就活での弱みはどう伝える?伝え方の例文や注意点を解説

このページのまとめ

  • 就活で伝える弱みを見つけるためには自己分析や過去を振り返るのがおすすめ
  • 就活で弱みが聞かれるのは会社との相性や仕事への適性を見るため
  • 就活で弱みを伝える際は「特になし」やネガティブすぎるものは避ける

就活での弱みはどう伝える?伝え方の例文や注意点を解説のイメージ

「就活で弱みを聞かれたけどどのように答えるのがいいの?」「どんな内容なら評価がよくなる?」などと疑問に思う就活生も多いでしょう。弱みを聞かれた際に内容や伝え方を間違えてしまうと、評価が下がってしまいます。どのように答えればいいか、知っておきましょう。

この記事では、弱みを聞かれた場合の伝え方を解説しています。伝え方の例文や弱みの探し方も紹介しているので、参考にしてください。

自分の弱みについて相談したい

   
目 次

就活で使用されやすい弱みの一覧

ここでは、就活で使用されやすい弱みの一覧を紹介します。自分の特徴にあてはまる弱みを探してみましょう。

・協調性に欠ける
・自己主張が強い
・プライドが高い
・負けず嫌い
・こだわりが強い
・目立ちたがり
・周囲に認められたい
・楽観的
・大雑把
・詰めが甘い
・計画性がない
・深く考えずに行動する
・せっかち
・ご都合主義
・お調子者
・責任感がない
・優柔不断
・周囲に流されやすい
・内気
・自分勝手
・継続力がない
・心配性
・理屈っぽい
・落ち着きがない
・完璧主義
・主体性がない
・緊張しやすい

就活では、強みや長所とともに、弱みや短所も聞かれがちです。「自分の強みと弱みは、どう分析する?」を参考に、弱みを探してみましょう。

自分の弱みについて相談したい

 

就活で企業が弱みを聞く理由

就活で企業が弱みを聞く理由は、「会社との相性を見るため」「自分を客観的に考えられているか見るため」の2つです。それぞれの理由について詳しく解説するので、弱みを答える際の参考にしてください。

会社との相性を見るため

就活で企業が弱みを聞く理由は、会社との相性を見るためです。企業は就活生の弱みや短所を通して、性格や人柄が会社の雰囲気にあうかどうかを判断しています。

たとえば、「集団行動やグループワークが苦手」と弱みを伝えた就活生がいたとしましょう。この場合、「チームワークを重視する企業」とは相性があいません。仮に入社できても、適性を活かして活躍するのは難しいでしょう。

また、仕事も社風も合わない状態では、早期退職のリスクが高まります。企業は就活生に長く働いてもらうためにも、弱みから自社との相性を見ているのです。

自分を客観的に考えられているか見るため

自分を客観的に考えられているか見るために、弱みが聞かれる場合もあります。弱みが客観的に考えられている就活生は、自己分析ができており、自分の能力について理解できていると判断できるからです。

自己分析ができている就活生は、自分の特性に応じて志望企業や業界を選べている傾向にあります。また、入社後も、自分の能力を理解しているので実力を発揮しやすくなるでしょう。

自分を客観的に見るためには、自己分析を行わなければなりません。自己分析の進め方については、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」も参考にしてください。

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就活で弱みを伝える際の構成

就活で弱みを伝える際は、「弱み」「エピソード」「弱みの克服方法」の順番で伝えるのがおすすめです。

ここでは、就活で弱みを伝える際の構成について、詳しく解説しするので参考にしてください。書類選考や面接に備えて、準備しておきましょう。

1.弱みを伝える

就活で弱みを伝える際は、「私の弱みは△△です」と結論から伝えてください。結論から伝えるのは、相手に内容を伝わりやすくするためです。

もし、「私は吹奏楽部に所属していました」のようにエピソードから話してしまうと、弱みが何なのか伝わりません。伝える能力が低いと思われてしまうので注意しましょう。

2.弱みの根拠になるエピソードを伝える

弱みを伝えたあとは、根拠になるエピソードを伝えます。具体的なエピソードがあれば、弱みの裏付けになり、説得力が増すでしょう。

たとえば、「弱みは優柔不断なところです」と伝えたとします。しかし、これだけではどのような弱みなのかがわかりにくい状態です。

しかし、「やるべきことが複数あると何から進めるか決められない」のようにエピソードで説明できれば、具体性が増します。

弱みを伝える際には、自分の人柄や特徴をわかりやすく伝えるのが大切です。エピソードを用いて、説明できるようにしましょう。

エピソードの伝え方については、「どう伝えれば良い?就活で聞かれる、自分のエピソード」で解説しています。弱みだけではなく、強みや自己PRなどでもエピソードが重要になるので、チェックしておくことが大切です。

3.弱みを克服するための対策を伝える

最後に、弱みを克服するために、どのような対策を行っているか伝えましょう。改善策をアピールすれば、「成長意欲がある」「改善に向けて努力している」と好印象を与えられるからです。

入社後も、課題を解決したり、成長に向けて努力したりする姿勢が求められます。企業は短所の伝え方から、物事への取り組み方を見ているのも覚えておきましょう。

就活で弱みや短所を聞かれた場合の対応は、「自分の短所をどう伝える?質問の意図や失敗しない答え方」でも解説しています。特に、面接で聞かれる場合が多いので、慌てないように対策しておきましょう。

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就活で伝える弱みを見つける方法

就活で伝える弱みを見つける際は、失敗した経験を振り返ったり、強みを言い換えたりするのがおすすめです。ここでは、弱みを見つける方法を4つ解説するので、参考にしてください。

失敗した経験や過去を振り返る

弱みを見つけるために、失敗した経験や過去を振り返ってみましょう。「なぜ失敗してしまったのか」を考えると、自分の弱みや弱点が見つかります。

過去を振り返るのが難しい場合、自分史を作るのもおすすめです。成功した経験も含めて書き出せば、これまでの経験を思い出しやすくなるでしょう。

自分史の作り方は、「就活における自分史の書き方は?書く内容やうまく書くコツを解説」で解説しているので、参考にしてください。

友達や家族に聞いてみる

友達や家族などに聞いて、教えてもらうのもおすすめです。自分では思いつかない、客観的な弱みを教えてもらえるでしょう。

また、他者からの意見を取り入れれば、説得力を増しやすくなります。「友人からも△△と言われたことがあります」と伝えれば、「自分のイメージだけではなく、客観的な意見を取り入れている」と評価されるでしょう。

強みを言い換えてみる

強みや長所を言い換えて、弱みを探すのもおすすめです。強みと弱みは表裏一体といわれることも多く、捉え方次第でいい点も悪い点も見つかります。

たとえば、「行動力がある」を強みでアピールしたとしましょう。この場合、「思いついたら行動してしまう」「計画性がない」などが弱みになってしまうかもしれません。

強みから弱みを探すのは、一貫性が出やすい点からもおすすめです。自分について理解できており、話に矛盾がないと評価してもらえるでしょう。

自己分析を行う

自己分析を行い、弱みを見つけ出すのも大切です。自己分析は就活を始める際の基本になるので、忘れずに実施しておきましょう。

自己分析を行えば、弱みだけではなく、長所や強みも明確にできます。自己PR作成にも役立つでしょう。

また、自分の考えも整理できるので、就活の軸が決まったり、志望動機作成に活用できたりする点もメリットです。書類選考や面接を突破するには欠かせないので、ぜひ実施してください。

「自己分析ってどうするの?」と悩む方に向けて、「「自己分析のやり方がわからない」と悩む人へ」の記事で詳しい方法を解説しています。これから自己分析を行う方も、うまくいかずに悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

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就活で弱みを答える際の注意点

就活で弱みを答える際は、特になしと答えたり、ネガティブすぎる内容を答えたりするのは避けましょう。答え方によっては、評価を下げてしまうかもしれません。

ここでは、就活で弱みを伝える際の注意点を4つ解説します。書類選考や面接を突破するために、チェックしておきましょう。

「特になし」は避ける

就活で弱みを伝える際に、「特になし」と答えるのはNGです。特になしと答えてしまうと、「自己分析ができていない」「自分をよく見せようとしている」などと思われてしまいます。

担当者が見ているのは、「弱みを認識し、改善に向けて動いているかどうか」です。完璧な人間を求めているわけではないので、注意してください。

ネガティブすぎないようにする

就活で伝える弱みは、ネガティブすぎるものを避けましょう。仕事に影響のある弱みだと、採用しにくくなってしまいます。

たとえば、「集団行動が苦手」と伝えてしまうと、問題なく仕事ができるかどうか不安になります。「マイペース」のような表現にするのがいいでしょう。

また、「協調性がない」のような弱みも、トラブルを起こす印象を与えるのでNGです。「頑固なところがある」「自分の意見を主張してしまう」のように、柔らかな表現にしましょう。

社会人にNGの弱みは選ばない

社会人としてNGの弱みも避けるようにしましょう。致命的な弱みは、伝え方を工夫してもマイナスな印象になります。

たとえば、「約束を守らない」「時間にルーズ」などの弱みは、どのような業種や職種でもNGです。言い換えを工夫しても、改善策を伝えても、印象が悪く評価は下がってしまうでしょう。

就活で弱みを伝える際は、「長所に置き換えられる」「改善の余地がある」「常識から大きく外れていない」などの点を意識してください。

仕事に関係のない弱みは避ける

仕事に関係ない弱みも、避けるようにしましょう。採用担当者が知りたいのは、会社との相性や仕事への適性だからです。

たとえば、身体的な特徴を弱みにするのはNGです。質問の意図がわかっていないと、評価が下がるかもしれません。また、怪我や病気を短所にするのもやめましょう。働くうえで不安な場合は、別途相談するようにしてください。

企業が弱みを聞く意図については、「強みや弱みはなぜ聞かれる?短所をうまく伝えるコツ」で詳しく解説しています。「なぜ弱みが聞かれているのか」を意識して、意図にそって回答できるように準備しましょう。

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就活で弱みを伝える際の例文

ここでは、就活で弱みを伝える際の例文を紹介します。

主張の強さが弱みの場合の例文

私の短所は、自分の意見を強く主張してしまうところです。

「一度決めたことは最後まで貫きたい」という気持ちが強いあまりに、大学時代のサッカー部の試合では、戦略面でメンバーと大きく衝突してしまったことがありました。最後までチームの意見がまとまらないまま試合に臨んだ結果、納得のいくプレーができず、相手チームに大きな点差をつけられて敗退してしまいました。

また、「一度自分のやりたいように動いてみろ」という監督からの後押しを受け、自分のプレーを実践してみたものの、連携が上手く取れず得点につながりませんでした。

試合を通して「チームで同じ方向を向くことの大切さ」と「チームプレーの重要性」を痛感し、周りの意見に耳を傾けようとせず、チームワークを大きく乱していたことに気づきました。

そこで試合終了後にチームメンバーに謝罪をし、チームの戦略について一人ひとりのメンバーに改めて意見を聞きました。

自分にはないさまざまな考え方に触れたことで新しい戦略の糸口や気付きを得られた部分が多く、「これほど多くのアイデアがあるのに、なぜ自分の考えに固執していたんだろう」と深く反省しました。

同時に、「自分の主張を押し付けることでチームの可能性を狭めていたのではないか」という意識が芽生え、意見の食い違いが生じても「アイデアの数だけ戦略の幅が広がる」と前向きにとらえることができるようになりました。

現在はチーム員全員が納得できるまで意見をすり合わせることで、チームで一つの方向を向いて団結できるように心がけています。自分と対立する意見であっても、まずは実践することで、チームに合ったプレーの方向性が少しずつ見えてきました。

また、チームの結束が強くなったことで、試合でもチームの連携プレーで得点を稼げるようになりました。

このような経験をふまえて、改めて自分とは異なる考え方を尊重することの大切さや、物事を柔軟に考えることで新たな発見や解決策が見える場合もあることを学びました。

今後も自分とは違う考えや価値観を尊重しつつ、チームワークが必要な場面では一人ひとりの個性や強みを相乗効果で活かせるような環境づくりに携われたらと思っています。

消極性が弱みの場合の例文

私の弱みは、相手に合わせてしまい、自己主張を抑えてしまうところです。

日頃から、相手の立場に立って行動するように意識しています。しかし、相手の気持ちを考えすぎてしまい、自分の意見を伝えられなくなってしまうことがあります。

大学のゼミで研究課題に取り組んだ際に、研究テーマをめぐってメンバーの意見がバラバラに分かれてしまったことがありました。

私は「これ以上意見がわかれるとみんなを困らせてしまう」という気持ちから、本心を隠して多数派の意見に賛同しました。しかし、メンバーからテーマを選んだ理由を聞かれた際に何も答えることができず、「周りに流されて自分の意見がない」「共同作業なのに他人任せにしている」といった厳しい指摘を受けてしまいました。

そこでゼミの先輩や部活のメンバーに相談をしたところ、「意見をまとめる前に、まずはアイデアを出すのが大切」「意見を出さないと議論が発展せず、かえって迷惑をかけてしまうこともある」というアドバイスをもらいました。

また、これまでは周りと違う意見を主張すると「輪を乱してしまう」「相手を不快にさせてしまう」と考えてしまいがちでした。しかし、この経験から、周りの意見を尊重しつつ、自分の意見を伝える方法もあることを周囲の方々から学びました。

現在は周りにとらわれずに自分の意見を伝えることを実践しています。自分とは違う意見でも、「私はこういう考えもあると思ったけど、それについてはどう思う?」といったように相手の考えを深掘りしながら意見の落としどころを見つけるようにしています。

相手の意見を尊重しつつ自己主張をするようになったことで、ゼミのメンバーからは「前よりも話しやすくなった」と言われるようになりました。

また、部活やアルバイト先でもコミュニケーションが円滑になり、人間関係が良好になったと感じています。

弱みを伝える例文については、「例で知ろう!弱みと強みの回答方法」でも紹介しています。複数の例文を読んで、表現方法を参考にしてみましょう。

自分の弱みについて相談したい

 

就活で弱みをどのように伝えるか迷うあなたへ

就活の面接や書類選考では、弱みを聞かれる場合があります。しかし、「どのような弱みを伝えればいいのか」「印象を悪くしない伝え方は何か」などと困るケースも多いでしょう。

就活でどのように弱みを伝えるか迷った場合は、ぜひキャリアチケットに相談してください。専任のアドバイザーが、あなたの特徴にあわせて伝え方のアドバイスを送ります。

弱みの伝え方だけではなく、長所や自己PRの伝え方、志望動機作成などもサポート。選考突破に向けてアドバイスがほしい方は、ぜひ相談してください。

自分の弱みについて相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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