レバレジーズ採用担当者が語る、逆質問の意図

「面接の最後に、何か聞きたいことはありますか?」
面接の最後によく設けられる、通称“逆質問”。何を聞いたら良いのかわからなかったり、本当に聞きたいことを聞いても良いのかわからず、結局当たり障りないことを聞いてしまう学生さんも多いはず。

なぜ逆質問は多くの企業の面接で設けられているのか、面接官が優秀と感じる学生はどんな観点で質問をしているのか、逆に避けたほうが良いと感じている質問とは……。そんな逆質問に関する本音を採用担当者に直接聞き、その意図を就活のプロが読み解きアドバイスを行う『採用担当者が語るの逆質問の意図』シリーズをスタートします。

第1回目はキャリアチケットの運営会社、レバレジーズ株式会社の人事部所属の品川智哉に話を聞きました。

 

話を聞いた人

レバレジーズ人事部 品川 智哉(しながわ・ともや)

レバレジーズ入社後、メディカル事業部京都・滋賀、大阪エリア責任者、事業推進室リーダー、法人戦略責任者を歴任。現在は採用統括責任者を務める傍ら、全社研修設計・社内研修講師・ピープルアナリティクス・異動戦略など組織課題からさまざまな施策を立ち上げ、組織作りの要として活躍。

解説する人

キャリアアドバイザー 荻野 貴太(おぎの・たかひろ)

大学時代から学生団体で多くの学生に対して、キャリアデザインに関するイベントを開催。社会課題を解決する姿勢に共感し、レバレジーズに新卒入社。有名企業に入社すること自体が目的になりがちな就活を変えたいと思い、キャリアチケットの立ち上げメンバーに。担当学生が新しい選択肢や視点を見つけることにやりがいを感じている。

 

面接の最後に逆質問を機会を設けるのはなぜ?

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 人事部 品川
弊社の場合は、逆質問の場を設ける意図は2つ。①相互理解の場を作ること、②学生さんと会社の、マッチ度の確認の2つが目的です。
1つ目の相互理解の場というのは、学生さんが気になることを率直に聞ける時間を作るということですね。面接官は面接の質問を通して聞いていますが、学生さんも企業に対して聞きたいことや確認したいことがあると思うんです。お互いに理解し合う時間にするために、設けているというのが1つ目の目的。2つ目は、成長への意欲はあるのか、ベンチャー企業で働く感覚を想像できているかなど、会社とのマッチ度を逆質問の内容から見ています。
 

 

印象に残っている良い逆質問は?


 人事部 品川
・「レバレジーズの中で、理想のリーダーはどのよう定義されているか」
・「リーダーとなる人がすべき仕事はどんな仕事ですか?」


この2つの質問をしてくれた学生さんがいて、すごく印象に残っています。その際に、「何でこれが気になるんですか?」と意図を聞いたんですよ。そしたら、「自分も早く成長してリーダーポジションに就きたいと思っている。そのために必要なスキルを知りたいから」と言っていました。彼は自己分析を経て、自分なりの成長の定義をはっきりさせていたんです。自分の中での成長と、会社が求める成長の定義のギャップを確認する場として逆質問使っていました。とても感心しましたね。

〈就活のプロによるアドバイス〉

キャリアアドバイザー 荻野

ベンチャー企業の場合、裁量権が若手のうちから与えられ、早い成長スピードや、仕事をどんどん進めていく推進力、リーダーシップを求められる環境であることが多いです。
このように若くして裁量権を持てる環境では、自分はその会社で働くことで成長できるのか、その環境で頑張れるのかを確かめるために、企業風土と自分自身の価値観のすり合わせは必ず行いましょう。

逆質問の例としては
・この会社で、自分自身が望んでいるスキルは身につくのか
・この会社で求められる成長スピードと、自分の求める成長スピードは近いか
・面接官は何を目標に掲げ、何をモチベーションに働いているか


面接までに自己分析を行い、自分の中で「身につけたいスキル」や「自分が理想とする成長スピードのイメージ」を“明らかにした状態”で、これらの観点で話を聞いてみましょう。
自分の価値観と近い環境であるかは要チェックです。逆に、自分の価値観と異なる点が多い場合は、入社後のミスマッチにつながる可能性が高いので注意しましょう。
1点気をつけてほしいのが、これらの質問を聞くのはあくまで自己分析・企業研究を十分行っているのが前提であるということです。
採用担当者は毎年たくさんの学生を見ています。入社後のイメージをするために質問を行う学生なのか、目的はないが、とりあえず好感度アップ目的で質問をしている学生なのかは、質問時の言葉選びや質問をする姿勢でわかってしまいます。
逆質問の時間に聞くだけでは意味がないので、面接には自己分析・企業研究を行ったうえで臨んでください。
 

逆質問の場で見られる、優秀な学生の共通項は?



 人事部 品川

「現段階の自分」と「目標の自分」のギャップを把握して、そのギャップを埋めるために思考や行動ができる学生さんはすごいなと思います。
先ほど挙げた良い質問の例も、自分の今の意識やスキルと、会社でリーダーを任される人の意識やスキルの差はどこにあるのか、それを把握するための質問ですね。
「ギャップを認識する力」は、活躍している社会人はみんな習慣となっているスキルだと個人的に思っていて。例えば、「あの人は評価されて昇進したけど、自分は昇進しなかった。その差は何なんだろう」とか。ギャップを正しく把握ができている人は結果を出すことができてるんですよね。
社会人になると、ギャップを把握したうえで問題点を洗い出し、課題を特定するところまで論理的に考えることが求められるようになります。課題の特定まで行うのは難易度が高いですが、ギャップを確認する意識を身につけ、習慣化することは学生の間から練習できますのでチャレンジしてみてください。


〈就活のプロによるアドバイス〉

キャリアアドバイザー 荻野

「現段階の自分」と「目標の自分」のギャップを理解して埋めることは、社会に出てからさらに求められます。この習慣は、就活中だけでなくキャリアを長期的に考えても大きなメリットをもたらすので、ぜひ就活を機に習得に挑戦してみてください。

一方で、逆質問の場で聞いてしまうとあまりよくない印象を与えてしまう質問もあるので気をつけてください。大きく分けると、2つ。

①世の中に出回っている情報について聞く質問
②意図がわからない質問


これらの質問は良い印象を与えることはほとんどないため、逆質問や社員と話す機会で聞くは避けましょう。

まず、「①世の中に出回っている情報について聞く質問」ですが、商社の選考で「東京でずっと働きたいのですが配属希望は通りますか?」と聞いてしまうなどの業界・会社の常識に関する質問がこれにあたります。他には、「30歳前後の社員さんの給与はどれくらいですか」などの、福利厚生をはじめとした定量情報を聞く質問は、自分で調べればわかる情報です。こういった質問は、逆質問の場では避けましょう。
続いて、「②意図がわからない質問」ですが、具体的な例を挙げると、「私も●●大学◯◯学部なんですけど、誰のゼミでしたか?」のような質問です。このような、これを知ってどうするの?と面接官が思ってしまうような質問も同様に避けましょう。
逆質問のみならず、リクルーター面談・OB訪問・セミナーなど、社員さんとの直接的な接点やコミュニケーションが発生する場は、どんな場でも選考と考えた方が無難です。社員さんに質問ができる機会は、①、②のような質問ではなく、良い質問の要素を含む質問を事前に準備したうえで、臨むことをおすすめします。
 

逆質問力を鍛える、おすすめ就活トレーニングは?


 人事部 品川

逆質問だけでなく面接において重要なスキルですが、自分の考えていることを相手に正確に伝えられなければいけません。自分と相手が共通認識を持った状態で会話ができないと、自分が伝えたいことを十分に伝えられなかったり、認識の齟齬を招いてしまう可能性があります。なので、自分の考えや思考をきちんと言語化する練習がおすすめですね。

言語化能力を高める方法はとてもシンプルなのですが、紙でもスマホのメモでも何でも良いので、ものごとに対して自分が考えたことや思ったことを書いて、見直してみるのがいいでしょう。
例えば、日記やブログで1日を振り返るのは言語化の練習につながりますね。何日間か書いてみるとわかるのですが、1日の中で考えたことや感じたことはたくさんあるはずなのに、いざ書こうとするとなかなか書けなかったり、気づいたら同じ内容になってしまうことが結構あるんですよね。

思考の内容や、そのプロセスを言語化して書き起こしたものを客観的に見てみると、自分の考えていることを言語化することの難しさがよくわかります。
どのような言葉を用いれば、初対面の人に自分の考えていることが十分に伝わるのかを検討するきっかけにもなるので、ぜひ一度試してみてください。

〈就活のプロによるアドバイス〉

キャリアアドバイザー 荻野
品川の言うとおり、就職活動において自分の中で自問自答を行い、思考や気付きを言語化する練習はとても重要なトレーニングです。まずは、自分の中で思考の整理ができるような状態を目指して、言語化の訓練を行いましょう。言語化の癖がついてきたら、次のステップとして、コミュニケーションの対策まで合わせて行うことをおすすめします
具体的な練習方法としては、他者とのコミュニケーションの中で、「相手は何を知りたいのか」を1回考えてから、回答する癖をつけましょう

知人や家族との日々のコミュニケーションでは、相手がどんな意図で会話をしているのか、考えずとも憶測することが容易です。しかし、就活の場で会話をする人物は第三者や初対面の人が多いため、日々のコミュニケーションと同じ感覚で会話を行うと、質問の意図から逸れた回答をしてしまう恐れがあります。

「相手はこの会話で何を知りたいのか」を、一度考えてから発言する癖をつけていきましょう。このスキルは就活に留まらず、ビジネスの場においても求められる能力です。
難しいスキルではありますが、一度癖をつければ自分の武器になるスキルなので、言語化スキルと合わせてこちらも練習しておきましょう。

レバレジーズ人事部 品川から就活生へ


 人事部 品川

就活ではさまざまなシーンで決断を下す場面に遭遇します。ときに答えを出すことが苦しい場面もあるかとは思いますが、最後に意思決定を行うのは、必ず自分自身で行いましょう。

就活でさまざまな会社を見て「この会社で、こんな仕事がしたい!」と目標の仕事が定まり、会社に入ったとしても、入った時点ではまだ目標の70%地点程度です。目標達成までの残りの30%は自分自身の頑張り…その会社で何を行い、活躍できるかにかかっています。自分の意思で最終決定を行わないと、この大事な30%を走り切って、目標を達成するうえで必要な責任感が薄まってしまいます。

覚悟を持って思い切り頑張る環境を決めるために、どんどん情報を収集して、気になることは質問し、自分と会社のギャップを確かめてください。
 

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