このページのまとめ
- 就活で主張する長所が思いつかない場合、短所をポジティブに言い換える
- 就活における長所は、希望先の企業が求める人物像と合致させることが大切
- 就活で長所を聞かれたときは、分かりやすく伝えるために結論を最初に話すと良い
就活の履歴書や面接で必要な長所に対し、「自分の長所が見つからない…」と不安に思う就活生は多いのではないでしょうか。このコラムでは、長所の例文とともに、書き方や見つけ方を紹介します。自分の長所であれば何でも答えていいというわけではありません。企業の求める人物像と合致させることが重要です。このコラムで長所の書き方や見つけ方、注意点をチェックして、選考突破に繋がる回答をしましょう!
- 就活で長所と短所を聞かれる理由
- 十分に自己分析できているか知る
- 企業の求める人材に合うか確認する
- 長所を見つける3つの方法
- 1.思いつく限りの短所を書き出す
- 2.過去に頑張ったことや成功したことを振り返る
- 3.普段一緒に居る人に聞いてみる
- 就活でアピールできる長所26個一覧
- 自身に働きかける長所
- 周りに働きかける長所
- 問題に働きかける長所
- 長所と短所の書き方
- 1.結論は最初に持ってくる
- 2.具体的なエピソードを入れる
- 3.会社でどう活かすか
- 就活で使える長所と短所の例文
- 「柔軟性」を長所にした例文
- 「計画性」を長所にした例文
- 「抱え込みやすさ」を短所にした例文
- 「心配性」を短所にした例文
- 就活で長所・短所を回答するときの3つの注意点
- 1.具体的なエピソードがない
- 2.結論が1番にきていない
- 3.希望先の企業が求める人物像と合致しない
- 長所と自己PRの違いを知っておこう
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就活で長所と短所を聞かれる理由
就活で企業が長所と短所を聞くには、以下のような理由があります。これらの理由を踏まえた上で回答を考えてみてください。
十分に自己分析できているか知る
自分のことを理解しているか、思い込みで長所を捉えていないかを確認しています。理由を添えずに長所を伝えると、説得力がなく「嘘をついているのでは?」と思われてしまうでしょう。
自己分析で学生時代の勉強や部活動、アルバイトなどを振り返り、具体的なエピソードから長所を見出すことが大切です。
また、長所・短所それぞれ最低3つは答えらえれるよう準備しておくといいでしょう。実際に面接で聞かれることがあります。1つ答えるときよりも3つ答えるときは、より一層客観的に自己理解できているかが見られています。
企業の求める人材に合うか確認する
長所を聞くことで、企業の仕事内容や社風に合う人材かをチェックしています。ほかの就活生にはない突出した長所を述べたとしても、応募先企業の仕事に活かせない場合は高評価を得るのが難しいでしょう。「すぐに退職してしまうのでは」「社内の雰囲気になじめないのでは」と不安を与える恐れもあります。
ニーズに沿った長所を伝えるために、企業のWebサイトや会社説明会などを活用し、企業研究を十分に行いましょう。
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長所を見つける3つの方法
「自分の長所が見つからない…」という人に向けて、見つける方法を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.思いつく限りの短所を書き出す
思いつく限りの短所を書き出し、ポジティブに言い換えられるものがないか探してみましょう。長所は思いつかないけど短所なら出てくるという人は多いのではないでしょうか。
自身が短所だと感じていることが、言い換えれば長所になることがあります。たとえば、「流されやすさ」が短所の場合は、ポジティブに言い換えると「周りの意見を尊重できる」という長所にすることが可能です。書き出した短所はポジティブに言い換えて長所にしてみてください。
2.過去に頑張ったことや成功したことを振り返る
過去に自分が頑張ったことや、大変だったことを振り返ることで、長所を見つけることが可能です。そのときにどのようなことを考え、どう行動に移したかという部分には長所が関係していることも。
たとえば、「学生会に所属して、学園祭を盛り上げた」という成功体験がある場合、「上の立場になり、期日までに準備を計画的に進められる」「周囲と協力して、1つの目標を進められる」などの長所を見出せます。
自分の過去を振り返り、印象に残っていることを掘り下げることで、長所に繋がるでしょう。
3.普段一緒に居る人に聞いてみる
「自分の長所は何か」「自分はどんな人間か」を普段一緒にいる人に聞くことも一つの手です。よく一緒に行動する友達や家族は、自分では知らない長所を知っていることもあります。このように自分について周囲に尋ねることは、単純に客観的な意見を得られるだけでなく、他社から見てどう思われているかもわかっていることも自己理解として重要です。面接でも採用担当者から「周りからどんな人と思われますか?」と聞かれることはありますので、周りから見る自分はどんな人間かは把握しておくといいでしょう。
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就活でアピールできる長所26個一覧
以下は就活でアピールできる長所の一覧です。自分に当てはまる要素があるかチェックしてみてください。
自身に働きかける長所
・真面目さ
・正確さ
・忍耐力
・努力家
・前向き
・継続力
・向上心
・挑戦心
・粘り強さ
・素直さ
・責任感
・探究心
・几帳面
周りに働きかける長所
・リーダーシップ
・コミュニケーション能力
・協調性
・柔軟性
・主体性
・行動力
問題に働きかける長所
・洞察力
・創造力
・提案力
・分析力
・説明力
・課題解決力
・計画性
自分に当てはまる長所はありましたか?この一覧を参考に自分の特徴を捉え、企業で活躍する姿に繋がるような長所を見つけましょう。
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長所と短所の書き方
長所と短所の書き方を紹介します。どちらも先頭に結論を持ってくることが重要です。面接官が結論と根拠が捉えやすい書き方をしましょう。
1.結論は最初に持ってくる
結論を最初に持ってきます。文章の始まりは「私の長所(短所)は〇〇です。」という形にすると良いでしょう。結論を先に述べると、聞く側である面接官にとって話の着地点が掴みやすく、わかりやすい文書にできます。
また結論から話すというのは、長所・短所だけでなく志望動機や自己PRにも求められる書き方と話し方です。就活で重要なポイントになるため、あらかじめ押さえておきましょう。
2.具体的なエピソードを入れる
なぜ長所や短所といえるのか、根拠となるようなエピソードを入れてください。具体的なエピソードがないと長所は「自称」の扱いになり、信頼性が低くなるため気をつけましょう。エピソードは以下の流れで話を組み立てると、わかりやすくなります。
・1.長所を発揮した場面
・2.長所を発揮するきっかけ
・3.自分がとった行動
・4.長所を発揮したことで得られた成果
ただし、具体的なエピソードを長々説明しないように注意してください。順序どおりに話しても、内容が長過ぎると、面接官にとって聞き取りにくい話になるからです。
3.会社でどう活かすか
最後は、長所を仕事にどう活かすか、または短所をどう改善していくかで締めましょう。長所は企業に貢献できるように、短所は具体的な改善策を盛り込む回答にすると高評価に繋がります。
この際、短所の改善策はただ改善行動を述べるのではなく、実際にその企業で働くことを想定したとき、自分の弱みがどんな業務で壁にぶつかりそうか(困りそうか)、改善が必要かを述べた上で改善行動を書くと自己理解+仕事理解度も伝わるのでおすすめです。
このような3つの順序で述べたうえで、企業に活躍できるイメージを明確に持たせられると良い自己アピールといえます。
▼関連記事履歴書の長所はどう書く?なぜ聞かれる?新卒向けに書き方のポイントを紹介
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就活で使える長所と短所の例文
長所と短所の例文を紹介します。回答を考えるときの参考にしてみてください。
「柔軟性」を長所にした例文
私の長所は柔軟性を持って考えられることです。私は大学の学園祭でステージを準備する役目がありました。
副リーダーの立場として動く中で「材料を購入するときは顧問に直接相談する」という学園祭のマニュアルが準備を遅らせていました。顧問とは毎日会えるわけではなく、相談するまでに時間がかかるからです。そのため、顧問に相談して「購入するときは顧問にメールで相談する」という内容に変更してもらいました。その結果、滞っていた準備がスムーズに進められ、期日までにステージを準備できました。
私は、この柔軟性を持って考えられる力を活かし、広い視野で問題を捉えて、円滑に仕事が進められるように尽力したいと思っております。
「計画性」を長所にした例文
私の長所は、目標に向けて計画を立て、確実に達成する計画性があることです。私はTOEICのスコアが現在750点ですが、初めて試験を受けたときは400点でした。そのため、半年間で点数を350点あげる計画を立てました。
大学もあったため、授業の隙間時間や通学時間も計画に入れたことが正確な計画を立てられたポイントだと思っております。時間と範囲を細かく決めて勉強することで、気が向かずに勉強しないことも防げ、結果、半年後の試験で750点取れました。
貴社に入社したら、この計画性を活かし目標に向かって着々と進んでいけるように、邁進していきます。
「抱え込みやすさ」を短所にした例文
私の短所は、何事も抱え込みやすいところです。私は、「せっかく自分に任せてもらえたことは最後までやり抜きたい」という思いが強く、自分のやることがたくさんあっても、誰かに助けてもらおうとしませんでした。
しかし、1人で抱え込んで周りに相談しないことは、周囲の状況の把握を遅らせることに繋げていました。私は、ほかに手の空いている人が居たにも関わらず1人で抱え、早くできた仕事に余計な時間をかけてしまい反省しました。今では、進行状況や自分が抱えていることを、積極的に周りと共有することで、抱え過ぎを解消しています。
「心配性」を短所にした例文
私の短所は、心配性な性格であることです。私はゼミの発表で、毎回大きなプレッシャーを感じ、前日の夜は眠れないほど緊張してしまいます。その中で、一度、発表に必要な資料を持ってくるのを忘れてしまい、周囲に迷惑をかけてしまいました。
そのあと、私は「毎回不安を抱えているけど、不安を解消するための行動はしていない」ことに気づきました。今では不安なことがあれば、何が不安なのかを紙に書き出して可視化できるようにしました。
自分で解決できる不安は消していくことで、無駄な不安に苦しめられることが減りました。これからも、不安があるときには一度書き出し、目で見て判断することで解消していきたいと思います。
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就活で長所・短所を回答するときの3つの注意点
就活の場で長所・短所を回答するときには、企業の求める人物像とすり合わせることや、結論を1番に持ってくるなどの注意点があります。以下に詳しくまとめたので、自分の回答が当てはまっていないか確認してみましょう。
1.具体的なエピソードがない
長所も短所も、具体的なエピソードがないと、内容の信憑性が低くなります。回答を作成するときは、具体的なエピソードが盛り込める長所・短所を選んでください。
短所のときのエピソード
短所の場合は、短所だけを述べるとマイナスイメージにしかなりません。短所を述べたあとには、「これからどう改善していくか」という具体的な策を提示することが大切です。
長所のときのエピソード
長所の場合は、客観的なエピソードが重要です。主観的な意見ばかりの回答では、面接官から「自分を客観的に見られない」という評価をされてしまいます。「長所を活かした結果」を入れると客観的なエピソードになります。
2.結論が1番にきていない
結論が1番にきていない場合、非常に分かりにくい文章です。エピソードや理由から始めてしまうと、面接官は何について説明しているかが分からず、理由の把握も疎かになります。
面接の回答や履歴書では、分かりやすく簡潔に伝えることが大切です。長所・短所で結論を後回しにして長々と説明すると、面接官に「社会人に必要な回答力が低い」という評価に繋がる恐れもあります。簡潔な文章で、面接官に長所・短所をアピールしましょう。
3.希望先の企業が求める人物像と合致しない
アピールした長所・短所が、希望先の企業が求める人物像と合致していない場合、高い評価は得られません。自分の長所や短所をいくつかピックアップし、企業の求める人物像に近いものを選んでください。そのためには企業研究が欠かせません。企業のWebサイトを見たり、OBやOGに話を聞くなどして企業の情報を集めましょう。
就活で聞かれる長所・短所は、単純に答えれば良いというわけではなく、企業に対しても考慮した回答が必要なため注意してください。
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長所と自己PRの違いを知っておこう
企業にとって、長所は「応募者の性格や人柄」、自己PRは「応募者が企業にアピールしたい良さ」を知るために質問します。就活生にとっては長所も自己PRも、どちらも自分の良さを主張する項目のため、同じ内容になってしまう人も多いでしょう。
しかし、長所と自己PRの内容が被ることは避けてください。せっかく与えられているアピールポイントで同じことを主張することは、面接官に「熱意がない」と捉えられる可能性があるからです。
長所と自己PRを考えるときは、いくつか自分の長所をピックアップして、それぞれ被らない内容にすると効果的なアピールになるでしょう。
本記事の執筆者
梶川沙綺(かじかわさき)
就職活動の軸は「20代の若いうちに圧倒的成長」を掲げ、新卒でレバレジーズ株式会社に入社。年間1000名以上の就活生の支援を行い、入社3年目で神戸支社の立ち上げに携わる。現在は本社でサービスの向上にも関わりながらキャリアコンサルタント国家資格取得に向けてスキルアップ奮闘中。
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