企業の選び方10選!就職活動は軸や基準を定めて失敗を防ごう

このページのまとめ

  • 企業の選び方では、規模や働き方、福利厚生、社会貢献度などを確認するとよい
  • 企業選びの前に自己分析で軸や基準を定めることが大切
  • インターンシップやOB・OG訪問で社内の雰囲気が分かる

企業の選び方10選!就職活動は軸や基準を定めて失敗を防ごうのイメージ
「多くの企業があって選び方が分からない」という就活生も多いでしょう。企業選びでは、入社後のミスマッチを防ぐために、自己分析で就活の軸や基準を定めることが大切です。

この記事では、自分に合う企業の選び方を10個に厳選しました。企業選びの前に準備すべきことや失敗しないコツも解説したので、自分に合う企業が見つからない方は参考にしてください。

企業の選び方について相談したい

   
目 次

企業の選び方を知って入社後のミスマッチを防ぐ

企業の選び方を知ると、入社後の自分と企業のミスマッチを予防できるでしょう。選び方を知って自分に合う企業を探せた場合、違和感なく業務をこなせる可能性が高くなります。

仕事は、人生の約1/3を占めると言われています。将来を大きく左右するため、就職活動において企業選びは大切な工程の1つです。軸や基準を決めずに就活を進めると、自分に合わない企業へ就職する恐れがあり、「早期退職・転職」「不必要なストレスを抱えた業務」などの結果を招きかねません。

企業選びは、自己分析を行うことで事前に対策可能です。後悔しないためにも、理想的な職場と出会えるように先手を打ちましょう。

就活で起きやすい失敗については、「就活でありがちなミスは?失敗談や注意点をご紹介」で詳しく解説しているので参考してください。

企業選びの前に準備すべきこと

自己分析で就職活動の軸や企業選びの基準を定める

企業選びの前に、自己分析で就職活動の軸や企業選びの基準を定めましょう。自己分析で自身を棚卸しすることで、自分の価値観や興味、能力などが明確になります。

企業選びの軸は人によってさまざまです。就活生が重視しているポイントをご紹介します。

・業務内容(自分のやりた仕事ができるのか)
・社風(職場の風通しの良さなど)
・年収
・ライフワークバランスがとれるか
・福利厚生の充実度
・従業員数(大きい規模で働きたいのか、少数精鋭がよいのか)
・働くスタイル(個人プレーなのかチームプレーなのか)
・評価制度(年功序列なのか実力主義なのか)
・転勤の有無 など…

自己分析無しでは、納得がいく就活ができない可能性があります。「働く上で妥協したくない点」「これだけはこだわりたい点」など、自分の価値観に合う軸を見つけてみてください。

業界研究で気になる業界を絞り込む

企業選びの前に、業界研究で「どのような産業があるのか」を知り、気になる業界を絞り込みましょう。業界研究を進めると、知らない業界であっても、自分の強みを活かせる業界や興味が湧きそうな業界が見つかるかもしれません。

就職活動における業界は、以下の通りです。

・商社
・小売
・サービス
・金融
・ソフトウェア・通信
・マスコミ
・メーカー
・官公庁・公社・団体

それぞれの業界の特色や商品、サービスなどを調べ、自分に合う企業を選びましょう。

業界研究について詳しく知りたい学生は、「業界研究のやり方とポイントを詳しく解説!自分に合った仕事を見つけよう」でやり方を解説しているので参考にしてください。

職種を知ってやりたい仕事を絞り込む

職種を知ってやりたい職業を絞り込みましょう。職種の概要が分かると、明確な志望や目標が定まる場合があります。

主な職種は以下の通りです。

・営業
・事務スタッフ
・企画、マーケティング
・IT、ソフトウエア
・流通、サービス
・生産、製造、品質管理
・クリエイティブ
・研究、開発、設計
・建築、土木設計
・コンサルタント、金融、不動産専門職
・専門、スペシャリスト

自分に合いそうな職種を探し、働くイメージを想像してみましょう。また、文系と理系では、向いている傾向にある職種が異なるようです。例えば、文系の場合は営業や事務スタッフ、理系の場合はSE(システムエンジニア)やスペシャリストなどです。

しかし、実際に働いてみると向いてると思った業務をこなせなかったり、向いていなかった業務でも楽しく仕事ができたりする場合もあるでしょう。

自分に向いている職業を絞りたい学生は、希望職種のインターンへの参加をおすすめします。長期のインターンに参加すると、特定の職種における経験が積める可能性があります。

インターンについては、「バイトやボランティアとどう違う?インターンシップとは」も参考にしてください。

企業の選び方について相談したい

   

自分に合う企業の選び方10選

自分に合う企業の選び方10選を紹介します。

1.企業の規模で決める

自分に合う企業の選び方の1つに、企業の規模で決める方法があります。企業の規模には大企業と中小企業があり、それぞれに特徴があります。

大企業であれば、ネームバリューがあり社会的信用が得られる場合があります。また、給与の水準が高い傾向にあります。将来性や安定性を考えると、魅力的に思う学生もいるでしょう。

一方で、中小企業は、大企業よりも規模が小さいことによるメリットがあります。経験できる仕事の種類が多く、裁量権が大きいといわれています。

大企業であれば多額の投資を受けて行うプロジェクトもあり、新入社員が参加する機会は限られるでしょう。しかし、中小企業であれば、入社後にある程度経験を積んでプロジェクトに参加できる場合があります。

大手企業が必ずしもあなたにマッチするとは限りません。名前を知っている認知度の高い企業だけでなく、中小企業やBtoB企業、ベンチャー企業など、視野を広げ選択肢を増やすことも大切といえます。

参照元
FAQ『中小企業の定義について』

2.働き方で決める

企業を選ぶ際は、志望する企業での働き方を確認しましょう。チームで業務を遂行していく場面が多いか、1人で働く場面が多いかで、自分に合う企業を選ぶ基準になります。

例えば、SE(システムエンジニア)などは、1つのプロジェクトをチームで遂行する機会が多いでしょう。営業職の場合は、1つの契約を取るために1人で動く時間が多いようです。

自分にとって「どのような働き方が合っているのか」わからない場合もあるでしょう。働き方で企業を選ぶ際は、自己分析でわかった自分の強みや価値観を元に考えましょう。

3.無理がない勤務時間で決める

企業の選び方の1つに、志望する会社の勤務時間で決める方法があります。自分の生活サイクルに合わない勤務時間は、ストレスの原因になりうるでしょう。

例えば、早番と遅番が入り混じるシフトで働き、規則正しい生活習慣や趣味の時間の確保が難しくなる場合もあります。また、アルバイトの夜勤が苦にならなかった学生は、勤務時間が不規則でも問題なく仕事ができるかもしれません。

自分にとって無理がない勤務時間で働ける企業を選びましょう。

4.社内環境や社員の雰囲気で決める

企業選びでは、社内環境や社員の雰囲気で決めることも大切です。入社後に人間関係で悩む社員も多いようです。

厚生労働省は、転職入職者が前職を辞めた理由を発表しました。資料によると、「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた男性が全体の8.1%、女性が9.6%と記載されています。

あらかじめ社内の環境や雰囲気が分かると、自分に合うか合わないかの判別がつきやすくなるでしょう。入社後の違和感による早期退職・転職を防ぐためにも、インターンやオフィス見学を積極的に行い、社内環境や社員の雰囲気を確認しましょう。

参照元
-令和3年雇用動向調査結果の概況-

5.労働に見合った給与をもらえるかで決める

企業の選び方の1つに、労働に見合った給与をもらえるか否かで決める方法があります。就活生によっては、給与によってモチベーションが上がる学生もいるでしょう。

基本給はもちろん、残業代や賞与、インセンティブなどの報酬を確認する必要があります。会社の利益に繋がる契約をしても、インセンティブを払わない企業もあるかもしれません。

また、固定残業時間が多いにも関わらず、みなし残業代が低い場合があります。具体的な労働時間ともらえる給料を計算することも大切です。

6.社会貢献度で決める

企業の選び方の軸に「社会貢献」がある学生は、入社後に実現可能な社会貢献を調べてみましょう。社会に役立つ仕事がしたい方にとっては、働くモチベーションの1つになりえます。

例えば、国民の命や生活を守る職業は、社会の役に立っている実感が湧きやすいでしょう。

社会貢献度で企業を選ぶ際の注意点は、社会貢献だけを志望動機に入れないことです。会社は利益を求めて新入社員を雇用します。そのため、志望企業の商品やサービスがどのように社会貢献になるかを明記する必要があります。

志望企業を絞り込む際は、社会貢献度でモチベーションが上がる業務を選ぶことも大切です。

7.正当な評価基準の有無で決める

正当な評価基準の有無は、企業の選び方で大切なポイントです。成果を上げたら上げただけ正当な評価をもらえることで、働くモチベーションになりえます。

どれだけ成果を出しても、給料が上がらず、会社内での昇給が見込めない企業も存在するでしょう。企業研究の段階で、昇給や昇格の基準を確認することをおすすめします。

8.教育体制や制度で決める

志望企業を選ぶ際は、教育体制や制度で決める方法があります。研修や新人教育に力を入れている企業では、本格的な業務がスムーズに遂行できるでしょう。一方で、教育体制が整っていない企業は、現場に飛び込んで仕事を覚える場合もあるようです。

教育体制が整っている企業は、大企業に多い傾向があります。商材やマナーの勉強時間を確保したい学生は、教育体制が整っている企業を選びましょう。

9.企業の成長度で決める

志望企業の選び方の1つに、企業の成長度で決める方法があります。成長し続ける企業は、事業縮小や撤退といった経営的なリスクが起きにくく、やりたい仕事がなくなる事態を回避できるでしょう。数年間の業績を調査し、売上が伸び続けている企業を選ぶことをおすすめします。

また、ビジネスは流行りに左右される場合もあるため、売上が停滞・減少する可能性も考えられます。緩やかに売上が向上している企業は、安定した売上を出している優良企業として判断できるでしょう。

10.やりたいことで決める

企業選びでは、やりたいことで決める方法も重要です。業務で楽しさを感じられない場合、他の職業に対する興味が強くなり、早期退職・転職を考えるきっかけになりかねません。

やりたくない仕事を続けていても、成果を上げたり自分を成長させたりすることが困難になるでしょう。今回紹介した上記9つの選び方に当てはまっていても、やりたくない仕事を選ぶことは避けることをおすすめします。

自己分析で「働くうえで大切にしたいこと」を明確にし、自分のやりたい仕事を選ぶことが大切です。

やりたい職業が分からない学生は、「就活で『やりたいことがない…』と悩む学生向け!仕事の探し方と面接対策」でも対処法を紹介しているので参考にしてください。

企業の選び方について相談したい

   

優良な中小企業・ベンチャー企業の選び方

中小企業やベンチャー企業は母数が多く、自分に合う優良企業を選ぶことが困難といえます。ここからは、中小企業・ベンチャー企業の選び方をご紹介します。

中小規模の合同説明会に参加して社員と話す

優良な中小企業やベンチャー企業の選び方の1つに、中小規模の合同説明会への参加が挙げられます。大規模な合同説明会は、大手企業や有名企業が多く、就活生も多く集まります。業務内容や概要などに関する疑問が出ても、時間をかけた説明が受けられない状況が多いでしょう。

一方で、中小規模の会社説明会では、実際に働く社員や人事と個別に話せる機会が多いです。個別に質問や交流ができ、社内の雰囲気や働くイメージが湧きやすいため、中小規模の説明会へ参加しましょう。

合同説明会については、「合説ってどんなもの?参加するメリットと有益に過ごすコツ」も参考にしてください。

信頼できる機関からの認定を受けているか確認する

優良な中小企業を選ぶ際は、信頼できる機関(公的機関)から認定されているかで選ぶことも有効な手段です。厚生労働省は、社員が働きやすい環境づくりのための取り組みについての基準を設けています。

厚生労働省は、企業の安全衛生の取り組みを促進するために、「安全衛生優良企業公表制度」を発表しています。認定がある企業は、メンタルヘルス対策や過重労働防止対策、安全管理などの取り組みをしているといえるでしょう。

認定されると、認定マークを企業のサイトに張り付けられるため、志望企業の公式ホームページを確認してください。

参照元
安全衛生優良企業公表制度について
 

企業の選び方について相談したい

   

企業選びで失敗しないコツ

就職活動では、企業のサイトや会社説明会などでは判断できないものがあります。企業のサイトに「上司や部下など立場に関わらず意見を言いやすい職場」と書いてあったとしても、実際に入ってみると違ったということも。ここからは、企業選びで失敗しないコツを紹介します。

会社説明会に参加する

企業選びで失敗しないために、会社説明会へ参加しましょう。会社説明会は、採用担当者や人事が企業理念や業務内容などの概要を説明する場です。主に、企業や会場で行われます。質疑応答を受け付ける時間もあるため、疑問を解消できたり、企業の理解を深めたりできるでしょう。

求人サイトや口コミサイトを確認する

信頼できる求人サイトや口コミサイトで、実際に働く従業員の声を確認しましょう。企業が提示する求人情報と異なる労働条件で働かされる可能性も、ないとはいえません。企業選びで失敗しないためには、第三者の客観的な意見に耳を傾けることも大切です。

インターンシップやOB・OG訪問に行く

企業選びで失敗しないためには、インターンシップやOB・OG訪問に積極的に参加しましょう。インターンシップでは、実際に企業で職場を体験できるため、社内の雰囲気がわかります。OB・OG訪問では、企業の概要や業務内容、社内の雰囲気を聞けるでしょう。

インターンシップやOB・OG訪問に行くと、働くイメージがしやすく、場合によっては選考が優位に進む可能性もあります。大学3年生を目処に、インターンシップやOB・OG訪問への参加を検討してください。

OB・OG訪問については、「OB・OG訪問のやり方とは?流れやマナー、注意点を知ろう」も参考にしてください。

就活エージェント(キャリアアドバイザー)に相談する

就活エージェントやキャリアアドバイザーへの相談は、失敗しない企業選びにおいて有効な手段といえます。就活エージェントは、就職活動のプロです。多くの求人情報を元に、就活生に合った企業を紹介してくれる場合があります。

就活支援サービスに登録すると、専門のアドバイザーが付くケースが多いです。「自分に合う企業がわからない…」と悩んでいる学生は、就活支援サービスの利用をおすすめします。

企業の選び方について相談したい

   

効率的に自分に合う企業の選び方を知りたいあなたへ

企業の選び方では、自己分析で就職活動の軸や基準を定めることが大切です。入社後のミスマッチを減らすために、勤務時間や給与、制度、職種などを確認してください。

しかし、「企業数が多く、自分に合う企業がわからない」と悩む就活生も多いでしょう。そのような方には、就職支援サービス「キャリアチケット」がおすすめです。

キャリアチケットは、就職活動のプロがあなたに合った求人情報をご紹介します。手あたり次第にエントリーをする「やみくも就活」を避けるために、学生1人1人と向き合います。

求人情報のご紹介だけでなく、面接対策や企業選びに必須な自己分析のお手伝いや応募書類の添削もお任せください。就活全般の相談も、無料で受け付けます。

企業選びでお悩みの学生は、下のボタンから簡単に登録できるので、お気軽にご相談ください。 

企業の選び方について相談したい

 

キャリアチケットについて

キャリアチケットは、就活生の最高のキャリアスタートを支援するサービスです。