面接で「尊敬する人」を聞かれたら?効果的な自己PRのコツと例文

このページのまとめ

  • 面接での回答は、尊敬する人の業績よりも人間性や行動を重視したものにする
  • 尊敬する点は、面接官という第三者が見て説得力のあるものにする
  • 尊敬する点を、自分が面接官にアピールしたい点と一致させる

「尊敬する人は誰か」という質問に困る就活生は多いのではないでしょうか。困ってしまう理由には、質問の意図を理解していない可能性が考えられます。
質問の意図は、応募者がどういう人間であるかを知ること。自分の考え方を伝えるのが目的なので誰を挙げてもOKです。また、「こういう社会人になりたい」という展望を聞くのも意図の一つです。
ここでは、尊敬する人について答えるときのポイントや、注意点について説明します。
 

企業の「あなたの尊敬する人は?」という質問の意図は何?

「尊敬する人は誰か」という質問の意図には、次の4つが挙げられます。

1. 応募者に内省する力があるかどうかを知りたい

面接官は、応募者に「尊敬する人物を通じて、自分の価値観や行動を振り返り、どのような自分になりたいか明確にすること」を求めています。そこで、重要なのは自分を客観的に見て、成長するためにどう行動すれば良いか正確に分析すること。すなわち、内省する力です。
この質問を通じて、面接官は、応募者に自分を内省する力があるかどうかを知りたいと思っています。

2. 応募者の性格、特徴を知りたい

尊敬する人物から応募者の価値観や性格が分かります。例えば、尊敬する人が坂本龍馬なら、自分で何か変革を起こしたい、大きなことを成し遂げたいという積極的な性格をイメージ。また、エジソンなら、多くの失敗を糧にして目標を達成するまで頑張る、粘り強い性格をイメージするでしょう。

3. 学生のプレゼンテーション力が知りたい

「どう尊敬しているのか」ということを説明するには、論理立てて、説得力のある説明をしなくてはなりません。それは、企業で働く上で不可欠な能力であるプレゼンテーション力に通じるところです。
プレゼンテーション能力は、業務でも重宝されます。論理立てて説明することを心がけましょう。

4. 将来の展望を知りたい

企業は「尊敬する人物」から、応募者が将来どのような人物になりたいのかを確認しています。尊敬する人物から学んだ点をどのように仕事に活かしていきたいのか、これからどのような社会人になりたいのかなどを知り、企業と応募者のマッチングを確かめたいという意図もあるようです。
 

「尊敬する人」に言及するときのポイント

面接で「尊敬する人」を言及するときのポイントがいくつかあります。

1. 何を伝えたいのか、意図をはっきりさせる

「尊敬する人」を通じて伝えたいことは、自分の価値観と将来の目標です。分かりやすく伝えるためには、しっかりした骨組みを作ることが大切。
「尊敬する人」→「理由」→「自分のこれからの展望」という順番で論を展開しましょう。

2. 「尊敬する人」に対して、自分なりの視点を取り入れる

尊敬する人は、有名人でも身近な人でもどちらでも良いですが、なぜ尊敬の念を抱いたのかというところには、自分なりの分析が必要です。必ずしも人と違うことや、鋭い指摘である必要はなく、自分の主張を裏付けるのに十分であればOKです。

3. 偉人の場合は実績・結果ではなく、人間性や資質・能力を重視する

尊敬する人が偉人の場合は、その偉大な功績に目が向きがち。功績に触れただけで理由付けが完了してしまったように感じることも多いです。
しかし、ここで主張したいのは、あなたが「どんなことに感銘を受けたのか」、「どういうところを見習いたいのか」ということ。
功績は最低限説明するにとどめ、功績を成し遂げた人間性や能力をメインに書きましょう。

4. 身近な人の場合は、自分がどういう影響を受けたのかを明確にする

両親や先生、先輩など身近な人の場合、面接官はその人物がどんな人なのかを実際に見ることができません。そのため、客観的に判断できているかどうか疑問視される恐れがあります。
よって、身近な人を取り上げる場合は、その人達からどういう影響を受けたのかをより明確にしてください。
 

「尊敬する人」について答える際の注意点

ここでは、「尊敬する人」について答える際の注意点について言及します。

1. 「いない」という回答は避ける

「いない」という回答をすると、「向上心のない人」、「自己分析ができない人」と受け取られる可能性があります。
尊敬する人がいるかどうかではなく、質問を通じて応募者の性格や考え方を知るのが目的。無回答だと「質問の意図を捉えられていない」という評価を受けてしまうので、注意しましょう。

2. 内容が自分と関連づけられているか

尊敬する人は、「好きな人」とは違います。「どんな自分になりたいか」を説明するための質問なので、ただ尊敬する点だけを挙げても、あなたの考え方との関連が見えてきません。
その人にあなたがどう感銘を受けたのか、尊敬する点に対しての自分の考え方を明らかにしましょう。

3. 尊敬する点を明確にしているか

尊敬する点は「自分が目標とする点」。尊敬する人の偉大な業績といった結果の説明だけでは、尊敬する理由にはなりません。
尊敬する人のどんなところを見習いたいのか、自分はどこを目標にして成長していきたいのかをはっきりさせましょう。

4. 尊敬する理由が弱すぎないか

尊敬する理由は人それぞれですが、客観的に見てあまりにも些細なことは説得力に欠けます。
自分の尊敬する理由に十分な説得力があるかどうか、また、内容が自分のアピールの裏付けになっているのかを確認しましょう。
例えば、尊敬する人に母親を挙げ、理由が「忙しい中、毎日早朝から自分のお弁当を作ってくれていた」といった内容だと、親が子どもにすることとして一般的な事柄なので、尊敬する点としては弱く、説得力に欠けるといえます。また、自分のアピールの裏付けともなりにくいエピソードでもあるため、避けたほうがよいでしょう。

人気の高い偉人を取り上げる際の注意

人気の高い偉人は他の応募者と被る可能性が高く、面接官も飽きてしまうため、アピールが弱くなってしまう傾向があります。
同じ要素を持つ他の偉人に変更するか、人気の高い人を選ぶなら着眼点を変えるなど、工夫した方がいいでしょう。
 

新卒の面接で使える「尊敬する人」の例文

ここでは、企業が学生に求める主な能力である「主体性」「実行力」「課題の設定・解決力」を軸に、尊敬する人についての具体的な例文をご紹介します。

1. 「主体性」「実行力」の例文

私の尊敬する人は、杉原千畝です。
杉原千畝は、自分の職務でできる限界まで、難民へのビザ発行をし続けました。(実行力)
不安定な政情の中、身の危険を顧みず、多くの人のために自らの強い意志で職務に当たり続ける姿勢(主体性)に感銘を受けたことを覚えています。
私も仕事をする上で、「こういう仕事をしたい」という意志を持ち、自分の仕事で、人に最大限の貢献ができるようになりたいと思っています。

2. 「課題の設定・解決力」の例文

私の尊敬する人は、アン・サリバンです。
目、耳、声に不自由がある上、最初は暴れて手がつけられなかったヘレン・ケラーの家庭教師に就任しました。
目が見えず、耳が聞こえないヘレンにどうしたら文字を教えられるか(課題)という事に対して、過去の事例を調べ、根気強く物を触らせながら指で文字を書きました(解決力)。また、どうしたらヘレンのしつけができるか(課題)に対して、両親から離す必要を感じ、実際に離れた小屋で生活させる(解決力)ことによって、しつけを行うことに成功しました。
このように冷静に問題を設定し、解決するためには大胆な行動も試すなど、非常に優れた指導力を発揮し、困難なヘレンの教育を成功へと導きました。
大きな困難があっても冷静に考え、真心を持って解決に全力を尽くす姿勢に、感銘を受けたことを覚えています。
私も、大きな困難でも諦めず、冷静に対処し、全力で解決にあたる姿勢を持って、仕事に望みたいと思っています。
 

企業の「あなたの尊敬する人は?」という質問はダメ?

最近、厚生労働省では、「尊敬する人は誰か」という質問は「面接で配慮するべき事項」として取り扱っています。これは、個人の「思想・信条の自由」に触れる可能性があるため、直接採用の合否の対象にしてはいけないという理由です。
質問自体が明確に禁止されているわけではないので、面接官の質問として出る可能性はあります。
また、質問がない場合でも自分から自己PRとして話すのはOKです。
 

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