このページのまとめ
- 就活ではボランティア経験そのものが評価されるわけではない
- 就活ではボランティアの動機や活動を通した学びが注目される
- ボランティアと同様、サークルや部活経験がなくても不利にならない
- ボランティアの動機を述べて自主性や目的意識を示そう
- 就活の回答は結論から述べることを意識しよう
「ボランティア経験のあり・なしは就活に影響するの?」
そんな風に心配する人がいますが、ボランティアをしたからといって就活に有利になるわけではありません。企業がチェックしているのは、エピソードから浮かび上がる人柄や物事に対する姿勢。ボランティアをした事実だけを伝えても、評価はされないでしょう。
このコラムでは、ボランティア活動をアピールするときに必要な要素をご紹介。これから選考対策をする人は必見です。
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就活はボランティア経験なしでも問題ない
「ボランティア活動が就職に有利になる」と思う人がいますが、実はボランティア経験あるからといって就職に有利になるわけではありません。ボランティア経験は自己PRや「学生時代に頑張ったこと」の題材にはなりますが、ボランティア経験自体が評価対象になるわけではないからです。
〇企業が学生時代の経験を通して評価すること
企業は学生時代の経験を通して、学生の人間性や物事に取り組む姿勢を知りたいと思っています。よく、「華々しい経験でないと自己PRにならない」と考える人がいますが、それは間違い。企業は活動の種類ではなく、そこに現れる学生の人柄を見ています。
「サークルリーダーをしていた」「ビジネスコンテストで優勝した」というアピールをよく聞きますが、その事実だけでは評価されません。
大切なのは、なぜその活動に取り組もうと思ったのか、困難があったときにいかに対処したのか、その経験を通してどのように成長したのかを説明すること。華々しい経験や目立つ実績がなくても、経験の見せ方を工夫して人柄を伝えれば、立派な自己PRに仕上がります。
部活動・サークル活動の有無も関係ない
ボランティア経験がない場合と同様、部活動やサークル活動をしていない場合も就活は不利になりません。
部活やサークル活動は自己PRの題材として取り上げられることが多いのは確かです。しかし、資格取得、アルバイト経験、長年続けている習い事など、取り上げられる題材はほかにもあります。熱心に取り組み、そこから成長が得られたのであれば、趣味を話題にしても問題ありません。アピールの題材に悩んでいる人は、目立つ経験よりも自分らしさが表れた経験を探してみましょう。
話題づくりが目的のボランティア活動は意味がない
就活の話題づくりのためにボランティア活動をする人がいますが、あまりおすすめはできません。
本当にボランティアをしたい気持ちがないと、動機を聞かれたときに回答につまり、かえってマイナス評価になってしまいます。話題づくりのためのボランティアで、問題意識や物事に取り組む姿勢を伝えるのは難しいでしょう。
期間が短い活動、レベルが低い資格は題材にしない方がいい
アピールの題材として、活動期間が短い経験を取り上げるのは避けた方が良いでしょう。「長く取り組んできたものがない=継続力がない」と思われる危険があるためです。
また、レベルが低い資格も、アピールの題材としては今ひとつ。「何を目指しているのか分からない」「ほかにアピールするものがないのかと思う」といった評価につながりやすく、こちらも印象が良くありません。
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ボランティア経験をアピールするコツ
ボランティア経験がある場合、効果的にアピールするにはどのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
ここでは、そのポイントをまとめました。
活動をはじめたきっかけを述べる
なぜボランティア活動をしようと思ったのか、そのきっかけを説明しましょう。動機を述べることで、明確な目的意識を持って行動していると示せます。
企業は学生の問題意識や自主性を重視しており、「人に誘われて何となく…」という動機は評価されません。最初はそうだったとしても、なぜボランティア活動を続けられたのか、その根底にある気持ちを整理してみましょう。
ボランティアを通した学びや変化を説明する
企業は学生時代の成長を、会社での成長につながるものと考えています。経験から学んで向上できる人材だとアピールするため、ボランティア経験を通してどんな学びや成長があったかを伝えましょう。成長の内容は、活動を通して起こった考え方の変化や気付きなど、劇的なものでなくてもOKです。
仕事にどう活かせるかを説明する
ボランティア経験で得たことを、仕事でどう活かせるか説明しましょう。
企業は選考を通じて、自社で活躍してくれる人材を探しています。アピールに説得力を持たせるには、学生時代の経験を入社後に結びつけるのがポイント。面接官が入社後の活躍を想像できる内容を考えましょう。
回答は結論から述べる
自己PRでもほかの設問でも、回答は結論から述べるのが鉄則です。学生時代に頑張ったことを聞かれた場合は、最初に「学生時代はボランティア活動に力を入れました」と端的な結論を述べます。それから、ボランティアをしようと思ったきっかけや、経験を通した学び、最終的に仕事にどう活かすかを説明しましょう。
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就活でボランティア活動をアピールするときの例文
最後に、ボランティア活動をアピールするときの例文をご紹介します。
例文
私は子どもたちの学習支援を行うボランティア活動に参加しています。ボランティアを行うきっかけとなったのは、社会学の授業で日本の子どもの貧困について知り、自分が当たり前と思っている環境が当たり前ではないと気づいたからです。
ボランティアでは、遅刻する子を注意するなど、子どもたちに嫌われることもしなくてはなりませんでした。最初は嫌われたくないと躊躇してしまいましたが、先輩職員から「子どもたちの将来のためになることが大事」と教えられ、自分がどう思われるかではなく、子どものためになることを意識して行動できるようになりました。
私はもともと、自分の意見を主張するのが苦手な性格です。しかし、ボランティア経験を通して、人のためになる行動は苦手なことであっても積極的にするべきと学びました。
御社ではこの経験を活かし、チームのためになる提案を積極的に行い、目標の達成を目指します。
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