夏採用で就活を成功させる5つのコツ!スーツや服装の正しい着こなしも解説

このページのまとめ

  • 春採用で内定を獲得できなくても、夏採用で逆転できる可能性はある
  • BtoBやベンチャー、中小企業だけでなく、大手や有名企業も夏採用を実施する
  • 夏場の就活では、清潔感のある身だしなみや服装に関するマナーに気をつける

夏採用で就活を成功させる5つのコツ!スーツや服装の正しい着こなしも解説のイメージ

「春採用で内定を獲得できなかった」「内定はもらったが、志望業界・企業が変わってしまった」と悩んでいる就活生へ。就活のハイシーズンを逃しても、夏採用という形で学生を募集している企業は数多く存在します。

この記事では、夏から就活を始める人のために、夏採用で就活を成功させるためのコツを5つ紹介します。また、夏場の就活におけるスーツの必要性や適切な服装なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

就活の全体像やスケジュールについて知りたい方は「就活はいつから始めるべき?内定までにやるべきことがわかる!」も参考にしてください。

夏採用での内定獲得について相談したい

   
目 次

春を過ぎてもまだ間に合う!就活における夏採用とは

夏採用とは、6〜8月の夏季に実施される選考活動のことです。就職活動の多様化が進む現代では、一般的な春採用のほかに、夏採用を実施する企業も少なくありません。夏採用では6月に募集開始、7月に選考スタート、8月末までに内定を出すというスケジュールが一般的です。

令和5年12月に内閣府が発表した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)」によると、約9割の学生が、6月までに最低でも一つの内定(内々定)を獲得しているのが現状です。

内々定を受けた時期(最初)累計割合のイメージ

引用元:内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)(4p)

したがって、多くの就活生は、夏までに内定を獲得していると言えます。

ただし、6月までに内定を獲得できなければ就活失敗というわけではありません。内定辞退者の発生に伴う追加募集や夏採用を別途行う企業もあるので、たとえ春に内定を獲得できなくても諦めずにエントリーすることが大切です。

夏採用は、春採用に比べて募集期間が短い、採用枠が少ないという特徴があります。また、夏採用を受ける学生は、留学から帰国した人、すでに内定を保持しているが上を目指したい人、公務員志望の人などが挙げられます。

ライバルのレベルも高くなる傾向にあるため、早めに準備と対策を済ませて万全な状態で選考に臨みましょう。

夏採用について詳しく知りたい学生は「夏採用で内定を獲得しよう!選考対策のポイントや注意点を解説」もあわせてご確認ください。

参照元
内閣府
学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について(概要)

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夏採用を実施する企業の特徴4選

ここでは、夏採用を実施する企業の特徴を紹介します。夏採用で理想的な就職先を見つけるためにも、それぞれの業界や企業の傾向を把握しておきましょう。

1.知名度の低いBtoB企業

大手企業と比較して知名度の低いBtoB企業は、夏採用を実施する傾向があります。BtoBとは「Business to Business」の略であり、主に企業同士の取引を意味します。BtoB企業の具体例は、以下のとおりです。

・メーカー
・IT系
・コンサル系
・商社
・人材業界

BtoB企業は、一般の消費者からの知名度は低い傾向にあります。就職活動においても学生からの知名度が低いため、春採用で募集人数を確保できず、夏採用を実施しているケースが多いようです。

就活生からの人気や知名度が低いからといって、BtoB企業が就職先として劣っているわけではありません。実際、BtoB企業は経済を支えるうえで欠かせない存在であり、経営状況が安定している企業も多いのが特徴です。

自分のビジョンとマッチした企業に就職するためにも、知名度や人気を重視し過ぎるのではなく、幅広い視野でエントリー先を検討しましょう。

一般的にはあまり知られていない優良企業の探し方を知りたい学生は、「意外と知らない隠れ優良企業の探し方」もあわせてご確認ください。

2.通年採用を実施している企業

通年採用を実施している企業は、夏季も採用活動を行っています。通年採用とは、年間を通して社員を募集する採用方法です。以下のような企業で実施されている傾向があります。

・一部の大手企業
・中小企業
・ベンチャー企業
・外資系企業

採用枠が少なく競争率も上がるため、選考の難易度は高めですが、大手有名企業に就職できるチャンスではあるため、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

通年採用について詳しく知りたい人は「就活生が通年採用を受けるメリットは?通年採用を導入する企業の特徴も解説」もあわせてご確認ください。

3.採用予定人数を確保できていない企業

業界や会社の規模にかかわらず、春採用で予定人数を確保できなかった企業は夏採用を実施する可能性があります。また、春時点で定員が埋まっていたとしても内定辞退者が複数出た場合、夏採用で補充するケースもあります。

大手有名企業でも内定辞退者が発生する可能性はあるため、入社したい企業のリクルート情報をこまめにチェックしておきましょう。

4.大手企業のグループ会社

大手企業のグループ会社も夏採用を実施する可能性があります。グループ会社は、本体企業に比べると応募者が集まりにくいのが特徴です。春採用で不足した人員を補充するために、夏採用で採用枠を広げるケースもあります。

なお、グループ会社といえど福利厚生や経営基盤は本体企業に準じているので、就職後の満足度は高い傾向です。夏採用における有力な選択肢の一つなので、エントリー先に悩んでいる人はグループ会社まで視野を広げてみましょう。

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夏採用を実施している企業の探し方

夏採用を実施している企業の探し方を紹介します。納得のいく形で就活を終わらせるためにも、自分に合った企業の探し方を選びましょう。

大学のキャリアセンターに相談する

夏採用を実施している企業の探し方として、大学のキャリアセンターへの相談がおすすめです。

キャリアセンターとは、学生の就活をサポートするために作られた大学内の部署です。大学によっては、就職課や就職センターと呼ばれる場合もあります。

求人紹介や進路相談、就職支援講座・プログラムなどを実施しており、相談することで夏採用を効率的に進めるためのアドバイスをもらえるでしょう。また、キャリアセンターでは非公開求人を取り扱っている場合もあるため、就職先の幅を広げたい人は活用してみてください。

WebサイトやSNSから探す

夏採用を実施している企業を探すにあたって、インターネットを有効活用しない手はありません。具体的には、以下のような方法で幅広く求人情報をリサーチしましょう。

・求人情報が数多く掲載されている就活サイトを利用する
・企業のWebサイトや採用ページを閲覧する
・X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用する

まだエントリー先の目星がついていない場合は、求人掲載数の多い就活サイトから業界や条件を絞って検索すると、自分に合った企業を探せるでしょう。

一方、具体的に入社したい企業が決まっている場合は、会社の採用ページやSNSから選考状況を調べるのがおすすめです。Webサイト内にエントリーフォームが設置されている場合も多いので、条件が当てはまればそのまま応募するのも良いでしょう。

合同説明会に参加する

夏採用に向けて開催される合同説明会に参加するのも一つの方法です。一度に複数の企業が参加するため、採用情報やそのほかの情報を効率的に得ることができます。

また、エントリー先の企業が絞れている場合は、単独の企業説明会に参加するのもおすすめです。

企業説明会の参加方法やメリットを詳しく知りたい人は「​​合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」もあわせてご確認ください。

逆就活サイトを利用する

逆求人サイトとは、自分のプロフィールを登録するだけで、企業から直接スカウトを受け取れるサービスです。

夏採用をおこなっている企業が、登録してある学生の自己PRや強み、スキルなどが自社と合っているかを確認してからオファーを送るので、ミスマッチを防ぐことができます。

今まで興味がなかった業界の企業からオファーをもらうこともあるので、夏採用の就活の幅が広がる可能性もあります。

就活エージェントに登録する

夏採用を行っている企業をスムーズに見つけるには、就活エージェントを利用するのも効果的です。就活エージェントに登録すると、学生の就活状況などを把握し、専任のアドバイザーが個別にサポートしてくれるのがメリットです。

希望に合った求人情報のほか、就活サイトには載っていない非公開求人を紹介してくれることもあり、夏採用実施企業も効率的に探せるでしょう。

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夏からの就活を成功させる4つのコツ

夏採用に挑戦しようと考えている学生に向けて、夏からの就活を成功させるコツを紹介します。納得のいく形で就活を終わらせるためにも、ここでご紹介する5つのコツをしっかりと確認しておきましょう。

1.企業選びの軸を見つめ直す

夏採用で内定を目指すためには、改めて企業選びの軸を見つめ直すことをおすすめします。

企業選びの軸がぶれていると、自分の強みや適性とマッチしていない企業にエントリーしてしまう可能性があります。その場合、自分のアピールポイントと企業が求めている人物像と異なるため、採用に至ることは難しいです。

仮に内定を獲得できたとしても、自分の理想とかけ離れた企業に入社してしまうと早期退職のリスクが高まります。

特に、春採用で内定を得られなかった場合は、企業選びの軸がぶれている可能性が高いです。夏採用の選考期間が短いからといって手当たり次第にエントリーしてしまうと、同じ失敗を繰り返してしまいます。

そのような結果を避けるためにも、もう一度自己分析や企業研究を行い、企業選びの軸を明確にしたうえでエントリーする企業を選びましょう。

企業選びの軸を定める方法を詳しく知りたい学生は「失敗しない企業の選び方10選!あなたに合う企業選びのポイントを解説」もあわせてご確認ください。

2.面接対策を徹底する

就職活動を成功させるためには、面接対策を徹底的に行うことが必要です。特に、夏採用の面接では以下のような答えづらい質問を受ける可能性があるため、事前に回答を考えておきましょう。

・なぜ春の選考を受けなかったのですか
・内定はありますか
・内定をもらったのになぜ就活を継続しているのですか
・これまでどのように就活を進めてきましたか

たとえば、「なぜ春の選考を受けなかったのですか」と質問された場合は、「春の選考を受けたが自分の志望業界に変化があった」と理由をきちんと答えることで、悪印象を避けられます。

面接対策やよく聞かれる質問について詳しく知りたい人は「就活の面接対策で必要なことは?よく聞かれる質問と対策法も解説」も参考にしてください。

3.細かくスケジュールを管理する

短期決戦になりやすい夏採用を効率良く進めるには、スケジュール管理を徹底する必要があります。具体的には、以下のような方法を取り入れるのがおすすめです。

・就活ノートを作成する
・就活手帳にスケジュールを記入する
・Excelやスプレッドシートでスケジュール管理表を作成する
・就活スケジュール管理アプリを活用する

選考の日程や時間のダブルブッキングや抜け漏れを防止するためにも、一目でスケジュールが分かるように情報をまとめておきましょう。

就活スケジュールについて詳しく知りたい人は「就職活動の流れはどう進む?基本的なスケジュールや準備方法を解説」もあわせてご確認ください。

4.春採用の振り返りを行う

夏採用を成功させるためには、春採用の振り返りを行うことも重要です。春採用から就職活動を続けている学生は、なぜまだ就職活動を続けているのか、内定を得られなかった原因は何なのかを明確にしておきましょう。

自分の弱点を見つけることで、書類選考や面接など、ポイントを絞って効率的に対策を練ることが可能です。時間を無駄にしないためにも、同じ失敗を繰り返さないためにも、振り返りは非常に大切です。

夏就活の成功のポイントをさらに知りたい学生は、「7月の就活活動を成功させる方法は?選考が長引く理由や対策ポイントを解説」の記事も読んでみてください。

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夏の就活でスーツはおかしい?適切な服装や身だしなみを解説

ここでは、夏採用就活における適切な服装や身だしなみについて解説します。春とは異なり、気温が上がる夏採用の時期は、「厚い日でも、スーツやジャケットは着るべきだろうか?」と思う学生もいると思います。夏特有の着こなしの基本を学び、上手に夏採用就活に対応しましょう。

スーツのジャケットを着用する

クールビズにおける適切な身だしなみは企業によって基準が異なるため、インターンシップや本選考面接のwebサイト上などでよく確認しましょう。

また、袖をまくったり、ジャケットのボタンを外すのも、就活では身だしなみのマナー違反になります。どうしても暑い場合は、早めに会場の近くに到着し、クールダウンをする、汗はこまめに拭く、会社のビルに近くなった時点で上着を着用するなど、工夫すると良いでしょう。

基本的に半袖のシャツは避ける

夏場の就職活動では、上着の下に着ているシャツにも注意が必要です。就活の場では、基本的に半袖シャツの着用はマナー違反とされているため、真夏でも長袖シャツ・ブラウスを着用しましょう。

ただし、クールビズに対応している企業の場合は「半袖シャツでも構いません」など、服装を指定される可能性もあります。具体的に服装を指定された場合は、企業の指示に従いましょう。

原則ネクタイの着用も必須

就活における適切な身だしなみとして、原則ネクタイの着用は必須です。

ただし、スーツのジャケットやワイシャツの場合と同様、企業側から「ノーネクタイで構いません」といった具体的な指示があった場合は、着用しなくても問題ありません。

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夏の就活で取り入れたい3つの暑さ対策

体力的にもハードな夏の就活をできるだけ快適にするには、暑さ対策も重要です。夏のインターンシップ参加時や本選考の面接時においても清潔感のある印象を与えるため、ここでご紹介する3つの対策を取り入れましょう。

1.夏用のスーツ・ジャケットを着用する

夏場の就活を少しでも快適にするには、夏用スーツやジャケットの着用がおすすめです。

夏用のスーツは秋冬用と比較して生地が薄く、通気性の良い仕上がりになっているため、着用時の体感温度を下げられます。

また、夏用スーツを選ぶ際は、家庭でも洗濯できるものがおすすめです。こまめに洗濯できるスーツであれば、汗をかきやすい夏場でも清潔な状態を保ちやすいでしょう。

2.機能性の高いインナーを着用する

汗をかきやすい夏場は、スーツやジャケットだけでなく、インナーにも工夫が必要です。以下のような機能を持ったインナーを着用することで、スーツやワイシャツへの汗染みや匂いを軽減できます。

・接触冷感機能
・消臭、抗菌機能
・ストレッチ機能
・吸湿速乾機能

なお、インナーを着用する際は色にも注意しましょう。黒や紺色のインナーはワイシャツから透けて見えてしまうため、白やベージュといった色味を選ぶのがおすすめです。

3.冷却グッズや制汗剤を活用する

夏場の就活を少しでも快適にするために、冷却グッズや制汗剤を活用するのもおすすめです。具体的には、以下のようなアイテムを活用してみてください。

・携帯用扇風機
・日傘
・冷却、制汗スプレー
・脇汗パッド
・汗拭きシート

長時間の選考でも最後まで清潔感を保てるように、使えそうなアイテムは積極的に活用しましょう。

インターンシップ参加時の基本的な服装マナーについては「インターンシップの服装はスーツ?オフィスカジュアル?」の記事にも載っているので参考にしてみてください。

夏本番からの就活を成功させたい学生は、「7月からでも間に合う!内定なしの学生が内定獲得のために就活でやるべきことを解説」の記事も読んでみてください。

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「夏採用の対策として何をするべき?」「内定獲得に向けてどこを改善するべき?」など、夏の就活に関しては、不安や疑問も多いと思います。

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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