【19卒 就活体験談 #5】文系大学からエンジニアに。3年後はシステム開発に携わりたい

今年4月から新社会人になった19卒の方に、就活や現在の仕事内容について伺う「就活体験談」。今回お話を伺うのは、ITコンサルティングサービスの会社にエンジニア職として入社したHさんです。
公務員から民間企業へ進路を切り替えたHさんが、どのように就活を進め、現在はどんな仕事をしているのかを聞いてみました。
 

 

25卒の就活について相談したい

 

公務員から民間企業へ切り替えて就活を始めた

――まずは、就活をどのように進めていったのかお聞きしたいと思います。就活はいつ頃から始めたんでしょうか?

周りと比べるとかなり遅くて、3年生の8月後半だったと思います。というのも、就活を始める前までは公務員になろうと考えていて、ずっと勉強を続けていたんです。地元が新潟なんですが、自分が育った場所で地域のために仕事ができたらいいなと漠然と考えていて、市役所の公務員を目指していました。

もともと大学で伝承文学を専攻しており、地域の伝説や昔話みたいなものを研究していて。研究を通して地域のいろいろな人の話を聞くうちに、地域に密着した仕事ができればいいなと思っていたんです。

ただ、1年前くらいから勉強を始めて筆記試験の準備は念入りにしていたものの、面接で落ちてしまって……。結果が出たのは8月後半で、そこからすぐに民間企業に切り替えて就活をスタートしました。

――まず何から始めましたか?

公務員試験にかかりっきりで本当に何も知らない状態だったので、まずはどんな業界があるのかを調べ始めましたね。それと併せて就活エージェントにも頼ろうと、キャリアチケットさんなど、いくつかのエージェントサービスに登録させてもらいました。

業界や企業について知識をつけたかったのと、自分にはどういった企業が合っているのかを教えてほしくて。あとは企業紹介も受けられるとのことだったので、ここはプロに相談しようと考えました。

――カウンセリングではどのような話をしましたか?

初めてカウンセリングに伺ったとき、自分の中でどんな企業に勤めたいのかという希望がまだ固まっていなかったので、まずは業界や職種について説明していただきました。そのうえで大雑把に営業職と技術職ならどちらが向いていそうか、自己分析をしながら絞り込んでいって……。最終的に「自分の能力やスキルを高められる仕事」を軸に置き、企業を選んでいくことになりました。

今の時代、終身雇用はあまり期待できないじゃないですか。なので、仮に転職したとしても社会で求められるスキルを身につけたいと思って、技術職に絞って就活を進めることになりました。キャリアチケットさんでは10社ほど紹介していただき、そのうちの1社で今働いています。

――選考中、苦労したことはありましたか?

やはり面接ですかね(笑)。公務員試験のときもそれで落ちてしまいましたが、面接に対してものすごく苦手意識があったんです。もともと1対1で話すのがあまり得意はないですし、面接になると特に緊張してしまって……。なかなか上手く話せず言葉に詰まってしまったり、役員の方を前に怖気づいて自分を出せなかったり、後悔することもありましたね。

ただ、アドバイザーさんと面接前にどんなことを伝えるか対策するうちに、伝える内容をブラッシュアップしていけたなと思います。面接に落ちて焦っていたときに、アドバイザーさんから「考え方はしっかりしているから、緊張を乗り越えて、事前に考えていた内容を伝えれば合格できるよ」と言われたときは、勇気づけられました。自分はまだまだやれるんだという気持ちになれたのは、アドバイザーさんがいてこそだったと思います。

――何社か選考を受けていたと思いますが、今の会社で働こうと思った決め手は何だったんでしょうか?

他にも内定をいただいていた会社はありましたが、今の会社は特に技術力を高めるための勉強会がほぼ毎日開催されていると聞いて、ここで働きたいなと。自分の就活の軸である「スキルをつける」ことがかなう会社ですし、選考を通して雰囲気も良かったので、この会社の内定が出たら就活を終えようと考えていました。

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将来的には開発に携われるようになりたい

――入社後はまず何から始まりましたか?

入社してから2ヶ月間は、Javaを始めとするプログラミング言語を学ぶ技術研修と、基本的なビジネスマナーの研修を受けていました。僕は文系の大学出身なのですが、研修はゲームのようなプログラムで、研修とはいえ楽しかったですね。

その後、6月には本配属となり今は提携先の企業に出向して働いています。レジでバーコードを読み取り、数量や金額などのデータを収集するシステムを「POS」というのですが、僕はそのシステムが正常に動くかどうか、不具合の原因を探る仕事を任されています。レジを打って、バグが出たら報告し、直ったらまたテストを行う、という作業の繰り返しですね。

――集中力や根気がいりそうですね。仕事のやりがいはどんなときに感じますか?

自分でバグを見つけて、そのバグがきちんと直ったときはうれしいですし、やりがいを感じます。バグの中には、バーコードをスキャンしてもデータが飛んでいなかったり、計算が間違っていたり、レジの表示画面がずれていたり、いろいろなバグがあるんですよ。その1つ1つをきちんとテストして、バグを消すことができると達成感があります。

今はシステムの不具合を見つける作業が仕事の大半を占めていますが、早く仕様を理解して、データベースに何が登録されるべきなのかを把握しないといけないなと思っています。いずれは自分でコードを書いてシステムの開発までできるようになりたいですね。

――今の会社に入って良かったなと思うことはありますか?

ほぼ毎日、本社で何かしらの勉強会や講座が開催されているのは魅力の1つだと思いますし、自分のスキルアップもできるので入社して良かったなと思います。配属が決まった6月から、今も月4回くらいは仕事が終わったあとに参加しています。
 

 

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文系でも「努力し続けられる人は」技術職に向いている

――仕事をするうえでの目標や夢はありますか?

会社では個々で6ヶ月ごとの目標5つ、3年後の目標を1つ立てる取り組みがあり、僕もざっくりではありますが目標を立てています。

6ヶ月ごとの目標のうち3つは資格を取るというもので、あとの2つは業務の効率化に関わる目標です。自分が行ったテスト内容をチームメンバーも把握できるように、わかりやすい資料を作り、メンバーの作業の効率化をしていきたいと思っています。

また、3年後の目標は、「システムの設計や開発に携わる」ことです。先輩のように早く現場で頼りにされるくらいのスキルを身に付けて、仕事で発揮できるようになりたくて。そのためにも、今は勉強会に参加したり、自分で勉強したりするしかないなと頑張っています。

――Hさんのように、文系の学生で技術職を目指そうと思っていても、知識やスキルがなく迷っている就活生も多いと思います。そんな方々に何かアドバイスはありますか?

文系の学生の中には、「プログラミングの知識も浅いし、技術職で受けても入社後にやっていけるか不安だ」と思う人もいるかもしれません。でも、今僕がやっている仕事でいうと、コツコツと頑張れる人であれば向いていると思っています。

エンジニアという仕事は、小さなことを積み重ねて結果を出した経験がある方や、努力し続けられる方は活躍できると思っていて。もし、不安に思うなら僕のようにエージェントさんに頼り、入社後のサポートが整っている会社を見つけていってほしいなと思います。
 

撮影/武田真由子

 

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