自己PRでコミュニケーション能力を伝える方法は?具体化のポイントを解説

このページのまとめ

  • 「コミュニケーション能力」だけでは抽象度が高いため、具体的な表現が欠かせない
  • コミュニケーション力とは、伝える力だけでなく聴く力も含まれる
  • エピソードを盛り込む際は、シーンが思い浮かぶように具体性を持たせることが重要

自己PRでコミュニケーション能力を伝える方法は?具体化のポイントを解説のイメージ

「自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいけど書き方に悩む」「表現がありきたりで差別化できない」など、まとめ方に悩む人は多いです。自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際は、どのような力であるか具体化させることが重要です。

この記事では、ビジネスに必要なコミュニケーションとは何か、自己PRに書く際のポイントを紹介します。最後まで読めば、説得力のある自己PRを書けるようになるでしょう。

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目 次

「コミュニケーション」は範囲が広い言葉

一口にコミュニケーション能力といっても、その実態はさまざまです。学生の間では、誰とでも良好な関係をすぐに構築できる能力のことを「コミュ力が高い」と呼ぶケースも多いでしょう。

コミュニケーションは、自分以外の他者に対して、自分の考えや気持ち・感情を伝えるものです。コミュニケーションをとる際は必ず相手が存在し、言葉や文字だけでなくボディランゲージも含みます。つまり、コミュニケーションという言葉の意味や範囲は、思った以上に広いのです。

同年代でコミュニケーションをとれることが、ビジネスにおいても有効とは限りません。自分なりのコミュニケーションとは何かを明確にして、どのように企業で活かせるかを具体的に伝えないと、強みとして評価してもらえない可能性があります。

自分の強みを言語化するには自己分析が欠かせません。自己分析の進め方は「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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ビジネスで求められるコミュニケーション能力

ビジネスで求められるコミュニケーション能力は一言で表せず、学生時代のように、良好な人間関係を構築できることだけが求められるわけではありません。

社会人として働く際は、さまざまな考え方を持ち、年齢や立場が異なる多くの社員と関わりながら成果を出す必要があります。また、クライアント企業や各顧客とのコミュニケーションも不可欠です。

・学生の場合:同年代の学生、アルバイト先の先輩や社員など、比較的限られた範囲
・社会人の場合:30代前後の比較的近しい先輩だけでなく、親世代の社員もおり、立場もさまざま

上記のように、学生と社会人との間では接する人の年齢層が大きく変化します。年齢や立場、価値観の違いなどもありながら、企業・組織として目標達成に向けて仕事を進める点は前提として覚えておきましょう。自分の強みであるコミュニケーション能力が、仕事をするうえでどう活かせるのか。入社後をイメージして具体的なエピソードを添えられると、面接官に伝わる自己PRになるでしょう。

自己PRのまとめ方は「受かる自己PRのまとめ方と分かりやすく伝えるポイントを解説【例文付き】」の記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

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自己PRで伝えるコミュニケーション能力には2種類ある

自己PRでコミュニケーション能力の高さをアピールする際は、伝える力が強いのか、聴く力が強いのかを考えたうえで伝えましょう。ここでは、自己PRで伝えられるコミュニケーション能力を2つに分け、それぞれを詳しく解説します。コミュニケーション能力を具体化させて、どのようなことが得意なのか考えてみましょう。

伝える力

自己PRに盛り込みたいコミュニケーション能力は、「伝える力」としてアピールできます。コミュニケーションとは自分の考えや感情を伝えるもので、言葉の定義としても理解しやすいでしょう。

たとえば、ある学生は、プレゼンテーションの場で何かを伝えるときにコミュニケーション力を発揮しているといいます。その学生は、表情や言葉の強弱の付け方など「伝え方」に強みがあるといえるでしょう。

・営業で顧客に対して提案する
・社内でプレゼンをして合意を得る
・上司に対して進捗を報告する

上記のように、ビジネスではさまざまな場面で伝える力が必要とされます。自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際は、伝える力を仕事でどのように活かせるかも盛り込んで、入社後に活躍する姿をイメージしてもらえるようにするとよいでしょう。

聴く力

コミュニケーション能力は、「聴く力」としてアピールすることもできます。「相手と気持ちを伝達し合う」というのがコミュニケーションの基本で、聴く力も欠かせないのです。

たとえば、「友達からよく相談を受ける」という学生は、コミュニケーションのなかでも、聴く力があるといえるでしょう。「あまり多くを語るタイプではないけれど、常に笑顔で雰囲気が柔らかく、人と壁を作らないことで他者とのよい関係を構築している」という学生もいるのです。「コミュニケーション=伝える力」と考えがちですが、聴く力を発揮するケースもあることを覚えておきましょう。

このように、「コミュニケーション能力のなかでも△△に自信があります」といった表現で自己PRをすると、そのあとに続くエピソードにつなげやすくなります。

コミュニケーション能力を魅力的にアピールするためには、企業がどのような人材を求めているか理解する必要があります。企業理解を深めるには、企業研究が欠かせません。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」では、企業研究の手順を詳しく紹介しているので、企業目線で自己PRを考える際の参考にしてみてください。

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自己PRでコミュニケーション能力を伝える具体例の粒度

自己PRでコミュニケーション能力の高さをアピールする際のエピソードは、「自分が経験したことを面接官が聞いたとき、そのシーンが思い浮かぶかどうか」を基準に考えましょう。

自己PRで強みをアピールする際は、具体的なエピソードが欠かせません。自分が備えている強みが、どのようなシーンで発揮したのかを具体的に伝えなければ、面接官に納得してもらうことはできないでしょう。
一方で、具体性を求めるあまり一生懸命にそのエピソードの背景を語る人もいますが、背景の重要度はそれほど高くありません。

たとえば、部活でチームのためにコミュニケーション力を発揮した、以下の2つのエピソードを考えてみましょう。

コミュニケーション能力を発揮したエピソードのOK例

所属しているテニス部では初心者が多く、参加しやすいように私たち上級生や経験者から積極的に声をかけています。

練習のときには「OK」「いいね」など私たちから声をかけること、できたら褒めることで自信にもつながり、普段のコミュニケーション量が増えてよい雰囲気につながっています。

コミュニケーション能力を発揮したエピソードのNG例

創部から25年も続く伝統のあるテニス部では200人の部員がいて、そのなかでもテニス経験が多い学生が中心となって運営しています。

初心者は部員の60%にも昇るため、初心者も参加しやすい雰囲気づくりを心掛け、コミュニケーション力を発揮しています。

例文の解説と改善ポイント

いずれも同じ部活動のエピソードですが、NG例のように細かい背景を伝えるより、実際にコミュニケーションをとっている様子が語られているOK例のほうが情景をイメージしやすいでしょう。

面接官が知りたいのはエピソードの中身ではなく、学生がどのような強みを持っており、その強みが自社で活かせるかどうかです。自己PRを作成する際は、企業側の目線を持ったうえで、エピソードから具体的なシーンが思い浮かぶかどうかを考えてみましょう。

自己PRの具体的な例文をさらに読みたい方は、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」をご覧ください。

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自己PRでコミュニケーション能力を伝えたいあなたへ

「自己PRでコミュニケーション能力をアピールしたいけどうまく書けない」「この内容で面接官に評価されるか不安」など自己PRでは迷うことが多く、思い悩む就活生もいるでしょう。自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際は、伝える力と聴く力のどちらが強みであるか明確にして、強みを発揮したシーンが思い浮かべられるエピソードを盛り込むことが大切です。

作成した自己PRにに問題がないか確認したい場合は、就活エージェントをはじめとする就活のプロに相談するとよいでしょう。就活エージェントのキャリアチケットでは、就活生一人ひとりに合わせた応募書類の添削や自己分析のサポート、面接対策などのあらゆる選考対策を行っています。自己PRの書き方に悩んでいる方は、キャリアチケットにお気軽にお問い合わせください。

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