このページのまとめ
- 県庁の志望動機を伝える際は「志望する自治体を選んだ理由」が大事
- 県庁の志望動機を作る前に「自己分析」と「自治体の比較」などの準備が必要
- 県庁の志望動機では安定性や待遇を理由にするのはNG
「県庁の志望動機はどのように考えれば良い?」「伝える際のポイントは?」などと気になる就活生も多いでしょう。県庁の志望動機では、ほかの県ではなく志望する県を選んだ理由が重要です。また、民間企業ではなく公務員を選んだ理由も答えられるようにしておきましょう。
この記事では、県庁の志望動機を伝える際のポイントや構成について解説しています。志望動機の例文も紹介しているので、伝え方に困ったら参考にしてください。
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- 県庁とは?仕事内容と志望動機作成のポイントをあわせて解説
- 行政職
- 技術職
- 公安職
- 福祉職
- 免許資格職
- 県庁の志望動機を作る際の構成
- 1.志望理由を簡潔に伝える
- 2.エピソードを交えて志望理由を詳しく伝える
- 3.業務に活かせる自分の強みを伝える
- 4.入職後のビジョンを伝える
- 県庁の志望動機を伝える際のポイント
- 公務員を選んだ理由を考える
- なぜその県庁を選んだかを明確にする
- 安定性や待遇を志望理由にするのは避ける
- 県庁の志望動機作成前に取り組みたい準備
- 自己分析
- 求める人物像の調査
- ほかの自治体との比較
- キャリアプランの確認
- OB・OG訪問
- 県庁の志望動機でNGな内容
- 地元への思いしか伝わらない
- 待遇面で志望している
- 安定性で志望している
- 特定の仕事のみ希望している
- 県庁の志望動機の例文
- 県庁の志望動機をどのように作るか悩んでいるあなたへ
- 県庁の志望動機に関するよくある質問
- Q.県庁の志望動機が思いつかないときはどうすれば良い?
- Q.地元以外の県庁を選ぶ場合の志望動機はどうすれば良い?
- Q.県庁の志望動機を伝える際の注意点は?
県庁とは?仕事内容と志望動機作成のポイントをあわせて解説
県庁とは、県の行政を取り扱う役所を指します。県庁の職員は公務員として業務に携わるのが一般的です。
県庁の志望動機を作成するには、仕事内容を理解し、志望職種に沿ったアピールを行うのが欠かせません。ここでは、県庁の仕事内容と志望動機作成のポイントについて解説します。
行政職
行政職は、事務仕事を担当する職種です。役所の窓口業務をイメージすると分かりやすいでしょう。
行政職では、書類申請の受付からクレーム対応まで、幅広い業務に対応するケースが一般的です。市民への対応を行う業務が多いので、志望動機でも市民との関わりについて触れると良いでしょう。
たとえば、「人と接するのが好き」「お客さまのニーズを聞き出して適切な対応が出来る」などの内容やアピールが、行政職におすすめです。
技術職
技術職は、建造物の建築やインフラ整備など、技術を用いて仕事を行う職種です。公園や道路、信号の設置や橋の建築など市民の生活に必要な整備を行うのが主な業務で、次のような種類があります。
・土木
・建築
・電気
・機械
・農業分野
技術職の志望動機のポイントは、自分の持つ技術を理解し、どのように貢献出来るかを伝える点です。技術を学ぶなかで得た経験や気づいた考えなども伝えると良いでしょう。
公安職
公安職は、警察官と消防士を指します。地方自治体における社会の維持が仕事です。
警察官の場合、階級により地方公務員か国家公務員かに分かれます。地方自治体に所属する場合は地方公務員であり、地域の見回りや困っている市民の対応を行うのが業務です。
消防士は、採用区分が「上級」「中級」「初級」の3つに分かれています。採用区分に応じて、現場で消火活動を行う消防士から管理職まで幅があるのを知っておきましょう。
公安職の志望動機では、倫理性と仕事に対する熱意が重視されます。市民や社会を守る熱意をどれだけアピール出来るかがポイントになるでしょう。
消防士の仕事やスケジュールについては、「消防士の志望動機の書き方は?ポイントや注意点を例文付きで紹介!」で解説しているので、参考にしてください。
福祉職
福祉職は、カウンセラーの仕事です。臨床心理士の資格を持ち、スクールカウンセラーの仕事を行うケースもあります。
スクールカウンセラー以外では、市民へのお悩み相談室、病院や児童相談所での対応など、仕事をする範囲は広い職種です。
福祉職の志望動機では、市民に対してどのようにサポートしていくかが求められます。また、専門職になるので、技量が重視される点も意識しましょう。
免許資格職
免許資格職とは、仕事をするために免許や資格が必要な職種のことです。以下の職業が免許資格職に該当します。
・司書
・薬剤師
・保健師
・獣医師
・保育士
・管理栄養士
・臨床心理士
免許資格職の場合、勤務先は県庁だけとは限りません。たとえば、臨床心理士は病院やクリニック、保育士は保育所のように、県庁以外で働くケースがあることも知っておきましょう。
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県庁の志望動機を作る際の構成
ここでは、県庁の志望動機を作る際の構成について解説します。
1.志望理由を簡潔に伝える
県庁の志望動機では、最初に志望理由を伝えましょう。「私が志望した理由は△△だからです」「△△に魅力を感じ志望しました」のように、簡潔に伝えてください。
結論から伝える理由は、採用担当者に志望理由の内容を理解してもらうためです。最初から長々と話してしまうと、伝えたい内容が分からなくなるので注意しましょう。
2.エピソードを交えて志望理由を詳しく伝える
次に、自分のエピソードを交えて、志望理由を詳しく伝えましょう。「なぜその志望動機にたどり着いたのか」具体的な理由を説明します。
エピソードを伝える際は、オリジナルの内容にしましょう。誰でも共通する内容にすると、差別化ができなくなります。
もし、エピソードが見つからない場合は、「就活で自分のエピソードはどう伝える?伝え方のコツや注意点を解説」も参考に探してみてください。
3.業務に活かせる自分の強みを伝える
志望動機でアピールするには、自分の強みも伝えましょう。その際、業務と関連する強みを選ぶのがポイントです。
たとえば、行政職では役所などでの窓口対応が業務にあります。「コミュニケーションスキルを活かして、市民の方に満足いただける対応をしたい」のようにアピール出来るでしょう。
注意点は、志望動機と自己PRは異なる点です。強みのアピールに集中してしまい、志望理由が薄くならないようにしましょう。
自己PRと志望動機の違いについては、「自己PRと志望動機の違いは?作成のポイントや例文を紹介」で解説しています。違いを理解したうえで、志望動機を作ってください。
4.入職後のビジョンを伝える
最後に、入職後のビジョンや目標を伝えましょう。「△△に貢献したい」「△△を実現出来るように努力する」のように伝えます。
入職後のビジョンを伝えるのは、採用担当者に自分の活躍をイメージしてもらうためです。具体的に活躍する姿がイメージできれば、採用につながります。
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県庁の志望動機を伝える際のポイント
ここでは、県庁の志望動機を伝える際のポイントを解説するので参考にしてください。
公務員を選んだ理由を考える
県庁の志望動機を伝える際は、なぜ公務員を選んだかの理由を考えましょう。民間企業と公務員の違いを意識するのがポイントです。
たとえば、公務員だからこそ出来る業務があり、選んだ人もいるでしょう。また、地元に貢献するために公務員を選ぶ人もいます。
県庁の選考でも、民間企業を選ばなかった理由はよく聞かれます。「なぜ公務員なのか」「なぜ県庁なのか」は明確にしておきましょう。
なぜその県庁を選んだかを明確にする
県庁の志望動機では、志望する県庁を選んだ理由も重要です。ほかの県庁との差別化を考えておきましょう。
地元の県庁であれば、地元である点をアピールするのが効果的です。地元以外の場合には、なぜ地元以外の県庁に魅力を感じたかが求められるでしょう。
県庁を選んだ理由を考えるためには、自己分析が有効です。自己分析をどのように行うかについては、「自己分析とは?おすすめのやり方8選や実施時の注意点を紹介」の記事を参考にしてください。
安定性や待遇を志望理由にするのは避ける
県庁の安定性や待遇を志望動機にするのは避けましょう。待遇は自分のメリットであり、採用担当者へのアピールになりません。
待遇のように自分のメリットを志望動機にしてしまうと、「自分本位で考えている」「地域や住民の利益を考えられない」などと思われます。マイナスな印象になり、志望動機でのアピールに失敗するでしょう。
志望動機では、自分を採用するメリットをイメージさせなければなりません。地域や住民に対する貢献を意識して、志望動機を作成しましょう。
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県庁の志望動機作成前に取り組みたい準備
県庁の志望動機を作成する前には、自己分析と、ほかの自治体との比較を行いましょう。志望動機作成前に取り組みたい準備を解説するので、参考にしてください。
自己分析
県庁の志望動機を作成する前に、自己分析で自分に対する理解を深めておきましょう。自分の考えを整理したり、強みを明確にしたりするために必要です。
自己分析ができていないと、志望動機で伝える内容が決まらずに、アピールが不十分になります。自分について深掘りを行い、県庁を志望する理由を答えられるように準備しましょう。
求める人物像の調査
志望する県庁がどのような人物を求めているかも、調べておきたい内容です。求められる人物像に合うアピールをすることにより、さらに評価が高まります。
求める人物像を調べるためには、県庁のWebサイトを確認したり、採用説明会に参加したりしましょう。ミスマッチ防止のためにも、どのような人物が求められているのかをチェックしてください。
ほかの自治体との比較
志望動機を考える際は、ほかの自治体との比較をしておきましょう。比較をすることにより、志望する県庁の強みを見つけたり、志望意欲を高めたりできます。
ほかの自治体と比較し、志望動機に反映されているほど、よく調べられていると感じ評価を上げられるでしょう。ほかの自治体の調べ方については、「企業研究の目的とやり方は?簡単に情報をまとめられる方法を解説」の記事を参考にしてください。
キャリアプランの確認
就職後にどのように仕事をしていきたいのか、キャリアプランを考えておきましょう。キャリアプランを志望動機に含めることで、自分がなりたい姿をアピール出来るからです。
キャリアプランがないと就職しても何をしたいかが分からず、働くイメージを持ってもらえません。入社してから何をしたいのか、5年後10年後のキャリアプランを考えておきましょう。
OB・OG訪問
OB・OG訪問を行い、先輩の話を聞いてみるのもおすすめです。実際に働く人の話を聞くことで、志望意欲が高まるケースもあるでしょう。
また、OB・OG訪問の内容を志望動機に入れることで、訪問するほど志望度が高いと思ってもらえる点もメリットです。志望度の高い就活生を採用したい県庁は多いので、アピールにつながるでしょう。
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県庁の志望動機でNGな内容
県庁の志望動機を考える際に、伝えない方が良いNGな内容もあります。どのような内容を避けるべきか解説するので参考にしてください。
地元への思いしか伝わらない
地元への思いしか伝わらない志望動機は、評価が伸びないので気をつけましょう。ほかの就活生との差別化が難しく、採用担当者の印象に残らないからです。
地元の県庁を志望するケースはとても多く、どの就活生も地元への愛着があります。地元が好きなことは前提になってしまうので、そのほかの内容でアピールしなければなりません。
「地元が好きだから」だけでは、志望動機の評価につながらないことは覚えておきましょう。
待遇面で志望している
給料や休日など、待遇面で志望している場合も評価されません。仕事よりも待遇のことばかり考えていると思われるからです。
待遇面は大事な部分ですが、待遇だけを求めている就活生に仕事の意欲は感じられないでしょう。同じ程度の能力を持っている就活生同士であれば、意欲の高い方が採用されます。
待遇面に言及することは、志望動機では避けるようにしてください。志望動機で給料などの待遇について触れるのが良くない理由については、「志望動機で給料に触れるのはNG?伝え方のコツや例文を解説」の記事で解説しています。
安定性で志望している
公務員である安定性を理由に志望するのもやめておきましょう。給料などの待遇面と同様に、仕事への意欲を感じられないからです。
志望動機は自分のメリットを伝える場面ではなく、自分を採用するメリットを相手に伝える場面です。「安定性で志望した」のように、自分の都合をアピールしても評価されないので気をつけましょう。
特定の仕事のみ希望している
特定の仕事のみ志望している場合も、評価されないケースがあります。配属の選択肢が狭い就活生より、どの仕事も任せられる就活生のほうが採用されるでしょう。
県庁に応募する場合、必ず希望の職種に就けるとは限りません。公務員の仕事は幅広く、さまざまな仕事を任されるケースが一般的です。
最初は希望の仕事に配属されても、数年後には異動になるケースも考えられます。「異動に不満を抱きそう」と考えられ、評価を下げる可能性もあるため、特定の仕事だけを希望するのは避けましょう。
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県庁の志望動機の例文
ここでは、県庁の志望動機についての例文を紹介します。
私が県庁職員を志望する理由は、地元△△の発展を支え、より活気ある街づくりを実現したいと考えたからです。
大学入学を機に、△△県を離れ、△△県に住むようになりました。長期休みには、たびたび地元に戻っていましたが、見慣れた商店街は閉店した店が増え、寂しく思うようになりました。そこから私は、愛着のある地元に戻り、発展を支えたいと考えるようになりました。
地元での街づくりに貢献したいと考えていたところ、都市開発が進められることを知りました。都市開発に貢献できれば、地元の役に立てると考え、県庁職員を志望しております。
志望動機を作る際は、NGな表現や言い回しにも注意しましょう。「志望動機のNGワード使っていない?ダメな例文と改善例を解説」を参考に、表現を注意してください。
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県庁の志望動機をどのように作るか悩んでいるあなたへ
県庁を志望動機をどのように作るか、悩んでいる人もいるでしょう。自分の考えを整理し、聞き手に伝えるのは難しい作業です。志望動機作成のサポートが欲しいと感じたら、ぜひキャリアチケットに相談してください。
キャリアチケットでは、志望動機作成についてのアドバイスをマンツーマンで実施しています。就活のプロであるアドバイザーが在籍しているので、安心してください。
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県庁の志望動機に関するよくある質問
ここでは、県庁の志望動機を作成する際に、よくある質問について回答します。
Q.県庁の志望動機が思いつかないときはどうすれば良い?
A.県庁の志望動機が思いつかない場合は、自己分析を行いましょう。自分の考えを書き出し、整理するのがおすすめです。
また、就活エージェントに相談し、アドバイスをもらうのも良いでしょう。キャリアチケットでも相談を受けつけているので、ぜひ活用してください。
自己分析がうまくいかない理由については、「自己分析が難しい・できないと思う人の特徴は?効率的な方法を紹介」で解説しています。どこがうまくできないかを明らかにしてから相談すれば、スムーズに解決出来るでしょう。
Q.地元以外の県庁を選ぶ場合の志望動機はどうすれば良い?
A.地元以外の県庁を選ぶ場合は、県について詳しく調べてください。地元の就活生よりも詳しいレベルまで勉強が必要です。
また、地元以外の県庁を選ぶ場合、「なぜ地元の県庁ではないのか」は聞かれやすい質問になります。納得出来る理由を答えられるように、準備しておきましょう。
Q.県庁の志望動機を伝える際の注意点は?
A.県庁の志望動機を伝える際の注意点は、民間企業ではなく県庁を選んだ理由が聞かれやすい点です。
研究が不十分な場合「その内容は民間企業でも実現できませんか?」と聞かれるケースもあるので注意してください。
県庁をはじめとする公務員と民間企業の違いについては、「民間企業と公務員の違いは何?特徴や仕事内容をご紹介!」で解説しています。志望動機作成前に、違いについて理解しておきましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。