協調性を自己PRで効果的に伝える方法は?経験別・職種別の例文17選

このページのまとめ

  • 協調性がある人とは、他人と協力しながら円滑に仕事を進めて成果を上げられる人のこと
  • 企業が求める協調性とは、組織全体を優先して柔軟な対応やサポートができることを指す
  • 協調性をアピールする際には、具体的なエピソードや客観的な評価を入れる

協調性を自己PRで効果的に伝える方法は?経験別・職種別の例文17選のイメージ

協調性を就活で強みとしてアピールしたい就活生も多いのではないでしょうか。協調性はプラスな印象で多く使われる言葉ですが、伝え方によっては評価を下げることにつながるので注意が必要です。

この記事では、協調性の意味や効果的に伝えるためのポイントを解説します。学生時代の経験別、希望職種別に自己PRの例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

   
目 次

協調性は自己PRでアピールできる

協調性について、言葉の意味や協調性がある人の特徴・短所を解説します。就活でアピールする前に、まずは協調性についてしっかりと理解することが大切です。

協調性の意味

協調性とは、「異なった環境や立場にいる人と、譲り合って協力できること」を意味します。協調性がある人とは、他人と助け合いながら円滑に仕事を進めて成果を上げたり、目標を達成したりできる人です。

協調性がある人の特徴

協調性がある人には、以下のような特徴があります。

・社交性が高く、周囲の人と良好な人間関係を築ける
・自分の考えにこだわらず、相手の気持ちも理解しようとする
・周りの人と協力しながら上手く物事を進められる

仕事をする際は、周りの人と協力しながら業務を遂行する場面が多くあります。そのため、協調性は多くの企業で求められる特性といえるでしょう。

協調性がある人の短所

協調性がある人には、以下のような短所があると考えられます。就活においても、伝え方によっては短所と捉えられ、評価を下げてしまうこともあるため注意が必要です。

・周りの意見に流されやすく主体性がない
・自分の意見を発言しない
・受け身かつ消極的である
・優柔不断な面がある

ほかにも、そもそもチームワークを求めていない企業や個人が黙々と仕事に取り組むような職種に応募する場合は、協調性をアピールしても高評価を得るのは難しいでしょう。企業が求める人物像を把握して、適切な長所を売り込むことが大切です。

協調性がある人の長所と短所については、「協調性の意味とは?特徴や面接でのアピール方法を解説」も参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

 

企業が求める3つの協調性

企業が求めるのは、組織全体を優先して考え、柔軟な対応やサポートをしたり、社内外を問わず積極的にコミュニケーションを取ったりする「協調性」です。以下で、詳しく解説します。

組織全体を優先できる

企業の組織力を高めるためには、社員と組織が一丸となって同じ目標に向かうことが大切です。そのため、企業では、個人よりも組織を優先して物事を進められる協調性が求められます。

さらに、リーダーシップもあれば、周りの意見を取り入れつつ自ら進んで行動を起こせるので、責任のある業務を任せられる機会も増えるでしょう。

柔軟な対応力やサポート力がある

業務上のトラブルに柔軟に対応したり、困っている人をサポートしたりするうえでも、協調性が求められます。仕事はチームプレイが基本です。協調性があれば、周囲の意見を柔軟に取り入れ、臨機応変にトラブルに対応できるでしょう。

また、困っている人を積極的にサポートできる力は、生産性アップの助けになり、全体の成果にもつながりやすくなります。

積極的にコミュニケーションを取れる

社内外を問わず積極的にコミュニケーションを取れる協調性も、企業から必要とされる要素の一つです。特に、社内だけでなく社外の人とも多く接する営業職や接客、販売では、円滑な信頼関係を築くことが求められます。

異なるニーズをくみ取りながら上手く調整するなど、協調性を活かして成果に結びつけられると、企業でも高く評価されるでしょう。

自己PRで協調性をアピールするコツについては、「自己PRで協調性をうまくアピールするには?」も参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

 

協調性を効果的に伝える5つのポイント

協調性を伝える際には、文章の構成を意識し、具体的なエピソードを用いてアピールする必要があります。また、言い換え表現を使って、間接的に協調性があることを伝えるのもおすすめです。

ここでは、協調性を伝える際に欠かせない5つのポイントを解説します。

1.協調性を最初に述べる

長所である協調性は、最初に伝えることが大切です。「私の強みは協調性があることです」と最初に伝えると、その後の内容を理解してもらいやすくなります。

また、採用担当者の印象にも残りやすくなるので、効果的なアピールにつながるでしょう。

2.具体的なエピソードを用いる

協調性をアピールする際には、具体的なエピソードを交えると効果的です。ただ「協調性があります」といっても、採用担当者にとっては珍しいことではありません。

「どのような経験から協調性があると思ったのか」「協調性を強みとしてどのように活かしたのか」といったことを明確にすると、内容が伝わりやすくなるでしょう。さらに、第三者からの評価や意見を盛り込むと、客観的な視点も加わって説得力が増します。

3.協調性を仕事でどのように活かすか明確にする

協調性を「企業での仕事にどのように活かすか」を伝えるのも重要なポイントです。たとえば、「協調性を活かして仕事をしたい」と伝えるよりも、「協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案していきたい」と具体的に伝えた方が、企業で活躍する姿をイメージしやすくなるでしょう。

企業に採用したいと思ってもらうためには、協調性が仕事に活かせる強みであると伝える必要があります。

4.短所を払拭する内容をプラスする

協調性があることを伝える際には、マイナスイメージを払拭できる内容を補足するのもポイントの一つです。先述のとおり、協調性は短所として捉えられてしまう可能性もあります。

アピールする際には、協調性とともに「自分の意見や考えも大切にできる」といった短所を払拭する内容もセットで伝えましょう。

5.協調性を言い換える

協調性を別の言葉で言い換えて伝えるのも、効果的なアピール方法です。協調性の言い換えとして、以下のような表現が挙げられます。

・周囲に気配りができる
・傾聴力がある
・チームワークを大切にする
・人とすぐに打ち解けられる

ひとくちに協調性といっても、言葉のイメージは人によって異なるでしょう。言い換え表現を使うことで、「どのような協調性があるのか」をより的確に伝えられます。

自己PRを効果的に伝える書き方については、「​​自己PRは構成が大事!企業に評価される書き方やポイントを紹介」も参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

 

経験別|協調性を自己PRでアピールする例文10選

自己PRで協調性をアピールする場合の例文を、学生時代の経験別に解説します。協調性を強みとした自己PRの書き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

協調性をアピールする際は、主観的な内容にならないように、第三者からの意見や評価を取り入れるのがおすすめです。客観的に見ても協調性があることが分かり、説得力が増します。

例文1.アルバイト

私の長所は、周りの意見を取り入れ、物事をよりよい方向に進めていく協調性があるところです。

大学時代は飲食店でアルバイトしており、3年目にバイトリーダーを任されるようになりました。
バイトリーダーとして、お店のサービス向上とスタッフ同士の結束力を高める必要があると感じた私は、まずはスタッフの意見や顧客からの声、改善点などをまとめました。そして、その内容をスタッフ全員で共有し、勤務態度や仕事の効率を意識するよう呼びかけました。また、業務に関する気付きを自由に書ける業務ノートを用意し、定期的にスタッフ同士で話し合う場を設けました。

その結果、顧客からよい感想を頂くことが増え、スタッフ同士の雰囲気も良くなりました。また、私がバイトリーダーになってから3ヶ月後には、お店の売上を15%アップできました。

入社後は、私の長所である協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案し、貴社に貢献したいと考えています。

例文2.サークル

私の強みは、周囲の意見をまとめ、皆が納得する提案をできる協調性です。

大学時代に所属していた演劇サークルでは、3年次に部長を務めました。その年の公演では、「一人ひとりの演技力を向上させ、演劇の質を上げる」ことが部員全員の目標となりました。目標達成に向けて練習方法についての話し合いを重ねていましたが、個人練習と全体練習のどちらを強化するかで意見が分かれ、方向性がまとまりませんでした。

そこで、私は両方の意見を取り入れた練習法として、サークル活動の時間は基本的に全体で練習して、演技に自信のないメンバーは自宅で個人練習することを提案しました。さらに、週に1日、個人の演技を部員全員で評価し、アドバイスする日も設けました。

結果として、その年の公演では、観に来ていただいた方から「メンバーの演技力が格段に上がっていた」といったお褒めの言葉をいただき、顧問からも「演劇の質が上がった」と評価していただけました。

このような経験や私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍したいと考えています。

例文3.ボランティア

私の強みは、自ら率先して行動を起こし周りを巻き込める協調性です。

私は学生時代に、公園整備の海外ボランティアに参加しました。ほかの参加者は、活動における役割をボランティア参加者だけに割り振ろうとしていました。そこで、私は地域の人にも参加してもらうことを提案しました。なぜなら、活動後の環境維持のためには、地域住民の理解が不可欠だと考えたためです。

最初は言葉の壁もあり、なかなかひとつにまとまりませんでした。そこで、地域住民も家族で参加できる野外映画鑑賞会を開催し、活動以外での交流の場を設けました。これをきっかけに、全員が一体となって公園の整備を進められました。

ボランティア最終日、この公園で子どもをよく遊ばせているお母さんに呼び止められ、「本当にありがとう」といわれたときに、自分の提案が少しでも役に立ったように感じられました。

入社後は、私の強みである協調性を活かして、顧客が抱えている課題やトラブルを解決するためによりよい提案ができる人材として活躍していきたいと考えます。

例文4.部活動

私の強みは、積極的なコミュニケーションを通じて周りの声に耳を傾ける協調性です。

大学時代に所属していた写真部では、大学3年次に副部長を務めました。高いリーダー力を発揮する部長と多くの部員の間で、調整役として部の方向性について意見をまとめていくうちに協調性が身に付きました。特に、副部長として大切にしていたのが、部員とのコミュニケーションです。最大で部員数が50人を超えた時でも、行事の際には一人ひとりと会話することを心がけました。

その結果、私が副部長を務めてからは、勧誘活動しなくても部員からの紹介や口コミだけで、毎月入部希望の学生が訪れるようになりました。

入社後はこの協調性を活かし、同じチームで働く人が「働きやすい」と感じられるような関係性を築いて、チームの生産性アップに貢献していきたいと考えます。

例文5.スポーツ

私の強みは、バスケットボールで身につけた協調性です。

バスケットボールの試合で勝つためには、技術だけでなくチーム力や戦術が求められます。技術面では高いレベルまで到達できていても、それを上手く活かせず練習試合では負けることも珍しくありませんでした。時には、敗北をチーム内でミスをしたメンバーのせいにし合うなど、協調性が課題でした。

そこで、私はチーム力の底上げのために、互いに思っていることを話し合う機会を設けようと提案しました。メンバー全員の長所と欠点をホワイトボードにまとめ、欠点を補い合える戦術を考えました。

結果として、これまで練習試合で負けが続いていた相手に勝利し、地区大会を突破できました。チームの雰囲気も、誰かのミスを責めるのではなく、励まし合えるよう変化しました。

入社後は、私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍していきたいと考えます。

例文6.ゼミ

私の強みは、自分とは異なる意見を持つ人とも協力して目標達成できる協調性です。

私が所属するゼミでは、チームに分かれて異文化コミュニケーションに関する研究をし、プレゼンテーションする活動をしています。活動を通して、チーム内で効果を検証する方法について「対面で調査したい」という意見と「ビデオ通話して調査対象を増やしたい」という意見に分かれて衝突してしまいました。

そこで、対面とビデオ通話それぞれの方法に適した調査項目を分けるよう提案し、チームの方向性がきまりました。

私の提案によって研究に深みが増し、プレゼンテーションも最高評価を得られました。この経験から、自分とは異なる意見でも否定せず、相手を理解し協力すれば1つのことを成し遂げられると学びました。

貴社に入社後は、協調性を活かして顧客によりよい提案をしていきたいと考えます。

例文7.委員会

私の強みは、異なる意見を調整し、最善策を導き出せる協調力と提案力です。

私は、大学3年次に文化祭で経理を務めた経験があります。私が委員会に参加した年の文化祭では、前年からの動員数5%アップを目標としていました。目標達成のために当時人気の歌手を呼ぶという企画が委員会メンバーから提案されました。

しかし、大学側からは、安全確保の課題と混雑によるトラブルへの警戒から、提案は受け入れられないとの意見がありました。

そこで、私はイベント会社に当日の警備を委託するよう提案しました。また、委託にかかる費用は、SNSを駆使した広告宣伝を委員会メンバーが担うことでコスト削減につなげ大学側の理解を得られました。この結果、予算内のコストで前年比を10%上回る動員数を達成できました。

入社後も、社内外の人々のさまざまな意見に耳を傾けながら、新たな提案をして貴社に貢献していきたいと考えます。

例文8.インターンシップ

私の強みは、目標のために積極的に意見を出して、ほかのメンバーと協働できる点です。

インターンシップに参加した当初は、初めての環境に委縮してしまい、いわれたことをするだけでした。しかし、少しずつ仕事をしていく過程で、メンバーの一人ひとりが最善を尽くすことで成果を最大化できると気がつきました。

それからは、自主的な行動を心がけて、自分の考えも積極的に意見しました。その結果、社員の方々からさまざまなアドバイスをもらえるようになりました。

この経験から、知らないことや分からないことがあっても、積極的に質問して考えを述べる必要性を感じました。

貴社でも、周囲の人と積極的に意見交換して自分の成長に活かし、組織の活性化に貢献していきたいと考えます。

例文9.留学

私の強みは、初めての環境でもすぐになじめる柔軟性と協調性が強みです。

学生時代は大学のシステムを利用して、1年間アメリカに交換留学しました。世界で通用する語学力とコミュニケーション力を身につけたかったので、交換留学は入学前からの目標の1つでした。

貴重な留学期間を少しでもよりよい時間にしようと、私は意識して積極的にクラスメイトに話しかけました。クラスでは同じ国の出身者同士で過ごす人たちが多かったのですが、私は毎日違うクラスメイトとランチタイムを過ごすと決めていました。次第に、私を中心に10人ほどの多国籍なメンバーで昼食をとるようになり、知り合いが増えていきました。

留学最後のイベントでは企画メンバーとして参加しました。この経験を通して、私は自分の行動次第で周囲を巻き込んでいけることを学びました。

入社後は、私の強みである柔軟性と協調性を活かして、チームの中心メンバーとして貴社の売上に貢献していきたいと考えます。

例文10.趣味

私の強みは、周りの人からの意見を柔軟に受け止められる協調性です。

私は趣味でタップダンスをしているのですが、レッスンを受けていると、私よりも経験が長い受講生から姿勢についてのアドバイスをもらうことがあります。こうしたアドバイスをきっかけに、受講生同士でレッスン前に自主練習するようになりました。

周りの人からのアドバイスを自分のダンスに落とし込み、結果として始めてからわずか10ヶ月で選抜メンバーに選ばれ、地区コンテストで1位を獲得できました。

この経験を通して、周りの意見をしっかりと受け入れることが、自分の成長につなげられると学びました。

入社後は、貴社の一員として周りの意見を取り入れながら、自己成長を通じてチームの生産性アップに貢献していきたいと考えます。

学生時代に頑張ったことを伝えるコツについては、「特別な経験は不要?「学生時代に力を入れたこと」の伝え方」も参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

 

職種別|協調性を自己PRでアピールする例文7選

求められる協調性は、職種によって異なる傾向にあります。希望職種別に協調性をアピールする自己PRの例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

例文1.営業職

私は、相手の課題に寄り添い、自らの行動で解決まで導くことが得意です。

私は大学時代に、ホテルでフロント業務のアルバイトをしていました。やりがいのある仕事でしたが、時にはクレームを頂くこともありました。私は、そうした意見に対して、どうしたら顧客に満足してもらえるかを考えて一つひとつの具体策を上司に提案しました。

結果として、提案策はマニュアル化され、顧客からのクレームも減りました。この経験を通して、課題解決のためにはまず相手の課題を理解する姿勢が重要であると学びました。

貴社の営業職においても、顧客のニーズを汲み取りながら満足してもらえるような提案をして、目標売上を達成していきたいと考えます。

例文2.販売職

私の強みは、周囲と良好なコミュニケーションがとれる協調性です。

私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをしていました。販売員として、自店舗のスタッフやほかのフロアのスタッフとも積極的にコミュニケーションを取ることを意識していました。コミュニケーションを通して、客足のピークタイムや目を惹くレイアウトなど、販売戦略に役立つ情報を交換しました。結果として、自店舗の売上で前年比12%アップを達成しました。

入社後も、強みを活かして社内外の人と関係性を構築していき、売上アップに貢献していきたいと考えます。

例文3.事務職

私の強みは、常に相手のことを考えて行動できる協調性です。

私は大学3年次から所属するゼミでゼミ長を担っています。私はゼミ長として、どうしたら周囲が気持ちよく活動できるか、スムーズに物事を進めるためには何を準備したらよいかなど、相手の立場を考えた行動を意識しました。

ゼミ以外の時間にメンバー同士で予定を合わせるのが難しかったので、教授とメンバー全員で共有できるファイルを作成し、それぞれのタイミングで状況確認できるようにしました。結果として、ゼミ内でのコミュニケーションが活発になり、教授にも喜ばれました。

入社後は、私の強みである協調性を活かして、社内における事務周りの負担を減らすために行動していきたいと考えます。

例文4.製造業

私の強みは、周囲に気を配りながら目標達成にむけて行動できる協調性です。

学生時代は喫茶店でバイトリーダーとしてアルバイトをしていました。私はバイトリーダーとして、業務に慣れていない新人メンバーのフォローを率先して行うことを心がけていました。

周囲のサポートをしながら、リーダーとして自分の業務を担うのは大変でしたが、周囲の成長だけでなく自分の成長にもつながると信じて粘り強く継続しました。結果として、自店舗が接客品質1位で表彰され、店長にも頑張りを評価してもらえました。

この経験を活かして、モノづくりの現場でも前後工程と協力し合いながら高品質を維持できるよう、協調性を発揮して活躍していきたいと考えています。

例文5.保育士

私の強みは、周りの人と協力して物事に取り組める協調性です。

私は大学時代にサッカー部のマネージャーを務めました。毎日休みなく練習していても試合でなかなか結果を出せずに負けが続いている時期もありました。そこで、私はそれまでの試合の録画映像を見返して自分なりに分析しノートに書き出しました。そして、まとめた結果を監督やコーチ、部長に共有してトレーニングメニューを一から見直しました。

結果として、個々の部員に合わせたメニューによって苦手を克服し、県大会でベスト4の結果をおさめられました。

この経験を活かして、入社後は保育士として、園長先生をはじめほかの先生方と協力しながら、園の運営に貢献していきたいと考えます。

例文6.ITエンジニア

私の強みは、周囲と協力して一つのものを作り上げる協調性です。

私は、学生時代のサークル活動で自主映画を作りました。私は編集チームのリーダーとして、プロジェクト管理を担いました。複数人の編集メンバーで作業していたため、週に一度全員参加の進捗報告会を欠かさず実施しました。

結果として、映像編集を納期に間に合わせて完了させられ、予定していたサークルの映画発表会も成功させられました。

入社後は、サークルでの経験を活かし、ITエンジニアとしてチーム力を大切にシステム開発に取り組んでいきたいと考えています。

例文7.警察官

私の強みは、相手を第一に考えて行動できる協調性です。

私は大学時代に、ラグビー部の主将を務めていました。主将として、率先してチームのモチベーションを高めることはもちろん、常に万全の体勢で試合に臨めるようメンバーの体調に配慮していました。ケガの状態が思わしくない部員がいれば、積極的にコミュニケーションを図り、悪化する前に監督に相談しました。

私が主将を務めた年に、部として初めて関東大会に出場できたのは、こうした行動を積み重ねた結果だと感じています。

この経験を活かして、警察官として配属先の部署にかかわらず、相手を第一に考え周囲の方々と協力して活躍していきたいと考えています。

自己PRで高評価を得るポイントについては、「新卒の自己PRの書き方は?評価されるポイントと業界・職種別の例文をあわせて解説」も参考にしてください。

24卒の就活について相談したい

 

選考シーン別|協調性をアピールするコツ

グループディスカッションや面接の場など、選考シーン別に協調性をアピールするコツを解説します。

グループディスカッションで協調性をアピールする

グループディスカッションで協調性を効果的にアピールするポイントは、メンバーから上手に意見を引き出したり、時間内でスムーズに意見を調整したりすることです。具体的には以下のような点を意識するとよいでしょう。

・チームの意見を取りまとめる
・チームメンバーが話しやすい雰囲気を作る
・ほかの人の意見をしっかり聞く
・発言が少ない人の意見も引き出そうとする
・時間を管理しながら意見を調整してスムーズな進行をする

グループディスカッションは、3~10名程度の学生が、ひとつのテーマに沿ってチームで話し合い、30分~1時間程度で結論を導き出すというものです。

採用担当者は、グループディスカッションを通して応募者の素質を見ています。上記の点を意識すれば、協調性をアピールするいい機会となるでしょう。

グループディスカッションの形式や進め方については、「グループディスカッションとは?基本知識から落ちやすい就活生の特徴まで」も参考にしてください。

面接で協調性をアピールする

就活の面接には集団面接と個人面接の2種類があり、それぞれアピール方法も異なります。以下で、各面接の効果的なアピール方法について見ていきましょう。

集団面接の場合

集団面接で効果的に協調性をアピールするには、自分ひとりの独壇場にならないように注意する必要があります。また、ほかの学生が話しやすい雰囲気作りを心掛けることも大切です。

5人前後のグループで行われることが多い集団面接では、一人ひとりに持ち時間が設定されています。ほかの学生のことも考えて、質問に対しては端的に答え、自分の持ち時間を守りましょう。

また、笑顔で場の雰囲気を和らげたり、ほかの学生の話を聞いて適度なリアクションを取ったりすると、「気配りができる」「傾聴力がある」という印象を与え、協調性のアピールにつながります。

個人面接の場合

個人面接では、面接官の話をしっかりと聞いてリアクションを取ったり、質問に対して適切かつ端的に回答したりすると、「協調性がある人」と印象づけられるでしょう。また、集団面接と同様に、明るい笑顔で場の空気を和らげることも大切です。

企業では、異なる意見や個性を持つ社員がいるなかで、上手にコミュニケーションをとりながら、成果を上げるといった協調力が求められます。面接で和やかな雰囲気を作り、相手の意見に耳を傾けながら、自分の意見もしっかりと伝えられることをアピールすれば、高評価につなげられるでしょう。

24卒の就活について相談したい

 

就活で協調性をアピールしたいあなたへ

就活の自己PRで協調性をアピールしようと思っても、どのように書けばよいか悩んでしまう就活生も多いのではないでしょうか。自己PRで協調性を伝えるためには、構成を意識しながら具体的なエピソードを用いる必要があります。

学生時代の経験からどう協調性をアピールできるのか自信が持てない場合には、就活アドバイザーへの相談もおすすめです。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析や業界研究から自己PRの書き方や添削まで、就活生の悩みを解決するサポートをしています。就活でどう強みをアピールすべきかで悩んでいる方は、ぜひ利用してみてください。

24卒の就活について相談したい

 

協調性に関するよくある質問

協調性をアピールする自己PRについて、よくある質問をまとめました。

Q.「協調性」の言い換えは?

A.「協調性」の言い換えとして、「周囲を巻き込む力」「チームワーク」「傾聴力」「調整力」「柔軟性」などが挙げられます。

協調性という言葉は抽象的な印象もあるため、別の言葉で具体性を持たせるのも一つの方法です。

協調性の言い換えについては、「自己PRで協調性を効果的にアピールするには?言い換え方や例文も紹介」も参考にしてください。

Q.協調性はどのように活かせる?

A.協調性は業界や職種にかかわらず、さまざまな仕事で活かせる強みです。

周囲の人や組織とのつながりを深めていく過程で、協調性を活かして互いに意見を主張し、尊重し合いながら仕事の成果および企業の成長につなげていけるでしょう。

自己PRでチームワークを伝える方法は、「自己PRの定番!チームワークをアピールするには」で詳しく解説しています。

Q.なぜ企業は協調性を求めるの?

A.「周囲と連携して物事を円滑に進められる」「チームワークを発揮して成果につなげられる」「​​将来組織を引っ張る人材に成長できる」など、企業が協調性のある人を求める理由はさまざまです。

協調性の定義は企業によって異なります。企業研究を通して、応募先の企業が求める人物像を理解しておくことが大切です。

企業研究については、「就活を円滑に進める「企業研究」って? ポイントを解説!」で詳しく解説しています。

24卒の就活について相談したい

 

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。