このページのまとめ
- コミュニケーション能力を具体的な言葉に言い換え、周囲の評価を交えてアピールしよう
- コミュニケーション能力は言語能力だけでなく、表情や視線などの非言語能力も重要
- 企業は面接での対話を通して組織内での業務遂行能力や関係構築力、人柄を見ている

面接でコミュニケーション能力をアピールする方法を知りたい就活生は多いでしょう。新卒の選考において、この能力を重視する企業は少なくありません。しかし、話が上手なだけで高い評価を得るのは難しいのも事実です。
本記事では、評価される能力の種類や具体的なアピールのコツを解説します。また、コミュニケーション能力を見極める質問への回答例文も紹介。面接官に刺さる伝え方を理解し、選考突破に役立ててください。
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- 新卒採用でコミュニケーション能力を重視する企業は多い
- 面接で評価されるコミュニケーション能力は2種類
- 言葉で情報を伝えたり理解したりする言語能力
- 視覚や聴覚など言葉以外の情報で感情を伝える非言語能力
- 企業が面接でコミュニケーション能力を重視する理由
- 組織内での円滑な業務遂行に必要なため
- 顧客・社外パートナーとの信頼関係構築に必要なため
- 長く一緒に働ける人材か見極めるため
- 面接でコミュニケーション能力をアピールするコツ
- 具体的な言葉に言い換える
- 根拠となるエピソードに周囲の反応を入れる
- 面接官との会話のキャッチボールを意識する
- コミュニケーション能力を見極める質問と回答例
- 「1分程度で自己紹介をしていただけますか?」
- 「対人関係で最も大切にしていることは何ですか?」
- 「周囲からはどのような人だと言われますか?」
- 「最近ハマっていることや好きなことはありますか?」
- 「苦手な人と接するときに意識していることは?」
- 「集団と個人、どちらで作業するほうが得意ですか?」
- 「先ほど△△と仰いましたが、その理由は?」
- 「コミュ力が高い」と言われたのに落ちたときの主な要因
- 話が長過ぎて要約力がないと判断された
- 表面的な愛想は良いが内容に具体性がない
- 相手の質問を最後まで聞かずに話し始めてしまう
- 面接でコミュニケーション能力をアピールしたい方へ
新卒採用でコミュニケーション能力を重視する企業は多い
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、多くの企業が新卒の選考時に「コミュニケーション能力」を重視しています。
新卒の選考時に企業が重視する能力と企業の割合は以下のとおりです。
| 評価項目 | 重視した企業の割合(%) |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3 |
| コミュニケーション能力 | 74.8 |
| マナー・社会常識 | 58.6 |
| 組織への適応性 | 53.2 |
| 体力・ストレス耐性 | 36.2 |
| 業務に役立つ専門知識や技能 | 30.4 |
| 柔軟な発想 | 29.3 |
| 学歴・経歴 | 22.4 |
引用:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合(p.2)」
上記の表から、コミュニケーション能力を重視する企業は74.8%にのぼり、専門知識や学歴を重視する企業よりも多いことが分かります。入社後に周囲と協力して働くうえで、基礎的な対話の質は欠かせません。
面接で自分のコミュニケーション能力を証明するには、まず過去の経験を深く振り返る準備が必要です。「「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方9選や目的・活用例を解説」では、強みの根拠を見つけるための自己分析の方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。
面接でコミュニケーション能力をアピールする際は、特別なエピソードを作るよりも、まずは正しい伝え方を身につける姿勢を大切にしましょう。面接でコミュニケーション能力をアピールするコツについては、後ほど詳しく解説します。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
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面接で評価されるコミュニケーション能力は2種類
面接で見られるコミュニケーション能力には、大きく2つあります。話し上手である必要はなく、ビジネスの場に適した振る舞いができるかどうかが重要です。
ここでは、面接で評価されるコミュニケーション能力について解説します。
言葉で情報を伝えたり理解したりする言語能力
言語能力とは、言葉を用いて自分の考えを正確に伝える力や、相手の話を正しく理解する力です。ビジネスの現場では、情報の行き違いを防ぐために欠かせない要素と言えるでしょう。
面接官は、あなたが「結論から簡潔に話せるか」や「質問の意図を汲み取れているか」を重視しています。論理的な思考に基づいて、相手が納得しやすい構成で話す姿勢を大切にしてください。
語彙を豊富に持つことも大切ですが、何よりも相手に伝わる言葉選びを意識しましょう。
視覚や聴覚など言葉以外の情報で感情を伝える非言語能力
非言語能力は、言葉以外の情報から相手に安心感や信頼感を与える力のことです。
具体的には、明るい表情や適切な声のトーン、相手の目を見て話す視線などが挙げられるでしょう。どれほど良い内容を話していても、態度や身だしなみが整っていないと評価は上がりません。
自信を持って堂々と振る舞う姿勢は、入社後の活躍を期待させる大きなプラス要素になります。まずは鏡の前で、自分の話し方や姿勢を客観的に確認することから始めてみてください。
第一印象を良くするための就活マナーについては、「家を出る前に確認したい、第一印象で損をしないための就活マナー」をご参照ください。
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企業がコミュニケーション能力を重視する理由
多くの企業が選考でコミュニケーション能力を重視するのは、仕事の成果が周囲との連携に左右されるからです。就職後は組織の一員として働くため、自分一人の力で完結できる業務はほとんどありません。
なぜこれほどまでに、対話の質が重要視されているのかを深く理解しましょう。ここでは、企業がコミュニケーション能力を求める背景を3つの視点で紹介します。

組織内での円滑な業務遂行に必要なため
組織で仕事をするうえで、周囲との連携は欠かせません。報告や連絡を滞りなく行える人は、ミスを未然に防ぎ、チームの生産性を高められます。
自分の役割を理解し、他者と協調できるかどうかが、仕事の成否を分けるでしょう。円滑な人間関係を築く力は、プロジェクトを成功に導くための必須条件です。
顧客・社外パートナーとの信頼関係構築に必要なため
就職後は自社の利益を追求するだけでなく、外部との協力体制を築く力も求められます。顧客の要望を深く聞き出し、最適な提案を行う力が必要だからです。さらに、社外パートナーと円滑に業務を進めるうえでの対話力も欠かせません。
一方的に話すのではなく、相手の言葉に耳を傾けて本音を探る姿勢が信頼につながります。高い「聞く力」を持つ学生は、将来の利益に貢献する人材として評価されるでしょう。
長く一緒に働ける人材か見極めるため
自分の考えを適切に周りへ伝えられる人は、悩みや不満を一人で抱え込みません。上司や同僚と良好な関係を維持できるため、職場でのストレスを軽減できるからです。
定着率を高めたい企業にとって、環境に馴染む適応力があるかは重要な判断基準となります。長く一緒に働ける仲間を見つけるために、選考では人柄や対話の質を細かく確認するのです。
企業が求める長く働ける人材として評価されるには、スキルだけでなく、あなた自身の人間性を正しく伝える必要があります。
面接で自分の魅力を等身大に伝えるコツについては、「面接で人柄をアピールするには?人柄を伝える方法」をご覧ください。
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面接でコミュニケーション能力をアピールするコツ
面接で「私にはコミュニケーション能力があります」と伝えるだけでは不十分です。ほかの応募者と差をつけるために、具体性を持たせた伝え方を意識しましょう。
ここでは、面接でコミュニケーション能力をアピールするコツを紹介します。
具体的な言葉に言い換える
「コミュニケーション能力」という言葉は、抽象的で人によって定義が異なります。そのため、自分の強みが「聞く力」なのか「交渉力」など、アピールしたい能力を明確にしましょう。
具体的には、以下のような表現に言い換えるのがおすすめです。
| 言い換えた表現 | 具体的なアピール内容 |
|---|---|
| 構築力 | 初対面の相手ともすぐに信頼関係を築ける力 |
| 傾聴力 | 相手の本音やニーズを的確に引き出す力 |
| 言語化能力 | 複雑な情報を整理して分かりやすく伝える力 |
| 調整力 | 意見の対立を収めて納得感のある着地点を見つける力 |
| 働き掛け力 | 周囲を巻き込んで一つの目標へ導く力 |
言葉を細分化して伝えるだけで、あなたの強みは格段に伝わりやすくなります。自分に最も合う表現を使い、入社後の活躍イメージを面接官に抱かせましょう。
根拠となるエピソードに周囲の反応を入れる
強みを裏付ける話には、自分以外の登場人物の反応を盛り込むのが良い方法です。「自分がどう動いたか」だけでなく「周りがどう変わったか」を伝えてください。
たとえば、対話によってチームの雰囲気が明るくなったなどの変化を具体的に述べます。第三者の評価を加えるだけで、話の信頼性は高まるでしょう。客観的な事実に基づいた説明は、あなたの能力を証明する強力な武器になります。
面接官との会話のキャッチボールを意識する
一方的に長く話し過ぎると、対話力が低いと判断される恐れがあります。1つの質問に対しては、1分以内を目安に要点をまとめて回答しましょう。相手の反応を見ながら、言葉の長さやトーンを調整する姿勢が大切です。
面接はプレゼンテーションではなく、双方向の会話であることを忘れないでください。心地よいリズムで会話を続ける姿勢そのものが、高い評価につながります。
アピールの仕方を理解できたら、次は具体的なエピソードを構成しましょう。「自己PRとは?書き方や強み・職種別の例文と合わせて回答のポイントを解説」では、強みを効果的に伝える自己PRの書き方や例文を詳しく解説しています。
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コミュニケーション能力を見極める質問と回答例
面接官は、質問を通じてあなたのコミュニケーション能力を多角的に確認しています。受け答えができるかだけでなく、意図を正確に汲み取る力があるかを探るためです。
どのような場面でその能力を発揮できるのか、具体的な根拠とともに伝える準備をしましょう。ここでは、代表的な7つの質問と評価ポイント、具体的な回答例を紹介します。
「1分程度で自己紹介をしていただけますか?」
この質問では、情報を短時間でまとめる「要約力」がチェックされます。だらだらと長く話さず、簡潔に自分自身の魅力を伝える姿勢が大切です。
回答例
「△△大学の△△と申します。大学ではゼミ長を務め、意見の異なるメンバーをまとめる調整力を培いました。本日は、私の強みである粘り強い対話力を通じて、御社にどう貢献できるかをお伝えしたいと考えております。よろしくお願いいたします。」
「対人関係で最も大切にしていることは何ですか?」
他者と関わるうえで、どのような価値観を持っているかを確認する質問です。仕事において周囲と円滑に協力できるかどうかが判断基準となります。
回答例
「私は、相手の意見を最後まで否定せずに聞く姿勢を大切にしています。まずは相手の考えを受け入れることで、信頼関係が築けると考えているからです。対立が生じた際も、共通のゴールを探るための対話を欠かさないようにしています。」
「周囲からはどのような人だと言われますか?」
自分を客観的に見る力があるか、周囲とどう関わっているかを探る意図があります。自己分析の結果と、周囲の評価に乖離がないように回答しましょう。
回答例
「友人からは、『相談がしやすい聞き上手な人』とよく言われます。相手が話しやすい雰囲気を作るために、相槌や表情を工夫しているからだと思います。困った時に頼られる存在として、チームの潤滑油のような役割を担ってきました。」
「最近ハマっていることや好きなことはありますか?」
初対面の相手に対して、物事の魅力を分かりやすく伝える力が試されます。専門用語を避け、誰にでも伝わる言葉で説明する姿勢を意識してください。
回答例
「最近はスパイスカレー作りに熱中しています。特に、10種類以上のスパイスを組み合わせ、理想の味を追求する過程が楽しく、休みのたびに試行錯誤を繰り返しています。自分で作ったカレーを友人に振る舞って喜んでもらえたときには、大きな達成感を味わいました。」
「苦手な人と接するときに意識していることは?」
価値観の違う相手への適応力や、感情のコントロール能力を問う質問です。感情的にならず、どう対処できるかを論理的に述べましょう。
回答例
「意見が合わない人に対しても、まずは背景にある考えを知ろうと努めます。自分とは異なる視点を持つ貴重な存在だと捉えるようにしているからです。先入観を持たずに接する姿勢を持つことで、スムーズに連携できるようになります。」
「集団と個人、どちらで作業するほうが得意ですか?」
チームワークへの貢献意欲や、自身の役割の理解度を確認しています。どちらが良いという正解はありませんが、組織への適応性をアピールしましょう。
回答例
「私は集団で作業するほうが得意です。一人では出せないアイデアが、対話を通じて生まれるプロセスに魅力を感じるからです。メンバーそれぞれの強みを活かし合い、目標に向かって進む一体感にやりがいを感じて物事に取り組んでいます。」
「先ほど△△と仰いましたが、その理由は?」
発言の一貫性や、予期せぬ深掘りに対する瞬発力を確認する質問です。焦らずに、具体的な根拠や背景を論理的に説明できるように準備しましょう。
以下は、自己PRで調整力をアピールしたあとに、その理由を深堀りして聞かれたときの回答例です。
回答例
「先ほど調整力を強みと申し上げたのは、サークル活動での経験に基づいています。部員30名の意見を集約し、イベントを成功させた実績があるからです。困難な状況でも対話を諦めず、納得感のある結論を導き出せる自信があります。」
就活でよく聞かれることと回答例については、「【面接質問集】就活でよく聞かれること40選!答え方のポイントや回答例も解説」も参考にしてください。
また、面接でよく聞かれる質問への回答例については、「就活の面接対策をしたい!新卒におすすめの方法や頻出質問110選を紹介」をご覧ください。
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「コミュ力が高い」と言われたのに落ちたときの主な要因
面接で「コミュニケーション能力が高いね」と褒められても、不採用になるケースは少なくありません。企業が求める能力と、自分の認識にズレが生じている可能性があるからです。
ここでは、評価が得られない人の共通点と、その改善方法を解説します。
話が長過ぎて要約力がないと判断された
一見すると口数が多く、対話力があるように見えても、要点が定まっていないと評価は上がりません。結論が見えない説明は、ビジネスの場において効率が悪いと見なされるからです。
相手の時間を奪ってしまう話し方は、自己中心的な印象を与えかねません。
対処法
先述のとおり、1つの回答は30秒から1分程度に収める習慣を身につけましょう。まず結論を述べたうえに、その理由を簡潔に付け加える構成を意識してください。
話すべき情報を取捨選択する姿勢が、高い要約力の証明につながります。
表面的な愛想は良いが内容に具体性がない
笑顔や相槌が完璧でも、話の中身が薄いと内定には届きません。面接官は「性格の良さ」だけでなく、「仕事で成果を出せるか」を重視しているからです。
抽象的な言葉ばかり並べてしまうと、信頼感を得るのが難しくなるでしょう。
対処法
自分の強みを語る際は、必ず具体的な数字や行動を盛り込んでください。「明るく接した」ではなく「挨拶を徹底し、顧客満足度を10%向上させた」などと述べます。
客観的な事実に基づいた説明を行うことで、説得力は格段に増すでしょう。
相手の質問を最後まで聞かずに話し始めてしまう
質問の意図を汲み取る前に答え始める姿勢は、大きなマイナス評価となります。「聞く力」が欠如していると判断され、入社後のミスを懸念されるからです。
また、食い気味に話しだすと、相手に対して威圧感を与えてしまう恐れもあります。
対処法
面接官の話が終わるまで、まずはしっかりと耳を傾けてください。回答する前に一呼吸置き、頭の中で内容を整理してから言葉を発しましょう。「はい」と短く返事をしてから話し出すだけで、落ち着いた誠実な印象を与えられます。
面接対策を含めた全体の流れを確認し、内定までの準備を整えたい方は、「就活のやり方と流れを解説!準備から内定までのポイントと相談先も紹介」をご一読ください。
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面接でコミュニケーション能力をアピールしたい方へ
面接でコミュニケーション能力をアピールする際は、相手の意図を正しく汲み取り、簡潔に自分の考えを伝える姿勢が大切です。本記事で紹介した言い換え表現や回答例を活用して、面接官に刺さるコミュニケーション能力をアピールしてください。
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