自分のいいところの見つけ方!面接でのアピール方法や長所の例を紹介

このページのまとめ

  • 自分のいいところが思いつかない人やわからない人は多い
  • 自分のいいところ見つけ方は、自己分析や他己分析がカギになる
  • 面接で自分のいいところや短所を聞かれる理由は、企業や仕事との相性を確認するため

自分のいいところの見つけ方!面接でのアピール方法や長所の例を紹介のイメージ

自分のいいところが思いつかない方は、自己分析を行い、アピールポイントを見つけましょう。就活は面接やESで長所や短所に関する質問が多く、苦手意識を持つ方も多いようです。長所がわからない場合は、習慣や褒められた経験を思い返してみてください。

この記事では、自分のいいところの見つけ方や長所が見つかる例、面接でアピールするコツを紹介しました。面接でアピールできる長所を探し出し、選考を突破しましょう。

長所の見つけ方とアピール方法を教えてもらう

   
目 次

自分のいいところが面接で問われる理由

自分のいいところ(長所)に関する質問が面接で頻出する理由は大きく2つあります。面接でアピールできる長所を探す場合は、この質問の意図を知ることが大切です。

自己分析を行い自分を客観視できているか確認するため

企業は長所を質問することで、候補者が自分の性格について客観的に理解できているかを見ています。社会人として仕事をする場合、自分の置かれている状況を的確に判断する自己分析力が必要なためです。

自分の長所を知っていると、入社後に強みを活かして活躍の場を広げられます。自分の性格を十分に理解していない場合、仕事で問題が生じたときになぜ失敗したのかを考えられず、仕事に支障が出る可能性があると判断されるでしょう。

企業の社風や募集職種との相性をみるため

採用担当者は候補者の長所から、企業の社風や募集職種、職場のチームとの相性などをチェックします。入社後の立ち回りや適性を判断するためです。

たとえば、「個人の実力主義」の会社で、チームワークを連想する「協調性」はあまり効果的なアピールにはなりません。反対に、「職場全体で一つのプロジェクトを達成する」という風土のある会社では、「協調性」は一つの武器になるでしょう。

自分のいいところをただ述べるだけでは、長所に関する回答としては不十分です。企業との相性も考慮する必要があることを覚えておきましょう。

面接で長所を伝える方法については、「自分の長所の見つけ方とは?伝え方のポイントや例文も紹介」も参考にしてください。

長所の見つけ方とアピール方法を教えてもらう

 

自分のいいところの見つけ方!自己分析や他己分析がカギ

自分のいいところを見つけるためには、自己分析や他己分析が大切です。自己分析では、自分で自分の性格を理解できます。他己分析では、他人からの評価が分かります。

ここでは、自分のいいところ、つまり長所を見つけるヒントを6つご紹介します。「自分に長所なんてあるの?」と不安な人は、下記を参考に自分らしい性格を探してみましょう。

1.自分の性格や趣味、好きなことを書き出す

自分のいいところを探すためには、「自己分析」が有効です。自己分析といってもあまり難しく考えなくてOK。初めに、自分の性格や趣味、好きなことなどを書き出してみてください。「よく笑う」「筋トレが趣味」「映画が好き」など、些細なことでもOKなので、自分の日常を振り返ってみましょう。

次に、書き出したものを深掘りし、長所に変換してみてください。以下のようなイメージでやるといいでしょう。

・よく笑う→小さいことを気にしない→ポジティブ
・筋トレが趣味→毎日続けている→体力と継続力がある
・映画が好き→年間100本見る→研究熱心

最後に一言で長所をまとめれば、「私の長所は△△です」と面接の受け答えの冒頭で伝えられます。

2.人から褒められた経験を思い出す

自己分析では、人から褒められたことや感謝されたことを思い出し、そこから長所を探ってみましょう。

「電車で妊婦さんに席を譲って周りにいた年配者から褒められた→気配りができ行動力がある」
「友人の相談に親身になって対応したところ、その友人から感謝された→相手の立場で物事を考えられる」

人から褒められたり感謝されたりした性格は客観的な意見なので、信頼性の高い長所になります。

3.友人や家族に自分の長所を聞く

どうしても自分のいいところが見つけられない場合は、友人や家族といった身近な人物に自分の長所を聞いてみるのも手です。

この方法は「他己分析」といい、他人からの客観的な評価を分析して自分の性格や価値観を探ります。一人で考えることに行き詰まったときは、周囲との関わり合いから長所を探してみましょう。

4.理想が高い場合は少しハードルを下げる

高い理想を持っていたり完璧主義だったりする人は、自分のいいところに気づきにくい場合があります。「長所はこうでなければならない」「失敗してしまったことは長所ではない」という思いが強いためです。

そんな人は、理想とする性格のハードルを少し下げてみるのがおすすめ。失敗したことではなく、うまくいった出来事に注目して自己分析をすると、今まで気づかなかった長所が見えてくるでしょう。

5.短所を長所に変換する

自己分析を行う過程で、自分のいいところは思い浮かばないけれど、悪いところはすぐに出るという場合もあります。そんなときは、以下のように、短所を長所に変換してみましょう。

・優柔不断でマイペース→物事に慎重に取り組める
・心配性→計画性がある
・流されやすい→協調性がある
・計画性に乏しい→行動力がある
・神経質→几帳面でミスが少ない
・長続きしない→瞬発力がある

短所と長所は表裏一体の関係です。短所は視点を変えるだけで長所に変換可能なので、自分のいいところを探す一つの方法として試してみると良いでしょう。

短所を長所に言い換える方法については、「自己PRと長所の違い|短所を「強み」につなげる書き方と例文を紹介」も参考にしてください。

6.なりたい自分を想像する

どんなに自己分析をしても「自分にはいいところがない…」と感じてしまう人は、今まで何かに打ち込んだ経験がないだけの場合も。これから就職するにあたって、「こんな自分になりたい」というイメージを持ってみてください。

・大きな仕事を達成させたい→資格取得など一つのことに打ち込み達成する
・仕事とプライベートを両立させたい→趣味を持ち、学業と両立させる

掲げた将来像(目標)に近い行動を取り、達成に向かって努力してみましょう。達成経験を積めば、それ自体が就活でアピールできる長所になるはずです。

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自分のいいところが思いつかない理由

ここでは、自分のいいところが思いつかない理由を紹介します。

自分のいいところがないと思い込んでいる

自分にはいいところがないと思い込んでいる人が多いようです。「まさか自分に長所があるわけがない」と思っていると、長所や強みを思い出すことが難しいでしょう。

しかし、いいところを探してみると、自分が想像していなかった性格が見つかる場合もあります。自分史で経験や成功体験を振り返りましょう。

当たり前に行動しているため長所と気付けない

普段から当たり前に行動していると、その行動が長所でも気付かない場合が多いです。習慣づいていることを振り返って客観視することが難しいためです。

毎日早起きして読書をすることが習慣な方は、毎日早起きができる点や目的のために早起きできる点が長所といえます。

自分にとっては当たり前の行動でも、他の人にはできなかったり、難しかったりする場合があります。自己分析を徹底的に行い、日々のルーティンを見返してみましょう。

自己肯定感が低く素直に長所と認められない

自己肯定感が低い方は、自分のいいところを素直に認められない場合があります。短所ばかりが目につき、長所に目がいかないことも。自己肯定感が低い方は、マイナス思考になりやすいためです。

例えば、周りの友人や家族から性格を褒められると、「本当に?」「気を遣ってるんじゃないか」と疑ってしまう人が当てはまるでしょう。

周りから言われたことを信じることも大切です。他己分析に協力してくれた方の意見を素直に受け止め、本当の自分を理解しましょう。

自分のいいところが見つからない方は、「「見つからない」「思いつかない」自己PRの解決法とは」も参考にしてください。

長所の見つけ方とアピール方法を教えてもらう

 

自分のいいところを表す言葉の例

ここでは、採用面接でアピールしやすい長所をご紹介します。長所探しに苦戦している人は、以下を参考に自分のいいところを探してみてはいかがでしょうか。

チームワークを大切にできる「協調性」

採用情報に、「職場のチームワークが魅力」「チームで一丸となって目標を達成」といった記載がある企業には、協調性のアピールが有効です。

協調性がある人とは、意見が異なる相手や立場の人とも円滑にコミュニケーションを取り、目標を達成できる性格を持つ人を示します。

ただし、「周りの意見に合わせる」「周囲と足並みを揃える」などのアピールは、「ただの流されやすい人」と思われてしまうので注意が必要。協調性だけでなく、自発的に仕事に関わる姿勢を見せましょう。

協調性については、「協調性の意味とは?特徴や面接でのアピール方法を解説」も参考にしてください。

信頼関係を築ける「コミュニケーション能力」

コミュニケーション能力は、どのような仕事においても長所としてアピール可能です。とりわけ営業職や接客・サービスの分野で重宝されます。

ビジネスにおけるコミュニケーション能力とは、相手の話からニーズを引き出す能力や相手を納得させる交渉力、信頼関係を築く力などです。

アピールする際は、「コミュニケーション能力がある」とそのまま伝えず、以下のような具体的な表現を心がけましょう。

・相手の立場になって考えられる
・相手に配慮のある言動ができる
・どんな人とも良い関係性を築ける

コミュニケーション能力については、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」も参考にしてください。

我慢強く頑張れる「忍耐力」

我慢強く頑張れる「忍耐力」は重要な長所になりえます。勤務態度や仕事に取り組む姿勢において、「困難な状況でも諦めずに続けられる」と捉えられるためです。

忍耐力が評価される仕事として挙げられる事務職や配送ドライバーは、ルーティンワークで地道な作業が必要といえます。また、公務員や金融業の職員は、堅実に仕事へ取り組む姿勢が評価されるでしょう。

「逆境や困難にも諦めずに立ち向かえる性格」「厳しい状況下でも目標に向かって努力できる性格」といった忍耐力がうかがえるエピソードを交えて伝えてください。

真面目で逃げ出さない「責任感」

「責任感」を持って働くことは、社会人になるうえで大切な要素です。「真面目」「結果を出す」といったイメージにもつながるため、職種を選ばずアピールできます。

伝える際は、「自分に与えられた役割を途中で投げ出さずに最後まで全うできる」など、責任感の高さをアピールできる内容にするのがポイント。また、一見短所として見られる「抱え込みやすい性格」は、「責任感がある性格」と変換することもできるでしょう。

面接で責任感をアピールする際は、「自己PRで責任感の強さをアピールするときのポイントを例文とともにご紹介」も参考にしてください。

積極的に物事を実行できる「行動力」

自分の長所として、積極的に物事を実行できる行動力は、大切な要素の1つです。行動力とは、自ら考え実行し、成果を出すことを意味します。

以下の性格を持つ人材を求める企業では、行動力のアピールが効果的でしょう。

・新しい分野に物怖じせず挑戦できる
・フットワークの軽さがある
・バイタリティが高い

行動力は、「柔軟に新しいものを取り入れられる性格」という長所として、言い換えることも可能です。また、「飽きっぽい性格」「計画性がない性格」などの短所の言い換えとして使えるでしょう。

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自分のいいところを面接で効果的にアピールするコツ

面接で自分のいいところを効果的にアピールするコツをご紹介します。長所は、「特別で一目置かれる性格」である必要はありません。何気ない長所も、ポイントを押さえれば面接官に響くアピールになるので、ぜひ実践してみてください。

アピールする長所は一つに絞る

自分の長所が複数あった場合でも、企業にアピールする長所は一つに絞りましょう。長所をいくつも連ねてしまうと、一つひとつの長所がぼやけてしまいます。

「責任感と忍耐力を兼ね備え、なおかつ行動力もあり、ときには協調性を重んじ…」と伝えても、「結局長所はどこ?」といった状況になりかねません。

また、採用担当に「結局何が言いたいのか分からない」というマイナスの印象を与える可能性も。長所は、応募先企業の社風や志望職種に合わせ、一つに絞るようにしましょう。

その長所を選ぶに至る具体的な根拠を示す

自分の長所を選んだ、具体的な根拠を示すよう意識しましょう。先述したように、根拠がない限り、採用担当者に「自分でそう思っているだけなのでは?」と思われてしまう可能性があります。

「自称」と判断されないよう、長所を選んだ具体的なエピソードを添えてアピールするようにしてください。

結論から伝える分かりやすい構成を意識する

自分のいいところを答えるときは、「結論→根拠→仕事にどう活かすか」の構成にするのがポイントです。「長所は△△です。なぜなら~」という形にすることで印象づけられるうえ、その後の話が分かりやすくなります。

結論を最後にすると、要点が途中でぶれてしまったり見失ってしまったりすることもあるので、次のような構成を意識してみてください。

1.結論

まずは結論として面接官に自分のいいところを一言で伝えましょう。

2.長所を裏付ける根拠

結論を伝えたあとは、自分のいいところを裏付ける根拠が必要です。結論の次に、理由を必ず付け加えましょう。

根拠は、「3ヶ月間連続で売上がアップした」「前年よりも入場者が10%増えた」「2倍の練習量をこなして準優勝を勝ち取った」というように、具体的な数字を用いて説明すると説得力が増します。

3.仕事にどう活かすか

長所とその根拠を伝えても、「それで?」と思われてはいけません。自分のいいところを、入社後の仕事でどう活かすのかを伝えてください。

結論を述べたあとは、それを裏付ける具体的なエピソードと仕事への活かし方を伝えましょう。仕事への活かし方は、応募先企業で達成できる内容を考えることが大切です。入社後に達成できそうにない性格を伝えても、「自社について理解していない」と悪印象を与えるので避けてください。

自信をもって回答する

自分のいいところを伝える際は、ハキハキと自信を持ってアピールしましょう。「自分は…えっと…その…」と細切れになってしまったり、下を向いて話したりすると、「嘘をついている」「入社意欲が低い」と判断される恐れがあります。

自信を持つには、普段から表情や姿勢、声の大きさに注意するのはもちろん、面接対策を徹底しておくことが重要です。人前で緊張してしまう場合は、家族や友人に面接官役を頼んで、繰り返し練習しておくと次第に慣れてくるでしょう。

自信が持てない方は、「就活で自信がない学生必見!原因と対策を知って前向きに就活を進めよう」で原因と対策を紹介しているので参考にしてください。

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自分のいいところを面接でアピールする際の注意点

ここでは、自分のいいところを探す際の注意点として、就活の場にふさわしくない長所をご紹介します。見つけたいのはあくまで就活でアピールするための長所なので、以下のNG長所には気をつけてください。

仕事に活かせない長所は避ける

仕事に活かせない長所は就活の場にふさわしくありません。仕事と関係のない長所は、ほかの就活生と被らなかったとしても、「質問の意図を理解していない」とマイナス印象を与えてしまいます。

「たくさん食べる」「歩くのが早い」など、仕事に関係のない回答は避け、仕事に役立つ長所を選ぶよう意識しましょう。

採用リスクがあると判断されないように伝える

長所を伝える際は、ギャンブル関係や公序良俗に反すると判断される内容を避けてください。仕事に支障が出る恐れがある「短所」と判断されるためです。

たとえば、「ギャンブルが強い」「どれだけ飲んでも二日酔いをしない」など。採用面接では、誠実さも見られます。採用リスクを懸念されて「短所」になりうる内容は避けましょう。

企業の価値観とマッチしない長所は避ける

企業の価値観や経営方針とマッチしていない長所も避けましょう。短所として捉えられる可能性があります。

堅実な企業で「冒険心」をアピールしたり、革新的なベンチャー企業で「コツコツと努力できる」などを売り込んだりしても、印象に残らない可能性が高いです。

企業が求める人物像を知るためにも、必ず企業の公式Webサイトや採用情報などをチェックしましょう。

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自分のいいところ・アピールポイントを見つけたい方へ

自分のいいところが思いつかない就活生は、自己分析や他己分析を徹底的に行うことが大切です。過去の経験や小さな成功体験から、自分の長所を見つけてください。長所が思いつかない方は、短所の言い換えも試しましょう。

一方で、自分のいいところが見つからず、一人ではその長所を認められない場合もあるでしょう。そのような就活生には、就職支援サービス「キャリアチケット」がおすすめです。

キャリアチケットでは、自分の長所を見つけるための自己分析のお手伝いや応募書類の添削など、就活に関するサポートを無料で行います。自分のいいところが思いつかずに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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