就活相談先のおすすめ15選!適切な相手選びのポイントや注意点も解説

このページのまとめ

  • 就活の相談先は「家族」「友人」「就活エージェント」などがおすすめ
  • 相談したい内容にあわせて相手を見極めると、より効果的なアドバイスが期待できる
  • OBやOGに就活相談する場合は、事前にアポをとり言葉遣いに注意する

就活相談先のおすすめ15選!適切な相手選びのポイントや注意点も解説のイメージ

​​「就活の悩みは誰に相談したらよいのか」と迷ってしまう就活生も多いのではないでしょうか。

第三者に悩みを相談すると、視野が広がって就活をスムーズに進めやすくなります。相談したい内容に応じて、家族や友人、就活エージェントなどに話を聞いてもらいましょう。

この記事では、おすすめの就活相談先や相談する際の注意点を解説します。誰に相談すべきか判断するためのポイントもお伝えするので、参考にしてください。

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目 次

就活で困ったらすぐに相談しよう

就活で困ったことや悩み事がある場合、すぐに相談しましょう。一人で無理に就活を続けても、心が疲れ果ててしまい、モチベーションの低下や精神的なストレスを感じることもあります。また、自分だけの視点で物事を判断し続けると、視野が狭くなり、同じ過ちを繰り返すなどの悪循環に陥るケースもあります。

相談する相手は、家族や友人、就活エージェントなどがおすすめです。家族や友人であれば、ほかの人には話しにくい内容も相談しやすいでしょう。

就活エージェントの場合、就活をうまく進める方法や履歴書の書き方など、内定獲得に向けた具体的なアドバイスを受けられます。自分の悩みに応じて、相談相手を変えるのがおすすめです。また、就活エージェントのキャリアチケットをはじめ、無料でサービスを提供しているエージェントがほとんどなので、気軽に相談ができるのも魅力の一つです。

第三者の意見をもらえれば、客観的に自分を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。就活で悩んだときは一人で解決しようとせず、誰かに相談してみてください。
一人で就活をするメリットとデメリットは、「就活はひとりでは難しい?友達とするべき?それぞれのメリット・デメリットを解説」の記事で解説しています。興味のある方はご一読ください。

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就活で相談する重要性についてキャリアアドバイザーからのアドバイス

人に相談しながら就活をすることで、自分にはない視点や選択肢を持つことができ、より後悔のない意思決定ができるでしょう。

【例1】日常的に行なっている趣味や習慣が、実は他人から見ると強みであることに気づける可能性がある。

【例2】これまで思いつかなかったが、自分に合う業界や企業を知るきっかけになる。
多様な経験を持つアドバイザーがあなたの性格やスキルに基づいて、意外な業界や職種を提案することがあります。これを通じて、自分のキャリアに新たな可能性を見出すことができます。

エージェントに相談すれば、上記の観点に加え自分の経験や特性がどのような業務や働き方と合うのかを知ることができます。また、企業ごとの選考でのアピール方法を学んだり、書類の添削をしてもらったりもできます。

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就活相談をする4つのメリット

就活相談を行えば、気持ちの面でも行動の面でもプラスの効果を期待できます。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるかを解説します。

1.就活に対する不安が解消できる

就活相談すると、就活に対する不安を解消できるメリットがあります。不安を抱えたままでは、選考にもマイナスの影響を与えかねないので、早めに解消しておくのがポイントです。

相談する相手は、落ち着いて自分の話を聞いてくれる人が良いでしょう。気持ちを落ち着かせたい場合は、アドバイスを求めるのではなく、ただ話を聞いてほしいとお願いするのもおすすめです。誰かに気持ちを伝えると余裕が生まれて、ポジティブ思考に転換しやすくなります。

就活は、失敗を重ねてしまうことも多く落ち込んでしまう就活生も多いのではないでしょうか。就活に不安はつきものです。不安を解消する方法は、「就活で不安を抱えてしまうのはなぜ?よくある原因や対処法を解説」も参考にしてください。

2.就活に必要な情報を入手できる

就活を有利に進めるために、就活相談するのも有効です。Webサイトでは入手できない、リアルな情報を集められるでしょう。

インターネットでは簡単に就職の情報を集められますが、正しい情報ばかりとは限りません。間違った情報を鵜呑みにした結果、失敗してしまう可能性もあります。また、ネガティブな情報を見てしまい、気分が落ち込む場合もあるでしょう。

信頼できる情報を得るためには、社会人の先輩に相談したり、就活エージェントのサービスを活用したりするのがおすすめです。過去の選考に関する情報や、採用の傾向を教えてもらえれば、内定獲得に向けて就活を有利に進められるでしょう。

3.第三者の意見を取り入れられる

第三者の意見を取り入れ、改善できる点も就活相談のメリットです。自分では考えつかなかったアイデアを教えてもらえたり、アドバイスをもらえたりするでしょう。

たとえば、就活でよく聞かれる質問に「長所と短所」があります。自分で思いつかない場合には、第三者からのイメージを伝えてもらうのも一つの方法です。身近な人に聞けば、自分のイメージを客観的に教えてもらえます。

就職活動では行き詰まる場面も多く、自分の力だけではうまくいかないこともあります。第三者の客観的なアドバイスを参考にすれば、どのように行動すれば良いか見えてくるでしょう。

4.自分の考えや思いを言語化できる

就活相談することで、自分の考えや思いを言語化できる場合もあります。相手に考えを伝えるためには、分かりやすい言葉を選んだり、情報をまとめたりする必要があるからです。

就活では、エントリーシートや面接のように、自分の考えを伝える場面が多くあります。自分の考えがまとまっていなければ、うまく伝えることもできません。

相談を通じてどのように伝えるか考えておけば、面接の練習にもなるでしょう。また、相談相手から、どのような言葉で伝えたら良いかアドバイスをもらえるのもメリットです。

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就活相談をしたほうが良い就活生の特徴

就活相談をしたほうが良い就活生の特徴のイメージ

「就活で何をすればいいか分からない」「就活が疲れた」などと考える就活生は、就活相談を行うのがおすすめです。ここでは、就活相談をしたほうがいい就活生の特徴を紹介するので、自分が当てはまるか確認してみてください。

1.就活で何をすべきか分からない

何をするか分からなくなった場合は、周囲に相談するのがおすすめです。よく分からないまま行動すると、失敗して後悔してしまうかもしれません。

就職活動はみんなが初めての経験であり、分からないことが多いのも当然です。なんとなくはイメージしていても、具体的な行動が思いつかない場合もあるでしょう。

就職活動をよく知る人々に相談すれば、自分がどうすればいいか見えてきます。行動に自信が持てるようになり、物事を前向きに考えられるでしょう。

2.自分に合う就職先が分からない

どのような企業が合うか迷う場合も、周囲に相談してみましょう。相談した結果、自分のやりたいことや目標が見つかる場合もあります。

大学生は社会経験が少なく、アルバイトをしたことがない人もいるでしょう。自己分析や企業研究を頑張っても、自分に合う企業のイメージがつかないのは仕方ありません。

イメージが湧かない場合は、仕事について詳しく聞いてみてください。情報を集めてイメージがしやすくなるほど、自分に向いている企業を探しやすくなります。

企業研究を徹底的に行うことで、志望動機を作成する際にほかの就活生と差別化できます。企業研究のやり方が分からない場合は、「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」を参考に進めてみてください。

3.内定獲得に向けてレベルアップしたい

内定獲得に向けてレベルアップしたい人も、周囲への相談がおすすめです。客観的なアドバイスを取り入れることで、就活でのアピール方法などを改善できます。

たとえば、自己PRや志望動機を見てもらいアドバイスをもらいましょう。また、模擬面接をして、身だしなみや態度がどのように見えるか教えてもらうのも大切です。

就活を有利に進めるためにも、第三者の意見を参考にしましょう。自分だけで考えるよりも、効率良く成長できるはずです。

4.一人で就活をするのがしんどい

一人で就活をするのに疲れてしまった人は、できるだけ早く誰かに相談してください。気持ちを素直に吐き出すことで、心が軽くなります。自分だけで抱え込むとさらに苦しくなるため、頑張り過ぎてはいけません。

就活は一人でする必要はなく、友人や家族と協力して進めるのも一つの方法です。「内定がもらえなくてしんどい」「就活が嫌になった」などの辛さはできるだけ抱え込まず、周りに相談してみてください。

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就活相談におすすめの相手15選

就活相談する相手は、慎重に選びましょう。自分のことや就活について知らない人に相談しても、悩みや不安は解決しないからです。

ここでは、就活相談するのにおすすめの相手を紹介します。それぞれの特徴やポイントを理解しながら、自分に合った相談先を考えてみてください。

1.家族

メンタル面での悩みがある場合には、家族に相談してみましょう。自分をよく理解してくれているため、安心して相談できるかもしれません。就活のアドバイスをもらうよりも、「愚痴を聞いてもらう」「悩みについて一緒に考えてもらう」ための相談がおすすめです。

また、就活経験のある兄弟姉妹がいる場合は、就活の進め方についてアドバイスをもらうと良いでしょう。どのように就活に取り組んだか、悩みをどのように解消したかなどを聞いてみてください。

2.友人

一緒に就活している友人に、悩みを相談するのもおすすめです。同じ状況にいるため、相談しやすいでしょう。就活のモチベーションを維持するためにも、仲間や友人の存在は大切です。

ただし、友人と比較して落ち込まないように気をつけてください。「友人は内定をもらっている」「自分だけがうまくいかない」などと考えてしまうと、相談しにくくなります。モチベーションを高めるためにも、前向きな姿勢で相談できるよう心掛けてみましょう。

3.サークルやアルバイトの先輩

サークルやアルバイトの先輩など、就活を経験した人に相談するのも一つの方法です。志望する企業や同じ業界に就職が決まっている、または就職した先輩がいれば、より具体的な選考対策を聞ける可能性があります。

先輩のなかに、志望する企業に就職した人がいない場合は、先輩の友人を紹介してもらうのもおすすめです。ただし、先輩のアドバイスだけを信じるのは避けたほうが良いでしょう。

先輩が就職できたからといって、必ずしも同じ方法で自分の就活がうまくいくとは限りません。何人かの先輩の話を聞いたり、ほかの人にも相談したりして、総合的に判断しましょう。

4.大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターでは、就活の進め方や面接対策、書類の書き方などのさまざまなアドバイスをもらえます。気軽に利用できるため、困ったことがあれば相談してみましょう。

また、大学のキャリアセンターが就活セミナーや懇談会、講演会などを主催するケースも珍しくありません。自分の悩みに合わせて、うまく活用してみてください。

5.大学教授

大学教授も、就活相談するのにおすすめの相手です。大学教授の多くは、専門分野において幅広い知識と経験を持っているだけでなく、業界のトレンドや需要の変化に詳しいといえるでしょう。そのため、志望する業界や企業についての具体的なアドバイスが期待できます。

しかし、実際には修士、博士と進んで大学教授になった人が多いです。大学教授に就活相談するときは、社会人経験が豊富な教授に話を聞いてもらうのがおすすめです。

6.OB・OG

就活で困ったときは、社会人の先輩にあたるOBやOGに相談するのも有効です。OB・OG訪問では、就活の進め方や志望企業の採用傾向など、役立つアドバイスを得られるでしょう。

もし、部活や学部の先輩に心当たりがある場合は、連絡をとってみてください。知り合いに志望企業のOB・OGがいない場合は、大学のキャリアセンターに問い合わせれば教えてもらえます。

OB・OG訪問は、相手に失礼のないようにマナーを守って行いましょう。OB・OG訪問の進め方については、「OB訪問ってどうやるの?アポ取りから進め方まで徹底解説!」も参考にしてください。

7.新卒応援ハローワーク

新卒応援ハローワークとは、「大学・大学院・短大・高専・専修学校などの学生や、これらの学校を卒業した人のためのハローワーク」です。就職活動に悩んだ際も、無料で相談できます。

新卒応援ハローワークの特徴は、新卒の就職活動に特化した職員が担当につき、支援してもらえる点です。不安や悩みがある場合には、臨床心理士から心理的なサポートも受けられます。各都道府県にあるため、自宅に近いところを確認してみましょう。

参照元
厚生労働省
新卒応援ハローワーク

8.就活カフェ

就活カフェを利用し、話を聞いてもらうのもおすすめです。就活カフェとは、企業が運営している就活生向けのカフェで、学生同士で話し合えたり、カウンセラーが在籍していたりします。

就活カフェのメリットは、無料で電源やWi-Fiを使用でき、就活準備などにも利用しやすい点です。また、就活カフェを運営している企業が主催のイベントを紹介してもらえる場合もあります。

学生同士が気軽に交流できる雰囲気なので、一緒に就活する仲間を見つけて相談してみると良いでしょう。なお、企業の担当者と話すことで選考に参加できる場合もあります。

9.経営者

経営者の知り合いがいる場合は、就職活動に関する相談をしてみても良いでしょう。経営者目線のアドバイスを受けられれば、志望動機や自己PRなど、就活で有利になります。

また、中小企業やベンチャー企業では経営者が面接する場合もあるため、面接官の立場でどのような印象を受けるか教えてもらえる点もメリットです。

経営者の知り合いがいない場合には、就活イベントを調べてみてください。就活コンサルタントとして活動している経営者が、相談に乗ってくれるイベントもあります。経営者と話せる機会は貴重なので、積極的に探してみましょう。

10.就活エージェント

就活についての悩みが尽きない場合には、就活エージェントへの相談がおすすめです。就活の進め方はもちろん、内定が獲得できない不安や、就活が思い通りにいかない不安も相談できます。

就活エージェントのなかには、就活のスタートから内定獲得まで、マンツーマンでサポートしてくれる場合もあります。相談したい内容が多かったり、どうしたらいいか分からなかったりする場合は、就活のプロに相談するのが効果的です。

11.スカウト型求人サイト

就活で困ったら、スカウト型求人サイトを活用するのもおすすめです。スカウト型求人サイトとは、登録しておくだけで企業からスカウトや選考のオファーを受けられるサービスです。「逆求人サイト」と呼ばれることも多いです。

スカウト型求人サイトのなかには、キャリアアドバイザーが相談に乗ってくれる場合もあります。「どのような企業を目指しているか」「選考対策をどのように進めればいいか」など、相談してみましょう。

ただし、すべてのサイトにキャリアアドバイザーがつくわけではありません。サービスごとに変わるので、利用の際は事前に確認してください。

12.「LINE」のオープンチャット

LINEのオープンチャットを利用して、就活相談する方法もあります。LINEのオープンチャットは、特定のテーマや目的に基づいて参加者が集まり、匿名で発言できるコミュニティです。就活生向けのオープンチャットも複数あるため、就活の悩みを気軽に相談できます。

LINEオープンチャットではさまざまな情報が共有されますが、その正確性や信頼性には注意が必要です。特に、就活に関する情報は個人の経験や意見も多いため、ほかの情報源もあわせて参考にしたほうがいいでしょう。

13.掲示板や就活口コミサイト

掲示板や就活口コミサイトも、就活相談に便利なツールの一つです。ただし、掲示板や口コミサイトも、情報の信頼性に注意してください。情報が本当かどうか、自分で確かめるのが重要です。

もし、掲示板などを利用する際は、就職支援の公的機関や大手の求人サイトが運営しているものや、多くのユーザーが利用しているものを選びましょう。なかには、運営元が不明なサイトや怪しいセールスを行うサイトもあるので気をつけてください。

また、自分の相談事や疑問を投稿する際は、内容を明確にするのがポイントです。質問内容が詳しいほど、ほかのユーザーがより適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。

14.就活塾

就活塾とは、就職活動中あるいは就職活動を控えた学生に対して、幅広い支援サービスを提供する専門塾のことです。就活塾では、経験豊富なコンサルタントやキャリアアドバイザーから個別指導を受けられます。

就活塾に参加すれば、悩みを相談しながら就活ノウハウを身につけられるでしょう。ただし、就活塾には費用がかかる場合が多いので、サービスを利用する前に費用やプログラム内容を確認し、自分のニーズに合った就活塾を選ぶ必要があります。

15.就活コンシェルジュ

就活コンシェルジュは、就職活動をサポートする専門のコンサルタントやアドバイザーです。就活エージェントをはじめ、キャリアアドバイザーに相談できる方法はいくつかあります。

たとえば、面談時間に制限がないなど、就活コンシェルジュを活用するほうがより自由度の高いサポートが期待できます。サービスが手厚いぶん費用がかかるので、事前に情報収集してみてください。

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就活相談に必要な4つの準備

就活相談するためには、自己分析を行ったり、質問を整理したりするなどの準備が重要です。相談したい内容や聞きたい内容が明確でなければ、悩みが解決せずに終わってしまうかもしれません。ここでは、就活相談する前に必要な準備を4つご紹介します。

1.自己分析を行う

自己PRや志望動機の作り方などを相談する際は、前もって自己分析をしておく必要があります。自己分析が不十分だと、適切なアドバイスをもらえない可能性があるからです。

就活相談をする相手は、知り合いだけではありません。初めて話す人に相談する場合に備えて、自己分析をしておきましょう。

自己分析の方法にはいくつかあります。一つの方法で上手く自己分析ができなかった場合は、違う方法で自分を改めて見つめ直してみましょう。

自己分析の進め方が分からない就活生は、「自己分析とは?おすすめのやり方と8つの注意点を解説」を参考にしてください。

2.質問する前に自分で調べる

就活相談で質問する前に、調べられる内容は自分で調べておきましょう。調べれば分かることを聞くのは、時間がもったいないです。

たとえば、「自己PRの書き方が分かりません」と聞いても、どのような点に悩んでいるか分かりません。
「インターネットで調べた自己PRの構成に沿って作成してみましたが、自分で納得できる文章になりませんでした。どのように修正したら内容が伝わるか教えてください」といったように、具体的に聞くほうが良いでしょう。

質問したり相談したりする前に、まずは自分で調べる習慣をつけてみてください。調べる習慣ができれば、質問の質も良くなります。

質問の質がよくなれば、上記のように何が知りたいのかが的確にわかる質問ができます。「志望動機に何を書けばいいのか解りません」という質問では、本当に知りたい回答が得られない場合があります。

まずは自分で調べて、志望動機の何が具体的にわからないのかを自分なりに考えてみてください。

3.質問する理由を整理する

就活相談する前に、質問する理由も整理しておきましょう。質問の意図が分かると、相手も答えやすくなるからです。

たとえば、「面接で自分の強みが伝えられません」と聞いてしまうと、なぜ伝えられないのかが分かりません。実際には、「強みが見つけられていない」「面接で緊張してしまう」「そもそも伝えるのが苦手」など、さまざまな理由が考えられるでしょう。

一方で、「自分の強みが分からなくて、強みが伝えられません」と聞けば、強みを探すためのアドバイスをすれば良いと分かります。相手が回答しやすいように質問を考えるのも、適切なアドバイスをもらうために欠かせないポイントです。

4.相談内容に適した相手を見極める

就活相談するときは、「誰に相談すべきか」しっかりと見極める必要があります。適切なアドバイスをもらうためには、相談する内容や質問する理由を整理して、相手を選ばなくてはいけません。

就活を始めたばかりの人は、相談しやすい相手や就活エージェントなどプロに頼るのがおすすめです。一方で、就活をある程度進めている人は、より直接的なアドバイスやほかの就活生との情報共有など、モチベーションを高められる相手に相談するとよいでしょう。

就活の状況別におすすめの相談先を、以下の表にまとめました。

就職活動を始めたばかりの人 家族
友人
サークルやアルバイトの先輩
大学のキャリアセンター
大学教授
新卒応援ハローワーク
就活エージェント
就活塾
就活コンシェルジュ
就職活動を進めている人 OB・OG
就活カフェ
経営者
「LINE」のオープンチャット
掲示板や就活口コミサイト
スカウト型求人サイト
内定を獲得した人 家族
友人
大学のキャリアセンター
就活エージェント
就活塾

必ずしもこの表に従う必要はありませんが、「誰に相談すべきか分からない」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

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就活相談する際の4つの注意点

ここでは、就活相談を行う際の注意点を解説します。簡単にさまざまな情報が手に入る分、一度自分で考えてから、受け止めるようにしましょう。

得た情報を鵜呑みにしない

相談で得た情報を、そのまま鵜呑みにするのは要注意です。情報の真偽を確かめたり、参考程度にしたりするなどしておきましょう。

特に、インターネットでは、名前も顔も分からない人がさまざまな情報を流しています。時には、主観的な意見や嘘の情報も流れてくるでしょう。

得た情報をすべて信じるのではなく、本当に正しいか確かめるようにすると、情報に悩まされることはなくなります。複数の情報源を参考に、真偽を確認しましょう。

また、「さまざまな情報に惑わされて、結局何をすればいいのかわからない」という就活生は、就活のプロに意見を聞くのがおすすめです。

自分とは考えが合わない相談相手もいると理解する

相談する相手が、必ず自分と考えが合うとは限りません。無理に理解しようとしたり、相手が間違っていると非難したりしないようにしましょう。

同じ就活生であっても、考え方や価値観、就活の軸は異なります。Aさんが良いと思う企業が、Bさんに合うとは限りません。

就活相談を行うと、「その考え方は間違っている」「△△するべき」などのように、自分の考えと違うことを言われてしまう場合もあります。

もし、受け入れられないと思う場合は無理に受け止めようとせず、さまざまな考え方をする人がいると思うようにしてください。自分や相手の考え方を無理に変えようせず、必要な意見だけ取り入れましょう。

情報に惑わされないためには、自分なりの就活の軸を持っておくのも大切です。就活の軸の見つけ方については、「就活の軸とは?探し方のコツや具体的な方法を例文付きで解説」の記事を参考にしてください。

相談する人数は数名に絞る

就活相談をする相手は、何名かに絞るのがおすすめです。多くの人に聞くと、情報が多過ぎて混乱してしまうことがあります。

たとえば、AさんとBさんに相談して意見が違う場合、どちらを採用するか迷うでしょう。場合によってはどちらも信用できなくなり、全く違う意見を採用してしまうかもしれません。

情報量が多いほど、混乱して決めにくくなります。誰にでも相談するのではなく、信頼できる数名に絞って相談するのがおすすめです。

相談相手は目的に応じて選ぶ

相談する相手を選ぶ際は、相談の目的に応じて選びましょう。「何の相談をしたいのか」をあらかじめ考えておくのがおすすめです。

たとえば、就活への不安などメンタル的な内容であれば、家族や友人など話しやすい人、面接対策やエントリーシート対策であれば、就活エージェントや大学のキャリアセンターが良いでしょう。

相談内容を事前に整理しておけば、誰が相談相手として適切か考えられます。質問内容や目的に応じて、相手を選びましょう。

しかし、最終的に決断するのはあなた自身です。人に相談するとき、本当に決断に迷っているときと、自分の中では決まっているけど、誰かにその決断を後押ししてほしい場合があります。

そのような場合に、自分の意見に反対するような相手に相談すると、決心が鈍ってしまうこともあるでしょう。相談相手は、目的に応じて選ぶようにしてください。

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OBやOGに就活相談する際の4つの注意点

OBやOGに就活相談する際の4つの注意点のイメージ

OBやOGに就活相談する場合、アポを取ったり、事前に質問内容を決めたり準備をしておきましょう。何も準備せずに質問するのは失礼にあたります。ここでは、OB・OG訪問時の注意点を解説します。就活相談を行う前にチェックしてみてください。

1.OB・OG訪問は事前にアポをとる

OB・OG訪問をするときは、事前にアポを取りましょう。部活や学部の先輩など互いに知っている間柄であっても、相手は社会人です。社会人にふさわしいマナーで依頼する必要があります。

また、相談する当日も、基本的なマナーを忘れてはいけません。特に、服装や言葉遣いなどに気をつけてください。

OB・OG訪問の依頼メールの例文

OB・OG訪問は、メールで依頼するケースが一般的です。メールマナーを守り、アポイントを取得しましょう。

依頼メールを送る際は、件名を見て内容が伝わるようにするのがポイントです。社会人はメールが多いため、用件が分からないものは後回しにされてしまうケースがあります。

件名には、「OB訪問のご相談」「就活についてのご質問」などのように用件を分かりやすく記載しましょう。大学名と氏名を記載し、誰から送られたか分かるようにするのもコツです。

メールでOB・OG訪問の依頼をする際は、次のように送ると良いでしょう。宛名は正式名称で入力し、最後に署名を入れるなど、基本のメールマナーを押さえて作成してください。

【件名】
OB訪問のご相談(△△大学 △△ △△)

【本文】
△△株式会社
営業部 △△ △△様

お世話になっております。
△△大学△△学部の△△ △△と申します。

突然のご連絡で申し訳ございません。

大学のキャリアセンターにて△△様のことを伺い、ご相談させていただきたくご連絡いたしました。

現在、就職活動中であり、貴社にエントリーさせていただきたいと考えております。

より貴社の業務内容や働き方を伺いたく、メールをお送りした次第です。

ご多忙中大変お手数ですが、お力添えいただけると幸いです。

もし、お時間を頂けるようであれば、来週の月曜日から金曜日で、△△様のご都合のよい日時を教えていただけますでしょうか。

突然のご連絡で郷愁ですが、何卒よろしくお願いします。

△△大学△△学部△△学科
△△△△(氏名)
電話番号:×××-××××-××××
メールアドレス:×××××@××××.jp

2.就活相談する際は言葉遣いに気をつける

就活相談では、敬語の使い方などの言葉遣いに気をつけましょう。就活の場面でも、社会人同様のマナーが求められます。

特に、謙譲語と尊敬語は間違いやすい言葉です。よく使う言葉は、正しく使えるようにしておきましょう。

【言う】
尊敬語:おっしゃる
謙譲語:申し上げる

【行く】
尊敬語:いらっしゃる
謙譲語:伺う・参る

【見る】
尊敬語:ご覧になる
謙譲語:拝見する

敬語を正しく使うことができると、面接の際に「社会人としての自覚がある」と好印象を与えられるでしょう。就活の場面でよく使う敬語については、「就活の面接に向けて敬語をチェックしよう!間違いやすい表現も解説」で解説しています。

3.就活相談で聞いた内容はメモしておく

就活相談で教えてもらった内容は、メモをとるよう心掛けましょう。メモをとらないと、聞いた話の内容を忘れてしまいます。就活相談の前に、メモをとっても問題ないか相手に確認すると丁寧です。

メモをとる際には、スマートフォンではなくメモ帳と筆記用具を使うのが好ましいです。スマートフォンでメモをとると、真剣に話を聞いていないと思われてしまうかもしれません。

訪問が終わったら、すぐにメモを見返して内容を見やすくまとめましょう。聞きながら書いたメモのままでは、見返したときに何を書いているのか意味がわからないこともあります。忘れないうちに、メモをきれいに書き直し、選考に活かしていきましょう。

4.就活相談のあとはお礼の連絡をする

就活の相談に乗ってもらったあとは、お礼の連絡をしましょう。基本的には、メールでお礼の連絡をします。

メールを送るタイミングは、当日中がおすすめです。できるだけ早く連絡すると、より感謝の気持ちが伝わります。

ただし、メールの送信が夜遅くになりそうな場合は、日を改めて送りましょう。深夜は業務時間外であり、ビジネスマナーの観点からも適切ではないと考えられます。

OB・OG訪問のお礼メールの例文

メールでお礼を伝えるときは、次の例文を参考にしてください。メールでのお礼は、できるだけ要点を絞って簡潔にすると相手に伝わりやすくなります。

【件名】
OG訪問のお礼(△△大学 △△ △△)

【本文】
△△株式会社
△△部△△課
△△ △△様

お世話になっております。
本日OG訪問させていただいた、△△大学の△△ △△と申します。
お忙しいなか、お時間を作っていただき誠にありがとうございました。

△△様の足を使って企業研究するお話大変勉強になりました。

今回のOG訪問により、△△様のようにコミュニケーションを大事にする方と働きたいと感じました。今後、貴社の選考を突破するために精進して参ります。

またご相談させていただくこともあるかもしれませんが、その際はご指導いただけると幸いです。

貴重なお時間をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

△△大学△△学部△△学科
△△△△(氏名)
電話番号:×××-××××-××××
メールアドレス:×××××@××××.jp

OB・OG訪問のお礼メールは基本的には型に沿って作成し、それに加えて何が参考になったのか感想を添えると喜ばれるでしょう。ただし、感想文のような長いメールは読む側が大変なので、端的にまとめるのがポイントです。

OB・OG訪問のお礼メールはできるだけ当日に送るのがよいでしょう。OB・OG訪問のお礼メールについては、「これで完璧!気持ちが伝わるOB訪問のお礼メールは?」の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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就活相談を誰にすべきか悩んでいるあなたへ

「就活相談を誰にしたらよいか分からない」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。就活で困っているときは、一人で抱え込まず、できるだけ早く周りに相談しましょう。

誰かに相談しようと思っても「面倒に思われないかな」「悩みが解消するかな」と不安な場合は、就活エージェントへの相談がおすすめです。

就活エージェントであるキャリアチケットは、就活に悩んでいる学生を手厚くサポートしています。選考対策やエントリーシート対策はもちろん、企業選びといった相談ももちろん可能です。就活相談をはじめすべてのサービスが無料で利用できるため、周りに相談ができず悩んでいる方は、ぜひご連絡ください。

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