就活で内定が出たものの、「会社の知名度が微妙……」と悩んでしまったことはありませんか? とはいえ、やっと内定が出たのにそれを蹴って就活を続けるのは辛いですよね。今回取り上げるのは、「知名度の低い企業に入社する際、どのようにキャリアアップをしていけば良いか」という学生からのお悩みです。将来的にどう成り上がれば良いか、その方法をお教えします。
先日内定をいただいたのですが正直あまり知名度がなく、規模も大きくない企業でした。就活を続けるのは辛いので、終わりにしようと思っています。日本では新卒でどこに入社したかがキャリアを左右する気がしているのですが、ここから将来成り上がるにはどうすればよいでしょうか。
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年収を上げるためには市場価値を上げる必要がある
「成り上がる」というと、どんな状態をイメージするでしょうか? ここでは分かりやすい評価軸として「成り上がる=“大きく”年収を上げる」と定義し、入社後に年収を上げるためにどう行動していけば良いかお伝えします。
まず、どのようにして年収を上げるのかを考えてみましょう。年収を上げるには、「出世する」「転職する」「歩合給を上げる」の3つの選択肢があります。「歩合給を上げる」という選択肢は主に歩合制の営業職における方法なので、ここでは「出世」と「転職」について説明していきます。
出世するためには、上司や会社に自分を評価してもらう必要があり、転職するためには入りたいと思っている企業に自分を評価してもらう必要があります。つまり、年収を上げるためにはどちらにせよ他者評価を上げなければなりません。
そのため、どういう人が評価されているのか考え、求められる人物像に自分を寄せていく必要があり、結果としてそれにより「市場価値の高い人材」と判断されます。
では、市場価値とはどのように決まるのでしょうか? 市場価値は下記の3つの要素から構成されています(※参考:北野唯我著『転職の思考軸』)。
この3つの要素を兼ね備えていると市場価値の高い人材といえます。周囲から求められる人材であればあるほど、仕事で多くの経験が得られ、企業に貢献するチャンスがあるため年収も上げやすくなります。
就活生の場合、「1.技術資産」と「2.人的資産」は入社後に高めていく要素になるため、「3.業界の生産性」を意識して企業を選択していくことが大切です。今後伸びていく生産性の高い業界であれば、より転職しやすく、安定的な収入を得ることができるからです。
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出世する人の特徴とは?
入社後に得るべき要素は「技術資産(専門的なスキルや経験)」です。技術資産を持っていると転職でも有利になります。
周囲から高い評価を受け出世している人は、次の2パターンに分けることができます。
1で挙げている「プロフェッショナルでほかの人と代替不可のスキルを持っている人」は、会社では貴重な存在であるため重宝されます。もしそのプロフェッショナルなスキルがなかったとしても、2のように「人を巻き込みマネジメントしながら売上を大きく作る人」も、結果を出すことで評価されます。
そのため、年収を上げるためには、入社してからプロフェッショナルなスキルを身に付けるのか、マネジメントを極めるのか、どちらがより自分に合っているのか判断する必要があるのです。
飛び抜けて年収を上げたいのであれば、特定の分野のプロフェッショナルを目指すべきですが、プロフェッショナルとして成長しきれる環境は実はそう多くありません。プロフェッショナルはデザイナーやライターなど、仕事にかけた時間関係なく、成果物で報酬を得る職業です。成果物を生み出しつつ、常に専門領域について学び続けなければいけないため、多くの時間やお金を費やすことになります。そのため、多くの人が2の道を進むことになるでしょう。
もし、大規模でもない人気でもない会社に就職したとしても、マネジメントのプロを目指すならそれはそれでチャンスといえます。小さい会社であれば複数の仕事を兼務することも難しくなく、仕事の領域(職域)が広がり、マネジメントに必要な視野の広さを手に入れることができるからです。
また、例えば人気の大企業でビリの業績を収める人よりも、不人気の3会社でトップの業績を収める人のほうが責任があり、成長につながる仕事が回ってきます。そのような仕事を積み重ねることでスキルがつくため、後者のほうが転職でも有利になるはずです。
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年収を上げるために心がけたいこと
入社後、素早く成果を上げるために、次の2つを意識して取り組みましょう。
新卒1年目は業務時間外に本を読んだりセミナーで勉強したり、成果を上げるために努力する人は多いでしょう。しかし、30歳になる頃には仕事にも慣れ、みずから進んで学習する人は少なくなってきます。そのため、スキルアップするために何が必要かを考え、行動する癖をつけておくことが大切です。これは入社前から意識しておくことをおすすめします。
また、会社や上司から求められていることを察知し、そのスキルを得るために行動することも大切です。課長や部長は常にそれぞれの課や部単位で物事を考えています。その目線を持行動できると、組織の求める成果を出しやすくなります。
入社前から必要なスキルを兼ね備えておくことができると、入社後も同期より一歩前を歩くことができるはずです。そして、その心がけが成果を生み、結果的に年収を大きく上げることができるでしょう。
この記事を書いたキャリアアドバイザー
竹内 聖織(たけうち・さおり)
大学時代は学生団体の代表を務めながら、就活支援団体にも所属し、後輩の就活支援を行う。卒業後はレバレジーズ株式会社へ入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして学生のキャリア支援をしている。
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