「尊敬する人は?」面接で好印象を与える回答のコツをくわしく解説!

このページのまとめ

  • 面接で「尊敬する人は?」という質問をされることがある
  • 「尊敬する人」の問いから面接官が知りたいことは、応募者の内面や人柄などの人物像
  • 面接で伝える尊敬している人物を探すときは、自分と同じ思想を持っている人を挙げる
  • 家族や恩師などの身近な人物が尊敬する人なら、具体的なエピソードを添える

「尊敬する人は?」面接で好印象を与える回答のコツをくわしく解説!のイメージ

「あなたの尊敬する人は誰ですか?」は、就活の面接で質問される問いの一つです。その回答に悩む就活生も多いでしょう。このコラムでは、面接官が質問から何を知りたがっているのかを基に、どんな人物を尊敬する人として挙げれば良いのかを解説します。また、面接官への伝え方のポイントや注意点、具体的な回答例も紹介。コラムを参考にして、面接官の心に響く回答をし、評価アップにつなげましょう。

 

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「尊敬する人」を面接で聞かれるのはなぜ?

「尊敬する人は誰ですか?」という問いからは、採用側の応募者の人となりを知りたい、という思いが伺えます。また、尊敬する人の回答によって、その人の価値観や考え方が見えてくることもあり、質問されることが多いようです。主な理由について下記で解説します。

内面を見るため

採用側は、尊敬する人を聞くことで応募者の人柄を見る意図があるようです。
質問を受けた就活生は、功績や生き方、思想など、自分の持つ考えと共感できる人物を尊敬する人として挙げる傾向があります。そのため、尊敬する人からその人の価値観が読み取れるといえるでしょう。
また、尊敬する人を挙げるには、自分の長所や短所などを理解する自己分析力も必要です。面接時に、尊敬する人と自分の違いや、努力している点などが答えられたら、自分を客観的に見ることができていると評価を得られるでしょう。

将来のビジョンを知るため

尊敬する人の回答から、応募者が将来目指したい方向性を推測できます。
将来に向けた目標や経歴だけでなく、応募者が持っている志向や価値観、物事への取り組み方などが読み取れることから、自社の企業理念に合うかどうかを判断するようです。
また、企業と応募者で価値観が大きく異なる場合、入職後の早期退職につながる恐れがあります。ミスマッチを避けるためにも、尊敬する人は採用側にとって重要な質問であるといえるでしょう。

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「尊敬する人」は配慮が必要な質問事項なの?

厚生労働省「公正な採用選考の基本(3)採用選考時に配慮すべき事項」によると、尊敬する人物に関することを応募用紙等に記載させたり、面接で尋ねて把握することは、適性と能力に関係がないため、不適切であるとされています。
その理由は、尊敬する人は本来自由であるべき思想・信条に関する事項の1つであり、それによって採用の合否を決めることは職業差別につながる可能性があるからです。そのため、採用側に質問事項の配慮を求めています。
しかし、尊敬する人を聞くことが禁止されているわけではありません。また、応募者が自己PRとして尊敬する人を述べれば、自分自身を伝えるための効果的なアピールにつながることもあります。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考の基本((3)採用選考時に配慮すべき事項)

 

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「尊敬する人」はどんな人物を挙げたら良い?

尊敬する人を挙げる際、当たり障りない答え方をする人も多いでしょう。ここでは、具体的にどのような人物を挙げたら良いかを解説します。

父・母などの家族

父・母や兄弟、祖父母などは、身近な存在のため、他人よりも深くあなたを見ています。
たとえば、あなたが「誰かの役に立ちたい」という価値観を持っているなら、幼少期からあなたを見守り、経済的にも支えてくれていた家族は、それを体現する存在として尊敬する人に値するといえるでしょう。

恩師

恩師とは、自分が何かしらの影響を受けていないと存在しない人物です。
学生時代にあった恩師とのエピソードを具体的に説明できれば、尊敬する人として適切な人物であるといえます。

著名人

著名人は、採用側にも意図が伝わりやすく、共感を得られる場合があります。
もし、自分の趣味に関わる人物であれば、相手を深く理解したうえで説明することができるので、より的確なアピールができるでしょう。また、面接時には、その著名人を知らない相手にも分かりやすい説明をすることがポイントです。

歴事上の人物

歴史上の人物は、尊敬する人として非常に有効な選択の1つです。
しかし、人物によっては人として魅力のある価値がなかったり、功績にマイナスなイメージがあったりする場合があります。
採用側に悪い印象を与えないためにも、その人物の行動や人となりなどについてしっかりと把握し、どこを尊敬しているかを明確に説明できるようにすると良いでしょう。

 

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「尊敬する人」がいない場合の対処法

尊敬する人がすぐに思い浮かばないときは、自分が将来なりたいものや憧れている人物などについて考えてみることがおすすめです。ここでは、尊敬する人が想像しやすい方法について解説します。

自分が目指す人物像を思い浮かべる

自分がどんな人になりたいか、将来的に目指したい人物像について考えましょう。
たとえば、責任感の強い人や思いやりのある人、視野の広い人など、将来なりたい姿を想像することで、具体的な人物像が挙げられます。また、自分が目指すものを明確にするためには、自己分析をしっかり行うこともポイントです。

自分に影響を与えた人物を思い浮かべる

自分の考え方が変わったときや何かを始めたとき、辞めたときなど、人生でターニングポイントとなった出来事を思い返してみましょう。
その際、自分の行動が変化したきっかけとなった人がいないかを探してみると、想像がしやすいです。

 

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好印象を与える「尊敬する人」の伝え方

面接で尊敬する人を上手く答えるには、人物を挙げるだけでなく、理由についても具体的に伝えることが重要です。答え方には、下記のようなポイントがあります。

尊敬する人を伝える

回答の結論にあたる、「尊敬する人が誰なのか」を伝えましょう。
冒頭で誰を尊敬しているかが分からなければ、採用側が内容を理解しにくくなってしまう可能性も。
自分が尊敬する人が誰なのかしっかり伝わるような構成を組むことが重要です。

尊敬している理由を伝える

「なぜ尊敬しているのか」という理由を明確に伝えましょう。
尊敬している理由を具体的に伝えることで、採用側に自分の価値観や将来設計を知ってもらえます。尊敬する人を通して、自分の意志が伝えられるような内容を答えることが大切です。

自分がなりたい人物像を伝える

尊敬する人に対する思いは、自分が将来なりたい姿を表しているといえます。そのため、尊敬する人から実際にどんなことを見習っているかを説明できると良いでしょう。
ただの憧れではなく、理想の自分になるための努力をしていると伝えることができれば、採用側に好印象を与えられます。

尊敬する人が挙げられても、目的の見えない理由はマイナスなイメージにつながる恐れも。目標に向かって学び、自分を変えようとする姿勢が伝われば、入社後の働き方に期待してもらえるでしょう。

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「尊敬する人は?」に回答するときの注意点

尊敬する人の回答には、気をつけておきたい点がいくつかあります。主な内容を下記にまとめました。

尊敬する人への理解を深める

尊敬する理由が明確でない場合、本当に尊敬しているのかと疑われてしまう可能性があります。
誰もが分かるような理由だけでは、尊敬する根拠に乏しく、採用側に上手く伝わらない恐れも。
自分の価値観を正確に伝えるには、尊敬する人のことを自分なりに深く分析することが重要です。

「父・母」を挙げるときは具体的に

自分にとって身近な両親は、ありきたりな回答になってしまう恐れがあります。また、親の存在は採用側にとって想像がしづらく、どんな人なのか伝わりにくいといった理由で、評価が上がりづらいという意見もあるようです。
しかし、両親を挙げるのは良くない、といったわけではありません。「「尊敬する人」はどんな人物を挙げたら良い?」でも解説したように、採用側が知らない人物について説明する場合は、伝わりやすい具体的なエピソードを添えるのがポイント。どのような姿や行動に惹かれたのかなどを分かりやすく説明することを心掛けましょう。

「尊敬」と「好き」の違いを意識する

「尊敬する人」と「好きな人」は、混同しやすい恐れがあります。
「尊敬」は、その人の人格や行動などを認め、敬うことです。一方、「好き」はさまざまなジャンルに対して理由がなくても抱ける感情を指します。
面接で、尊敬する人の質問に好きな人を答えてしまった場合、理由を詳しく説明できず、採用側に悪い印象を与えてしまうことも。あくまでも「尊敬」と「好き」は別物であると捉えておきましょう。

「尊敬する人はいません」は避ける

「尊敬する人はいない」と素直に伝えた場合、ほかの人の特長を見つけられる能力がないと捉えられてしまう可能性があります。ほかにも、魅力がない、将来の目標がないと思われてしまい、企業が求める人材ではないと判断されてしまう恐れもあるでしょう。
採用側に自分の人間性や将来のビジョンをしっかり伝えるためにも、尊敬する人を考えておくことが重要です。

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「尊敬する人は?」の回答例

最後に、尊敬する人の回答例をご紹介します。尊敬する人の答え方に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

母を尊敬する人として挙げる場合

私が尊敬する人は、母親です。
母は、好奇心があり日常生活から楽しさを見つけることができます。
両親共に忙しく、家で1人になることが多かった私のために、今日あったことを二人で話す時間を必ず作り、その日に発見した面白かった出来事を伝えてくれました。また、フードコーディネーターの資格や着物の着付けなど、興味をもったことは何でも取り組んでいた姿が印象的です。
充実した毎日を送るためにも、常に楽しさを見つけ、チャレンジ精神のある人になりたいです。

恩師を尊敬する人として挙げる場合

私が尊敬する人は、大学時代の英語教師です。
長文読解が苦手だった私に、英語の授業を通じて自分の意思を伝えることや、英語によるコミュニケーションの楽しさを教えてくれました。その出会いをきっかけに、今では英字新聞を読んだり、海外の友人と趣味で英会話サークルを運営したりしています。
私の視野を広げてくれた先生のように、誰かに影響を与えられるような人になりたいです。

歴史上の人物を尊敬する人として挙げる場合

私が尊敬する人は、坂本龍馬です。
日本の近代化が進むきっかけを作った坂本龍馬は、自分の理想のために損得を考えず行動できる力があります。それは、周囲とは違う信念を持ち続けることを恐れなかったからだと思いました。
私も、周りに影響されない意志や目的を持ち、自分にとって正しいと思える行動ができるようになりたいです。

尊敬する人を回答する際は、結論を先に持ってきてから説明を始めるのが一般的。聞く側にとっても理解しやすくなります。
ポイントをおさえて、より効果的な内容に仕上げましょう。

 

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