キャリアチケットのサポートを受けて就活を成功させた、2019年卒の学生に聞く「就活体験談」。どのように就活を行ったのか、苦労した点や就活を進めるうえでのポイントなどを聞いてみました。
今回お話を伺ったのは、飲食店の店舗管理業務に就いているHさんです。サークル活動に熱心だったため、就活を始めるのは周囲よりも遅かったとのこと。遅いスタートをどうやって巻き返したのか、そして就活をするにあたって何を大切にしたのかなどを詳しくお聞きしました。
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サークル活動に熱中。スタートが遅れてしまった就活
――就活を始められたのはいつ頃ですか?意識し始めたのは、大学4年生になってからです。周りの人たちは大学3年の夏頃から動いていたんですが、私はずっとサークル活動に専念していたので何の準備もしていなくて。
3年生の1月に引退して、ようやく就活を取り掛かろうとしても、「まず、何をすればいいの?」という状態でしたね。3月頃には内定をもらっていた友人もいたんですが、その頃になっても自分が何を仕事にしたいのか分かっておらず、悶々とした日々を過ごしていたんです。
ただ、将来どうなりたいかというイメージは描けていなかったんですが、ぼんやりとどこかの企業に就職したいなという気持ちはあって。自己分析はしていたものの、きちんと動き始めたのは9月頃でしたね。
――自己分析で何かヒントは見つかりましたか?
自己分析は、自分のことを見つめ直してみようと、これまでの経験をノートに書き出していました。サークルではリーダーをしていたんですが、人と関わることや人が成長していく過程を見るのが好きだなというのは自覚していましたね。
あと、飲食店でアルバイトをしていたので、BtoB(※1)があまり想像できないというか、自分にはしっくりこない気もして。たくさんのお客様の相手をするBtoC(※2)のほうが、自分の性には合ってそうだなと考えていました。
※1「BtoB」の「B」は「Business」の略で「企業」を意味しています。つまり、BtoBは、企業同士の取引を指します。
※2「BtoC」の「C」は「Consumer」、一般消費者を表しています。「BtoC」は企業が一般消費者を対象に行うビジネス形態のことです。
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人に相談することで見つかった就活の軸
――キャリアチケットに登録されたきっかけや時期は?
自己分析はしていたものの、業界や職種については何も分からずにいて。自分で調べても終わりが見えないなと思って、就活エージェントに頼ろうと考えました。たしか、9月頃にキャリアチケットさんを含む3社に登録したと思います。
――実際にカウンセリングを受けてみていかがでしたか?
登録した3社すべてでカウンセリングをしていただいたのですが、なかでもキャリアチケットさんは話しやすかったので、ここにお任せしようと思いました。
カウンセリング前は、この時期まできちんと就活してこなかった自分に引け目を感じて緊張していたんです。でも、アドバイザーさんが終始和やかに私の話を聞いてくださったので安心することができました。話しやすい雰囲気を作ってくださったのはとてもありがたかったですね。
――そこではどんなお話をされたのでしょうか?
どうして就活をしていなかったのか、なぜやろうと思ったのか、自己分析の内容、どのようなことをやってみたいか……といったことを順々に聞かれて答えていったと思います。さらに、これまでの経験でどんなことに充実感を得たかといったことまで掘り下げていただきました。
そのお話の中で、アドバイザーさんに「人と接すること好きなら、お客さんを前にする仕事が合っていそうだね」「営業や接客業が向いてそうだね」と言われて。提案されたときは自分の中で「ああ、これかもしれない」と腑に落ちましたし、丁寧に話を進めてくださったので安心した覚えがあります。営業職や接客業で企業を絞っていき、3~4社ほど紹介していただきました。
――選考を受けるにあたって、何か対策は練られましたか?
アドバイザーさんにESや履歴書の添削をしていただいたのと、面接前は聞かれそうな質問やそれに対する答えについてアドバイスをいただきました。「この企業はこういうところを大事にしてるから、Hさんのこういうところを話せばいいと思うよ」といった感じですね。LINEで気軽にやり取りできたので助かりました。
――貴社での選考内容について教えていただけますか?
1次選考は社長が面接官のグループ面接でした。始めから社長が面接官というのは少し驚きましたが、内容自体はそんなに変わったものではなかったと思います。1次面接のあとはキャリアチケットさんを通して企業側からのフィードバックをいただいて。「Hさんの人間性が現れていて好印象だったそうです。そのままいけば大丈夫ですね」と言っていただいたときは、とても嬉しかったですね。そのフィードバックが自信につながって、萎縮することなく最終面接に臨むことができたと思います。結果、今勤めている外食企業の内定をいただくことができました。
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目標は余裕を持ってお店を回せるようになること
――入社してから現在に至るまでのことをお聞かせください。最初はビジネスマナーや会社の理念、外食業界のことを学ぶ研修を受けていました。弊社では居酒屋や和定食屋などさまざまな店舗を展開しているのですが、5、6月は2週間おきにそれぞれの店舗で研修を受けましたね。7月からは、その中の1つであるハンバーガーカフェに本配属といった流れです。
仕事内容としては、店舗業務全般を行っています。調理や接客、清掃などはもちろんですが、シフト作成や発注、アルバイトの管理といった業務もこなしています。
お店でハンバーガーのパンを発酵させて焼いたり、ブロック肉をミンチして成形して……といった仕込みも行うので、朝は準備が大変でバタバタしてしまいます(笑)。効率よく業務を回せるように少しずつ慣れていきたいですね。
――お仕事でやりがいを感じるときや、大変だと感じるときはありますか?
お客様から「ごちそうさま」と声をかけていただいたときや、食事のあとに笑顔で帰られている姿を見たときですね。あと、席でお客様がハンバーガーの写真を撮っているところを見かけたときも嬉しいです。
逆に大変だと感じるのは、アルバイトの方の教育ですね。アルバイトの方の業務範囲を広げることでシフトも組みやすくなるのですが、営業中に教える時間も作らないといけないので……。お店の売上を上げるためにどうしても営業優先になってしまうので、バランスが難しいですね。
この子はいつまでに成長させよう、この子はひと通りの業務はできるから一緒に教育する立場に回ってもらおう、というプランを立てて動いていけたらいいなと思います。
――将来像や今後の目標について教えてください。
具体的な最終目標はまだ描けていませんが、近々の目標としては、余裕を持って店を回せるようになることですね。まだ、「あれ済ませてたっけ?」と慌ててしまうことがあるので、フロア全体を見渡して全員をスムーズに動かせるようになりたいなと考えています。
――最後に学生に向けて、就活のアドバイスをお願いします。
私の場合、しっかり就活をやったわけではないため大それたことは言えないのですが……(笑)、就活のやり方はすべて人それぞれなので、あまり周りと比べないほうが良いかもしれません。やりたいことは人それぞれだと思うので、周りに流されずに自分に何が向いているのかをしっかり考えたうえで就活を進めてほしいですね。
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