【実際のESをプロが添削!ES書き方講座#4】Aさんガクチカ:サークル立ち上げ編



こんにちは。キャリアチケットのキャリアアドバイザー・樋口です。
先輩就活生が実際に書いたESを添削し、書く上でのポイントをお伝えするES書き方講座、今回で5回目です。

ESの難しさの1つに、ESは自己紹介ではなく、自分をアピールするための書類であることが挙げられます。自分の思いだけでもいけませんし、アピールするためのエピソードだらけになっても適切なアピールにはつながりません。

ESはいきなり書き出すのではなく、どんな要素を、どんな順番で、どれくらいの文量で入れるか。まずは文章の構成を考えるところから始めましょう。

さて今回は、学生時代はサークル活動に力を入れていたAさんのES、「学生時代に力を入れたこと」を添削していきます。ESはその人の志向性や行動特性を見ているので、頑張ったことはサークル活動でも、部活動でも、アルバイトでもなんでも大丈夫です。頑張ったことの大小ではなく、ESの中身が問われているので、ポイントを押さえて読まれるESを作り上げましょう。

 キャリアアドバイザー

樋口 美和子(ひぐち・みわこ)

大学在学中にインターンシップの斡旋団体に所属。卒業後にレバレジーズ株式会社へ入社。入社後はキャリアチケットの立ち上げメンバーとしてキャリアカウンセリングを担当。一人ひとりの気持ちに寄り添い本人の価値観に合った学生のキャリア支援をしています。


大学生時代によさこいサークルを立ち上げ、大会に出場したことがあります。メンバーの募集から活動をはじめ、何も分からない状態からのスタートでした。私たちは手探りながらも、衣装の制作や楽曲の編集、振り付けの考案、スタジオを借りての練習を行うに加えて、さまざまなイベントへの参加、SNS上での広報活動など地道な活動をコツコツと続けました。メンバーの意見がぶつかることも多々ありましたが 、私はリーダーとして双方の意見を聞き、お互いが納得する方法を見つけるように努めました。また、チームの輪を保つために、週1回会議の時間を設けることを提案しました。大会の結果としては、大会で入賞するという目標は叶わなかったのですが、37組中の9位と初出場でありながら非常に良い成績を残すことが出来ました。様々な困難もありましたがゼロから何かを作り上げるという経験を経て、新しいことにも飛び込んでみる自信をもてるようになりました。
※ES中に色付けされている箇所が、今回のポイントで触れる箇所です。下記で紹介する3つのポイントと連動して色分けしておりますので、同じ色で連動しているポイントをご参照ください。
 

①自分の状況を説明する上で必要になる情報は具体的に書こう

ESには具体的に書くべきポイントがあります。読み手はESで初めて書き手のことを知るので、自分がどのような状況にあったのかを伝えるための前提になる情報は具体的に書きましょう。

例えば「大会に出場したことがあります。」の「大会」は、どんな大会なのかは具体的に記述したほうが良い箇所です。その大会に出たことはどれくらい凄いのか、読み手は実際の状況を知らないので十分に伝えられません。その大会が有志で開催した希望すれば出られる大学のイベントなのか、全国大会レベルの大会なのかで出場の難易度は異なります。

営業職のような目標達成を求められるような職種ですと、高い目標を掲げて、それに向かって頑張ってきた経験を評価する会社も多いです。採用担当者が「どんな環境や状況の中で、何を頑張ってきたのか」を読んで想像できるようなESになるように心がけましょう。

 

②エピソードの羅列はNG!まずは構成考えて、必要な要素で文章を作ろう

学生さんのES添削をしていると、自分をアピールするんだ!という意識が強すぎるあまり、自分が携わったコトや経験をいくつも盛り込んでいるESを見かけます。しかし、選考官が知りたいのは、やってきたことのエピソードの豊富さではなく、「何に、どんな役割で携わり、どんな仕事をし、どのように貢献したのか」という部分です。

こちらのESでもたくさんのエピソードが書かれているのですが、衣装の制作や、広報活動などは、1人で完結する仕事ではありません。広報活動の場合だと、おそらくサークルの中に広報を担当するチームがあって、みんなで力を合わせて行った、というところまで想像ができます。また、エピソードを沢山盛り込んだことによって文字数を圧迫してしまっているため、最後まで選考官の知りたい行動特性や志向性の情報に踏み込めていません。

これらを踏まえて考えると、例えば、エピソードを広報活動に絞り、
「広報活動を行う上での目標は何だったのか、その目標を達成するために、リーダーとしてチームのために何を主体的に頑張り、結果どうなったのか」についてなど、1つのエピソードに重点を置いて書くことをおすすめします。

学生時代頑張ったことは、1つのエピソードに絞って作成すると文章構成も考えやすく、選考官に志向性や行動特性が伝わりやすいESに仕上がるかと思います。

 

③文章の最初と最後で伝えたいことがブレていないか、十分に確認しよう

最後のポイントですが、文章の最初と最後で伝えたいことがブレていないか、注意しましょう。

このESを見てみると、序盤から中盤までは、サークルを立ち上げてから大会に出るまで、リーダーとしてチームをまとめてきたことについて書かれています。しかし、最後は「新しいことにも飛び込んでみる自信をもてるようになりました」という結論で締めています。この結論だと、書き手がこれまでの学生時代に頑張ってきたことと、その際に意識したことや学んだことのつながりが弱くなってしまい印象の残らないESになってしまいます。

企業が確認したいのは、会社にはいってからの再現性です。リーダーとして何を考えどのように動いたのか。ガクチカのエピソードから、会社に入ってから活躍してくれそうなイメージを膨らませることができるかがポイントになってきます。

気をつけていても無意識のうちに最初と最後で内容がズレてしまうことがあります。自分自身のアピールを適切に受け取ってもらうために、自分の思考と行動、それによる結果の一貫性がある構成になっているか念入りに確認をするようにしましょう。
 

 

プロが教えるポイントを意識して、自己PRを修正してみると……?

私は大学でよさこいサークルを立ち上げ、学園祭でホールを満員にするために広報活動に注力しました。サークルを立ち上げた当初はイベントをしても50人ほどしか観客が集まりませんした。せっかく練習しても見てもらえない状況だったため部員のモチベーションも下がっていきました。そこで私達は大学2年次に来年の学園祭で850人収容の学生ホールを満員にするという目標を立て、踊りの質の向上と、広報活動の活性化を図りました。部長の私は主に広報活動を指揮することにしました。広報の柱として選んだのは、Instagramの運用です。私達がどんな思いで踊っているのか、そしてよさこいの格好良さを伝えるには動画・写真で見てもらうのが一番だと考えたからです。私は近隣の学校や、老人ホーム、学外のイベントの様子を編集した1分程度の動画と踊っている写真を毎日3回投稿しました。積極的な広報活動の結果、学園祭の季節にはフォロワーが1800人になり、大学3年次の学園祭では、ホール満員を実現することができました。この経験から目標を達成するためには様々な観点で物事を考えてアプローチしていくことが大切だと学びました。 

〈解説〉

今回のポイントを踏まえて、このようにESを改善しました。元々のESではたくさんのエピソードが書いてあったのですが、SNSでの広報活動にのみ絞った内容に変更しました。自分はサークルを立ち上げた部長であり、広報活動の旗振り役を担当してたことを書き入れ、目標であるホールを満員したという部分は具体的に記入しています。また、SNSの選定理由や投稿内容についても具体的に書き記すことで、目標にむけてどのように行動してきたのかわかるようにしました。変更後は、学生時代何に注力したのか、何を目標にして、何に取り組み、どのような結果がでたのかがわかりやすくまとまったかと思います。

限られた文字数の中で自分が最も頑張ったことをまとめるのは難しい作業ですよね。頑張ってきたからこそ、たくさんエピソードをアピールしたくなってしまいがちです。しかし冒頭でも触れましたが、選考官のしりたい要素を抜けもれなく入れていくと、実はそんなに多くのエピソードをいれることは出来ません。自分の強みがよく出ている、これだ!というエピソードを探し、構成を整えて書くことをおすすめします。「自分らしいエピソードって何だろう?」や、「書いてるうちにまとまらなくなってしまった……」といった状況になった場合は、ぜひキャリアチケットにお越し下さい。自己分析から、ESの書き方、選考対策までお手伝いさせていただきます。

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