面接の入り方マナーを解説!担当者のチェックポイントと失敗時の対処法も

このページのまとめ

  • 面接の正しい入り方は、3回ノックし面接官から「どうぞ」と言われたら入室する
  • 面接官が後から入室する場合は、立って待つのが基本
  • 面接中は適度なアイコンタクトを意識し、明るい表情ではきはきと喋る
  • 退室時は、ドア前で面接官の方を向き「失礼します」と挨拶してから部屋を出る
  • 失敗に気づいたら「失礼しました」と伝え、気持ちを切り替える

面接の正しい入り方とは?入室・退室マナーと面接官のチェックポイント解説のイメージ

面接での入り方が分からず、不安を抱えている就活生もいるでしょう。入退室マナーは、第一印象を決定づけるもの。面接官は、就活生の立ち居振る舞いから「礼儀が身についているか」「社会人としての資質があるか」を判断しています。マナーを押さえ、面接官に好印象を与えましょう。
このコラムでは、受付や控え室での注意点、入退室の流れなどを解説。失敗してしまった場合の対処方法も、分かりやすく紹介します。

 

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面接の入り方が重要な理由とは

面接の入り方が重要な理由は、第一印象に関わるため。入室マナーがなっていない就活生に対して、好感を抱くのは難しいでしょう。面接官も人間であり、第一印象が悪いと、その後の印象にも悪影響を与えかねません。
ビジネスマナーは社会人の基本であり、就活生にも求められる要素の一つです。「マナーがなっていない」という印象を与えてしまった場合、不合格になる可能性も十分にあります。
面接の「中身」を対策するとともに、必要なマナーについても、しっかりと身につけておきましょう。次項目からはステップ別に、知っておくべきマナーについて詳しく解説するので、参考にしてみてください。

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面接の正しい入り方とは?

面接時は、3回ノックをしたあと、面接官から「どうぞ」と声が聞こえたら入室します。以下、詳しい入室方法を確認しましょう。

扉を3回ノックする

まずは、扉を3回ノックします。ビジネスシーンでのノックは、在室確認や入室許可を求める意味合いがあります。入室前にノックをすることは、社会人としてのマナーといえるでしょう。また、扉が開いている場合でも、念のためノックをするのが無難です。

入室しドアを閉める

ノック後、室内から「どうぞ」と聞こえたら扉の外で「失礼いたします」と一言添え、扉を開けて入室します。入室後は扉を静かに閉め、ドアの前で「よろしくお願い致します」「失礼します」などと挨拶して椅子の方に向かうのがマナーです。扉を閉める際、後ろの手で閉めるのはマナー違反となります。扉に向き直り、丁寧に締めてから椅子へ向いましょう。

引き戸の場合は、戸を引く方向の手を使って、大きな音を立てないよう注意しながら動かします。扉を閉める際は、面接官に極力背中を見せないよう、斜めに立って扉に手をかけてください。
扉がない場合や、最初から開いている場合は、一歩手前で立ち止まり、「失礼します」と声をかけてから入室します。扉を閉めるべきか悩んだときには、面接官に「ドアは閉めた方がよろしいでしょうか?」とひと声かけると、丁寧な印象になるでしょう。面接官から指示を受けたら、「はい」と返事をしてそのとおりにしてください。

入室時の面接官チェックポイント

面接官は応募者の入室時の行動で、仕事相手や顧客と接する際の立ち振舞いを想起します。「日頃から礼儀が身についているか」をチェックしているため、入室時は自然な動作で堂々と振る舞いましょう。行動だけでなく、身だしなみや姿勢、挨拶をする際の声色や表情も判断基準となります。入室時は、いわばあなたの第一印象が決まる瞬間でもあるので、相手に好印象を与える行動を心掛けましょう。

 

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面接時の入り方、応用パターンと対処法

面接スタイルは応募先企業によってさまざまですが、突発的な事態にも、就活生は臨機応変な対応を求められます。基本とは少し異なるパターンについても、正しい対処法を頭に入れておきましょう。

1.面接官が後から入室する

就活生が先に入室している場合、「面接官が入室するまで立って待つ」のが基本です。「おかけになってお待ちください」と声をかけられた場合は着席して構いませんが、面接官が入室してきたら、さっと立って出迎えましょう。
たとえ、面接官がいなくても、入室したら試験は始まっています。スマートフォンをいじったり、姿勢を崩したりするのは不適切です。

2.面接官が名刺を渡してくる

入室後、すぐに面接官から名刺を差し出されたら、両手を添えて受け取りましょう。「ありがとうございます」と伝えることで、より丁寧な印象になります。たとえ、名刺をもらっても、自分の方から渡す必要はありません。いただいた名刺は、机の左上に並べ、名前を確認できるよう準備します。

 

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面接中の4つのマナー

面接中は、まず面接官へ挨拶し、面接官から「どうぞ」と言われたら着席しましょう。以下、面接中の主なマナーを見ていきます。

1.面接官にお辞儀をする

入室後は、面接官へ丁寧にお辞儀し、「本日はよろしくお願いいたします」といった言葉を添えましょう。お辞儀は30度の角度が好印象といわれています。お辞儀の際、男性は両手をズボンの縫い目にまっすぐすべらせるようにし、女性は右手に左手を重ねると綺麗に見えるでしょう。

2.椅子の横に立って氏名を伝える

挨拶を済ませたら、椅子の方向へ進み、横に立ち大学名と氏名を伝えます。その際、「本日はお忙しいなかお時間をいただきありがとうございます」とお礼を伝えてから氏名を述べると好印象です。

3.着席時

椅子の横に立ったら先述のとおり大学名と氏名を告げ、「どうぞお掛け下さい」と着席を促されたら「失礼します」といって着席します。着席の際は椅子に深く腰掛けないようにし、背筋を伸ばして座ってください。鞄は、置き場所を指定された場合のみそこへ置きますが、指定されなかった場合は椅子の横に置きましょう。また、畳んだコートは荷物の上に乗せます。

4.面接中

面接中、男性は手を軽く握り、女性は手を重ねて膝の上に置きます。面接時は、面接官との適度なアイコンタクトを心掛け、明るい表情でハキハキと受け答えしましょう。

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4ステップを意識!面接退室時の流れ

面接退室時は、しっかりお礼を伝えて一礼し、ドアを静かに閉めましょう。下記、詳しい退室時の流れをチェックしておきます。

1.退席する

面接終了の合図があったら、着席したままお辞儀をして「本日はお忙しい中ありがとうございました」とお礼を述べます。起立した後、椅子の横で再度「ありがとうございました」と言い、一礼しましょう。

2.退室する

ドアの前まで来たら面接官の方を向き、「失礼します」と挨拶して退室します。大きな音が出ないよう、ドアは静かに閉めましょう。

3.退出する

退出した後も、ネクタイを緩めたり携帯をいじったりしないことが大切です。会場内では携帯電話の電源をオフにし、ほかの学生と話をしないようにしましょう。

4.会場を出る

コートや手袋、マフラーなどは外に出てから身につけるようにしましょう。そのほか、オフィスの近くで喫煙するのは禁物です。

退室時の面接官チェックポイント

面接官の多くは、入室と退室時で応募者の態度に違いがないかを確認しています。面接が進んでいくにつれ、徐々に自信がなくなってしまったり、逆に横暴な態度になってしまったりと、退室時に印象が変わってしまうとマイナス評価にあたる恐れがあるでしょう。そのほか、面接が終了することで安堵し気が抜け、挨拶をおろそかにしてしまう方も多いようです。そのため、面接中は極力態度に変化がでないよう心掛け、最後まで気を抜かずに臨みましょう。扉を閉めたあとでも、その会社の社員が見ていることもあります。そのため、会社を出るまで気を抜かないことが大切です。

見送られる場合のマナーは?

採用担当者や案内係が、出口やエレベーターまで見送ってくれる場合、案内してくれる人の後ろをついて進みましょう。自分から、無理して話題を振らなくても大丈夫です。面接官から話しかけられた場合には、笑顔で感じ良く応えてください。
出口やエレベーターに到着したら、再度しっかりと「本日はありがとうございました」と伝え、お辞儀をします。エレベーターの場合は、扉が完全に閉じるまで、頭を下げておきましょう。

 

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実は見られている?受付・待機時の3つのマナー

就活生が面接試験を受ける際は、入退室のマナーや面接時の受け答えだけでなく、面接前の行動、待機時の振る舞いも大切です。ここでは、受付を行う際や控え室で待機する際の注意点をご紹介します。

1.会場には余裕を持って到着する

会場までの所要時間やアクセスは事前に調べ、10分前には現地に着けるよう行動しましょう。万が一交通機関の事情で遅れそうな場合は、会社に電話をしてその旨を伝えることが大切です。

2.受付時も明るく挨拶する

受付の際は、大学名や氏名、用件を伝えます。「受付のときから面接は始まっている」という意識を持ち、言葉遣いや振る舞いに気を配りましょう。

3.控え室では静かに待機する

控え室で待機する際は、ほかの学生と話をしたり、携帯電話をいじったりするのは禁物です。姿勢を正して座り、静かに待機しましょう。

面接の場で落ち着いて受け答えするためには、時間に余裕を持って行動し、礼儀正しく振る舞うことが大切です。マナーのある言動で担当者に好印象を与えられるよう、上記の内容を覚えておきましょう。

入退室の流れに不安がある人は、模擬面接を行うのがおすすめです。練習を繰り返すことで、面接時のマナーを身につけましょう。

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入り方・退室の仕方でよくある失敗と対処法

入退室のマナーは重要ですが、以下のような失敗も付き物です。

・扉を開閉する際の力加減が分からず、大きな音を立ててしまった
・緊張のあまり、入り口でつまずいてしまった
・手に持っていたカバンや荷物、コートを落としてしまった

失敗に気づいたら、即座に「失礼しました」と伝えましょう。多少失敗しても、面接中の言葉遣いや回答内容のほうが重要なので、挽回は十分可能です。1つのミスで全体がボロボロになってしまわないよう、即座に気持ちを切り替えましょう。

 

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本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

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