このページのまとめ
- 公務員試験の自己PRは人物重視の自治体が増えている
- 公務員の自己PRでは「協調性」「打たれ強さ」「責任感」などが評価される
- 公務員の自己PRは国家公務員と地方公務員で求められる能力に合わせて内容を変える
「公務員の自己PRはどう作れば良い?」「公務員試験で評価されるアピールポイントって何?」と悩んでいる就活生も多いでしょう。近年の公務員試験は人物を評価する自治体が増えているため、自己PRに力を入れて差別化することが重要です。
この記事では、公務員の自己PR作成のコツや、評価されやすい特徴・強みをまとめました。特徴別で自己PRの例文も紹介しているため、公務員の面接対策に不安がある人はぜひご覧ください。
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- 公務員試験でも自己PRが重要
- 公務員と民間企業の自己PRの違い
- 公務員試験の自己PRで評価されやすい性格や特徴10選
- 1.協調性
- 2.打たれ強さ
- 3.冷静さ
- 4.継続力
- 5.責任感
- 6.傾聴力
- 7.調整力
- 8.コミュニケーション能力
- 9.論理的思考
- 10.事務処理能力
- 公務員試験の自己PRで伝える強みの見つけ方
- 過去のエピソードを振り返る
- 書き出した出来事から強みを探す
- 志望する自治体や省庁の求める人物像を確認する
- 求める人物像に合う強みを選ぶ
- 公務員志望者が自己PRを作る際の3つのコツ
- 1.自己PRは「結論・エピソード・仕事への活かし方」の順番で構成する
- 2.エピソードは具体的に説明する
- 3.強みをどのように業務に活かせるか伝える
- 公務員試験の自己PRを魅力的に仕上げるポイント
- 公務員に求められるスキルや特徴をアピールする
- 強みをキャッチフレーズで表してみる
- 何度も添削する
- 志望動機と関連性を持たせる
- 公務員の種類別!自己PRで意識すべきポイント
- 地方公務員の場合
- 国家公務員の場合
- 公務員の自己PRをまとめる際の注意点
- 志望する役所や省庁の特色を盛り込む
- 公務員の業務で重視されにくい強みを選ばない
- 公務員試験の自己PRの参考例文6選
- 「打たれ強さ」の例文
- 「継続力」の例文
- 「責任感」の例文
- 「傾聴力」の例文
- 「調整力」の例文
- 「コミュニケーション能力」の例文
- 公務員試験の自己PRのNG例文
- 公務員の業務で重視されにくい強みをアピールした例文
- 公務員の業務を下に見るような例文
- 公務員試験で自己PRを評価されて内定を獲得したいあなたへ
公務員試験でも自己PRが重要
近年の公務員試験では、自己PRを重視する自治体が増加しています。公務員は人柄も重要であり、自己PRであれば見極めやすいからです。
以前の公務員試験では、数的処理や法律のように、学問的な知識を問う一次試験が重視されていました。面接を行う2次試験で不合格になるケースは少なく、面接に力を入れない就活生も多かったようです。
しかし、現在では面接の重要性が見直され、自己PRへの対策も重要度が増しています。自己PRが重要だと認識していない就活生も多いので、今から準備をしておけば、差別化にもつながるでしょう。
公務員試験の内容が気になる就活生に向けては、「公務員になるには試験がある!その難易度はどのくらい?」で試験内容や難易度を紹介しています。自己PR以外にも対策は必要なので、合わせて参考にしてください。
面接カード作成にも自己PRが使える
公務員試験で必要な面接カードにも、自己PRが求められます。面接カードとは、「自己PR」「学歴」「志望動機」などを記載する書類で、民間企業のエントリーシートに近い役割です。
公務員試験の面接では、面接カードに沿って質問を行うケースが一般的。より高い評価を受けるためにも、自己PRを準備し、面接での印象をとくするのが重要です。
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公務員と民間企業の自己PRの違い
公務員と民間企業の自己PRでは、求められる内容が異なるので覚えておきましょう。公務員は公共の利益を追及する一方で、民間企業は自社の利益追及や売上拡大が目的になるからです。
公務員の仕事には根拠が必要であり、法律や規程に基づいて、的確で統一的な仕事が求められます。一方で、民間企業は結果を常に求められ、企業が提供するサービスや職種によって求められるスキルも異なるのです。
そのため、公務員になるには正確に仕事を行える能力や責任感の強さ、冷静な対応力など、あらゆる仕事に広く求められる内容をアピールするのがポイントです。
民間企業に求められるクリエイティブなスキルやデザインスキルなど、個性的で差別化を図るような自己PRはあまり求められないので覚えておきましょう。
公務員の仕事内容については、「公務員の仕事内容とは?種類と職種別でご紹介!」の記事で詳しく解説しています。仕事によっても活かせる強みが変わるので、自己PR作成に向けて確認しておいてください。
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公務員試験の自己PRで評価されやすい性格や特徴10選
公務員試験の自己PRでは、「協調性」や「打たれ強さ」などが評価される傾向です。
ここでは、特にアピールしやすい10の性格や特徴を紹介します。自身の性格が当てはまる場合は、自己PRとして有効活用しましょう。
1.協調性
公務員の業務では、同僚と協力して仕事を進めたり、市民の声に耳を傾けたりするため、協調性が求められます。
公務員の場合、民間企業よりも個性のアピールは必要ありません。周囲に合わせて、落ち着いて行動できる人材が好まれます。
協調性のアピールを考えている場合は、「協調性を自己PRでアピールする効果的な方法は?例文付きで解説!」もあわせて参考にしてください。
2.打たれ強さ
市民課を中心とした窓口対応などの業務では、クレームを受けたり、理不尽な扱いを受けたりもします。打たれ強い性格であれば、気にせず次の対応に移れるため、面接のアピールポイントになるでしょう。
「メンタルの強さ」や「切り替えの早さ」と言い換えてアピールするのもおすすめです。
3.冷静さ
公正な判断や規程にのっとった行動ができる冷静さも重要です。特に、市民と対応する機会の多い職種では評価されるでしょう。
たとえば、市民のクレームに対してすぐに怒ってしまう職員は、窓口対応ができません。まずは自分が冷静になって話し合い、市民も落ち着かせる対応が必要です。トラブルが起きる場合もあるため、どのような状況でも慌てずに行動できる冷静さはアピールになります。
自己PRで冷静さをアピールするコツは、「自己PRで冷静さは強みになる?面接対策に悩める新卒向けに書き方をご紹介」の記事も参考にしてください。
4.継続力
継続力は、業務を覚えたり、結果を出したりするために勉強し続ける印象を与えます。また、公務員に大切なまじめさを表す際にも、継続して努力できるとアピールするのが重要です。
継続力のアピール方法については、「『継続力』はアピール材料になる?上手な自己PR方法」の記事で詳しく解説しています。
5.責任感
公務員の業務は幅広く、手続きによっては人権を制約するような責任を伴う場合もあります。配属された部署で、与えられた業務に対して責任をもってやり遂げる力はアピールにつながるでしょう。
また、取り扱う個人情報は機密性が高いため、責任感を持って業務に取り組める人は、採用担当者の高評価を得られるはずです。
責任感をアピールするコツは、「自己PRで責任感の強さをアピールするときのポイントを例文とともにご紹介」の記事を参考にしてください。例文もあるので、書き方の参考になるでしょう。
6.傾聴力
窓口業務を中心に、傾聴力も求められます。自治体に何かしらの支援を求めて来庁される方もいれば、行政サービスに対する不満を抱えて来庁する人もいるからです。
提供する業務は法律に基づき、統一的な内容が求められるため、来庁者の声に耳を傾け、適切な対応ができる人は、公務員として活躍できるでしょう。
アルバイトやボランティアなどのエピソードを交えることで、傾聴力をアピールするのもおすすめです。
傾聴力をアピールするコツは、「自己PRで傾聴力をアピールするには?エピソードのポイントや例文を紹介」の記事で解説しています。
7.調整力
公務員の業務は、他部署や他省庁との連絡調整が欠かせません。部署単体で遂行できる業務もありますが、部署や省庁を横断した取り組みも多く、スケジュールや内容の調整をする機会が多いのも公務員ならではです。
友人との旅行や部活動の合宿など、調整力が発揮されたエピソードがあれば、積極的にアピールしましょう。
調整力をアピールする際は、「自己PRで『調整力』をアピールする大事なポイント・例文紹介」の記事を読んでおくのがおすすめです。
8.コミュニケーション能力
公務員の業務においても、コミュニケーション能力が求められます。来庁される市民とのやりとりはもちろん、先ほど解説したように他庁との連絡調整など、さまざまな人と関わる機会が多いからです。
コミュニケーション能力の魅力的な伝え方は、「コミュニケーション能力をアピール!面接での伝え方とは」で解説しています。
9.論理的思考
公務員の仕事は、法律や規程などの理解が欠かせません。根拠に基づく業務遂行が公務員の特徴であるため、法律を読み解く論理的思考力も求められます。
公務員試験によっては小論文が出題されることもあり、論理的思考力が備わっているかは一次試験から判断されているのです。論理的思考力をアピールできるエピソードがある人は、自己PRで盛り込むといいでしょう。
論理的思考を鍛えるためには、ロジカルシンキングが効果的です。詳しくは、「ロジカルシンキングとは?就活に役立つ効果的なトレーニング方法」の記事をも参考にしてください。
10.事務処理能力
自治体によっては新規採用者の人員を削減していることもあり、応募者に求める事務処理能力のレベルが高まっています。人口の多い市役所を中心に膨大な業務量を抱えている傾向にあるため、要領よくテキパキと仕事ができる人は重宝されるでしょう。
事務処理能力をアピールする場合、正確性や計画性、効率の良さなどを強みにするのがおすすめです。「正確性を発揮して事務処理が行える」「計画的に仕事をこなし、効率よく業務を行えるようにサポートする」などとアピールできるでしょう。
もし、事務のアルバイトを行っていたエピソードがあれば、自己PRで伝えるのがおすすめです。
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公務員試験の自己PRで伝える強みの見つけ方
自己PRでは、自分の強みを分かりやすく、エピソードを交えながら伝えるのが大切です。どのように伝えれば良いか、学んでおきましょう。
過去のエピソードを振り返る
まずは強みを探すために、これまでで印象に残っている出来事を書き出します。エピソードについては、思いつくものをとにかく書き出してください。
さかのぼる期間に決まりはありませんが、可能であれば幼少期から考えるのがおすすめです。「小学校」「中学校」「高校」「大学」と、時期に分けてエピソードを思い出してみましょう。
書き出した出来事から強みを探す
次に、出来事を振り返り、それぞれのエピソードで発揮した強みを探します。「コミュニケーション能力を発揮した」「協調性を学んだ」などのように、特徴やスキルを書き出してください。
それぞれのエピソードで強みが見つかったら、グルーピングを行います。特定のスキルや強みが多ければ、再現性のある強みとしてアピールできるでしょう。
志望する自治体や省庁の求める人物像を確認する
自己PRでアピールする強みは、志望する自治体で活かせるかどうかも重要です。自治体や省庁の求める人物像を確認しておきましょう。
求める人物像は、採用ページやWebサイトに記載されていることがあります。また、「事務職であれば正確性」「窓口業務はコミュニケーション能力」などのように、職種や仕事内容から求められそうな強みをイメージするのもおすすめです。
求める人物像の探し方は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事で解説しています。民間企業同様に、自治体について調べるようにしてください。
求める人物像に合う強みを選ぶ
最後に、自分の強みのなかから、自治体が求める人物像に合うものがないか探してみましょう。素晴らしい強みがあっても、仕事に関係なければ成果につながりません。
たとえば、窓口業務の多い自治体で「一人でコツコツ努力するのが得意です」とアピールしても、活躍のイメージは湧きません。「接客業で身についた傾聴力を武器に、市民の方の話を聞きます」とアピールしたほうが、評価は高くなるでしょう。
自己PRでは、「仕事で活躍できそう」と面接官にイメージしてもらうことが大切です。志望する仕事や職種内容をもとに、アピールする強みを選びましょう。
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公務員志望者が自己PRを作る際の3つのコツ
公務員試験でも民間企業でも、自己PRの基本は変わりません。分かりやすく、簡潔に伝えるよう工夫してください。
ここでは、自己PRを作成する際のコツを3つ解説します。紹介するコツを踏まえて、自己PRを完成させましょう。
1.自己PRは「結論・エピソード・仕事への活かし方」の順番で構成する
自己PRの書き方の基本は、「結論」「エピソード」「仕事への活かし方」の順番です。結論から伝えるのは、そのあとに伝えるエピソードの内容を分かりやすくするためです。
いきなりエピソードから伝えてしまうと、何について話しているのかが分かりづらくなります。また、どのような強みをアピールしたいのかも伝わりません。
加えて、強みが仕事にどう活かせるかも伝えてください。ただ強みをアピールするのではなく、成果を出せる人材だと伝えるのが自己PRのコツです。
2.エピソードは具体的に説明する
自己PRで話すエピソードは、期間や順位などの数字を盛り込み、具体的に表しましょう。数字を使って表せば、説得力も増すのでおすすめです。
たとえば、「継続力」をアピールする場合、「部活でレギュラーをとるために練習を続けた」よりも、「部活でレギュラーをとるために、1日2時間の自主練を1年間毎日続けた」のほうが具体的に伝わります。また、結果を出すために行った努力量も明示できるでしょう。
「いろいろ」「さまざま」のような表現は、抽象的になるので避けるのがポイントです。「1日」「100人」のように、数字を使ってアピールしてみてください。
3.強みをどのように業務に活かせるか伝える
自己PRのまとめとして、自分の強みを業務でどのように活かせるかを盛り込んでください。採用担当者は、就活生が業務内容を理解し、業務に沿って強みをアピールできるかを見ています。
たとえば、「継続力を活かして頑張ります」だけでは、何を頑張るのかが分かりません。「強みである継続力を活かして、来庁者に質の高い行政サービスを提供できるように勉強を続けます」と説明できれば、強みの活かし方まで伝わるでしょう。
自己PRの作り方をさらに詳しく知りたい方は、「自己PRの書き方例を紹介!アピールポイント別の例文つき」をご覧ください。
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公務員試験の自己PRを魅力的に仕上げるポイント
公務員試験の自己PRでは、地方公務員と国家公務員のように、受ける種類や職種によってアピールを変えるのが効果的です。ここでは、公務員ならではのポイントを紹介するので、自己PRをより魅力的な内容に仕上げるために活用してください。
公務員に求められるスキルや特徴をアピールする
公務員試験の自己PRでは、公務員に求められるスキルや特徴をアピールすることが重要です。業務に関係ないスキルをアピールしても、あまり評価されないため気をつけましょう。
公務員には、周囲と協力しながら仕事を行う協調性・調整力や、仕事をやり遂げる責任感・誠実さなどが評価されます。また、事務処理能力も評価されるため、それぞれを発揮したエピソードがあれば、積極的にアピールしましょう。
ただし、公務員も配属先によって求められるスキルは異なるため、どのようなスキルが必要かあらかじめ確認してください。
強みをキャッチフレーズで表してみる
自己PRで印象を残すために、強みをキャッチフレーズで表すのもポイントです。
公務員の業務でアピールする性格や強みは「協調性がある」「まじめ」などが多いため、そのまま表記すると周りに埋もれてしまい、アピール力に欠ける可能性があります。
そのため、キャッチフレーズだけではなく、強みを別の言葉に言い換えてみるのもおすすめです。ほかの就活生と違った表現でアピールできれば、採用担当者の目にも留まりやすいでしょう。
どのようなキャッチフレーズを作るか迷う就活生は、「就活に必要なキャッチフレーズを作るときのポイントは?」の記事も参考にしてください。自己PRだけではなく、自己紹介や面接などでも使えるのでおすすめです。
何度も添削する
自己PRは何度も添削して、アップデートを重ねることが重要です。何度も作り直せば、最初よりも分かりやすく伝わる自己PRになります。
また、自分だけで考えずに、家族や友人にアドバイスをもらうのもおすすめです。客観的なアドバイスをもらえれば、新しい発見も生まれるでしょう。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、就活のプロに任せる方法もあります。
自己PRの添削サービスに関しては、「自己PRの添削は依頼すべき?利用できるサービスや見直すポイントを解説」で詳しく解説しています。
志望動機と関連性を持たせる
自己PRと志望動機には、関連性を持たせることが大切です。全く同じ内容は避けるべきですが、似た強みやスキルがアピールできるように準備しておきましょう。
面接官は、書類全体の内容を踏まえて応募者の人柄や適性を判断します。そのため、履歴書全体で関連性があれば、一貫性があると評価してもらえるでしょう。
就活では自己PRのクオリティだけを上げるのではなく、志望動機を含めた質問のすべてで強みをアピールするのがポイントです。
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公務員の種類別!自己PRで意識すべきポイント
公務員は、地方公務員と国家公務員の大きく2つに分けられ、仕事内容や求められるスキルが異なります。ここでは、それぞれに求められるスキルと自己PRで意識すべきポイントについて解説します。
地方公務員の場合
地方公務員はその自治体や都道府県の職員として働くため、地域性を絡めたアピールが欠かせません。
特に、地元の市町村や都道府県以外の職員を志望する際は、志望動機との関連性、その自治体で実現したい事柄などのアピールが重要です。
また、市役所職員の場合はその自治体で勤務し続けるため、スペシャリストとして業務を遂行する特徴があります。都道府県職員の場合は、市町村の取りまとめや国と自治体との連絡調整、よりマクロな視点の業務遂行など、ゼネラリストとして活躍する傾向です。
それぞれの業務内容の違いを踏まえて、アピールする強みをチューニングしましょう。
国家公務員の場合
国家公務員の場合は、国の出先機関に勤務するのが一般的で、法務局や税関、検察庁、国税庁などの縦割りで組織運営されています。
そのため、地域性というより各省庁で扱う業務への理解と、その業務を適切に遂行するためのスキルをアピールすることが大切です。
民間企業を選ぶ感覚に近いといえるかもしれませんが、国家公務員の場合は、省庁によって扱う業務や働き方が異なるため、それぞれに適した自己PRが欠かせません。
公務員の職種については、「国家と地方で違う?公務員の職種について解説します!」で詳しく解説しています。
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公務員の自己PRをまとめる際の注意点
公務員の自己PRを考える際は、志望する役所の特徴を意識するのがポイントです。民間企業同様に、その地域や役所ならではの内容を盛り込みましょう。
ここでは、公務員の自己PRをまとめる際に意識したいポイントを2つご紹介します。
志望する役所や省庁の特色を盛り込む
どの役所や省庁にもあてはまりそうな、汎用的な内容は避けましょう。「まじめ」「努力家」などの特徴をアピールする就活生は多く、面接官の目に留まらないかもしれません。
また、広く公務員に共通する強みの場合、志望する役所や省庁を選んだ理由が弱くなります。企業研究をしっかりと行っていないと思われる場合もあるでしょう。
地方公務員と国家公務員でも、求められる素質は異なります。それぞれの特徴を理解し、求められる強みやスキルをアピールしてください。
公務員の業務で重視されにくい強みを選ばない
公務員の業務に関係ない強みをアピールしても、なかなか評価されません。アピールする強みを発揮して、仕事でどのように活躍できるかを考えましょう。
たとえば、「デザイン能力があります」とアピールしても、窓口対応や事務作業では活かす場面がありません。また、「マーケティングスキル」なども公務員で発揮するのは難しいでしょう。
公務員には、公務員ならではの重視される強みがあります。どのような種類や仕事があるか分からない場合は、「公務員の種類とは?主な職種や試験内容を難易度と合わせて解説」も参考にしてみてください。
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公務員試験の自己PRの参考例文6選
公務員試験の自己PRを作る際の参考になる例文を6つ紹介します。評価されやすい特徴ごとに紹介しているので、自己PRを完成させる際に活用してください。
「打たれ強さ」の例文
私の強みは、打たれ強さです。小学生のころは小柄でからかわれることもあり、自分を変えたいと中学では練習が厳しい野球部に入りました。
朝や放課後の練習では常に走り回り、1年生は自身の練習のほかに、先輩のサポートも行います。休む暇もない練習量に、次第に辞めていく部員が出てきました。
しかし、私は諦めずに練習に取り組み、自宅でもトレーニングをして体力づくりを行いました。そのおかげで、日々の練習メニューも余裕をもってこなせるようになり、3年生ではレギュラーとして大会に参加できるまで成長しています。
この経験を通して、辛いことも乗り越えれば自身の力になることを学びました。貴市役所でも打たれ強く、諦めない心で業務に貢献したいです。
「継続力」の例文
私の強みは、継続して努力できる点です。
大学で所属していたサークルの部室は共同部室だったため、汚れていることが多々ありました。そこで私は、1年生から引退するまで、部室を使用する日は毎回掃除し、ゴミを捨てて帰るようにしました。
小さなことかもしれませんが、私が掃除するようになってから、部室も汚れにくくなり管理者の先生にもお褒めの言葉をいただきました。貴庁でも、毎日コツコツと努力し、縁の下の力持ちとして業務に貢献したいと考えています。
「責任感」の例文
私の強みは、仕事を最後までやり遂げる責任感です。
私は学生時代にポスティングのアルバイトをしていました。初めの頃は該当の地区を回るのに予定の2時間もかかる状況で、先輩にカバーしてもらっていました。そこで私は、該当エリアの回り方を工夫したり、移動する自転車の停める位置の最適化を考えたりして、時間に余裕を持ってポスティングを終えられるようになりました。
時間というコストを意識して、与えられた業務を遂行するのはもちろん、部署の課題などに関しても責任を持って対応していきたいと考えています。
「傾聴力」の例文
私の強みは、さまざまな意見を聞いて共感する傾聴力です。
私は大学時代にバドミントン部の副部長を任され、部長のバックアップや部員のフォローなどに奔走した経験があります。30名ほどの部員がいたため、部内で意見が割れ雰囲気が悪くなってしまうこともあり、その時々に応じて部員に直接声をかけ、不満に感じていていることなどに耳を傾けました。
部員から直接聞いた声をもとに部長と話し合い、練習の進め方を改善した結果、部全体の雰囲気が明るくなり、練習の参加率も上がりました。
自身の傾聴力を活かし、市民の方の声を丁寧に聞き、適切な行政サービスを提供できるよう努力いたします。
「調整力」の例文
私の強みは、現状を踏まえて行動を適切にコントロールできるところです。
所属していたダンスサークルでは、新歓の参加者を50人集めるという目標が設定されたものの、目標達成に向けたアクションプランは何もない状況でした。そこで私はメンバーを集め、目標達成に必要なステップを洗い出しました。
ビラの完成時期と配布目標、配布期限の設定、SNSアカウントの開設、運用担当者の割り振りや投稿頻度の指定など、すべて逆算して行動を具体化し、分担して作業を進めました。
その結果、新歓当日には70人もの参加者を集めることができ、多くのメンバーがサークルに加入してくれました。
自身の調整力を、貴庁の業務の確実な遂行や他庁との連絡調整などに活かし、一職員として貢献いたします。
「コミュニケーション能力」の例文
私の強みは、誰とでもすぐに仲良くなれるコミュニケーション能力です。
私は一人旅が好きで、宿泊先はゲストハウスを利用するようにしています。さまざまな境遇・環境を過ごした方と出会えるゲストハウスは、その旅でしか出会えない貴重なもので、さまざまな価値観に触れられる機会だとも思っています。
初対面でも物怖じせず、相手に興味を持って質問しながら会話を楽しむと、10分もすれば仲良くなれるのが私の強みです。
自身のコミュニケーション能力を活かし、来庁者様に質の高い行政サービスを提供するのはもちろん、職場内のスムーズな業務遂行に役立てたいと考えています。
なお、自己PRを伝える際は長所と区別する必要があります。「自己PRと強みの違いは何?長所との書き分けは?例文付きで紹介!」で両者の違いを解説しているので、あわせてご覧ください。
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公務員試験の自己PRのNG例文
ここでは、公務員試験の自己PRのNGな例文パターンを2種類紹介します。NG例を避けることで、自己PRを精度高く完成形に近づけられるはずです。
公務員の業務で重視されにくい強みをアピールした例文
私は幼少期から絵を描くことが好きで、独創性やアート感覚に優れている点が強みです。
小学生の頃から図工・美術の授業が大好きで、中学からは美術部で毎日絵を書いていました。高校生の頃には美術コンクールで入賞することもでき、今でも時間の許す限りアートに触れています。絵を書いている時間はすべてを忘れられ、制作に没頭できるのも魅力の一つです。
今まで培った独創性やアート感覚を活かし、都市計画や市の広報などで貢献したいと考えています。
解説
公務員の業務で「美的センス」はあまり求められていません。業務で重視されにくい部分をアピールしても、入社後の活躍イメージがしづらいため、採用を見送られてしまう可能性があります。
公務員の業務を下に見るような例文
私の強みは、リーダーシップ能力に優れているところです。
メンバーを巻き込んで結果を求めるのが好きで、大学生になってからは学祭の実行委員に所属し、3年生の時には実行委員長を担いました。当時の学祭は今までにやったことのないことをしたいと思い、有名人の招待や他大学との連携などを推進し、学祭の来場者数は過去最高を記録しました。
企画の立案から作業の割り振り、スケジュールの調整など、学祭の準備と当日の進行が滞りなく進むよう手配することができ、大きな達成感を得られました。
私のリーダーシップ能力を貴市役所でも活かし、日々の事務処理や窓口対応でも、なんでも対応できる自信があります。
解説
どのような業務にも対応できる自信があるのは良いことですが、公務員の業務を下に見るような書き方はおすすめできません。「〜でも」という言葉は、避けたほうが無難です。
自己PRは客観的な視点を取り入れるだけでなく、悪い事例から学ぶことも大切です。「自己PRのダメな例は?悪い例文から考える就活で失敗しないアピール方法」では、採用担当者に響きづらい自己PRの例を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
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公務員試験を突破するために、自己PRの重要度も増しています。人柄を見る自治体も多くなってきており、学問的な試験を突破するだけでは評価されないようになってきました。
自己PRでアピールするためには、自分の強みを理解し、面接官に分かりやすく伝えるのが大切です。まずは自己分析を行い、強みをアピールできるエピソードを探してみましょう。
自己PRに悩む場合は、就活エージェントの活用もおすすめです。客観的なアドバイスをもらうことで、自己PRをさらにレベルアップさせられます。ほかの就活生と差別化をするためにも、プロの意見をもらいましょう。
キャリアチケットでも、公務員志望者の自己PR作成をサポートしています。面接対策や履歴書の書き方指導など、就活全般のアドバイスを実施しているので、内定獲得を目指す就活生はぜひご相談ください。
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