挫折経験の回答例文11選!エピソードがないときの対処法も紹介

このページのまとめ

  • 就活では挫折経験から人柄や行動傾向、成長性などがチェックされる
  • 挫折経験がない人は、過去の失敗や努力したことを振り返ってみよう
  • 挫折経験を伝える際は、具体的なエピソードとそのときの行動や学んだことも盛り込む

挫折経験の回答例文11選!エピソードがないときの対処法も紹介のイメージ

就活で挫折経験を聞かれたときに「どのように答えたら良いの?」と悩む就活生もいるでしょう。挫折経験を魅力的なアピールにつなげるには、面接官の質問意図を汲み取ったうえでエピソードを選ぶことが大切です。

この記事では、企業が挫折経験を聞く理由や答え方のポイント、エピソードが思いつかない場合の対処法などを解説します。例文も紹介するので、回答内容を考える際の参考にしてみてください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   
目 次

就活で聞かれる挫折経験とは?具体例を紹介

挫折経験をどのように答えるか考える前に、企業が挫折経験を聞いた際に求めている内容を知りましょう。就活で聞かれている「挫折経験」が、具体的にどのような経験を指すのか紹介するので参考にしてみてください。

能力が足りず目標を達成できなかった経験

挫折経験にあてはまるものとして、自分の能力が足りず目標達成に届かなかった経験があります。

たとえば、「大会で優勝するために毎日練習を続けても、優勝できなかった経験」などが挙げられるでしょう。「こんなにも努力したのに」「なんで優勝できなかったんだ」のように、悔しさや苦しさを感じた経験は挫折といえます。

目標を達成できなかったとしても、目標に向かって努力し続けた姿勢は評価されるでしょう。

心が折れてしまい目標を達成できなかった経験

途中で心が折れてしまい、続けられなかった経験も挫折経験として語れます。たとえば、「軽音楽部に入ったものの、楽器が難しくて退部してしまった」といった経験も、「心が折れた経験」の一つです。

このタイプの挫折を語る際は、心が折れた正直な気持ちと共に、そこからどう立ち直ったかも伝えましょう。

周囲と協力したが目標を達成できなかった経験

周囲と協力して本気で取り組んだにもかかわらず、目標に届かなかった経験も挫折です。たとえば、「チームで目標を達成するために努力したが、未達に終わった」などが該当するでしょう。

この場合、単に「チームワークが悪かった」と他責にするのではなく、自分の役割や貢献度を振り返り、コミュニケーション面での改善点を述べることが大切です。

トラブルにより目標を達成できなかった経験

予期せぬトラブルによって目標が達成できなかった経験も挫折といえます。たとえば、「体調不良やケガ、家族の介護、自然災害など、自分ではコントロールできない要因で計画が狂った」といったエピソードが挙げられるでしょう。

このタイプの挫折を語る際は、予想外の事態にどう対応したかを伝えることが大切です。計画の練り直し方や代替手段の模索、優先順位の見直しなど、困難な状況での柔軟な対応力をアピールしましょう。

挫折経験を思い出すためには、自己分析を行うのがおすすめです。自己分析の方法は「自己分析とは?就活におすすめの簡単なやり方10選や活用例を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験のエピソードがないと悩んだときの対処法

「これまでの人生で挫折といえるような経験をしたことがない」「エピソードが思いつかない」という方もいるでしょう。しかし、それは自分の経験を「挫折」として認識していないだけかもしれません。

以下で、挫折経験が思いつかないと悩んだときの対処法を紹介します。

「挫折」の定義を広げて考えてみる

挫折とは、「大きな失敗」や「取り返しのつかない致命的な結果」のみを指すものではありません。目標に向かって努力する過程で直面した困難や、予想外の結果に向き合った経験も、挫折経験として説明できます。

挫折の定義を広げて考えると、予想以上に難しかった課題やチームでの意見の対立、自分の限界を感じた瞬間なども、挫折した経験として語れるでしょう。

特別な挫折経験でなくても構わない

挫折経験は「海外インターンで挫折」「ビジネスプランコンテストで挫折」のような、規模の大きいエピソードを用いる必要はありません。何を挫折と感じるかは人によって異なり、正解はないからです。

「部活動や学業で一生懸命取り組んだものの達成できなかった」といった経験も、挫折経験といえるでしょう。また、以下のような経験から思い出してみるのもおすすめです。

・アルバイト経験で苦労したこと
・人間関係で苦労したこと
・病気や家庭などやむを得ない事情で苦労したこと

あなたが辛いと感じた経験を自分の言葉で伝えてください。「何を感じ、どのように行動したか」「結果として何を学んだか」を説明して、あなたの人柄をアピールしましょう。

苦労したことや失敗した経験を振り返ってみる

挫折という言葉にとらわれず、単純に「苦労した経験」や「失敗した経験」を思い出してみるのも一つの方法です。アルバイトでのミスやレポート提出の遅れ、人間関係でのすれ違いなど、日常の小さな出来事のなかにも就活で使えるエピソードは隠れています。

失敗した経験を振り返る際のポイントは、「なぜその失敗が起きたのか」「失敗から何を学んだのか」「その後どのように改善したのか」を整理することです。これらを整理すれば、説得力のあるエピソードになるでしょう。

過去の努力や挑戦を振り返ってみる

努力したけれど思うような結果が出なかった経験や、勇気を出して挑戦したものの上手くいかなかった経験なども挫折として語れます。大学の授業や部活動、アルバイト、資格取得の勉強など、あらゆる場面での挑戦を思い出してみましょう。

たとえば、「時間をかけて取り組んだ課題が評価されなかった」「何度も練習したのに本番で失敗してしまった」などの経験も、挫折として説明できます。こうした経験から、どのように立ち直り、次に活かしたかを説明できれば、魅力的な挫折エピソードとなるでしょう。

挫折経験が思いつかない場合は、自己分析を行い自分の過去を振り返ってみることが重要です。「自己分析のやり方おすすめ10選!正しく長所を理解するコツも解説」の記事で紹介している自己分析のやり方を参考にしてみてください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

企業が挫折経験をESや面接で聞く5つの理由

企業が面接やエントリーシート(ES)で「あなたの挫折経験は何ですか」と聞くのは、応募者の努力する姿勢やストレス耐性などを把握したいからです。

一般社団法人日本経済団体連合会が公表した「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」によると、大卒の新卒者に特に期待する資質や能力として、「課題設定・解決能力(80.1%)」「精神力・忍耐力(10.4%)」などが挙げられています。そのほかの期待される資質や能力は以下のとおりです。

採用と大学改革への期待に関するアンケート結果のイメージ

引用:一般社団法人日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(p.4)

しかし、挫折経験を聞かれた際、「マイナスな印象を与えるのでは」と回答をためらってしまうこともあるでしょう。挫折経験の回答で好印象を与えるためには、質問に対する企業の意図を踏まえることが欠かせません。

ここでは、企業が面接やエントリーシートで挫折経験を聞く理由を5つ解説します。

参照元
一般社団法人日本経済団体連合会
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果

1.目標に向かってどれだけ努力できるかを知るため

企業が挫折経験を聞くのは、就活生が目標に向かって努力できるかどうかを知るためです。

企業にも売り上げなどの目標があり、達成に向けて真剣に努力できる人材を求めています。そもそも、挫折とは「目的をもって続けてきた仕事や計画などが中途でだめになること」です。学生時代に挫折を乗り越えた経験のある人材であれば、仕事に対しても真剣に向き合えると評価されるでしょう。

就活生がどれほど努力できるかを知るために、挫折経験が聞かれてるのだと考えられます。

2.困難にどのように対処するのか知るため

困難に陥ったときに、どのように対処できるかも挫折経験で見られているポイントです。

仕事では、予期せぬトラブルや解決策が見えない課題など、困難にぶつかることもあります。その際、無理だとすぐにあきらめる人物と、難しくても困難に向き合おうとする人物では、後者のほうが採用したくなるでしょう。

挫折を乗り越えられた経験は、「困難が訪れても真剣に向き合い乗り越えられる力」の証明となります。企業は、この経験からあなたの仕事への取り組み方を具体的にイメージするため、面接で挫折経験を尋ねることがあるのです。

3.失敗から学び成長につなげる力があるか知るため

企業は、失敗から学び成長できる人材であるかを判断するために、挫折経験を聞く場合があります。

仕事において、計画通りにいかないことや失敗は避けて通れません。企業は、挫折した際にどのように立ち直ったか、その経験を今後にどのように活かそうとするかという前向きな姿勢を持っているかを見ていると考えられます。

企業が注目しているのは「失敗したという事実」よりも、「失敗から何をどう学んだか」です。そのため、挫折経験を語る際は、必ずその経験から得た具体的な学びと、その後の成長を明確に伝えましょう。

4.ストレスに対する精神力を知るため

挫折経験のエピソードから、ひたむきに努力するなかで得たストレス耐性や精神力も確認していることがあります。仕事は、精神的な負荷がかかる場面や困難な状況が避けられないため、それらに適応できる能力が重要だからです。

たとえば、長きにわたって努力してきた計画が頓挫したり、契約など大切な場面でミスしてしまったりなど、つらい出来事は仕事でも起こりえます。その際、目標に向かって努力を続け、壁にぶつかってもあきらめずに進んできた人は、つらいことも耐え抜く精神力があると評価されるでしょう。

企業は挫折経験から、ストレスの原因に対して強い精神力を持って臨み、状況を打開できる胆力(度胸や気力)があるか見ています。

5.応募者の興味や苦手分野を知るため

応募者の興味の強い分野や苦手分野を把握するために、挫折経験を聞くケースもあります。高い目標を掲げて熱心に取り組めたことは、応募者の興味・関心が強いと判断できるからです。

また、挫折の内容から何を苦手とするのかや、どのような点でつまづきやすいのかがわかることも。挫折経験から得意分野や苦手分野を知り、自社とマッチしそうかを確かめているといえます。

エントリーシートで「あなたの困難を乗り越えた経験を教えてください」という項目が設置されているケースがあります。どのように回答すればよいか悩む場合は「『困難を乗り越えた経験』の書き方とは?回答のポイントを例文つきで解説」の記事をご覧ください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験を魅力的に伝える書き方・答え方のポイント

挫折経験をエントリーシートや面接で伝える際は、「結論から述べてから具体的なエピソードを添える」といった相手に伝わりやすい構成を用いるのがおすすめです。ここでは、採用担当者に好印象を与える挫折経験の伝え方のポイントを5つ解説します。

1.どのような経験かひと言で表す

まずはどのような経験をしたのかを端的に伝えましょう。「私の挫折経験は△△です」と最初に伝えれば、話のゴールがわかりやすくなります。

また、方向性を明示すれば自分の話の軸がぶれにくくなり、話の整合性を保ちやすくなる点もメリットです。

2.挫折した経験の具体的なエピソードを述べる

次に、結論の根拠となる挫折したエピソードを具体的に伝えましょう。具体的なエピソードを述べれば話の説得力が増し、聞き手は背景をイメージできるため内容を理解しやすくなります。

また、淡々と挫折した事実を話す場合と比べて、エピソードを用いれば話に興味や共感を持ってもらいやすくなるでしょう。

ただし、起こったことをダラダラと伝えるのは逆効果です。面接では時間が限られ、エントリーシートでは枠や文字数など制限がある場合も多いので、伝えるべき部分の優先順位をつけて述べるようにしてください。

3.挫折を踏まえてどのように行動したかを述べる

具体的なエピソードに加えて、挫折経験をもとにどのように考え行動したかを添えることも大切です。頑張ったにもかかわらず挫折してしまうと、場合によっては燃え尽き症候群のようにやる気を失ってしまうこともあるでしょう。

しかし、仕事では取引先やお客さまが存在するので、次の一手を打つ必要があります。挫折を乗り越えるために行動したことを伝えれば、「壁にぶつかっても前向きにトライできる人物」だと思ってもらえるでしょう。

4.挫折経験から学んだことを伝える

挫折経験を伝える際は、対象の出来事から学んだことを盛り込みます。挫折したからこそ、「取り組む姿勢が整っていなかった」「相手への対応の仕方が悪かった」など、気づくことがあったはずです。

挫折経験は誰しもありますが、経験から学ばなければ同じ失敗を繰り返すでしょう。「経験から勉強し課題を見つけられる」と採用担当者に思ってもらうためにも、就活の選考で挫折経験を伝える際は、あなたが得た学びの内容を述べることが大切です。

5.仕事への活かし方で締める

最後に、挫折した経験から行動したことや学んだ内容を踏まえて、応募先の仕事に活かす意思を示しましょう。企業も、失敗は誰にでもあり、完璧な人ばかりでないことを前提に質問しています。

そのため、自分が入社した際も困難や課題にぶつかる可能性を想定し、経験から学んだ内容を活かしてどのように行動するのかを伝えることが大切です。挫折経験は面接で聞かれることも多いので、選考通過に向けて準備しておきましょう。

なかなか面接を通過できないと悩んでいる方は、「面接での話し方には重要マナーが!就活生なら知っておくべき好印象を与えるコツとは」の記事を参考に面接対策を進めてみてください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験を伝える際の4つの注意点

面接やエントリーシートで伝える挫折経験は、事実を誇張したり極端に些細な内容を用いたりしないことが重要です。ここでは、挫折経験のエピソードを伝える際の注意点を4つ解説します。

1.挫折した事実だけで終わっていないか

面接やエントリーシートで伝える際、挫折経験を述べただけで終わっていないか確認してみてください。挫折経験のみを答えたのでは、何を学びどのように改善しようと努力したのかが分かりません。

その場合、面接官に「壁にぶつかったらすぐにあきらめるのか」と思われてしまう恐れがあります。挫折経験を伝える際は、どのように困難を乗り越える工夫や努力をしたのかを必ず添えましょう。

2.挫折経験の内容に嘘や誇張はないか

就活の選考で嘘の挫折経験を述べたり、内容をよく見せようと誇張したりするのも避けるべきです。挫折経験から人柄や対応力を見られているため、自己PRや長所・短所などとの整合性が保てなくなる可能性があります。

また、多数の就活生と対面してきた面接官のなかには、嘘や誇張を見抜く人もいるでしょう。挫折経験を伝えることが恥ずかしいと思ったとしても、正直に伝えることが大切です。

就活で嘘がバレるとどのようなリスクがあるのか気になる人は、「自己PRに書いた嘘は見破られる?バレた際のリスクについて解説」の記事を参考にしてみてください。

3.極端に些細なエピソードを用いていないか

極端に些細な失敗やトラブルを挫折経験として用いるのも、避けることをおすすめします。たとえば、「部活の練習中に転んで膝を擦りむいた。それから練習に参加しなくなった」というエピソードを伝えた場合、「些細なトラブルで目的を投げ出すのか」と採用担当者に思われかねません。

大きなエピソードを用いる必要はないものの、採用担当者が見ているポイントを踏まえて、就活のアピールにつながるか意識して内容を選ぶことが大切です。

4.面接官が反応に困るエピソードを用いていないか

挫折経験を伝える際は、極端にプライベートな内容や思想に関することなど、面接官が反応しにくいエピソードは避けましょう。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」によると、公正な採用活動の観点から、本人の生活環境や信条などを選考で尋ねることは就職差別につながる恐れがあるとしています。

たとえば、恋愛や宗教に関することを挫折経験として伝えても、面接官は深掘りしにくく、アピールするチャンスを逃してしまう可能性があるでしょう。そのため、面接官に質問されることを想定したエピソードを用いることが大切です。

参照元
厚生労働省
公正な採用選考について

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験を回答する際の例文11選

ここでは、挫折経験を具体的にどのように答えれば良いか迷っている人のために、状況別の例文を紹介します。以下で紹介する例を参考に、自分の経験を整理してみましょう。

1.高校時代に大学受験で挫折した場合

私の挫折経験は、大学受験で第一志望の大学に落ちたことです。高校では成績上位者だったため、特別な勉強をしなくても受かると思い込んでいました。自分を過信し、努力を怠ったことが原因です。

しかし、私の目標である△△を達成するためには、どうしても第一志望の大学で学ぶ必要がありました。状況を挽回するために、怠惰が原因で迷惑をかけたことを親に謝罪し、1年間の自宅浪人を許可してもらいました。

不合格の原因は自制心のなさだと思い、まずは1年間の受験計画を作成しました。次に、1ヶ月・1週間・1日単位でスケジュールを作り、小さな成功体験を積めるよう工夫しました。毎日の勉強記録をつけ、成果を可視化したのも工夫の1つです。

結果として、モチベーション高く1日12時間の勉強を続けられ、親のサポートのお陰もあり第一志望の大学に合格できました。この経験から、自分を客観視し、課題意識を持つ大切さを学びました。

御社に入社後も、課題にぶつかったときは現状を分析し、計画的に行動するよう努める所存です。

2.人間関係で部活やサークル活動をやめそうになった場合

私の挫折経験は、大学の軽音部で人間関係に行き詰まり、退部を考えたことです。

音楽活動よりも飲み会やイベント開催がメインの部活だったため、方向性の違いから部員とも馴染めませんでした。軽音部に入部して2ヶ月が経った頃、私は部長に「音楽活動はしないのか」と聞いたところ「それなら辞めてもらって構わない」と言われてしまい孤独感を感じました。

しかし、私は「辞めるのは簡単だが、それでは何も変わらない。ここで諦めたくない」と考え、退部せず部活に留まり続けることを決意しました。

その後、私は一部の音楽意欲のある部員を説得して巻き込み、地道に練習会や小規模なライブを企画・実行しました。最初は反発もありましたが、真剣な姿勢と熱意を伝え続けた結果、次第に活動の楽しさが広がり、半年後には自然と音楽中心の部活動へと変わっていきました。

この経験から、行動を起こせば現状を変えられることを学びました。仕事においても自分の可能性を信じ、柔軟な発想で行動していきたいです。

3.怪我により運動部のレギュラーからはずれた場合

私の挫折経験は、怪我によりレギュラーから外れ、チームへの貢献方法を見失ったことです。高校時代の野球部で、私は最後の大会をレギュラーとして迎えるつもりでした。しかし、大会直前に膝を負傷し、スタメンを外れることになりました。

ベンチで無力感を覚えましたが、そこで役割を「プレイヤー」から「チームを勝たせるサポート役」に切り替えました。自分にできることを考え、対戦相手の徹底的な分析や、レギュラーメンバーの精神的なサポートに徹しました。

この経験から、個人の力だけでなくチーム全体で目標達成に向かう視点の重要性を学びました。状況が変わっても、自分の役割を再定義し柔軟に対応する姿勢こそが、困難を乗り越える鍵だと知りました。

御社に入社後も、予期せぬ課題に直面した際は、立ち止まらずにチーム内での役割を柔軟に再構築し、目標達成に貢献してまいります。

4.自信のあることで挫折した場合

私の挫折経験は、吹奏楽部のオーディションに落ちたことです。高校生の頃からトランペットを続けていますが、大学1年次には初心者のメンバーに負け、コンクールメンバーに選ばれませんでした。当時は、悔しさから現実を受け入れられず「指導者に見る目がない」と自分を慰めていました。

しかし、メンバー入りした部員の演奏を聴いた際、練習量の差を実感し「自分には土台がない」と気づき、個人練習に取り組みました。

3時間の個人練習のうち、2時間は基礎練習・1時間は曲練習に使い基礎力アップを目指しました。1kmのランニングと筋トレを実施し、肺活量・体力をつけたのも工夫の1つです。

結果として基礎が充実し、2年時にはコンクールのソロメンバーに抜擢されました。この経験から学んだことは、視野を広げて課題に取り組む大切さです。課題を客観視し、解決に向けて努力する力は、仕事においても役立つと確信しています。

5.留学で挫折した場合

私の挫折経験は、語学留学で周囲に馴染めなかったことです。英語力を上げるためセブ島の学校に通いましたが、生徒は日本人ばかりでした。日本語が飛び交う環境のなか、何のために留学したのかわからなくなり、一時は帰国を考えるほど落ち込みました。

しかし、英語力の向上という本来の目的を思い出し、自分で挑戦の場を作ることを意識しました。マンツーマンの授業を多く取り、日本人以外の学生に積極的に話しかけ英語を使う機会を増やしました。現地のボランティア活動に参加し、作業をとおして日常会話を学んだのも挑戦の1つです。

結果として英語力が上達し、学校から成績優秀賞を受賞できました。この経験から、既存の方法にこだわらず、柔軟にアプローチする大切さを学びました。今後も、失敗を恐れず積極的にチャレンジし、自身の可能性を広げていきたいです。

6.ゼミで挫折した場合

私の挫折経験は、ゼミのレベルについていけなかったことです。社会学のゼミに所属していますが、ほかのゼミ生の専門性に圧倒され、劣等感に苛まれました。「レベルの低さを笑われるのでは」と悩み、自身の研究テーマも決められなかったほどです。

このままでは自信を失ってしまうと思い、「周囲と並ぶよりオリジナリティ」を意識しました。そして、自分の興味をもとに「文系・理系学生のファッションの違い」という研究テーマを掲げました。

学内500人の学生にインタビューし、自分にしかできない研究を目指しました。結果として、私の研究は「新規性がある」と評価され、ゼミでも臆せず発言できるようになりました。

この経験から学んだことは、視野を広げて課題を俯瞰する重要性です。目標に向かって柔軟に努力する力は、仕事においても役立つと考えています。

7.インターンシップで挫折した場合

私の挫折経験は、ITベンチャー企業の長期インターンで、未経験の技術的な壁から納期までにタスクを完了できなかったことです。

サービス開発チームに配属されましたが、専門的な基礎知識が圧倒的に不足していたため、任されたタスクが理解できず、納期を大幅に超過してしまいました。周囲のメンバーが活躍するなかで、自分の無力さに大きな挫折を感じました。

この状況を打開するため、焦って作業するのをやめ、まずはメンターの方に相談して体系的な学習ロードマップを作成しました。業務時間外に集中して基礎を学び直すとともに、タスクを最小単位に分割し、進捗報告を細かく行うことで、早期にフィードバックをもらうことを徹底しました。

その結果、プロジェクトの後半には、安定してチームに貢献できるようになりました。この経験から、困難に直面した際は「正しい方法で計画的に努力することの重要性」を学びました。御社に入社後も、この計画性と粘り強さを活かし、困難な状況にも前向きに取り組んでまいります。

8.趣味や習い事で挫折した場合

私の挫折経験は、独学でプログラミング学習を進めるなかで、解決できないエラーに直面し、一時的に諦めたことです。

将来性を見据え、Web開発に必要な言語を独学で学び始めましたが、すぐに高度なエラーに遭遇し、何時間かけても解決策が見出せませんでした。結果、自身の能力不足を感じ、学習を中断してしまいました。

しかし、「このままでは成長できない」と思い直し、独学の限界を認め、オンラインスクールのコミュニティを利用するように切り替えました。そこで、有識者に質問したり、同じ目標を持つ仲間と知識を共有したりすることで、課題を乗り越えました。

この経験から、「自分だけで抱え込まず、外部の力を適切に活用する重要性」を学びました。御社に入社後も、業務で困難に直面した際は、一人で悩まず、周囲の専門知識を積極的に借りて、迅速に課題を解決することに貢献します。

9.ボランティア活動で挫折した場合

私の挫折経験は、地域活性化ボランティアで参加者集めに苦戦し、チームの士気を低下させたことです。

地元のイベント広報担当として、目標達成に尽力しましたが、既存の告知方法では目標の半分にも届きませんでした。「頑張っても無駄だ」という空気がチームに広がり、チームをまとめきれない自分に強く挫折感を覚えました。

この状況に対し、ターゲット層を絞った個別アプローチに切り替えました。学生団体や主婦層にイベントの意義を直接熱意を持って伝える戦略が功を奏し、目標には届きませんでしたが、質の高い参加者を集めイベントを成功させました。

この経験から、現状を分析し、効果的なアプローチへ切り替える戦略の重要性を学びました。御社に入社後も、目標未達の際は感情的にならず、データに基づいた冷静な状況分析と行動修正により、貢献いたします。

10.アルバイトで挫折した場合

私の挫折経験は、スポーツ用品店でのアルバイトで立てた目標を達成できず、自信を失ったことです。

私は「お客さまに最適な商品を提案するトップ販売員になる」という目標を掲げ、入社半年で売上目標を自己設定しましたが、現実は全く異なりました。ベテランの先輩方は短時間で成果を出すなか、私は知識不足や提案力の低さから、目標の半分にも届きませんでした。

目標との大きなギャップに、自分の限界を感じ、努力が報われないという強い挫折感に苛まれました。一時は「自分には販売は向いていない」と、働く意欲さえ失いかけました。

しかし、このまま諦めたくないと奮起し、行動を変えました。売上を追うのを止め、まずはお客さまのニーズを徹底的に深掘りする「ヒアリング件数」を新たな目標に設定し直しました。また、先輩方から教えてもらった商品知識をリスト化し、地道な努力を続けた結果、徐々に信頼を得られるようになり、最終的には売り上げトップの目標を達成できました。

この経験から、目標未達で意欲を失っても、冷静に分析して行動基準を見直すことで状況は必ず変えられると学びました。御社でも、この粘り強さと自己修正能力を活かし、結果につなげていきたいと考えています。

11.予期せぬトラブルで挫折した場合

私の挫折経験は、大学の学園祭で販売ブースの責任者を務めた際、仕入れ先からの食材の納品が直前にストップするという予期せぬトラブルに直面したことです。

準備は万全だと思っていましたが、頼りにしていた仕入れ先が急遽倒産し、代替の食材を確保できず、一時は企画自体が頓挫しかけました。チーム全員がパニックになり、責任者として非常に大きな焦りと挫折を感じました。

しかし、諦めずに、まずメンバーを落ち着かせ、代替案をリストアップしました。私はすぐに地元の複数の業者に手分けして連絡を取り、在庫状況や納品可能な最短日を確認し、迅速に新たな契約を結びました。また、メニューの一部変更も決断し、メンバーにその意図を丁寧に説明しました。

この経験から、計画通りに進まない状況でこそ、冷静に情報収集と分析を行い、関係者と協力して迅速に行動する重要性を学びました。入社後も、予測不能な問題が発生した際、この危機対応能力を活かして柔軟に対応し、目標達成に貢献いたします。

履歴書やエントリーシートに書く挫折経験を考えたあとは、面接対策も進めましょう。面接では履歴書やエントリーシートに書いた文章をそのまま読むのではなく、面接用にアレンジするのが選考通過のコツです。

面接で好印象を与える答え方については、「面接官が見ている6つのポイント!よくある質問と印象アップのコツも解説」の記事で解説しているので面接対策の参考にしてみてください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験を伝えるときのNG例文4つ

ここでは、挫折経験の避けるべき答え方を4つ紹介します。参考にして、自分の回答使用としている内容に問題がないか確認しましょう。

1.挫折した事実のみを伝えている例文

私の挫折経験は、大学時代の研究を完了させられなかったことです。教授からのアドバイスが自分に合わなかったため、継続は難しいと判断しました。御社に入社後も、自分の意見を信じて仕事に取り組んでいきたいです。

挫折経験のみを述べると、学んだことや自分を省みる姿勢が見えません。仕事では、1から改善点を教えてくれる先輩や上司がいる場合もあれば、自分で気づいて改善していく必要のある職場もあります。

仕事内容によっては、挫折を省みず突き進むパワーを求められるケースも考えられます。しかし、向上心をより示すためにも、経験から学んだことを活かす意思を伝えるのがおすすめです。

2.仕事に関係しない内容の例文

私の挫折経験は、欲しかった推しグッズを入手できなかったことです。私はアイドルの△△さんが大好きで、ライブに毎回参加するほどのファンです。しかし、先日の△△のイベントでは出遅れてしまい、すでに売り切れており後悔しました。

今後は同じ失敗を防ぐためにも、早めの行動を意識しています。

就活で質問される項目は、仕事でどのように活躍してくれるかを見極める目的があります。そのため、話の最後は仕事への活かし方を伝えましょう。

また、プライベートの話を掘り下げると思想や信条に関わる場合があり、面接官が深掘りしにくい可能性も考えられます。せっかくのアピールの機会を逃さないためにも、エピソード選びは慎重に行い、企業への貢献意欲を伝えてください。

3.社会人としての資質を疑われかねない内容の例文

私の挫折経験は、アルバイト先の非効率なマニュアルや上司の古いやり方に納得できず、やる気を失ってしまったことです。このままアルバイトを続けてもストレスがたまるだけだと思い、すぐに退職しました。

改善のために努力したわけでもなく、「すぐに退職しました」といったエピソードは避けるべきです。「入社しても嫌なことがあればすぐに辞めるのだろう」と、判断されてしまう可能性があります。

ほかにも、「遅刻が常態化しアルバイト先の上司から叱責を受けた」「大学の課題の提出の期限が守れず単位を落とした」など、社会人としての資質を疑われかねない内容は避けましょう。

4.挫折した経験がないと断言してしまう例文

私は挫折した経験がありません。失敗しないようにこまめに計画を立てたり、自分の力量以上のチャレンジを避けたりすることを心がけています。

御社に入社後も、自分のスキルや実力に見合った仕事をしていく所存です。

挫折した経験を聞かれた際に「ない」と答えるのは、「真剣に考えて回答しているのか」と捉えられかねません。

実際に自分の力量をうまく見極めたり、周囲を頼ったりして失敗を回避できたとしても、困難を感じたからこその行動だと考えられます。出来事を掘り下げると思い出せるかもしれないため、再度振り返ってみましょう。身近な人に当時の出来事について聞くのもおすすめです。

選考通過に向けて、就活でのNGワードや答え方についても知っておきましょう。「エントリーシートや履歴書のNGワードは?就活で気を付けたい言葉を解説」の記事でNGな内容について解説しているので、あわせてご覧ください。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

挫折経験をうまく伝えて好印象につなげたいあなたへ

挫折経験をアピールにつなげるには、企業の質問意図を踏まえて内容を考えることが大切です。大きな挫折経験でなくても問題ないので、過去の経験から今でも教訓となっているエピソードがないか思い出してみましょう。

「挫折経験をうまく伝えられるか不安」「どうしても適切なエピソードが見つからない」という場合は、就職エージェントのキャリアチケットを利用してみてください。キャリアチケットでは専任のアドバイザーが在籍し、挫折経験の棚卸しはもちろん、自己分析や企業研究などのサポートをマンツーマンで行っています。

ESの添削や面接対策も受けられるので、限られた時間を有効に使えるのもポイントです。挫折経験やアピール内容をうまく伝えて、選考突破を目指しましょう。

スマホで簡単!挫折経験の伝え方について相談したい

   

本記事の監修者

淺田真奈(あさだまな)

大学時代は接客のアルバイトを3つかけもちし、接客コンテストで全店1位になった経験をもつ。新卒では地方創生系の会社に入社をし、スイーツ専門店の立ち上げからマネジメントを経験。その後、レバレジーズへ中途入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして、学生のキャリア支援で学生満足度年間1位と事業部のベストセールスを受賞し、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行っている。

キャリアチケット就職について

キャリアチケット就職エージェントは、プロが一人ひとりの就活をサポートする無料のエージェントサービスです。