視野を広げるために逆求人サイトを利用|元地方就活生に聞く就活体験談【第3回】

地方学生の首都圏就活は、「お金や時間がかかる」「情報が入りにくい」などの障壁があり、不安や悩みが尽きないのではないでしょうか? そこで、キャリアチケットでは元地方就活生の方々に、不安を乗り越えどのように就活を進めたのかインタビューを行いました。地元を出て就活しようと検討している方や、今就活中の方はぜひ参考にしてみてください!

 

お話を聞いた方

M.Iさん

高知大学を卒業後、クリエイティブ系に特化した人材業界の企業に就職している。現在入社2年目。就活時は合同説明会、シェアハウスなど幅広い手段を使いながら情報収集をしていた。

インタビュアー

キャリアアドバイザー・竹内

大学時代は学生団体の代表を務めながら、就活支援団体にも所属し、後輩の就活支援を行う。卒業後はレバレジーズ株式会社へ入社。現在はキャリアチケットのアドバイザーとして学生のキャリア支援をしている。

 

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大きなことに挑戦したいという夢を叶えるために


 

いつ頃、就活を始めたんでしょうか?




3年生の夏くらいからです。周りは地元で就職しようと考えている人が多く、就活に焦っている様子はなかったのですが、自分は最初から東京で就職したいと決めていたので、周りに合わせていてはよくないと思ったことがきっかけです。



目指していた業界はあったんですか?



最初は業界や職種は特に決めていなかったですね。企業のことが全然わからなかったので、本当に幅広く企業を探していました。夏頃には広告業界やIT業界、アパレル業界など、なんとなく興味がある業界のインターンに参加していました。



いつくらいに業界を絞っていったんですか?



秋から冬にかけてですね。夏のインターンに参加するなかで、広告業界やIT業界に行きたいという気持ちが強くなりました。その中でも、新しいことに意欲的に挑戦している業界や、挑戦的な社風のベンチャー企業を中心に見ていきました。インターンに参加しつつ、徐々に業界を絞っていきましたね。



そもそも、なぜ東京に出ようと思ったのですか?



同じ場所に2回住むという考えがあまりなくて……(笑)。地元は福岡で、大学は高知だったので、また新しい地域に行きたいと思っていたんです。あと、私は新しい環境で主体的に関係構築をすることが得意ではなく、だからこそ新しい場所に飛び込んで、そんな自分を変えるように挑戦していきたいなと考えました。



「挑戦」したいという思いが強かったんですね。



そうですね。あとは、大きなプロジェクトに携わったり、大手クライアントを任せてもらったりと「何か大きなことに挑戦したい」という夢もあったんです。この思いを叶えられるのは、やはり日本で一番企業が多い東京だろうと考えました。



では、地元の企業は受けなかったんですか?



夏に1社だけインターンに参加しました。参加してみて、「穏やかな雰囲気だし、ここに入ったら幸せなんだろうな」と思いつつも、この環境や仕事が自分のやりがいとは繋がらないと思ったので、本選考には参加しませんでした。
 

 

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逆求人サイトを使って内定をゲット




Iさんは元々広告業界やIT業界に興味があったとのことですが、現在は人材業界で働いていますよね。今の会社を受けるきっかけは何だったのでしょう?



新卒向けの逆求人サイトに登録をしていて、スカウトが届いたことがきっかけです。スカウトをもらったときはすごく惹かれたわけではなかったんですが、とりあえず行ってみようかなと思って参加しました。



なぜ参加してみようと思ったんですか?



もともと「新規事業に携わりたい」「将来独立をしたい」という思いが強くて、自分のやりたいことや夢がかなうのであれば、業界や職種にこだわらず幅広く企業を見ても良いのかなと思ったからです。

自己分析をしていくなかで、「何をやるか」よりも「この夢にたどり着くためにどうするか」が大事だなと考えるようになって、参加しようと決めました。
実際、本選考を受けた人材業界の企業は今働いているところのみなんですよね。たまたま参加して本当に良かったと思ってます。



逆求人サイトを使っていたとのことですが、ほかにもいろいろなサイトを利用されてたんですか?



そうですね。小さいサイトでも、とにかくたくさん登録していました。ベンチャー企業を中心に探していたのですが、ナビ媒体は大手企業が多く出てくるイメージがあって……。効率良く企業を探す方法はないかなと思ったときに、逆求人サイトに登録して企業からのスカウトをもらえばいいんだと思いついたんです。



逆求人サイトは、自分の就活の軸とかけ離れた企業からもスカウトがきてしまうイメージがありますが、実際使ってみてどうでしたか?



私がメインとして利用していたサービスは、結構な量のスカウトが届くので、もちろん自分の興味のない企業からのスカウトも多かったです。ただ、スカウトの文を見れば、誰にでも同じ文面で一斉送信しているのか、本当に自分に選考に来てほしいと思って送ってくれているのかがわかるんですよ。



メッセージの内容をしっかりチェックして判断していたんですね。



マイページに記入していた自己PRに沿って、「〇〇さんの強みは弊社でこう活かせますよ!」と送ってくれる企業は、ちゃんと自分のこと見てくれているんだなと嬉しくなりますね。また、そういったメッセージが届くと、今まで視野に入れていなかった業界でも説明会に参加してみようかなという気持ちになりました。



ほかにはどのように情報収集していましたか?



合同企業説明会やグループディスカッションなどの合同イベントですね。ベンチャー企業だけが集まる場があるので、そこに参加していました。短い時間で多くの企業に出会うことができるので、とにかく時間があれば参加していましたね。合計で10回くらい参加して、50社くらいの企業と出会っています。



結構多くのイベントに参加していたんですね。



自分の知らないところに自分に合う企業がある、という状況は避けたいと思っていたんです。なので、3月までは視野を広げるためにたくさんの企業を見て、4月以降は10社ほどに絞って本選考を受けていました。
 

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シェアハウスで節約し、情報収集していた




東京での就活はお金がかかったと思いますが、どうやって節約していましたか?



毎回地元から東京まで行き来するのはお金と時間がかかるので、就活生限定のシェアハウスを利用していました。月に5万円ほどで住むことができたので、お金はだいぶ浮きましたね。



そうだったんですね! シェアハウスはほかの就活生と情報交換もできそうですね。



そうですね。1つの家にみんなで住んでるので、新しい入居者が来たらパーティーしたり、夜に部屋に集まって就活の話をしたりしましたね。

今どういう業界を受けているのかという話をしたり、おすすめの企業を教えあったりしていました。



それは心強いですね。



仲間がいるという心の支えはありましたね。選考に落ちて帰ってきても、一緒に就活を頑張る仲間が近くにいるので、「また頑張ろう」という気持ちになりました。就活は孤独な戦いだろうと思っていたのですが、自分は1人じゃないという安心感がありました。
 



Iさんが東京で就職して良かったなと思うことはありますか?



良かったことしかないですね(笑)。先ほどお話しした「大手クライアントを担当する」という夢は2年目で達成でき、やりがいに感じています。

地方の友達と仕事の話をしたときに、仕事の規模感がやはり地方と東京では違っているんです。どっちが良いと思うかは人それぞれだとは思いますが、自分は規模が大きい仕事ができることに魅力を感じるので、東京に出てきて良かったです。チャンスや選択肢が多いのは東京だなと思います。



東京で働きたいと思っている地方就活生へアドバイスをお願いします。



「新卒のブランドは大切」。これが一番伝えたいことですね。多くの企業から欲しがられること、いろいろな企業の説明を聞き選考を受けられること、これらは一生に一度しかないと思っています。

なので、自分の中で選択肢を多く持っていることが大切です。ただふらふらと、いろんな企業を見るのは時間の無駄でしかないので、何か1つ軸を持ったうえで企業を幅広く見てほしいですね。



たしかに「新卒ブランド」という言葉もありますからね。



あとは、東京で働こうか地元で働こうか迷っている学生に対しては、コロナ禍をポジティブに捉えてほしいです。私が就活している時代は、説明会も選考も対面で時間もお金もかかったので、上京して就活できる人とできない人で差がありました。でも、今はオンライン選考なので、この差はないんだろうなと思います。

これをチャンスだと捉え、今都会で就活しようか迷っているくらいなら、挑戦してみてもいいですよね。オンラインで多くの企業を見ていけるのはうらやましいくらいです(笑)。ぜひこのチャンスをしっかり掴み、就活を頑張ってください! 

 

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