このページのまとめ
- 面接には複数の種類があり、形式ごとに特徴が異なる
- 個人面接は深掘りされる質問が多く、自己分析が重要
- 集団面接では簡潔な発言と周囲の話を聞く姿勢が求められる
「面接の形式ごとの対策がわからない」と悩む就活生も多いでしょう。面接には個人・集団・グループディスカッション・オンラインなどさまざまな種類があり、それぞれ求められるポイントが異なります。
この記事では、面接の種類ごとの特徴や対策のポイントを解説します。面接形式の違いを理解し、適切な準備を行い、選考を突破するためのヒントをつかみましょう。
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- 面接の種類を理解しよう
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション(GD)・グループワーク(GW)
- オンライン面接
- 電話面接
- AI面接
- 企業が用いる面接手法を知ろう
- 公平に評価される構造化面接
- 自由な会話で進む非構造化面接
- 柔軟に進む半構造化面接
- 過去の経験を問う行動面接
- 学びを活かす履修履歴活用面接
- 面接の段階ごとの注意点
- 一次面接では基本的なマナーが重視される
- 二次面接では専門的な質問に備える
- 最終面接では企業との相性を重視される
- オンライン面接のポイント
- 1.機材や接続環境を整える
- 2.画面越しの印象を良くする
- 3.オンラインならではのコミュニケーションを意識する
- 就活における不安と面接を成功させるコツ
- 圧迫面接の誤解を解消する
- 厳しい質問に動じないための対策
- 面接後の振り返りを大切にする
- 落ち着いて面接に臨むことが成功への近道
- 面接対策を万全にし自信を持って選考を突破したいあなたへ
面接の種類を理解しよう
就職活動では面接の種類を知り、それぞれの特徴を理解することが大切です。面接には 個人面接、集団面接、グループディスカッション(GD)・グループワーク(GW)、オンライン面接、電話面接、AI面接 の6つの形式があります。それぞれの特徴を知ることで、対策がしやすくなります。
個人面接
個人面接は、応募者1人に対して面接官が1人または複数いる形式で、最も一般的な面接方法です。志望動機や自己PR、これまでの経験について詳しく話す機会があります。
この形式では、面接官とじっくり話せるため、自分の強みを伝えやすい一方で、質問の幅が広く深掘りされることが多くなります。また、一人で受けるため、緊張しやすい点にも注意が必要です。
事前に自己分析をしっかり行い、よく聞かれる質問の答えを準備しておくことが大切。落ち着いて話せるよう、緊張をほぐす方法を身につけておくとよいでしょう。面接でよく聞かれる質問については「就活の面接対策はどうする?よく聞かれる質問40選や選考突破のコツを解説」の記事を参考にしてみてください。
集団面接
集団面接は、複数の応募者が同時に受ける形式で、主に初期選考で活用されます。面接官がグループ全員に同じ質問をし、それぞれが順番に答える形が一般的です。
企業側にとっては短時間で多くの応募者を評価できるメリットがありますが、他の応募者と比較されるため、発言の機会が限られることもあります。簡潔かつ印象に残る発言を意識し、他の人の話をよく聞いた上で、適切なタイミングで意見を述べることが重要です。
グループディスカッション(GD)・グループワーク(GW)
グループディスカッション(GD)やグループワーク(GW)は、チームで課題に取り組む形式の面接です。コミュニケーション能力やリーダーシップ、協調性が評価されます。
話し合いの中で、他者と協力できるか、適切な役割分担ができるかといった点が重視されます。また、限られた時間内で結論を出す必要があるため、スピード感のある議論が求められるでしょう。
日頃から時事問題や企業のニュースに触れ、多角的な視点を持つようにしておくと、議論に参加しやすくなります。また、話すだけでなく、周囲の意見を聞きながら議論を進める力も重要です。
オンライン面接
オンライン面接は、Web会議ツールを使って行われる形式で、特に近年増えている面接方法です。
遠方からでも参加できるため移動の負担がないというメリットがありますが、通信環境やカメラ・マイクの設定に注意が必要です。また、対面の面接とは違い、表情やジェスチャーが伝わりにくいため、話し方を工夫する必要があります。
事前にカメラの位置や照明を調整し、ネット環境を確認しておくことが大切です。相手に伝わりやすいように、はっきりと話すことを意識しましょう。
電話面接
電話面接は、一次選考や遠方の応募者向けに実施されることが多く、画面がないため、声や言葉遣いが特に重要になります。
面接官と直接対面しないため、声のトーンや話し方が評価のポイントとなります。また、表情が伝わらない分、適度な抑揚をつけて話すことが求められます。普段より明るめの声で、ゆっくりはっきり話すことを意識しましょう。事前に質問の答えをメモしておくと、スムーズに対応できます。
AI面接
最近導入が進んでいるAI面接は、人工知能が応募者の表情や声のトーンを分析し、適性を評価する形式です。
人間の面接官と違い、AIが一貫した評価を行うため、公平性がある一方で、表情や話し方のクセによって結果が左右されることもあるようです。
自然な話し方を意識し、カメラに向かってはっきりした口調で話すようにしましょう。また、感情が伝わるように適度に表情をつけることも大切です。
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企業が用いる面接手法を知ろう
企業は応募者の適性やスキルを評価するために、さまざまな面接手法を用います。それぞれの手法を理解しておくことで、面接官の意図を把握し、適切に対応できるようになります。ここでは、代表的な5つの面接手法を解説します。
公平に評価される構造化面接
構造化面接は、すべての応募者に対して同じ質問を同じ順番で行う方法です。応募者間の評価基準を統一し、公平な比較を行うことを目的としています。
この面接では、一貫性のある評価が可能な一方で、柔軟なやり取りが少なく、個性を伝える機会が限られることがあります。対策としては自己分析を徹底し、自分の能力や経験を具体的に説明できるよう準備することが重要です。また、STAR法(状況・課題・行動・結果)を活用すると、より説得力のある回答ができます。
自由な会話で進む非構造化面接
非構造化面接は、あらかじめ決まった質問リストを使わず、自由な会話の中で応募者を評価する方法です。話の流れに応じて質問が変化するため、応募者の人柄や価値観が深く掘り下げられる特徴があります。
質問の内容や順番が予測しにくいため、臨機応変な対応が求められます。準備としては、自己PRや志望動機をしっかりまとめておくことが大切。また、具体的なエピソードを交えながら、自分の考えを自然に伝えられるようにしておきましょう。
柔軟に進む半構造化面接
半構造化面接は、構造化面接と非構造化面接の中間に位置する手法です。基本的な質問リストは用意されているものの、応募者の回答に応じて質問が追加されたり変更されたりします。
この形式では、一定の一貫性を保ちつつも、応募者の個別の強みや経験に応じたやり取りが行われるため、柔軟性が高いのが特徴です。対策として、基本的な質問への回答を準備するとともに、自分の経験や考えを多角的に説明できるようにしておくと良いでしょう。また、質問の意図を正しく理解し、的確に答える練習をしておくことが重要です。
過去の経験を問う行動面接
行動面接は、「過去の行動が未来の行動を予測する最良の指標である」という考えに基づき、具体的な経験をもとに応募者を評価する手法です。「もし〜だったら」といった仮定の質問ではなく、実際に経験した出来事について聞かれます。
この面接では、どのような状況でどのような行動を取ったかが重視されるため、抽象的な説明ではなく、具体的なエピソードを交えて話すことが求められます。事前に過去の経験を整理し、特に困難を乗り越えたエピソードやチームで成果を上げた事例などを準備しておくと、説得力のある回答ができます。
学びを活かす履修履歴活用面接
履修履歴活用面接(リシュ面)は、応募者の学習歴や研究内容を深掘りし、思考プロセスや学習能力を評価する手法です。特に大学での専攻や研究テーマが重視され、学んだことを実務にどう活かせるかを問われることがあります。
論理的思考や問題解決能力が見られるため、単に学んだ内容を説明するだけでなく、その知識をどのように活用できるかを具体的に話せるようにしておくことが大切です。準備としては、自分の学習内容を振り返り、その意義や成果を分かりやすく説明できるように整理しておくと良いでしょう。
就活の進め方については「就活のやり方を徹底解説!基本的な進め方やスケジュールをご紹介」の記事で詳しく解説しているのでご一読ください。
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面接の段階ごとの注意点
就職活動の面接は、いくつかの段階を経て進みます。面接の回数や内容は企業によって異なりますが、一般的に 一次面接 → 二次面接 → 最終面接 という流れで行われます。
それぞれの面接では評価されるポイントが異なるため、どんなことを聞かれるのか、どのように準備すればよいのかを理解しておくことが大切です。ここでは、各ステップの特徴と対策を紹介します。
一次面接では基本的なマナーが重視される
一次面接は、就活で最初に行われる面接です。ここでは、基本的な適性や企業との相性がチェックされるため、第一印象 がとても重要になります。
面接官が応募者を見て最初に感じるのは、礼儀正しい態度や清潔感のある身だしなみです。明るい表情で、はっきりと受け答えすることを心がけましょう。
また、履歴書やエントリーシートに書いた内容をもとに質問されることが多いため、自分の経歴や志望動機をスムーズに話せるように準備しておくことが大切です。「なぜこの企業を志望したのか」「どんな仕事をしたいのか」を、具体的に説明できるようにしておきましょう。
さらに、企業研究をしておくことで、面接官の質問にも自信を持って答えられます。応募先の企業がどんな事業をしているのか、どんな強みがあるのかを事前に調べておくことが大切です。
企業研究のやり方については「企業研究とは?目的や手順を解説!ポイントを押さえて就職成功を目指そう!」の記事を参考にしてください。
二次面接では専門的な質問に備える
二次面接では、一次面接を通過した応募者をさらに詳しく評価します。企業によっては、この面接が最終選考になる場合もあります。
ここでは、志望する職種に必要な知識や、過去の経験をもとにした具体的な質問など、より実務的な質問や、専門知識・スキルに関する質問が増えるのが特徴です。また、「この会社でどのように活躍できるか?」といった長期的なキャリアプランについて聞かれることも。
二次面接に向けては、自分の経験やスキルを整理し、具体的なエピソードを話せるように準備しておくことが重要 です。例えば、「学生時代に力を入れたこと」を聞かれたら、何を目標にし、どんな行動をとり、どのような結果を出したのかを伝えられるようにしましょう。STAR法(状況・課題・行動・結果)を使うと、論理的に話すことができます。
また、企業の最新の動向や業界のトレンドを把握し、自分なりの考えを持っておくと、面接官からの質問にも落ち着いて答えられるでしょう。
最終面接では企業との相性を重視される
最終面接は、多くの企業で役員や経営陣が担当します。この面接では、「なぜこの会社を選んだのか」「入社後にどんなことを実現したいのか」といった質問を通じて、スキルや経験だけでなく企業の理念やビジョンと応募者の考えが合っているかが見られます。
最終面接では、今までの面接で話してきた内容と一貫性を持たせることが大切です。志望動機やキャリアプランを企業の成長と結びつけて話して、面接官に好印象を与えましょう。
さらに、「最後に質問はありますか?」と逆質問を聞かれることが多いため、企業や業界に関する質問を準備しておくと、意欲をアピールできます。何も質問しないと「関心が薄い」と思われてしまう可能性があるため注意が必要です。
最終面接では「緊張してしまう」という人も多いですが、自然な態度で会話を楽しむ気持ちで臨むと、自分らしさを伝えやすくなります。リラックスして、自信を持って臨みましょう。
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オンライン面接のポイント
近年、オンライン面接の機会が増え、対面の面接とは異なる準備や注意点が求められるようになりました。オンラインならではのポイントを押さえておくことで、スムーズに進めることができます。ここでは、オンライン面接を成功させるために大切な3つのポイントを紹介します。
1.機材や接続環境を整える
オンライン面接では、機材やインターネット環境が面接のスムーズさを左右します。画面がフリーズしたり、音声が聞こえにくかったりすると、面接官に良い印象を与えることが難しくなるため、事前の確認が大切です。
まず、インターネット接続が安定しているかを確認しましょう。Wi-Fiを使用する場合は電波の強い場所を選び、有線LANを使えるならそちらを優先すると安心です。また、カメラやマイクの映像・音声がクリアかどうかも事前にテストしておきましょう。
万が一に備えて、スマートフォンやタブレットなどの代替機器を準備しておくと、トラブルが発生してもすぐに対応できます。面接当日はビデオと音声のチェックをし、ソフトウェアが最新バージョンかも確認しておきましょう。パソコンのバッテリー切れを防ぐため、充電ケーブルをつないでおくのもポイントです。
2.画面越しの印象を良くする
オンライン面接では、画面に映る背景や照明、服装が第一印象を決めるため、事前に整えておくことが大切です。
背景はできるだけシンプルで整頓された場所を選びましょう。生活感が出過ぎると印象が悪くなるため、不要なものは片付けておくのがおすすめです。バーチャル背景を使う場合は、落ち着いたデザインのものを選びます。
照明は、顔が明るく見えるよう自然光の入る場所を選ぶか、デスクライトを活用すると良いでしょう。また、服装は画面に映る部分だけでなく、対面面接と同じく前進を整えます。
さらに、カメラの位置も重要です。目線より少し上にカメラを設置すると、自然な表情で話せるので、面接前に画面の映り方を確認し適切な距離感を保つことも意識しましょう。
3.オンラインならではのコミュニケーションを意識する
オンライン面接では、対面の面接と違い、目線や声のトーン、間の取り方を工夫する必要があります。スムーズなコミュニケーションを心がけることで、面接官に良い印象を与えられます。
まず、カメラを見るように意識すると、画面越しでもアイコンタクトを取っているように見えます。話すときは、画面ではなくカメラを見ることを意識しましょう。オンラインでは声がこもりやすいため、普段より少し大きめの声ではっきりと話すことが大切です。
通信の遅れがある場合があるため、相手の話が終わるまで少し間を取ってから話し始めると、会話がスムーズになります。さらに、表情やうなずきを意識することで、画面越しでも「しっかり話を聞いている」という印象を与えやすくなります。
また、オンライン面接では画面共有やチャット機能を使うこともあるため、操作方法を事前に確認しておくと安心です。技術的なトラブルが発生した場合に備え、面接担当者の連絡先(電話番号やメールアドレス)を事前に確認しておくと、落ち着いて対応できます。
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就活における不安と面接を成功させるコツ
就職活動では、面接に関してさまざまな情報が飛び交っていますが、その中には誤解を招きやすいものもあります。特に「圧迫面接」に関しては、不安を感じる就活生が多い一方で、企業側にも実施する意図があります。正しく理解し、落ち着いて対応することが大切です。
圧迫面接の誤解を解消する
圧迫面接とは、応募者の対応力やストレス耐性を確認するために厳しい質問を投げかける面接手法の一つです。しかし、この手法についてはさまざまな誤解があり、不安を感じる要因にもなっています。
たとえば、「すべての企業が圧迫面接を行っている」といわれることもありますが、実際には一部の企業のみが実施しており、多くの企業では通常の面接が行われています。
「圧迫面接は応募者を落とすために行われる」というのも誤解。目的は応募者の思考力や対応力を確認することであり、必ずしも不合格にする意図ではありません。
「圧迫面接では反論してはいけない」と聞いたことがある方もいるようですが、根拠を持った適切な意見を伝えることは、むしろ評価につながることがあります。近年では、応募者の心理的負担を考慮し、圧迫的な質問を避ける企業も増えています。
厳しい質問に動じないための対策
面接中に厳しい質問を受けたとしても、落ち着いて対応すれば問題ありません。厳しく聞こえる質問でも、応募者の思考力や対応力を確かめる目的で行われることが多いです。
企業側がどのような意図でその質問をしているのかを考え、適切に答えることが重要です。感情的にならず、質問の背景を考えて答えましょう。
具体的な根拠を示して答える
「本当にそのスキルがあるのか?」と問われた場合、具体的な経験を交えて説明すると説得力が増します。STAR法(状況・課題・行動・結果)を活用すると、論理的に伝えやすくなります。
適切な意見を伝える
面接官の発言に誤解があると感じた場合は、「確かにそう思われるかもしれませんが、私の経験ではこのような結果が得られました」といった形で、落ち着いて伝えましょう。
質問が分かりにくい場合は確認する
「具体的にはどのようなことをお聞きになりたいでしょうか?」と確認することで、冷静な対応ができるだけでなく、コミュニケーション能力が高いと評価されることもあります。
面接後の振り返りを大切にする
面接が終わった後は、どのような質問をされたか、どのように答えたかを振り返ることが大切です。
・どんな質問をされたか
・どのように答えたか
・うまく答えられなかった質問はあったか
これらを整理し、次の面接に向けた改善点を見つけましょう。厳しい質問をされた場合でも、それを学びの機会と捉え、次回に活かすことが重要です。
落ち着いて面接に臨むことが成功への近道
面接では、企業の雰囲気や面接官の態度に戸惑うこともあるかもしれませんが、どのような状況でも冷静に対応することが大切です。
・圧迫面接を行う企業は一部であり、必要以上に不安になる必要はない
・厳しい質問にも、落ち着いて具体的に答えることが重要
・適切なコミュニケーションを心がけ、礼儀を守りながら意見を伝える
就職活動は、単に内定を得るためのものではなく、将来のキャリアを築くための大切なプロセスです。焦らず、しっかりと準備をして面接に臨みましょう。
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面接対策を万全にし自信を持って選考を突破したいあなたへ
「面接が苦手」「どんな面接があるのかわからない」と不安を感じることもあるでしょう。面接にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解し、適切な対策をすることが大切です。
面接の種類ごとの対策を知り、自信を持って選考に臨みたい方には、キャリアチケットがおすすめです。就職エージェントのキャリアチケットでは、個人面接・集団面接・グループディスカッションなど、面接の形式に合わせた実践的なアドバイスを提供しています。
適切な準備をすることで、面接の不安は大きく減らせます。一人で悩まず、プロのサポートを受けながら対策を進めましょう。選考を突破したいあなたは、ぜひキャリアチケットを活用してください。
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