルを活かして活躍できそう」と思ってもらうことが大切です。「どの場面で活かせるのか?」を第一に考えて、セールスポイントを選びましょう。

具体性のないエピソードは評価されない

あいまいなエピソードで強みを伝えても、評価されません。具体的に、強みやスキルを発揮したエピソードを伝えてください。

たとえば、「行動力を発揮して、仕事で成果を出しました」だけでは、どのような行動をしたのか、どのような成果を出したのかわかりません。「具体的なエピソードがないのでは?」と思われてしまいます。

「お客さま一人ひとりにお話を伺う行動力で、ニーズを察知し、売上増加に貢献しました」のように、具体的に伝えるのがポイント。あいまいなエピソードでは印象に残らず、差別化もできないので気を付けてください。

わかりやすい文章でまとめる

内容を理解しやすいように、わかりやすく、簡潔にまとめましょう。話がダラダラとしていると、アピールポイントが伝わりません。

わかりやすく伝えるには、PREP法がおすすめ。「Point(主張)」「Reason(理由)」「Example(例)」「Point(結論)」の順番で伝えましょう。

また、ロジカルシンキングを身に付け、論理的に伝えるのもポイントです。「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」を参考に、論理的に考える力も身に付けておきましょう。

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履歴書に書けるセールスポイントの例文

ここでは、履歴書にも書けるセールスポイントの例文を紹介します。セールスポイントは、面接だけでなく履歴書やエントリーシートでも聞かれる内容です。伝え方の例を知り、アピールに役立ててください。

行動力をアピールする際の例文

私のセールスポイントは、思い立ったらすぐに動ける行動力です。

学生時代は飲食店でアルバイトをしていました。現在事業拡大に伴い新規事業が立ち上がることが多い貴社において客足が減り、売上が落ちていることは課題だと感じていました。そのような課題から、接客の質を向上したり、新しいメニューを考案したりして、新規顧客の獲得に務めていました。

その結果、客足が増え、お店の月間売上も100万円から150万円まで伸ばすことができました。
この行動力を活かして、貴社の売上に貢献したいと考えています。

努力をアピールする際の例文

私のセールスポイントは、何事も諦めずに努力できることです。

学生時代は、バスケットボール部に所属していました。バスケットボール部の強豪校であったこともあり、部員一人ひとりのスキルが高く、レギュラーになれずに悩んでいました。

そのとき、このままではダメだと考え、悔しい気持ちをバネにして部活以外でも個人練習を行いました。具体的には、自分なりに強い部員のプレーを研究したり、ほかの部員に練習に付き合ってもらったりしました。

その結果、技術が上達し、ほかの部員とも肩を並べられるくらい強くなり、半年後にはレギュラー入りを果たすことができました。

何事にも努力し続けられるこの強みを活かして、貴社でも困難を乗り越え、成果を出したいと考えています。

パソコンスキルをアピールする際の例文

私のセールスポイントはパソコンスキルです。MOSの上級資格を取得しています。

大学時代には、アルバイトとして、運送会社の経理を任されていました。Excelを用いた経理処理から、Wordを用いたレター作成などを得意にしています。

このパソコンスキルを活かして、貴社の事務職でも正確に効率的に業務を行い、活躍したいと考えています。

パソコンスキルをアピールしたい方には、「就活で問われる『PCスキル』ってなに?具体例や証明に便利な資格を紹介」の記事がおすすめです。

英語力をアピールする際の例文

私のセールスポイントは、英語力です。日常会話は問題なくでき、TOEICでは、850点のスコアを持っています。

高校生のころに、英語力を身に付けたいと思い、毎日5時間勉強をしました。その結果、高校3年生にはTOEICで850点を取得しました。大学入学後も英語の勉強に励み、留学した経験もあります。

貴社でも、この英語力を活かして、海外進出に貢献していきたいと考えています。

就活で求められる英語レベルについては、「就活に必要な英語レベルは?評価される職種やアピールのコツを解説!」の記事で解説しています。

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魅力的なセールスポイントをアピールできれば、企業からの評価は高まります。企業が求める人物像や、仕事に必要な能力は何かなどを考えてアピールをしましょう。自分の強みと企業のニーズを考えたアピールが重要です。

もし、セールスポイントが思いつかない場合には、就活エージェントに相談してみましょう。キャリアチケットは、あなたの志望企業に合わせてどのようなアピールが効果的かを考えます。

また、キャリアチケットでは、志望動機の添削や面接対策なども実施。内定獲得に向けて総合的にサポートするので、就活を成功させたい方はぜひご相談ください。

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