このページのまとめ
- 面接では、受付の様子も評価される
- 受付は、面接時間の10分前に済ませられるよう早めに出向く
- 受付では、面接で来たことと氏名をはっきりと伝える
- 受付がなく、内線電話やインターフォンの場合でも対応は同じ
就活では、面接の受け答えだけでなく受付での様子も評価されています。受付でマイナス評価をされてしまったら、面接を頑張っても選考を通過できないこともあるでしょう。このコラムでは、会場に着いてから面接に向かうまでのポイントを解説しています。就活中は常に見られていることを意識し、適切な言動をできるようにしてください。
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面接は受付から選考が始まっていると思おう!
企業の人に見られる受付の時点で、評価の対象にされていることを頭に入れておきましょう。企業が就活生をチェックするのは、面接中だけではありません。もし、受付でマイナスな印象を持たれた場合、面接官や採用を判断する担当者に伝えられてしまうことも考えられます。受付をはじめ、社内や会社付近で社員とすれ違ったときの態度も、人に見られていることを意識しましょう。
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面接時における受付での基本的な4つのマナー
面接に向かうときは、話すことで頭がいっぱいという人もいますが、下記のマナーを守って減点されないようにしてください。
1.受付前に身だしなみをチェックする
そのまま面接に行っても恥ずかしくない身だしなみにしましょう。先述のとおり、受付担当者に見られている可能性があります。また、社内に入ったあとは、身だしなみを確認したり直したりする時間はないものと考えましょう。移動中に乱れた髪の毛や服装を整えてから受付してください。
2.面接時間の10分ほど前に受付をする
面接会場へは、面接開始時間の10分前に到着するのが良いとされています。面接時間の直前では自分も担当者も慌ててしまうでしょう。一方、早過ぎる到着もNGです。企業はまだ面接の準備が整っていないことも考えられます。面接会場によっては、待つ場所が用意されていないこともあるでしょう。到着が早過ぎた場合は、会社の迷惑にならない場所で時間を潰してから向かうようにしてください。
3.受付の方の目を見てハキハキと挨拶をする
面接本番と同じように、笑顔で明るく話しましょう。声が小さいことや、うつむきがちな姿勢はマイナス評価につながりかねません。面接官の前で話す練習にもなるので、明るい表情をつくり、声をだしておきましょう。
4.受付番号が必要な場合はすぐに分かるようにしておく
企業の採用システムによっては、エントリーしている学生を受付番号やバーコードで管理していることもあります。受付でもたつかないよう、必要な書類やサイトはすぐに提示できるよう準備しておきましょう。
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面接の受付に着いたらやること
身だしなみを整えたら、いよいよ社内に入って受付をします。会社によっては、受付シート(来社名簿)への記名を求められることもあるようです。
受付で伝える内容
受付では、以下の内容を伝えましょう。
・来社の目的
・約束の時間
・大学名
・氏名
・取り次いでもらいたい相手
特に、時間と名前は間違いなく伝わるよう、はっきりゆっくり述べるよう注意してください。
対面時
有人の受付の場合は、下記のように受付担当者に伝えましょう。
<受付であいさつをするときの例文>
こんにちは。わたくし、本日13時から新卒採用の面接で参りました◯◯大学の◯◯と申します。
人事部の△△様にお取次ぎいただけますでしょうか。
「面接に来たのですが」といった言い方では、面接に来たことは伝わりますが受付で何をして欲しいのか分かりません。担当者や部署が分からない場合は、「新卒採用の面接会場はどちらでしょうか」など聞き方を工夫しましょう。
なお、複数の会社が入っているビルでは総合受付が用意されていることもあります。しかし、総合受付では企業ごとの面接対応はしていない場合が多いでしょう。企業から指示がある場合を除き、総合受付ではなく目的の会社の入り口で受付してください。
内線電話やインターフォンの場合
受付に人がおらず、内線電話やインターフォンで採用担当者を直接呼び出す方法をとっている会社もあります。そのような場合は、内線電話やインターフォン、就活生向けのメッセージがないか確認してください。たいていは、入り口ですぐに目につくところに「新卒採用面接の方は◯◯◯までお呼び出しください」といった指示が掲示されているでしょう。指示に従って電話を掛け、対面時と同様に面接のために来社した旨を伝えます。
受付から面接会場へ向かうまで
受付を済ませてから面接までの時間も、評価対象であることを意識して行動しましょう。
受付後は、待合室や面接会場まで案内されます。その際、すれ違った社員には笑顔で挨拶をしましょう。無言でとおり過ぎてしまうとあまり良い印象になりません。
待合室や面接会場まで案内をしてもらったら、きちんとお礼を述べます。
その後は、面接に呼ばれるまで待機時間です。だらしない姿勢やスマートフォンをいじって待機時間を過ごすことは避けましょう。周りにほかの学生がいても、会話は厳禁です。
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面接の受付における注意点
面接の日に、面接本番以外で注意したいポイントがあります。特に会社の人に見られると低評価につながることなので、頭に入れておいてください。
コートは建物に入る前に脱いでおく
コートを着ている場合は、会社内に入る前に脱いで片方の腕に掛けておきましょう。着用したまま会社に入ると、コートに付いているホコリなどを持ち込んでしまいます。ビルの入り口付近での様子も見ている会社もあるでしょう。会社の敷地内に入る前に脱いでおくと安心です。帰りも同様に、コートを羽織るのは会社の敷地外に出てからにしましょう。
イヤホンもあらかじめ外してから受付をする
イヤホンで音楽を聴きながら移動している就活生も多いでしょう。大学では教室に着いてからイヤホンを外すことが習慣になっている人も多いようですが、イヤホンを付けたまま、あるいはイヤホンを外しながら人前に立つのは失礼だと捉えられることもあります。また、会社の近隣でも社員に見られている可能性はあるので、最寄り駅に着いた時点でイヤホンを外しておいたほうが賢明です。
「お疲れさまです」と挨拶しない
受付をはじめ、社員に「お疲れさまです」と挨拶するのは良くありません。「お疲れさまです」や「ご苦労さまです」は、社内の人の仕事をねぎらう意味で用いる言葉です。就活生が使うにはふさわしくないでしょう。特に、「ご苦労さまです」は目上の人から目下の人に対して使う言葉のため、不適切です。
待機時間中にどうしてもお手洗いに行きたいなど、社員に話し掛けるときの「すみません」も避けましょう。「すみません」は敬語ではないので失礼な印象になりかねません。「恐れ入ります」と話しかけるのが無難です。
面接が終わったあとも軽く挨拶してから帰る
面接本番が終わっても、気を抜かないようにしましょう。面接後も、廊下や受付で社員の目に触れます。面接に向かうまでと同じように挨拶をすると好印象です。会社から出る際には、「ありがとうございました」「失礼します」という挨拶と、一礼をしてから会社を出ましょう。
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面接に遅刻してしまう場合はどうする?
面接には遅刻しないよう早めに向かうのが大前提ですが、交通機関の事故などによりどうしても遅刻してしまう場合も考えられます。遅刻することが分かった時点で、早めに電話で連絡をしてください。メールだと、面接時間までに見られない可能性もあるので、電話のほうが確実です。最低でも、約束の時間の10分前までには会社に伝わるようにしてください。電車の中に閉じ込められていて電話ができない状況のときは、ひとまずメールで連絡します。電車から降りて、電話ができる状況になってから改めて電話で遅刻する旨を連絡しましょう。
遅刻しても面接をしてもらえた場合は、面接の前に遅刻したお詫びと面接時間を変更してもらったお礼を述べると好印象です。
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面接で受付がない場合はどうすれば良い?
会社に来たものの、受付や内線電話がなく焦ってしまうこともあるでしょう。いくつかの対処方法が考えられるので、落ち着いて行動してください。
案内が掲示してある
受付や電話がなく、「面接の方はこちら」といった貼り紙や看板で案内されるケースもあるでしょう。入口付近になにか指示がないか、周りを見渡してみてください。
事前に指示がある
面接案内の資料やメールで、「◯◯ビルエントランス到着後、~~~~して面接会場へお越しください」といった案内がある場合もあります。メールを読み返して、確認してみてください。
場所が間違っている
採用活動は、社内ではなく貸会議室などの外部施設で行うこともあります。大企業の場合、近くに同じような名前のビルが立ち並んでいることもあるでしょう。受付や案内がない場合は、着いた場所が間違っていないか確認してみてください。
採用担当者に電話する
何も指示がなく、どうすれば良いか分からない場合は採用担当者に電話しましょう。電話でも、受付のときと同じように来社の目的や所属・氏名を名乗ります。「◯◯ビルのエントランスまで来たのですが、御社の面接会場へはどのように向かえば良いでしょうか?」と質問して、案内してもらいましょう。ただし、面接時間前は担当者も準備で忙しくしているはずです。面接直前の連絡は極力避けましょう。
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本記事の監修者
淺田真奈(あさだまな)
大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。