就活三銃士と自己分析のいろはを学ぼう!

就活という険しい道を1人で突き進む就活生の皆さん。
“頼れるのは自分だけ…”なんて気負いすぎてはいませんか? 
そんな頑張る就活生を守り、時には知恵を貸してくれるのがちょっぴり個性豊かな「就活三銃士」。
就活生から寄せられた「就活でありがちな悩み」に対して、三銃士がお答えします。三銃士と共に自分を見つめ直すことで、一歩ずつ成長していきましょう!

 

記事監修/曽和 利光(そわ・としみつ)

株式会社人材研究所・代表取締役社長。京都大学教育学部教育心理学科卒業後、新卒で入社した株式会社リクルートにて人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命保険株式会社、株式会社オープンハウスなどで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける株式会社人材研究所を設立。採用や人事に関する著書多数、2019年2月24日に『コミュ障のための面接戦略』(星海社新書)を発売。
 


 

就活三銃士のご紹介

 


OBの先輩・スズキくん
物流企業で働く社会人2年目のちょっと気弱だが優しいOB。 メガネをばかにされるとすぐキレてしまう。

 


OGの先輩・カオリさん
金融企業で働く社会人4年目のサバサバした勝ち気なOG。 たまに優しい言葉で励ましてくれる。

 


スナックのママ・ジュンコさん
人生経験豊富で的確なアドバイスをくれる。
夜はスナックのママだが昼間の顔は企業の人事。

 





今日も悩める就活生から相談が届いているわ。さっそく見ていきましょう。


 

お悩み1:
そもそも自己分析ってなぜしなきゃいけないの?
“自己分析が大切だ!”というのはよく聞くけど、なぜみんな就活では自己分析をするのでしょうか? 時間もかかりそうだし、何の役に立つのかわからないので面倒です…。





確かになんで自己分析をしなきゃいけないんですかね。自分の強みを面接でスラスラ言えるようにするため?



違うわよ、自己分析は「自己認知」の能力を高めるためにやるの。



自己認知? 何ですか、それ?



自分自身の価値観や長所・短所を把握すること。それが自己認知よ。



その通り。面接官は就活生の自己認知力、つまりどれだけ自分のことを理解できているかを見ているの。



いまいちピンときません。なんで面接官が自分のことを理解できているかどうかを見ているんですか?



自己認知力の高い人は、成長力はもちろん学習能力やチームワーク力、感受性なども高いと言われていて、就職してからも活躍する可能性が大きいのよ。



そうね、例えばスズキ君が面接官だとしましょう。面接に来た就活生が自己PRで“自分は人をまとめる力がある”と話していたのに、学生時代に頑張ったことなどのほかのエピソードでは1人で行った活動についてばっかり話してきたら、どう?



えっ、不安になります。自分のこと分かっているのかなって。



でしょ! つまり自己認知力が低く、自分のことを理解できていないと相手を不安にさせるってわけ。



なるほど、会社で仕事をする上でも、自分がどんな人間かを知っていることは大切ですね。
自分の強みを正しく認識していれば、自分の役割も把握しやすくなるので仕事も円滑に進められますから。



そう、自己認知力が高いと自分の長所や短所と向き合えるのでこれからぐっと成長できるわ。だから面接官も“この学生はぜひ採用したい”と思うのよね。



よし、これで悩みが解決ですね! 自己分析は、社会に出てから必要となる自己認知力を
高めるためにやる、と。あとは面接用に自分のエピソードをちょーっとだけごまかして話せば完璧ですよね…バレないし大丈夫でしょう…。



ふん、まだまだね! 面接では話を盛らないほうがいいのよ。



 えっ、そうなんですか?



企業からすると、就活生はこれから仕事仲間になる相手。大げさに話を盛ってもいいことはないの。マイナスポイントが分かっているほうが安心して一緒に仕事ができるじゃない?



 「素になる合戦」ね。



着飾らないで、自分らしさを発見することはとっても重要よ。(わたしも厚化粧って言われないようにすっぴん美人目指さなきゃ…!)


 

お悩み1へのアプローチ:
自己分析は就活のためだけではなく、これからの人生で自己認知力を磨いていく第一歩。





次のお悩みはこれですね。
 


 

お悩み2:
急に自己分析をやってみようといわれても、何をすればいいのかわからない
自己分析を始めようと思ったのですが、どのように始めたらいいのかわかりません。
また、その程度までやればゴールなのかわからないのも不安です。





自己分析は1人でやらないで、サークルやゼミの先輩から意見を聞くと効率的だと思いますね。



やるじゃない、スズキくん。確かに何人かでやったほうが新しい発見ができるわね。



そうなんですよ。友達に僕について聞いても、なかなかマイナスポイントを言ってくれないんです。だからある程度、自分のことを知っていて、意見を言ってもらいやすい先輩に聞くのがおすすめ!



 日本人はネガティブフィードバックをもらうのを嫌う傾向が強いけど、ネガティブなことも教えてくれる人こそ大切にするべきよ。



  第一印象で自分がどんな印象を与えているか。就活中に会うのは初対面の人ばかりだから、そこをつかんでおくのも重要ね。



そういえば、友人が第一印象で苦労していました。一見おとなしそうだけど、
本当はエネルギッシュなやつなんですよね。でも面接ではエネルギッシュさが伝わらないみたいで…。



そうなの、だから特に「仲良くなってから分かった、自分の意外だったところ」を聞くのが重要よ。そこに気が付くだけで、アピールの仕方が変わるじゃない? 友達や家族に聞くのも参考になるかな。インターン先の人事に聞くのもいい方法かもしれないね。



あと、せっかくマイナスポイントを聞けたのに、活かせていない子が多くてもったいないわ。うまく言い換えることができるのに。



マイナスポイントを活かすことなんてできるんですか!? 僕の悲観的な性格なんて何の役にも立たないと思います…。



何を言っているの、《悲観的》は言い換えると、《現実を客観的に見ることができている》ということ。これは十分強みになるわ。



確かに、そう言われれば! あっ、でも今日も仕事で怒られちゃって。機転が利かないって言われてすごくへこんだんです…。



《機転が利かない》という言葉も、《段取り通り、きちんと遂行しようとしている》とも捉えられるわよね。



あれっ、なんだか自信が湧いてきました! 言い換えるだけで、自分の好きじゃなかったところもポジティブに捉えられますね。



物事にはさまざまな見方があるわ。マイナスポイントも一緒よ。必ずプラスの面が隠されているの。意識しないとどうしてもネガティブに捉えてしまうから気を付けないとね。



よし、明日からも仕事を頑張れます! 就活生もこれで自己分析を始められるんじゃないですかね。



まだよ、どこまでやったらいいのか分からないっていう悩みもあったでしょ。



あっ、そうだった! 確かに自己分析をやり出すとどこまで掘り下げればいいかゴールを見極めるのが難しいんですよね…。



ずばり、“御社の仕事に私は向いています”と伝えられるようになるまでがゴールよ。 まずは企業のサイトや企業説明会から、この会社が求めているのはどんな人物なのかを知ることが第一ね。



さすがママ、分かりやすい!



でも、どの企業も求める人物像が同じ内容で厄介だったんですよね。



それは「社会的望ましさ」のせいよ。



社会的望ましさ? 何ですかそれ。



例えば「若いうちから仕事を任せる」と聞いて2人は何歳くらいから仕事を任せてもらえると思う? 



私の会社は常に新しい事業を進めていて、ビジネスにスピード感があるから25歳くらいかな。



僕の会社だと“20代、30代はまだまだ若手!”という感じだから40歳くらいかもしれません。



2人の答えを聞いて分かる通り、「若いうちから」という同じキーワードでも企業によってそれぞれ考え方が違うわ。でも世の中の企業の多くは、「若いうちから仕事を任せる」という多くの人が良いイメージをもつような表現を使ってしまうの。ほかにも「チャレンジングな人を募集」という言葉だってきっと企業によって求める程度は違うわよね。



なるほど、社会的に好意的だと思われている内容だからか! 誰が見ても好ましいものだから、どの企業も同じように求めているんですね。



そう! 企業もウソをついているわけじゃないわ。企業や業界によって程度が違うだけ。だから企業サイトに載っている情報に惑わされず、それぞれの企業をしっかり分析することが大切よ。



さまざまな企業、業界を俯瞰しながら自分に合った企業を見つけ出すことが重要ね。ちなみに私は企業探しの第一歩として、就活サイト内の「フリーワード検索」で自分が興味のあるワードを調べて、これまでに見ていなかった企業や業界がないか探したな。



フリーワードといっても、就活生時代は志望していた「物流」「株式会社〇〇」「企画」などで検索はしていたし、十分就活サイトもチェックしていたから目新しい情報もなかったけど…。



ふん、まだまだね! そのメガネの度はちゃんと合っているの?



グッ…メガネをばかにするなー!!!



あらあら、そんなに熱くなっちゃダメよ。ほら、お茶でも飲んで。例えば就職活動とは関係のないように思う「好きな食べ物」や「自分の趣味」を入れてみるのはどうかしら?



…なるほど。ふぅ、気を取り直して、僕の好きな「プロレス」って入れてみると…。お、確かに今まで見ていなかった業界が出てきた! これは選択肢の幅がぐっと広がりそう!



 

お悩み2へのアプローチ:

自己分析のはじめの一歩は周りの人に協力してもらおう。

そして自分の分析結果に合った会社の雰囲気も見極められるよう企業研究をして、

「御社の仕事に私は向いています」と伝えられるようになると自己分析のゴール。





次は自己分析を踏まえたアピールポイントについてのお悩みね。


 

お悩み3:
自己分析をしてみたけど目立ったアピールポイントがなくて面接に受からない
自分の性格などを知った上で、いざ面接で話せるエピソードを探してみたけど、ほかの就活生のように「サークル代表」や「海外留学」など目立った活動をしていないので不利になっている気がします...。




たしかに僕自身もサークルの代表などの目立った活動をしていたわけではないのでほかの就活生より見劣りしているように感じていました。



スズキ君はどうやって乗り越えたの?
 



コンビニでアルバイトをしていたので、その仕事で自分なりに工夫をして効率が上がったのが楽しかったということを面接で一生懸命話しました。アピールポイントとしては弱かったと思いますが…。



すごいわ、それ「意味付け力」があるってことよ。意味付け力がある人は、仕事で高い成果を出すことができると言われているの。



意味付け力ですか?



そう、与えられた仕事に自分なりの意味を見出すことができる力のことよ。面接官からすれば好きなことを頑張るのは当たり前なの。だからこそ、一見地味なアルバイトでも自分なりに工夫して頑張った結果、仕事が楽しくなったというような話ができると素敵。面接官は“アルバイトでもこれほど面白かったと話せるなら、うちの仕事はもっと楽しんでくれるはず”と感じてくれるわ。



そうなんですね。てっきり4年間続けていたから、ウケが良かったのかと思いました。



それも重要よ。例えば「3年間欠かさずバスケットボールのシュート練習をしている」「幼少期から周りの人の似顔絵を描き続けている」などの何かを長く続けたエピソードからはパーソナリティがより強く表れるので、短期よりも長期的に行ったことを話すのがおすすめよ。



確かに社会人生活は長期間続くから、1発だけの特大ホームランより安定した打率が続いているほうが面接官の信頼に繋がりますね。



“面接で受からない”と悩む就活生は多いわ。だけど、面接官が落とす最大の理由は「就活生が何を伝えたいかよくわからなかった」からなの。事実をベースに話せていないと、そう思われてしまうのね。精度の高い面接ほど「ファクト(=実際にあったこと)で評価」。つまり「思ったこと・考えたこと」よりも「やってきたこと」を評価するのよ。



なるほど、やってきたことを的確に伝えるのが重要なんですね。そして伝える際には数字や具体的な固有名詞などを出して、事実をもとに話したほうがイメージしてもらいやすくなりそうです。



うん、“カフェで働いていました”より“〇〇コーヒーの✕✕店で働いていて、1日に△△△人のお客様の接客をしていました”と話すほうが、具体的にイメージが浮かぶね。



そう、例えば“私は優しい人です”とアピールしたい場合、具体的にどのような行動から優しいと言えるのかを説明するべきなの。面接で求められているのはそこよ。その上で、この企業はどんな人物を求めているのかを考えて答えをまとめていかないと、「何を伝えたいのかよくわからなかったから」といって、落とされてしまうわ。



うーん。自己分析をして面接官に納得してもらえるように話すのってなかなか難しそうね…。



でも実は、そんなに難しいことではないわ。面接で聞かれることはすべて「あなたはどんな人ですか?」と、角度を変えて何度も質問されているだけだから。



それを聞くと少し安心しますね。ママは何でもよく知っていてすごいな。



うふふ、人生って山あり谷あり、いろいろあるからねえ。(本当は現役で人事のお仕事をしているけど2人にはまだ秘密よ♡)



 

お悩み3へのアプローチ:

目立つアピールポイントよりも、着実な積み重ねに自信を持とう。

面接で聞かれている質問はすべて“あなたはどんな人ですか”の変化型。自分らしさを企業の求める形にうまく落とし込んでみる。





どうだったかしら? 悩みは解決されたかな。



就活生に悩みはつきもの。少しでも役に立てていたら嬉しいですね。



では最後に今回のまとめをするわ。就活生のみなさん、一緒に頑張りましょう!


 

このページのまとめ

  • 自己分析で自己認知力を磨く習慣を付けると、就活中だけでなく社会に出たあとも成長できる。面接では話を盛らずに、まずは素になることが第一。

  • 自己分析はいろいろな人を味方につけて自分について深掘りしよう。自分を知った上で「社会的望ましさ」に惑わされずに、企業研究もしっかりと。

  • 自分の頑張ってきたことに派手も地味も関係ない、自信を持って具体的に話そう。自分らしさと企業の求めていることを上手に掛け合わせるのが大切。



 

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