就活を始めるとき、「私のやり方合っているかな?」と不安を感じる学生さんも多いことでしょう。そんな学生に参考にしてほしいのが、この就活体験談。キャリアチケットのサポートを通じ、見事内定を獲得した先輩に就活をどのように進めたのかインタビューをしました。
今回お話を伺ったのは、IT企業でSEとして働くMさん。就活の進め方や選考の様子、現在のお仕事内容などを聞いてみました。
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最初は苦労した就活。2年目でようやく内定を手に
――就活はいつから行いましたか?就活を始めたのは大学3年生の3月からですね。大学で合同説明会が3月にあり、そこを出発点として就活を開始したものの、うまくいかなくて夏頃に一度心が折れてしまって……。もう1年就活したいと両親に伝え、実は2年にわたり就活しました。
内定が出ないことの不安から、公務員への道も考えておこうと4年生の秋頃から試験勉強を始めていて。なので、就活2年目の年は民間企業もチェックしつつ、公務員試験の勉強もしていたという感じです。
――どういう業界に興味がありましたか?
大学で行われていた合同説明会に参加したとき、とりあえず関心のある企業に片っぱしからお話を伺って。その中でも「ものづくり」という観点で絞ろうと思い立ったんです。
文系の自分が、ものづくりに携われるとしたら何だろう?と考えたとき、プログラミングかなと。そこからSEとして受けられる企業にしようと絞ることができました。
――「ものづくり」に関わりたいと思ったのはなぜですか?
幼少期にずっとピアノを習っていたんですが、少しずつ上達していくのがうれしくて。自分の手を動かして何かを完成させていくということが好きですし、コツコツ取り組む仕事が自分に合うのではと考えていたんです。
――就活は2年間行ったということですが、その中で苦労したことはありますか?
始めたてのときは、企業を探すのに苦労しました。膨大な数の企業がある中で、自分はどういう企業に惹かれるのかに気づくまでに、けっこう時間がかかってしまって。ナビサイトに登録していろんな企業情報を眺めていたんですが、エントリーする企業をなかなか決められませんでしたね。
あと、いいなと思える企業に出会えてからの企業研究も大変で……。企業ごとに求める人物像や展開している事業などが違うので、1社1社の理解を深めるのに時間がかかり苦労しました。
――キャリアチケットに登録したのはいつ頃だったんでしょうか。
たしか5月の下旬頃だったと思います。3月から就活を再始動したものの、就活と並行して公務員試験の勉強をするのが大変で。企業探しやリサーチ、ESの準備、面接練習……と就活はやることがたくさんあり、自分だけで行うのは限界があるかなと思ったんです。
キャリアチケットは、ネットを見ていたら偶然見つけて。ちょうど勉強と就活で疲れていた時期だったので、ここはプロに相談してみようかなと登録を決めました。
――最初のカウンセリングのときのことは覚えていますか?
アドバイザーさんがすごく元気な方だったのを覚えています。こちらも自然と笑顔になってしまうような、とても感じの良い方でしたね。
カウンセリングでは就活状況のほか、どんな企業が良いか、就活の軸は何か、ひと通りアドバイザーさんに伝えました。ものづくりに関われること、社員の人柄が良いこと、この2軸で会社を探してもらい、マッチするIT企業を3~4社紹介していただきましたね。
――選考はどのように進んでいきましたか?
紹介いただいた3~4社すべてに応募して、選考に進んだのは2社でした。そのうちの1社が今勤めている会社ですね。選考は、説明会、適性試験、1次面接、2次面接、懇親会という流れで進みました。
――何か対策はしていましたか?
アドバイザーさんに各企業の面接の質問傾向などを教えてもらいました。LINEを交換していただいたので、そこでメッセージのやり取りをしていて。いただいた想定質問をもとに、まずは自分で1つずつ回答を考えていき、それを添削してもらう、という感じですね。
ここはこういう風に言い換えたほうが良いとか、こういう言い方をするとアピールに繋がるとか、自分では気づけなかった部分を指摘していただきました。面接の予定が入るたびにアドバイスをいただけたので、安心して選考に臨めましたね。
――選考を受けてみていかがでしたか?
面接は形式張ったものというよりフランクな雰囲気で、社員の方とじっくりお話しするという感じで。最終面接のあとに懇親会があったんですが、会社のことや仕事の流れについて改めて丁寧に説明してくださったんです。
社員の方がみんな話しやすく、この人たちと一緒に働きたいなという気持ちが高まったので、内定をいただいたときは迷いなく決めることができました。
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手厚いサポートと社員の人柄に恵まれ、充実の生活が始まった
――今はどのようなお仕事をされているんでしょうか。
今は主に物流系のシステム開発に携わっています。お店で商品を陳列するときのPOPやプライスカードなどがあると思いますが、各店舗で印刷するときに使用するシステムのプログラミングをやっています。設計書の作成やプログラミング後の動作確認、報告書をまとめるのが業務の流れですね。あと、既存のプログラムの場合だったら、エラーが発生したときの仕様変更も行っています。
――仕事のやりがいや大変だなと思うことは何ですか?
自分が任された仕事を先輩にチェックしてもらって、OKが出た瞬間はやりがいを感じますね。設計書を作り、コーディングして報告書を確認してもらうのですが、「問題ないです」と言ってもらえるとうれしいですし、達成感があります。
大変だと思うのはプログラムの改修業務です。他の方が書いたプログラムを読むのが難しくて……。先輩からは「焦らなくていいよ」「気軽に聞いてね」と言われているので、積極的に質問して少しずつできるようになればと思っています。
あと、私が所属している部署は3つチームがあるんですが、別チームに関わる作業が発生したときは大変さを感じてしまいますね。メインの仕事は物流系なんですが、今は輸送系のシステム開発にも関わっていて。また別の知識をつける必要があり、理解を深めないと進まないので頑張らないとと思っています。
――兼任となると大変そうですね。
そうですね。あとは、学校の勉強とかはやれば分かることが多かったのですが、プログラミングは自分で考えても分からないことが多くて。本配属してから改めてプログラミングの難しさを感じました。先輩からどんどん吸収して、追いつかないといけないなと思っています。
――今の会社に入られて良かったと思うことは何ですか?
やはり社内の雰囲気や先輩たちの人柄ですね。気にかけてくれる先輩が多く、話しやすい方ばかりなので本当に良い会社だと思っています。
上司や先輩方も気軽に質問や相談ができる雰囲気ですし、育てようとしてくれている気持ちが伝わってくるので、私もそれに応えたいなと。仕事の環境も社員の人柄、どちらも良いので、入社してから仕事に行きたくないなと思ったことは一度もありません(笑)。
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先輩から受けたサポートを後輩にも届けたい
――「何年後までにこうなっていたい」といった、夢や目標はありますか?3~4年後くらいまでには、先輩方のように頼られて信頼される人になりたいと思っています。先輩方は仕事で何かしらトラブルが発生したとき、すぐに解決策を見つけますし、なぜトラブルが起きたのかの理解も早くて……。あと、上長に進捗状況を聞かれたときに、「もう完了しています」とサラッと答えているのを見ると、すごくかっこいいなと思いますね。
――後輩ができたら、今度はMさんがその姿を見せられるといいですね。
そうですね。私も後輩ができたときには、一番に頼ってほしいと思っています。そのためにも、今は目の前にあるタスクを1つ1つこなしながら、スキルをつけていけたらなと。期待以上の人間になれるように頑張りたいと思います。
――最後に就活生に向けて就活のアドバイスをお願いします。
プログラミングに興味はあるけど、実際はやったことがなく、どうしようか迷っている人は少なからずいると思います。そういう方は企業選びをするとき、入社後の研修が手厚く、フォロー体制が整っているかどうかを基準に絞り込むと良いかもしれません。
あとは、やりたいことができるというのはもちろん大事だと思いますが、私はどんな人と働くかも1つのポイントだと考えているんです。いろんな企業を見るなかで、この社員さんいいな、一緒に働きたいなと感じることがあったら、思い切って飛び込んでみてほしいなと思います。
撮影/武田真由子
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