協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説

このページのまとめ

  • 自己PRで求められる協調性とは、周囲へのサポート力や組織への貢献性
  • 協調性を自己PRで伝える際は、具体的な強みや能力を伝えるのが大事
  • 協調性を自己PRで伝える場合、「主体性がない」と思われないように気を付ける

協調性を自己PRで伝えるコツは?アピールにつながる書き方や例文を解説のイメージ

協調性を自己PRで伝えようと考えている就活生も多いのではないでしょうか。協調性を評価する企業は多く、仕事でも欠かせない強みです。

しかし、伝え方によってはマイナスイメージにつながることも。表現方法に気を付けて、自己PRを考えなければなりません。

この記事では、協調性を自己PRで伝えるコツや注意点を解説しています。例文も紹介しているので、参考にしてみてください。

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目 次

自己PRで求められる協調性とは?企業が求める素質を解説

自己PRで求められる協調性とは、「自分よりも周囲を優先できる」「サポートができる」「自分からコミュニケーションをとれる」などの能力です。

「協調性」といっても複数の捉え方があるので、どのような協調性が求められているのかを知るようにしましょう。ここでは、自己PRで求められる協調性について解説するので、確認してください。

自分よりも組織を優先できる

協調性からは、「自分よりも組織を優先できるか」が求められています。企業が力を高めるためには、組織としての行動や成果が必要になるからです。

従業員がそれぞれの考えで、バラバラに行動していれば組織は強くなりません。ときには自分を犠牲にしてでも、組織のために力を使う人材も必要になります。

そのため、企業は協調性の有無を確認し、企業のために貢献できる人物かどうかを判断しているのです。

柔軟な対応力やサポート力がある

周囲へのサポートや柔軟な対応ができるかどうかも、求められているスキルです。仕事ではチームプレイが基本であり、協調性があれば周囲と協力して物事を進められます。

組織で行動していると、ミスをしてしまったり、うまく成果が出せなかったりする人もいます。そのような人を見かけた際に、自分から進んでサポートできる協調性は、組織を円滑に動かすために欠かせません。

自分からコミュニケーションがとれる

社内外を問わず積極的にコミュニケーションをとれる協調性も、企業から必要とされる素質の一つです。特に、社内だけでなく社外の人とも多く接する営業職や接客業などでは、円滑な信頼関係を築くことが重視されます。

仕事を円滑に進めるためには、「自分から行動できるか」が大切です。待っているだけでは何も起こらず、成果もなかなかあがりません。

困っている人のなかには、自分からは言い出せない人も多くいます。積極的にサポートできる協調性を持っていれば周囲を助けられ、仕事での活躍も期待できるので評価されます。

企業がどのような点を評価しているかを知るには、企業研究を行って調べるのがポイントです。「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しているので、企業が求めている人物像を調べてみてください。

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「協調性」は約8割の企業が就活生に期待している能力

協調性は、多くの企業が期待している能力であることを知っておきましょう。

一般社団法人日本経済団体連合会の「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(5p)」によると、大卒者に特に期待する素質として、回答企業の76.9%が「チームワーク・リーダーシップ・協調性」を挙げました。主体性に次いで、2番目に多い数字です。

この調査から、企業が就活生に対して協調性を求めていることがわかります。自己PRで協調性をしっかりとアピールできれば、企業とのマッチングもしやすくなるでしょう。

企業に響く自己PRのつくり方については、「就活に役立つ自己PRの例文6選!評価される構成やアピールのコツを解説」の記事でも解説しているので、合わせて参考にしてください。

参照元
一般社団法人 日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

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自己PRで求められる協調性がある人の特徴8選

協調性がある人の特徴には、「社交性が高い」「気遣いができる」などの特徴が挙げられます。自己PRでアピールするためにも、具体的にどのような強みが協調性にあてはまるのかを知っておきましょう。

1.社交性が高い

協調性がある人は、社交的で周囲から好感を得やすいのが特徴です。自然な笑顔など、元気で明るい様子が表情に表れると、初対面でも会話がしやすい安心感を与えられるでしょう。

また、仕事でもミーティングで緊張せず穏やかに発言したり、他のメンバーと円滑にコミュニケーションを図ったりできれば、協力的な雰囲気をつくり出せます。ビジネスシーンにおいては、社内外を問わず社交性の高さを活かせる場面が多くあるのが特徴です。

2.洞察力に優れている

洞察力に優れており、相手の感情やニーズを感じ取るのに長けているのも協調性がある人の特徴です。常に周りに目を配り、場の空気を読んで行動できます。

また、誰かが不安そうな表情をしていれば、すぐに気づいて声をかけ、問題を共有して解決に導くのが得意だといえるでしょう。優れた洞察力は、物事を客観的に判断する点でも役立ちます。

3.他者の意見を尊重できる

あらゆる意見に耳を傾け、自分と異なる意見も尊重できるのも協調性のある人の特徴です。傾聴力に優れており、たとえ相手が間違っていても頭ごなしに否定するようなことはありません。

また、チーム内でメンバー間の考えが異なる場合でも、それぞれの意見を尊重しながら議論を進めていくのが上手です。相手を嫌な気持ちにさせる場面も少ないといえるでしょう。

4.話をまとめるのがうまい

協調性がある人は、話をまとめる能力も長けている点も特徴の一つです。仕事の報告やプレゼンテーションなどのビジネスシーンにおいて、話をまとめる能力はとても重要になります。

たとえば、プロジェクトの進捗報告を行う際に、主要なポイントを的確に伝えられれば、相手も内容を理解しやすくなります。話をうまくまとめることで、相手にストレスを感じさせず、仕事が円滑に進むでしょう。

5.相手の立場で物事を考えられる

相手の立場に立ち、自分事で物事を考えられるのも協調性のある人の特徴です。個人プレイではなく、チームワークを優先できます。

たとえば、新しいプロジェクトの計画段階では、関係者の異なる視点を考慮しながら、最終的な調整ができます。相手の立場になって物事を考えられる能力があれば、プロジェクトの成功率も高めていけるでしょう。

6.気遣いや手伝いを進んでする

協調性がある人は、周囲への気遣いや手伝いも自分から行います。自分の利益に関係なく行動でき、チームの協力関係の強化に役立つでしょう。

また、自分の役割をよく理解している人も多くいます。チーム内で仕事の負荷が偏っていると気づいた場合には、自らサポートを申し出るなどして積極的に役割を果たしていけるでしょう。

7.周囲と良好な人間関係を築ける

協調性がある人は、周囲と良好な人間関係を築きやすい特徴があります。仕事をスムーズに進めるために、有効な人間関係が活かされるでしょう。

相手を尊重する姿勢は、職場での信頼獲得にもつながります。人間関係の土台を築くことで、意思疎通がスムーズになり、必要な連絡事項が伝わっていないといったケースも少なくなるでしょう。

8.相手とのバランス感覚に優れている

相手との距離感やバランス感覚に優れている点も、協調性がある人の特徴です。自分の意見を一方的に押し付けず、相手の意見に耳を傾けられるため、互いに納得できる方法を模索していけます。

たとえば、チーム内で意見のぶつかり合いが起きた場合でも、感情的にならず客観的に問題を分析しながら、解決策を見出していけるでしょう。ビジネスシーンにおいては、意見の調整といったバランス感覚を発揮する場面は少なくありません。

協調性がある人の長所と短所については、「協調性の意味とは?特徴や面接でのアピール方法を解説」でも解説しているので参考にしてください。

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自己PRで注意したい協調性に欠ける人の特徴5選

自己PRを協調性でアピールする場合、「協調性がない」と思われないようにしなければなりません。エントリーシートの内容や、面接での振る舞いに気を付けましょう。

ここでは、協調性に欠ける人の特徴を5つ紹介するので、あてはまらないように意識してください。

1.自己主張が強い

自分の意見や利益を優先する人は、協調性に欠ける人です。相手の話を聞かずに、自分の話ばかりしていないか振り返ってみましょう。

仕事やミーティングにおいて、ほかの意見や妥協点などを受け入れられず、自分の意見だけを押し付けてしまってはトラブルのもとです。チームで協力する際に、問題を引き起こす可能性もあるでしょう。

職場には、立場や価値観が異なる人が集まります。自己主張が必要な場面もありますが、協調性がないと、うまく調整しながら仕事を進めることに難しさを感じてしまうでしょう。

2.周囲を気にせず行動する

協調性がない人は、周りを気にせず、単独で行動してしまいます。自分の判断に自信があり、周囲の意見を聞かない場合があるのも問題です。

周囲との連携が必要な仕事においては、チームの和を乱す原因にもなります。自分勝手に行動していないか、周囲に配慮して行動しているかを振り返ってみてください。

3.相手の立場を考えられない

相手の立場に立つのが苦手な点も、協調性がない人の特徴です。自分の意見を優先するあまり、ほかの人の視点を理解しようとしないケースもあります。

協調性がない人は、上司からの指示やフィードバックに対して、相手がなぜそれを伝えているのかを理解しようとしない場合も。自分本位に主張してしまい、社内の輪を乱す原因になってしまいます。

4.固定観念を持っている

自分の考えややり方に固執し、周囲の話を聞かないのも協調性に欠ける人の特徴です。仕事においては、自分と異なる意見だけでなく、新しいアイデアや技術を受け入れることも重要になります。

仕事をしていると、急な変更や新しい制度の開始など、柔軟性が求められることもあるでしょう。自分の考えに固執していると、周囲と足並みが揃えられず、協調性に欠けてしまうのです。

5.人間関係のトラブルを抱えやすい

協調性がない人は、人間関係においてトラブルを抱えてしまいます。相手の考えを理解しようとしなかったり、自分の意見だけを押し付けたりしてしまうのが理由です。

チームで成果を上げるためは、個々の知識やスキルだけでなく、チームワークや協力的な雰囲気も重要になります。協調性に欠けている人は、無意識に問題の原因をつくっている可能性もあるので注意しましょう。

自分に協調性があるかどうかは、自己分析をして確かめてみましょう。また、協調性のない行動をとっていないか、振り返るのも大切です。

自己分析の方法については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」の記事で解説しているので、こちらを参考にしてください。

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自己PRで協調性を効果的に伝える5つのポイント

ここでは、自己PRを伝える際に欠かせない、5つのポイントを解説します。わかりやすいアピールにするためにも、参考にしてください。

1.強みを最初に述べる

まずは協調性があることから伝えましょう。「私の強みは協調性です」「私は協調性に自信があります」のように伝えます。

強みから伝える理由は、強みを最初に伝えると、その後の内容を理解してもらいやすくなるからです。また、採用担当者の印象にも残りやすく、効果的にアピールできるのもポイントになります。

2.具体的なエピソードを用いる

協調性をアピールする際には、具体的なエピソードを述べましょう。ただ「協調性があります」と伝えても、本当なのか説得力がありません。

エピソードでは、「どのような経験から協調性があると思ったのか」「協調性を強みとしてどのように活かしたのか」などを伝えてください。さらに、第三者からの評価や意見も盛り込めば、客観的な視点も加わって説得力が増します。

3.協調性を仕事でどのように活かすか明確にする

協調性が、仕事でどのように活かせるのか伝えるのも大切です。優れた協調性を持っていても、仕事で発揮できなければ評価されません。

たとえば、「企画職では協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案していきたい」と伝えられれば、仕事をしている具体的なイメージが湧きます。

「協調性を活かして仕事をしたい」と伝えるよりも、効果的にアピールできるでしょう。自分なりに、業務のどのような場面で協調性を活かせるか考え、アピールするのがポイントです。

4.短所を払拭する内容をプラスする

協調性と一緒にイメージされやすい、短所を払拭できるようにしましょう。協調性がある人には、次のような短所があるといわれています。

・周りの意見に流されやすい
・主体性がない
・自分の意見を言わない
・受け身かつ消極的である
・優柔不断な面がある

伝え方によっては短所と捉えられ、評価を下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。たとえば「周囲の指示に従い、協力的に行動しました」と伝えると、主体性のなさが見えてしまいます。

協調性をアピールする際は、「自分の意見や考えも大切にできる」のように、短所を払拭する内容もセットで伝えてください。

5.協調性を言い換える

協調性を別の言葉で言い換えるのも、効果的なアピールの一つです。協調性の言い換えとして、次のような表現が挙げられます。

・周囲に気配りができる
・傾聴力がある
・チームワークを大切にする
・人とすぐに打ち解けられる

協調性といっても、言葉のイメージは人によって異なるでしょう。言い換え表現を使うことで、「どのような協調性があるのか」をより具体的に伝えられます。

自己PRを伝えるポイントについては、「自己PRは構成が大事!企業に評価される書き方や伝え方を解説します」の記事で解説している内容も参考にしてください。

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自己PRで協調性をアピールする場合の注意点

ここでは、協調性をアピールする際の注意点を解説します。マイナスイメージを持たれないか、選考での振る舞いに問題はないかなどを意識してください。

企業が「協調性」を求めているか確認する

自己PRで協調性を伝える前に、そもそも企業が協調性を求めているか確認しましょう。企業の求める人物像からずれてしまうと、せっかくの強みも評価されません。

企業の求める人物像を調べるには、企業研究を行います。企業のWebサイトや会社説明会に参加し、どのような人物が求められているか確認してください。

OB・OG訪問を行い、実際に働く人に聞いてみるのもおすすめ。「どのように協調性をアピールすればいいか」を教えてもらうのもいいでしょう。

OB・OG訪問の実施方法については、「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

主体性がない人材だと思われないようにする

協調性がある人は、主体性がないと思われやすいので気を付けましょう。「周囲に合わせるだけ」「自分の意見を持っていない」などの印象を持つ人も多いからです。

協調性をアピールする際は、「自分から行動できる」とアピールするのが大事。「自発的に声かけをした」「自分から進んでサポートした」のように、周囲から言われて行動したわけではないことを伝えてください。

選考で協調性に欠ける行動をとらない

自己PRだけではなく、選考でも協調性を意識しましょう。面接やグループディスカッションで協調性がないと、アピール内容と違うと思われます。

たとえば、グループディスカッションで周囲の話を聞かず、自分ばかり話している人に協調性はありません。また、面接官と話がかみ合わず、コミュニケーションがとれない人も、協調性があるのか怪しくなります。

協調性をアピールするのであれば、行動でも示すことが大切です。選考でも協調性を発揮できるように、意識して行動してください。

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経験別|協調性を自己PRでアピールする例文10選

自己PRで協調性をアピールする場合の例文を、学生時代の経験別に解説します。協調性を強みとした自己PRの書き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトから協調性をアピールする場合の例文

私の長所は、周りの意見を取り入れ、物事をよりよい方向に進めていく協調性です。

大学時代は飲食店でアルバイトしており、3年目にはバイトリーダーを任されるようになりました。
バイトリーダーとして、お店のサービス向上とスタッフ同士の結束力を高める必要があると感じた私は、まずはスタッフの意見や顧客からの声、改善点などをまとめました。

そして、その内容をスタッフ全員で共有し、勤務態度や仕事の効率を意識するよう呼びかけました。また、業務に関して気づいたことを自由に書ける業務ノートを用意し、定期的にスタッフ同士で話し合う場を設けました。

その結果、顧客からよい感想をいただく機会が増え、スタッフ同士の雰囲気もよくなりました。また、私がバイトリーダーになってから3ヶ月後には、お店の売上も15%アップしました。

入社後は、私の長所である協調性を活かして、周りの意見を取り入れながら、新しい発想を提案し、貴社に貢献したいと考えています。

サークル活動から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周囲の意見をまとめ、皆が納得する提案をできる協調性です。

大学時代に所属していた演劇サークルでは、3年次に部長を務めました。その年の公演では、部員全員で「一人ひとりの演技力を向上させ、演劇の質を上げる」と目標を掲げました。その後、目標達成に向けて練習方法についての話し合いを重ねていましたが、個人練習と全体練習のどちらを強化するかで意見が分かれ、方向性がまとまりませんでした。

そこで、私は両方の意見を取り入れた練習法として、サークル活動の時間は基本的に全体で練習して、演技に自信のないメンバーは自宅で個人練習するよう提案しました。さらに、週に1日、個人の演技を部員全員で評価し、アドバイスする日も設けました。

結果として、その年の公演では、観に来ていただいた方から「メンバーの演技力が素晴らしい」といったお褒めの言葉をいただき、顧問からも「演劇の質が格段に上がった」と評価いただきました。

このような経験から、私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍したいと考えています。

ボランティアから協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、自ら率先して行動し、周囲を巻き込む協調性です。

私は学生時代に、公園整備の海外ボランティアに参加しました。ほかの参加者が活動における役割をボランティア参加者だけに割り振ろうとしていたとき、私は地域の人にも参加してもらうよう提案しました。なぜなら、活動後の環境維持のためには、地域住民の理解が不可欠だと考えたためです。

最初は言葉の壁もあり、参加者がなかなかひとつにまとまりませんでした。そこで、地域住民も家族で参加できる野外映画鑑賞会を開催し、活動以外での交流の場を設けました。これをきっかけに、全員が一体となって公園の整備を進められました。

ボランティア最終日、この公園でよく子どもを遊ばせているお母さんに呼び止められ、「本当にありがとう」といわれたときは、自分の提案が役に立ったように感じられました。

入社後は、私の強みである協調性を活かして、顧客が抱えている課題やトラブルを解決するためによりよい提案ができる人材として活躍していきたいと考えます。

部活動から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、積極的にコミュニケーションを図り、周りの声に耳を傾けられる協調性です。

大学時代に所属していた写真部では、大学3年次に副部長を務めました。リーダーシップに長けている部長と多くの部員の間で、調整役として部の方向性について意見をまとめていくうちに、協調性が身につきました。特に、副部長として大切にしていたのが、部員とのコミュニケーションです。最大で部員数が50人を超えたときでも、行事の際には一人ひとりと会話するよう心がけました。

その結果、私が副部長を務めてからは、勧誘活動しなくても部員からの紹介や口コミだけで、毎月入部希望の学生が訪れるようになりました。

入社後はこの協調性を活かし、同じチームで働く人が「働きやすい」と感じられるような関係性を築いて、チームの生産性を高めていきたいと考えます。

スポーツ経験から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、部活動で身につけた協調性です。

私は、大学時代にバスケットボール部に所属していました。バスケットボールの試合で勝つためには、技術だけでなくチーム力や戦術が求められます。技術面では高いレベルまで到達できていても、それを上手く活かせず練習試合では負けることも珍しくありませんでした。ときには、敗北をチーム内でミスをしたメンバーのせいにするなど、協調性が課題でした。

そこで、私はチーム力の底上げのために、互いに思っていることを話し合う機会を設けようと提案しました。メンバー全員の長所と短所をホワイトボードにまとめ、欠点を補い合える戦術を考えました。

その結果、これまで練習試合で負けが続いていた相手に勝利し、地区大会を突破できました。チームの雰囲気も、誰かのミスを責めるのではなく、励まし合えるように変わりました。

入社後は、私の強みである協調性を活かし、貴社でもチームの中心的な存在として活躍していきたいと考えます。

ゼミ活動から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、自分とは異なる意見を持つ人とも協力して目標を達成する協調性です。

私が所属するゼミでは、チームに分かれて異文化コミュニケーションに関する研究をしています。活動の際、効果を検証する方法について「対面で調査したい」「ビデオ通話して調査対象を増やしたい」とチーム内で2つの意見に分かれて衝突してしまいました。

そこで、私が対面とビデオ通話それぞれの方法に適した調査項目を分けるよう提案し、チームの方向性が決まりました。

私の提案によって研究に深みが増し、プレゼンテーションも最高評価を得られました。この経験から、自分とは異なる意見でも否定せず、相手を理解し協力すれば一つのことを成し遂げられると学びました。

貴社に入社後は、協調性を活かして顧客によりよい提案をしていきたいと考えます。

委員会活動から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、異なる意見を調整し、最善策を導き出せる協調力と提案力です。

私は、大学3年次に文化祭で経理を務めた経験があります。私が委員会に参加した年の文化祭では、前年からの動員数5%アップを目標としていました。目標達成のために当時人気の歌手を呼ぶという企画が委員会メンバーから提案されました。

しかし、大学側からは、安全確保の課題と混雑によるトラブルへの警戒から、提案は受け入れられないとの意見がありました。

そこで、私はイベント会社に当日の警備を委託するよう提案しました。委託にかかる費用は、委員会メンバーがSNSを駆使して宣伝することで広告費の削減につなげ、大学側の理解を得られました。この結果、予算内のコストで前年比を10%上回る動員数を達成できました。

入社後も、社内外の人々のさまざまな意見に耳を傾けながら、新たな提案をして貴社に貢献していきたいと考えます。

インターンシップから協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、目標のために積極的に意見を出して、ほかのメンバーと協働できる点です。

インターンシップに参加した当初の私は、初めての環境に萎縮してしまい、指示された作業をするだけでした。しかし、少しずつ仕事をしていく過程で、成果を最大化するにはメンバーの一人ひとりが最善を尽くす必要があると気がつきました。

それからは、自主的な行動を心がけて、自分の考えも積極的に意見しました。その結果、社員の方々からさまざまなアドバイスをもらえるようになりました。

この経験から、知らないことやわからないことがあっても、積極的に質問して考えを述べる必要性を感じました。

貴社でも、周囲の人と積極的に意見交換して自分の成長に活かし、組織の活性化に貢献していきたいと考えます。

留学経験から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、初めての環境にも馴染める柔軟性と協調性です。

学生時代は大学のシステムを利用して、1年間アメリカに交換留学しました。世界で通用する語学力とコミュニケーション力を身につけるため、交換留学は入学前からの目標の一つでした。

貴重な留学期間を少しでもよりよい時間にしようと、私は意識して積極的にクラスメイトに話しかけました。多くのクラスメイトが同じ国の出身者同士で集まりがちだったのに対して、私は毎日違うクラスメイトとランチタイムを過ごすと決めていました。次第に、私を中心に10人ほどの多国籍なメンバーで昼食をとるようになり、交流の輪が広がりました。

また、留学最後のイベントでは企画メンバーとして参加しました。この経験を通して、私は自分の行動次第で周囲を巻き込んでいけると学びました。

入社後は、私の強みである柔軟性と協調性を活かして、チームの中心メンバーとして貴社の売上に貢献していきたいと考えます。

趣味から協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周りの人からの意見を柔軟に受け止められる協調性です。

私は趣味でタップダンスをしているのですが、レッスンを受けていると、私よりも経験と実力がある受講生から姿勢についてアドバイスをもらうことがあります。そして、アドバイスをきっかけに、受講生同士でレッスン前に自主練習するようになりました。

周りの人からのアドバイスを自分のダンスに落とし込み、結果として始めてからわずか10ヶ月でスタジオの選抜メンバーに選ばれ、地区コンテストで1位を獲得できました。

この経験を通して、周りの意見をしっかりと受け入れることが、自分の成長につなげられると学びました。

入社後は、貴社の一員として周りの意見を取り入れながら、自己成長を通じてチームの生産性アップに貢献していきたいと考えます。

自己PRの例文については、「自己アピールの効果的な書き方4ステップ!7つの注意点と例文8選も紹介」の記事で紹介しています。例文はそのまま使うのではなく、自分なりのエピソードにして伝えるようにしましょう。

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職種別|協調性を自己PRでアピールする例文7選

就活で求められる協調性は、職種次第で変わってきます。アピールを成功させるために、どのような協調性が求められるのかを意識して伝えるようにしましょう。

ここでは、職種別に7つの例文を紹介するので、参考にしてください。

営業職で協調性をアピールする場合の例文

私は、相手の課題に寄り添い、自らの行動で解決まで導くことが得意です。

私は大学時代に、ホテルでフロント業務のアルバイトをしていました。やりがいのある仕事でしたが、ときにはクレームをいただく場面もありました。私は、寄せられるさまざまな意見に対して、どうしたら顧客に満足してもらえるかを考えて一つひとつの具体策を上司に提案しました。

結果として、提案策はマニュアル化され、顧客からのクレームも減りました。この経験を通して、課題解決のためにはまず相手の課題を理解する姿勢が重要であると学びました。

貴社の営業職においても、顧客のニーズを汲み取りながら満足してもらえるような提案をして、目標売上を達成していきたいと考えます。

販売職で協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周囲と良好なコミュニケーションがとれる協調性です。

私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをしていました。販売員として、自店舗のスタッフやほかのフロアのスタッフとも積極的にコミュニケーションをとるよう意識していました。

コミュニケーションを通して、客足のピークタイムや目を惹くレイアウトなど、販売戦略に役立つ情報を交換しました。結果として、自店舗の売上で前年比12%アップを達成しました。

入社後も、強みを活かして社内外の人と関係性を構築していき、売上アップに貢献していきたいと考えます。

事務職で協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、常に相手の立場を考えて行動できる協調性です。

私は大学3年次から所属するゼミでゼミ長を担っています。私はゼミ長として、どうしたら周囲が気持ちよく活動できるか、スムーズに物事を進めるためには何を準備したらよいかなど、相手の立場を考えた行動を意識しました。

ゼミ以外の時間にメンバー同士で予定を合わせるのが難しかったので、教授とメンバー全員で共有できるファイルを作成し、それぞれのタイミングで状況確認できるようにしました。結果として、ゼミ内でのコミュニケーションが活発になり、教授にも喜ばれました。

入社後は、私の強みである協調性を活かして、社内における事務周りの負担を減らすために行動していきたいと考えます。

製造業で協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周囲に気を配りながら目標達成にむけて行動できる協調性です。

学生時代は喫茶店でバイトリーダーとしてアルバイトをしていました。私はバイトリーダーとして、業務に慣れていない新人メンバーのフォローを率先して行うことを心がけていました。

周囲のサポートをしながら、リーダーとして自分の業務を担うのは大変でしたが、周囲のスタッフだけでなく自分の成長にもつながると信じて粘り強く継続しました。結果として、自店舗が接客品質1位で表彰され、店長にも頑張りを評価してもらえました。

この経験を活かして、モノづくりの現場でも前後工程と協力し合いながら高品質を維持できるよう、協調性を発揮して活躍していきたいと考えています。

保育士で協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周りの人と協力して物事に取り組める協調性です。

私は大学時代にサッカー部のマネージャーを務めました。毎日欠かさず練習していても試合でなかなか結果を出せずに負けが続いている時期がありました。そこで、私はそれまでの試合の録画映像を見返して自分なりに分析しノートに書き出しました。そして、まとめた結果を監督やコーチ、部長に共有してトレーニングメニューを一から見直しました。

結果として、個々の部員に合わせたメニューを実践して苦手を克服し、県大会でベスト4の結果をおさめられました。

この経験を活かして、入社後は保育士として、園長先生をはじめほかの先生方と協力しながら、園の運営に貢献していきたいと考えます。

ITエンジニアで協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、周囲と協力して一つのものを作り上げる協調性です。

私は、学生時代のサークル活動で自主映画を制作した際、編集チームのリーダーとしてプロジェクト管理を担いました。複数人の編集メンバーで作業していたため、週に一度全員参加の進捗報告会を欠かさず実施しました。

結果として、映像編集を納期に間に合わせて完了させられ、予定していたサークルの映画発表会も成功させられました。

入社後は、サークルでの経験を活かし、ITエンジニアとしてチーム力を大切にシステム開発に取り組んでいきたいと考えています。

警察官で協調性をアピールする場合の例文

私の強みは、相手を第一に考えて行動できる協調性です。

私は大学時代に、ラグビー部の主将を務めていました。主将として、率先してチームのモチベーションを高めるのはもちろん、常に万全の体勢で試合に臨めるようメンバーのコンディションに気を配りました。ケガの状態が思わしくない部員がいれば、積極的にコミュニケーションを図り、悪化する前に監督に相談しました。

私が主将を務めた年に、部として初めて関東大会に出場できたのは、こうした行動を積み重ねた結果だと感じています。

この経験を活かして、警察官として配属先の部署にかかわらず、相手を第一に考え周囲の方々と協力して活躍していきたいと考えています。

自己PRで高評価を得るポイントについては、「自己PRの書き方は?就活で評価される構成と8つのコツを例文つきで解説」も参考にしてください。

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就活の自己PRで協調性をアピールしようと思っても、どのように書けばよいか悩んでしまう就活生も多いでしょう。自己PRで協調性を伝えるためには、具体的なエピソードを用いて、効果的な伝え方を意識する必要があります。

学生時代の経験から、どのように協調性をアピールできるのか自信が持てない場合には、就活アドバイザーへの相談もおすすめです。

就活エージェントであるキャリアチケットでは、自己分析や業界研究から自己PRの書き方や添削まで、就活生の悩みを解決するサポートをしています。就活でどう強みをアピールすべきかで悩んでいる方は、ぜひ利用してみてください。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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